コンパクトフルサイズ“α7C”と歩く『日光・半月山の紅葉ハイキング』
今週の水曜日にお休みをいただいて日光へ行ってきました。新発売のフルサイズミラーレス“α7C”の機動力を生かして、久々の山歩きで中禅寺湖の紅葉狩りへ行ってきました。
ちょっと長いレポートになりますが、よろしければお付き合いください。今回は“α7C”にお気に入りレンズ『SEL20F18G』を装着して撮ってきました。
こんにちは、店員佐藤です。
手振れ補正機能搭載のフルサイズセンサー搭載ミラーレス一眼として世界最小・最軽量のモデルということで、これが発売されたら、今年は全然行けていない山歩きをしてくるんだ!と、心に誓っていました。
コロナ感染予防のため、本来なら車で移動するところなんですが、今回はルート的に元の場所に戻れない恐れがあるのと、紅葉シーズンの日光です。いろは坂の激混み渋滞が怖かったので、東武日光線で行ってきました。感染予防対策には十分気を付けて行ったつもりですが、通勤時間に重なるため、一部、ちょっと混み合っていましたが、ほとんどのルートは上記の様な状態でした。
小学生の時には修学旅行で行った日光。すごい遠いイメージでしたが自宅から2時間ちょっとの距離でした。割と近いです。
バスの始発に合わせて行って、無事に目的のバスに乗れました。いろは坂は最初は空いていたのですが、最初の目的地「明智平」の近くになると、ご覧の様な大渋滞が始まります。
明智平に到着。ここでバスを降ります。駐車場は満車で、ここの駐車待ちで車列ができていたのですが、むむ、もしかして、ロープウェイが大混雑なの!?
平日の朝一番で来たんですが、まさかのロープウェイ大渋滞。あ、こんなところが混むんだ。予定通り9時半に到着しているのですが、ここでロープウェイを1時間待ちです。やばい、これは予定が狂うぞ。
知らなかったんですが、ここのロープウェイは3分で山頂駅に着き、そこからの景色が有名なんだそうです。というか、それ目的で私もきていたのですが、こんな大観光地になっていたんですね。
これもコロナ対策なんだそうですが、券購入の列に並ぶ際にロープウェイの乗車時間が書かれたカードを渡していて、その時間になったらロープウェイの乗り口まで来てください。それまでは密にならないように過ごしてください、という流れになっています。
ものすごく短いロープウェイなので、歩いて登ることができないか聞いたところ、道はないそうで、ロープウェイで登るしかないそうです。展望台も良いんですが今回のハイキングコースは、このロープウェイを登ったところがスタート地点なので、これに乗らないと始まりません。
仕方なく列に並んでカードをもらい、片道乗車券を購入しようとすると帰りはどうするのか聞かれます。そのまま山道を歩いて中禅寺湖に降りる予定というと、迷い道注意の案内と、道がかなり荒れているという話をされていました。
往復乗車券を買ってもらうためのセールストークなのかな?と、思っていたのですが、後で、本当に道があれているし、迷い道の案内はないと本当に困ったことになっていました。本当に親切で教えてくださっていたんです。感謝しています。
ということで1時間遅れでロープウェイ山頂駅に到着。下の駐車場はぎっしり人がいたのに、山頂に来たらすぐに降りてしまうみたいで、山頂側はご覧の様なガラ空き状態でした。
なるほど、これが「絵葉書の様な風景」なんですね。中禅寺湖と華厳の滝と、晴れていれば男体山まで全部一望できます。紅葉もまさに今が見ごろです。手すりにクリップ三脚をつけて“α7C”で写真と動画とインターバル撮影をしてきました。
持ってきたレンズは2本で、メインで使うのは、今年発売になったお気に入りの広角単焦点レンズ「SEL20F18G」です。標準ズームレンズよりも2段ほど広く写真が撮れるし、近くに寄った撮影も可能。しかも“α7C”と組み合わせたときも本体のコンパクトさを損なわないベストマッチレンズだと思います。
今回はこれで日光の紅葉風景を切り取りまくるつもりです。
そして、予備というか望遠撮影のための1本として、キットレンズの「SEL2860」も持ってきました。野鳥撮影をしたいわけではないので、そこそこ普通の標準域の撮影ができればいいかな、という程度のときに、この超小型軽量のレンズは荷物にならず助かります。
ちなみに今回の撮影機材一式がこれです。超スーパーウルトラコンパクトにしてみました。折り畳み軽量三脚とクリップスタンドとそれとシューティンググリップに、あとはレンズ2本とストラップのみです。
今回は山歩き5時間コースなんですが、体力のない私にはこれくらいまで軽量化しないと、ちょっと歩く気になれませんでした。
レンズ交換もやりやすいように、こんなコサッシュを持ってきてみました。これに交換レンズ1本と、あとは切符や紙の地図を入れて歩いています。チケットとかすぐにどこかにやってしまいがちなんですが、紙類をまとめられるポケットがあると便利です。ここにレンズを1本だけ入れて、さぁ、いざ、久々の山歩きです。
ロープウェイの山頂駅の展望台の脇に山道があるので、これが半月山までのルートになります。
コースの案内看板があることはあるのですが朽ち果てていて何も読めません。これは楽しみなコースです。初めてのルートなのでXperia 5に山歩きナビアプリを複数入れていて、予定ルートも入力してあります。これを頼りに歩こうと思います。
さて、ロープウェイで言われた「道があれている」という情報は本当でした。これ、真ん中に道があるんですが、とてもそうは見えません。倒木も2本や3本ではなく、下山するまでに何十本またいだことか。
言われていた迷い道注意ポイントまで来ました。ここは確かにわかりにくい。
これ普通に左の方に道があるように見えますが、ルートは右のうっすらと見える細い道なんです。左の道は電力会社さんの整備のためのルートなんだとか。
なるほど、このルートはほとんど人が歩いていない道みたいです。というか結果的に今回の旅で私は「ノーヒットノーラン」を達成しました。いつかやってみたかったんですが山歩きして、まったく人に会わずに下山するのを「パーフェクトゲーム」と呼んでいます。今回の旅で展望台で人と会うことはあったんですが、それらの方はハイカーさんではなくドライブで来ている人たち。
下山するまで一度も他のハイカーさんと会うことがなかったので、これは「ノーヒットノーラン」に値するかな?と、思っています。
ということで、まったく人の気配を感じず、どこかでケガして倒れても誰も通りかからないという恐怖を感じながら歩いていきます。あ、ちなみに携帯の電波も途中からはいらなくなりました。
こんな感じでうっすらと残る道をトレースしていきます。道が見えにくかったら「YAMAP」アプリなどで道を確認しながら進みます。
途中、こんな風な展望デッキなどがあるんですが、特に景色が良いわけでもなく目の前は木が立ちはだかっています。なんで、こんなところに展望デッキがあるのかな?と、思ったら、これを作った当初は景色も良かったはずなんですが、その後、周りの木が大きくなってしまったんですね。
そうか、歴史のある道ってこういうことになるのか。
ずーっと中禅寺湖が見えるルートを歩き続けられると思っていたのですが、ほとんど展望はなく、わかりにくい山道をひたすら歩きます。
しかし、途中で一か所だけ切れ目があって見事な景色が。。。嬉しい♪ こういうルートを山の本で見つけて歩きにくるわけですが、書籍に掲載されている風景写真よりももっと良いところを見つけてやるぞ!と意気込んで行っても、大体、書籍に乗っている写真がベストアングルなんです。
こういう景色を自分で発見できるのって嬉しいんです。
ソニーのミラーレス一眼“α7C”にはクリエイティブスタイルという写真の仕上がりイメージを微調整する機能がついているんですが、そこには「紅葉」というモードが用意されています。
昔は“α700”などの中級機以上でないと、この「紅葉」のエフェクトが搭載されていなかったんですが、フルサイズセンサー搭載の“α7C”はフルサイズカメラの中ではスタンダード機でもシリーズの中では上位モデルですからね。
今回はクリエイティブスタイル「紅葉」を使いまくりです。
それにしても見事な紅葉です。
この日にやってきてよかった。
しばらく歩くと中禅寺湖スカイラインと交差するところまで行くのですが、その上のところにも展望台がありました。
おお、ここも絶景なんですが、やはり目の前に立木があります。
ここで車で来た人が登ってきて、それでちょっとだけ話をさせてもらったんですが、昔はこの立木もなくて、すごい絶景ポイントだったんだそうです。知る人ぞ知るポイントで、そこに久しぶりに来たんだけど、木が邪魔になっちゃったね、という話をされていました。
ここで昼食をいただきながら、インターバル撮影です。ここではシューティンググリップを使ったんですが、風がやや強かったので、ややぶれてしまっています。こういうときはもっとしっかりと固定できるクリップスタンドの大きなものを用意するか、方法を考えないとですね。
狸山(むじなやま)の山頂を通過。山頂ではありますが、景色はなにもないので素通りです。
降りてくると、そこは中禅寺湖スカイラインの第一駐車場です。
これ、山歩きしているとよくあるパターンなんですが、絶景ポイントは大抵、車で来ることができて、そこをはしごして渡るように山道があるんです。これがあるとちょっと心が折れるというか、だったら車でくればよかったじゃん、ってなるんですよね。今回もどうやらそのパターンになりそう。w
いや、労せずアクセルを踏むだけでここにきて見える景色と、ここまで3時間以上かかってやってきた私に見える景色は違うはずです。
いや、一緒かなー。
ここでも小休止です。
コーヒーを飲みながらインターバル撮影です。インターバル撮影、タイムラプス撮影というと時間がすごくかかるイメージですが、1秒間隔で撮影した場合、完成動画10秒に必要な写真枚数300枚は5分で撮れます。
休憩ポイントについたら、まずはカメラをセットして写真を撮って、動画を撮って、そしてインターバル撮影に移って、そこから5分間の休憩をとるようにすれば、全然時間がかからずに撮影することができるんです。
今回はそのパターンで5か所でタイムラプス撮影をしてきました。
最後にムービーをまとめたのでお楽しみに♪
さて、ここで地図を確認。ロープウェイ駅から出発して尾根をずーっと縦走してきています。この先の半月山を過ぎたら山を下って、今度は湖畔沿いに歩きます。途中でバス停があるので、そこからはバスで中禅寺湖バスターミナルへ向かい、あとは東武日光駅へ向かうという帰宅ルートになります。
半月さんまではあともうちょっとです。
ミニ休憩が終わったら半月山へ移動。これが今日の最後のピークで、そこをちょっと過ぎたところに半月山の展望台があるそうです。そこがまた絶景らしいので楽しみ。
半月山の山頂に到着。
本当になにもないところでした。眺望もなにもなしです。
あとでGoogle Mapに写真を掲載しておこう、ということで山頂の碑を記念撮影して後にします。
小さなピークのところには巨岩が鎮座していることが多いのですが、これはまたすごい。まるで炭治郎に切られた岩みたいです。
こちらの木もどうしてこんなことになったのか。幹が一周してしまっています。
こういうなんでもない山道ですが、珍しいものがいっぱい。
半月山の展望台に到着。なぜかここに若者がいっぱいいました。とても登山してきたようには見えないのですが、ここから30分ほどのところに駐車場があるらしくて、そこから登ってきた様子。
聞けば、ちょっと前までは晴れていたのに、急に霧が出てきて、視界がほとんどなくなってしまったんだとか。
確かに全然見えません。カメラで5分だけインターバル撮影をしてみると、中にはちょっとだけ中禅寺湖が見えるカットもありました。うーん、ここはしっかりと景色を撮りたかったなー。
ここで最後のコーヒーを淹れるためにお湯などを残していたのですが、すぐに退散しました。
さぁ、ここからは時間との勝負です。
普通の山歩きよりもタイムラプス撮影でやや多めに休憩時間をとっているのと、そもそも最初のロープウェイで1時間待ちをしているので、かなり予定よりも時間が押しています。
帰れないことはないし、暗くなってもヘッドライトはあるのですが、予定していたバスが使えないと歩く距離が増えてしまうんです。
いそいで下山開始。中禅寺湖を眺めながらの下山なんですが、景色を楽しむよりもとにかく歩け、歩け。
ずーっと紅葉ばかり見ていたので、途中で、まだ緑色の葉をした木を見ると、降りてきたんだな、という実感がわきます。
湖畔に到着。ここからは優雅に男体山を見ながら湖畔をてくてく歩くつもりだったのですが、そんな余裕がありません。
ただ、予想外に遅い時間になったことで中禅寺湖の夕景写真が撮れる時間になっています。急ぎながらですが、湖畔に降りて写真を撮ったりして遊んでしまいます。(さすがにタイムラプスはできませんでした)
ということで、予定していた終バスを逃す結果に。あと20分というところだったので余裕で間に合いませんでした。
仕方なく、ここから中禅寺温泉のバスターミナルまで歩くことになります。
バリアングル液晶搭載のおかげで、こうして低い位置での縦位置撮影ができるようになりました。“α7C”ならではのカットです。
この日一日でパリアングル液晶の使い方には慣れたかも。チルト液晶から乗り換えると最初は抵抗がありますが1日で対応できるようになりますね。
すっかり日没時間を過ぎてしまいました。
まるでテレビ番組「帰れマンデー」みたいになっていますが、あともうちょい!
無事にバスターミナルに到着して、帰りのバスに乗れました。
今回の旅をビデオにまとめてみました。
インターバル撮影機能を使ったタイムラプスシーンですが、撮影はRAWで行っているものの、まだCapture Oneが“α7C”に対応していないものでソニーの「Imaging Edge」で行っています。それでちょっと手間がかかりましたが、Capture Oneが対応するのも時間の問題ですので、次の時はもっと楽に編集できるかな。
“α7C”とSEL20F18Gでの紅葉狩り、最高でした。次回、また日光に紅葉狩りに出かける際は迷わず、車で行こうと思います。w
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