【レビュー】新機能満載 新型ミラーレス一眼“α7S3”開梱レポート 実機が来たらコレがやりたかった!編
昨日、10月9日に発売になった新型ミラーレス一眼“α7S3”の店頭展示機が当店にもやってきました。早速ですが、ショールームでは試せなかった、新フォーマット「HEIF」による撮影&4KブラビアでのHLG静止画画像の出力を試しました。
新次元の写真映像時代の幕開けになるかもしれません! これはすごいことになっていますよ!
こんにちは、店員佐藤です。
昨日ですが当店に”α7S3”が到着したのが10時45分でした。10時30分までに着荷したら羽田空港へ行く予定だったのですが、15分遅れて到着。
うわー、この微妙な時間差。。。でも、これならギリギリ間に合うぞ、ということで荷造りは済んでいたので充電済みのNP-FZ100バッテリーを“α7S3”に入れて、メモリーカードを入れて、その足で出発。
移動中の電車のホームで初期設定をしていたので、当店のα7S3のファーストカットは上記の様な写真になっています。
さて、台風が近づく中、羽田空港の第3ターミナルへ向かいます。狙いはこれでした。
第3ターミナルの展望デッキからみて、一番右奥に駐機しているのですが、これはガルーダ・インドネシア航空のGA875便です。前日に初来日したのですが、マスクをしている飛行機です。
雨にもかかわらず多くの航空機ファンがやってきていました。ここに混ざって、私も撮影です。さすがに“α7S3”をここに持ってきている人はいないでしょう。
特に“α7S3”でないと撮影出来ない被写体ではないのですが、せっかくなので初物同士で撮影をさせてもらってきました。
あいにく、展望デッキにはずっとお尻を見せる向きになってしまっていて、正面からのカットは撮れていません。残念。駐機場所が分かっていたら第1ターミナルから撮っていたのに。
飛行機も電車も撮影場所次第です。下調べが大事ですね。
この機体はこれからも定期的に羽田にきますので、また次の機会を狙いたいと思います。なんとか正面からマスクをしているところを撮りたいですからね。
ということで、ここには「SEL70200GM」を持ってやってきました。念のため2倍テレコンの「SEL20TC」も持ってきていたのですが、距離があったのでテレコンを使って撮影しています。
ここからはレンズを最近お気に入りの「SEL20F18G」にスイッチして、羽田空港内をブラブラと散歩してみたいと思います。
ここで試しに使ってみたい機能があるんです。
ソニー“α”シリーズの機能として初搭載になる「HLG静止画」です。これは動画撮影ではおなじみのHDRのハイブリッド・ログ・ガンマを写真撮影でできる機能です。
撮影モードはJPEGではなく新フォーマットの「HEIF」に設定する必要があります。ちなみにJPEG+RAWも設定可能だしHEIF+RAWの設定もできるのですが、「HEIF+RAW」でのHLG静止画撮影設定はできなくなっていて、HLG静止画を撮影するときはRAWなどでのバックアップが取れません。
HLG静止画で撮ると、それだけしか撮影データが残らなくなります。
通常のSDR撮影との比較をしたいのですが設定項目が多岐に渡るためワンタッチでの切替ができないんですが。。。各設定を追い込んでからメモリーダイヤルに割り振ることでワンタッチでの切替ができるようになります。
メモリーダイヤル1にHLG静止画撮影を振って、メモリーダイヤル2に通常のJPEG+RAW撮影を割り振って、2回撮影をすることで比較写真を大量に撮ってきました。
「HEIF」フォーマットの再生ですが、結局、“α7S3”の発売までにPlayMemories Homeの対応はなく、Windows用の再生ソフトも特にソニーさんから用意されることもなく、結局、“α7S3”本体からのHDMI出力でしか再生手段がないことに代わりがないのですが、これ、ショールームでは試せなかったので、やっと製品版本体を手に入れて自宅で試すことができました。
自宅のブラビアはX8000Eシリーズという、シリーズ最下位モデルになるのですが、すごい、これでも感動できました。HDR静止画、すごい! 通常のSDR写真との差は歴然! しかもブラビアX8000シリーズというエッジライトLEDのモデルでも充分輝度差が出ていて、HDRを感じられるものになっています。
これは感動しますね。
続いて、お店にもってきてブラビアA9Gという有機ELパネルの最高画質モデルでも試すのですが、今度は映像がちゃんと出ません。途切れ途切れで出力されていて非常に見づらいのですが、HDMIケーブルを替えたら普通に表示される様になりました。
そう、HDR映像ですが18Gbpsでの出力になるみたいでHDMIケーブルがちゃんとプレミアムハイグレードケーブルなどになっていないと出力できないんです。古いソニーのHDMIケーブルでは出力できなくて、最近買ったアマゾンのケーブルだと映せる、という状況でした。このアマゾンケーブルはイーサネット対応になっていて、このイーサネットの回線のところまで映像信号の出力で使うのが4K HDR映像信号になるわけです。
交互にJPEGと、HEIFフォーマットによるHLG静止画を撮ってきているので、そのまま“α7S3”で再生すると、比較が簡単にできます。これでおわかりになりますかね? 上が通常のJPEGフォーマットの写真です。
こちらはHEIFフォーマットでのHLG静止画撮影で、ブラビアの画質表示を見ると「HDR」マークが出ているのがわかると思います。
JPEGだと機体のホワイトが白飛びしているのに、HLG静止画撮影では質感が残り、空模様まで見えてきます。
こちらがJPEG静止画です。コントラストが高く、一見キレイに見えるかもしれませんが、白飛びしているエリアが多いんです。
こちらがHEIFによるHLG静止画です。画面全体が暗く見えると思うのですが、それはディスプレイのせいで、これを4K対応ブラビアで表示すると、暗さを感じずに見え方が違ってきます。
すごい、これがHLG静止画だ!
こちらがJPEG映像です。3:2にしているのはわざとで、画角でJPEGかHEIFかをあとで見分けられるようにしていました。
これ、お店の4Kブラビアで観たら、全員感動すると思います。
こんな見え方もわかるかなー。↑こちらがJPEG映像です。
HEIFで撮影したHLG静止画だとこんな感じになります。LEDの濃い色の光りってこんな感じですよね。ただ、ディスプレイの輝度出力がそこまで高くないので暗くて色が濃い映像に見えていると思います。
厳密にはこれはHLGの画ではないですからね。SDRで出力されているので、本来の見え方にはなっていません。
こちらがJPEG映像です。普段見慣れている写真映像なので普通に見られるのですが、これが4Kブラビアで観るともっとリアルな感じになります。
これが楽しめるのは“α7S3”と、HDR対応の4Kブラビアをお持ちの方、そしてプレミアムハイグレードケーブルを持っている方だけです。
これは写真の新時代がやってきたかも。高解像度のトップが“α7R4”だったら、色階調表現のトップは“α7S3”になります。
これはもっといろいろなシーンで撮影をしてきて比較ライブラリーを増やさなくては!!
なお、撮影してきたHEIFフォーマットの画像は現時点ではWindows 非対応でPC上で画像を見ることができません。私の手元には編集出来る対応ソフトもないのですが、ソニーから9月15日にHEIFファイル変換アプリ『HEIF Converter』がリリースされています。
今回のBlog記事ではこちらを使ってJPEG変換したものを掲載しています。HDRのガンマカーブそのままなのでSDRディスプレイで見ると色再現がおかしくなってしまいますが、HLG静止画を使わずにHEIFで撮影してきた画像についてはコンバーターで変換することで普通に扱えるようになります。
α7S3から4Kブラビアに表示するのが主体で、HEIFファイルを後でJPEGに出来たらなー、という方はこちらのコンバーターを使うコトで希望通りのことができるようになります。
α7S3発売までにHEIFフォーマット対応のソフトなどが登場するかと思っていたのですが、状況は変わりませんでしたね。
それとPlayMemories Homeでの“α7S3”の対応ですが、機器としては認識をしています。
画像取り込みもできます。RAWもHEIFもXAVC S 4K 120P動画の取り込みも無事に出来ました。
ただし、RAWとHEIFの画像表示がまだできないようで、これはアップデートを待たないといけないのかも?
RAWファイルの現像についてはCaputre One 20が無事に対応していました。
他にも多数、試してみたいことがあるのですが、まずはHLG静止画のテストだけやってみました。
ファインダー像は無茶苦茶でかいし、従来の”α7S2”と違って、ちゃんと像面位相差AFを使ったハイブリッドAFが利用できるのでAFも無茶苦茶速く、正確になっています。
動画撮影の120Pなども試してみたいし、またレポートさせていただきたいと思います。
そして予約販売開始からたった1日で「入荷次第出荷」ステータスになってしまった“α7S3”ですが、今回の初回出荷については8月9日頃までにオーダーされた方のところへ出荷されています。
8月4日に予約開始になって翌日の5日のお昼頃には「入荷次第出荷」になっていたので、超速完売してしまっていたのですが、若干、初回出荷数は増えたようです。
その後、9月中旬頃には「年内納品は難しいんじゃないか」という話が伝わってきていたのですが、出荷直前のタイミングでおおよその納期が販売店に連絡されており、現時点では年内納品がギリギリ間に合いそうということになっています。
ただ、昨日から製品本体の出荷が始まっていて、これでクチコミでα7S3の噂が立つと、店頭でのオーダー増が始まるため、これでまた一気に納期が延びる可能性があります。
年内納品が間に合う可能性があるのは今週末だけになるかと予想されます。
■お得な購入方法
My Sony ID ご登録でカメラ・レンズが10%OFF
ソニーストアではMy Sony IDを新規登録すると、自動的に登録したIDに10%OFFクーポンがプレゼントされます。さらにMy Sony IDをお持ちの方には年2回ソニーストアの割引率クーポンをプレゼント。ぜひMy Sony IDをご登録下さい。
ワイド保証
メーカー直販のソニーストアでは強力な保証サービスを用意して販売をしています。
通常のメーカー保証1年が3年ベーシック保証という3年に延長されたものになっているのが初期状態で、さらに有料でソニーストアの保証をアップグレードすることが可能。
5年ベーシックは通常1年のメーカー保証を5年にするものなんですが、アップグレードして3年ワイド保証と5年ワイド保証を付けると落下破損や水没などの事故の際も全額保証をしてくれます。言うなれば動産保険の様な保証サービスになっています。
残価設定クレジット
返却時の買取予定価格を残価額として、その金額を差し引いた代金を24カ月の分割で支払いできる「残価設定クレジット」。最終回にあたる25カ月目のお支払方法は、買取りか返却か、お客様のご要望に応じて選択できます。
対象モデル:カメラ本体、レンズ※一部対象外の商品があります。
α7S III(ILCE-7SM3)ボディのみ:409,000円+税 一括お支払い総額:449,900円(税込)
月々のお支払い(2~24回目): 12,200円(税込)
1回目:12,300円(税込)
25回目のみ:157,000円(税込)となります。
My Sony 会員の方がお持ちのAV商品10%オフクーポンをご利用の際は一括お支払総額:404,910円(税込)になります。
月々のお支払い(2~24回目): 10,300円(税込)
1回目:11,010円(税込)
25回目のみ:157,000円(税込)となります。
いまなら手数料が無料になっていますので、ぜひこの支払方法もご検討下さい。
新世代の『BIONZ XR』を搭載した一番新しい”α”を年内に手にすることができるのは今がラストチャンスです。
購入をお考えの方は今すぐオーダーをどうぞ!
※ 10月20日までの期間、店頭の“α7S3”はサンプル撮影のため持ち出しており店頭での常設展示を行っていません。HEIFフォーマットのHLG静止画や実機の見学についてはお問い合わせの上、お越しいただきますようお願い申し上げます。
デジタル一眼カメラα7S III ILCE-7SM3 |
ソニーストア価格: 409,000円+税 |
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発売日 | 2020年10月9日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:41,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:21,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
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シミズ
2020年10月12日 @ PM 6:55
動画機だと思ってほぼスルーしてたけど、この機能は気になります!
HLG静止画は、HEIF形式でないと保存できないのですか?
HEIFは単にjpegより高効率で圧縮できる形式だと思っていたので、ちょっとわからなくなってきました…勉強してきます
tecstaff
2020年10月13日 @ AM 7:10
HLG静止画は記録フォーマットと別の設定項目が用意されており、HEIF単独で記録する場合にのみ利用ができます。(JPEGやRAW記録をするとグレーアウトします)
なので、HLG静止画はHEIF形式でないと記録ができません。再生する際も現時点では“α7S3”で再生するしか手段がなく本体再生で4KブラビアにHDMI接続しないとHLG静止画を見ることができません。フォーマットが普及するようになれば他にも再生手段が増えてくると思うのですが、それまでの不便は辛抱ですね。
お近くであれば店頭へお越しください。店頭でHLG静止画で撮影してきたものとJPEG画像の比較ができるようにしています。夜景や室内の電飾看板など、コントラストが高い映像だと効果てきめんです。