“α7S3”とSEL14F18GMで撮影したふたご座流星群2022
昨夜のふたご座流星群ですが、流れ星は見られましたか? 私は寒空の下の星空観察ができなくて、自宅へ急いで帰って、ベランダに“α7S3”をセットして、写真で見ることにしていました。
埼玉の自宅から見えるのは東京の空で街明かりはかなりあるんですが、それでも20個以上の流れ星が撮影できました。天気が良いとたくさん映りますね。
ということで、昨夜の撮影レポートです。
こんにちは、店員佐藤です。
今回はロケの予定も組めず、自宅ベランダでの撮影になりました。三脚は自宅に用意してあるので、お店の“α7S3”とSEL14F18GMを拝借していき、私物のレンズヒーターをレンズにくくりつけて夜の21時過ぎから1時半くらいまで撮影をしていました。
撮影の設定はどういう風にすれば良いのですか?というお問い合わせもいただいていたので、実例で紹介します。
まずはカメラのセッティング。夜景撮影や星景撮影の際は暗いところでもフレーミングが確実に行える「ブライトモニタリング」機能を使えるようにしておくと便利です。
メニューから探しても「ブライトモニタリング」というのは見つかりません。カスタム設定でどこかのボタンに先に設定をしておく必要があります。撮影時のゴミ箱ボタンとかに設定しておくと便利です。
それと、絶対に使うのがマニュアルフォーカスでのピント合わせです。普段はAFしか使わない、という方も先に「AF-ON」ボタンとかにカスタムキーとして「ピント拡大」を設定しておくと良いと思います。
撮影が終わったら、また元の設定に戻しておくのも忘れずに。
マニュアルで星にピントを合わせるのですが、星が一番小さく見えるところに合わせればOKです。
カメラを上に向けているのでファインダーを覗くのが難しいケースもありますが、お年頃の方は老眼鏡なども用意しておいてモニターでピント合わせができるように準備しておくと良いと思います。
撮影じのファイル形式ですが、私はJPEGとRAWで同時撮影しています。かなり露出を明るめにして撮影するのでRAWであとから現像することになるのと、JPEGは流れ星を探すときに使うので画像サイズは小さめでも良いので撮っておくと後がラクです。
長時間ノイズ低減も今回は切ります。長時間露光した際に同じ時間のシャッターを閉じたままで撮影してノイズを削除する機能なんですが、これを使うと撮影機会が半分になってしまいます。ノイズ低減よりも流星撮影の可能性を高めたいと思います。
撮影はインターバル撮影機能を使います。あらかじめ何秒間隔で何枚撮影するのかを設定しておくことで、レリーズを使わなくても長時間の撮影をさせることができます。
撮影設定は私はこんな感じ。
絞り開放でシャッタースピードは今回は5秒。ISO感度は許せるだけ上げたいところなんですが、さすが東京の夜空はかなり明るくてISO400までしかあげられませんでした。
これが山の方に行って光害がないところだとISO1600とかISO2000くらいまであげることが出来たりするんですが、それは本当に暗い夜空の場合です。感度を上げれば上げた方が暗い流星が映る可能性があります。
シャッタースピードを2秒とかにするとISO感度はもっと上げられますが、そうすると後からの写真整理が大変なことになるので、今回はこれくらい。
インターバル撮影機能の設定をすると撮影間隔×撮影回数で正確な撮影時間が表示されます。5秒間隔で2000枚撮影すると3時間弱かかるそうです。
ちなみに“α7S3”のバッテリーですが、大体4時間くらいは撮影ができる感じ。それ以上長く撮影する場合は途中でストップしてバッテリーを交換するか、USB給電しながらの撮影を行うようにします。
ホワイトバランスは基本的には太陽光を使うらしいのですが、なんとなくイメージで夜空は青い方が良いかな?ということで4800Kで撮影。
あとは最後に、もう一度ピントのチェックをしたら撮影を開始します。
撮影した写真にはおそらくこんなものが映るはず。写真の左のモノは流星で線の両端が細くなっています。写真右のものは飛行機です。点々が見えますが、これは航空灯ですね。線の両端も細くなっていません。点々がなくて両端が細くない場合は人工衛星や宇宙ステーションの可能性があります。
それはそれでロマンを感じる被写体ですが、今回は流星狙いです。
これで今回は2500枚ほど撮影しました。全部の写真をチェックして一番大きく流星が映っていたモノがこちら。
本当は21時57分にもっと大きな流れ星が映っていたのですが、途中で途切れてしまっています。おそらくシャッタースピード5秒でのタイムラプス撮影で撮影の合間に流れていたんでしょうね。
これがあるのでむやみやたらとシャッタースピードを短くできないという。
映っていた20個ほどの流星をフォトショップで比較明合成してみました。天体は動いてしまっていて、その都度、流星の飛んでくる角度も変わってしまうのでバラバラの角度になってしまっていますが、天体ソフトを使って位置をちゃんと重ね合わせると放射状の流星になるはず。
赤道儀を使うと、重ね合わせをするだけで放射状の流星群の写真が再現できるのですが、それはまた今度。
α7S IIIにてRAW撮影したデータをまとめて現像してタイムラプス動画にしたものがこちら。
Adobe Premiereの「エコー」というエフェクトを使って光跡を見えるようにしてみました。これだと流星がどれだけ流れていたのがわかりやすいですね。
素のタイムラプス映像だと流星は瞬間的にしか映らないのですが残像が見えるようにできました。
RAW現像はCapture Oneを使ってまとめて現像しています。
エコーのエフェクト設定は上記の感じです。(次回やるときの自分への備忘録です)動画編集はやるたびに新しいことが覚えられますね。
とりあえずの流星群撮影レポートでした。
SEL14F18GMで星景写真撮影に何度か行っていますが、こうして気合いを入れていないときに限って、撮影条件が良かったりするんですよね。
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muk
2022年12月18日 @ AM 6:11
私も同じ構成で撮影しました。
貸出サービスを利用してα7s3とSEL14F18GMをお借りしました。
前日事前練習をして本番。
静止画はα1固定とα7R5追従にまかせて動画に挑戦しましたが、設定した後にSEL14F18GMのピントリングに触ってしまったらしくピントが合っていませんでした。
小学生対象の観察会だったので18時から19時30分までで、19時前に長ーい流れ星が流れて歓声が上がったので期待したのですが、写りませんでした。
来年また挑戦したいと思います。
tecstaff
2022年12月18日 @ PM 2:27
撮影お疲れ様でした。
”α7S3”とSEL14F18GMは最強コンビですよね。
ピントずれ、お気の毒です。私も過去に数回やってしまっていて、それもあって長時間の撮影時も途中で一度止めて、再度フォーカスをやり直して撮影するというのをするようにしています。そうすればずれていても残り半分は撮れていますからね。今回も前半、後半の2回にわけて合わせています。
最近のソニー”α”だとオートフォーカスでも合うんですが、どうも心配性で。。。
流星群は1年に何度もあります。来年は条件の良い8月のペルセウス座流星群と、12月のふたご座流星群がありますので、その準備のために特訓されると良いかもです。