【レポート】デジタル一眼“α”で撮る南房総の旅
先週末ですが、お休みをいただいて有志のお客様と一緒に星景撮影の旅に行ってきました。行き先は南房総市です。
旅の様子をレポートします。
こんにちは、店員佐藤です。
本来であれば先週土曜日は新月&山羊座流星群ということで、日光白根山でプレミアムキャンプに参加する予定だったのですが、天気予報で荒れるという予報が出て急遽、行き先を変更し、晴天予報になっていた南房総へドライブに行くことになりました。
とにかく「天の川を撮りたい」というのが参加メンバー共通の希望だったのですが「野島崎灯台で撮りたい」「鳥居と天の川を撮りたい」「光害のない外房で撮りたい」というそれぞれの希望を叶えるために徹夜での移動に。
調べて見ると外房に一カ所だけ深夜まで営業しているスパがあったので、そこを最終目的地にして土日で房総半島をグルッと巡る旅を敢行するコトになりました。
3台の車に分乗して、いざ、出発。
私の組は出発が一番早い時間になり、せっかく房総半島の先っぽまで行くなら、ちゃんと観光したい、行ったことがないところに行ってみたい、ということで2時間ほど先行して、まずは富津岬へ。
チーバ君のお腹辺りで一番、出っ張っているところへ立ち寄ります。
この不思議なモニュメントも初めて登ってきました。頂上まではあっという間です。
“α7 IV” + SELP1635G F4.0 1/2000 焦点距離16.5mm
なるほどー。東京湾を一望。先端にちゃんと駐車場があったので、それほど歩くこともなく遊んでこられました。
続いては「州崎神社」へ。
ここは以前にも来たことがあって、鳥居の間から富士山が見えるというクチコミで広まった観光スポット。神社から道路を挟んで反対側に海へ降りていく道があり、その先に「一の鳥居」があり、そこから富士山が望めるとなっています。
7月17日前後にはダイヤモンド富士になるそうで、その写真が掲示されています。うーん、惜しい。あと2週間くらい早ければそのチャンスがあったのか。
と、言っても、その日に晴れてくれないと見えないので、毎年7月17日前後だとちょっと微妙ですね。(例年であれば梅雨時期ですので)
“α7 IV” + SEL24105G F8.0 1/2500 焦点距離91mm
ということで、この日の州崎神社の一の鳥居です。見た目には富士山は全然見えませんでしたが、RAW現像してみると、うっすらと山の形が見えます。
今回は望遠レンズはもってきていなくて、SEL24105Gでの撮影でしたが、条件が良いのが分かっているならSEL70200GM2辺りを持ってきて、もっと望遠レンズで離れたところから狙った方が富士山が大きく撮れそうです。
さて、時間になりました。18時に北条海水浴場で集合になっているので、道を戻って移動します。
道の駅「たてやま」からほど近くの北条海水浴場に到着しました。無料の駐車場があるので、そちらにクルマを駐めて海岸へ出ます。
なんのことはない海水浴場なんですが、計算によると、ここでダイヤモンド富士が見られることになっています。
先ほどの州崎神社が7月17日頃ですが、そこから12日でちょっと北上して北条海水浴場がスポットになります。
おおよその見当はついているので、ここでアプリ「スーパー地形」を使って詳細な場所を割り出します。
このアプリを使うと特定地点からの山の風景をシミュレーションで見ることができるのと、太陽の動きも計算して表示させることができるので、これで時間と場所を割り出した結果、この北条海水浴場でたまたま見られるというのがわかり、ここを集合地点にしたわけです。
夏場だとかなり霞んでしまい、富士山の姿がなかなか見られないのですが、地平線近くまで太陽が降りて来ると、うっすらとそのシルエットが見えてきます。
富士山から東京湾をはさんでかなりの距離があるんですが、それでもこれだけ大きく富士山が見られるんですね。富士山の大きさをここで感じます。
というか、1週間前にはあそこに登ってきてるんですよねー。
“α7 IV” + SEL24105G F8.0 1/2000 焦点距離105mm
ということで、この日のダイヤモンド富士が↑こちらです。
次の機会は5月15日あたりになるそうで、条件的には厳しい時期ではあるのですが、チャンスがあれば、また狙いに来たいところ。
桟橋越しにダイヤモンド富士が見られるところはなかなかないと思いますので。
太陽がすっかり沈んでしまうと、シルエットはくっきり。
星景撮影前のついでのフォトイベントでした。
その足で夕飯を買って、山を越えて房総半島の最南端にある野島埼灯台へ移動。灯台の灯りがものすごい威力で、天の川撮影には全然向いていないのですが、岩の上にベンチが置いてあるなど、ここもインスタ映えする有名スポットになっています。
近くに無料の駐車場はあるんですが満車状態でクルマを駐めるのにちょっと苦労しました。辺りはもう真っ暗なのに、こんな房総半島の先っぽで、カップルがわんさかいます。デートスポットになってしまっているんですね。
そのデートスポットの中で、撮影開始。周りはカップルだらけなのでちょっと離れたところで撮影です。
“α7S3” + SEL14F18GM F1.8 10秒 ISO1000
念願の“α7S3”+SEL14F18GMでの天の川撮影がやっとできました。SEL14F18GMの発売以来、何度も星景撮影にチャレンジしているのですが天候に恵まれず、良いままで星の撮影が全然できなかったんですが、やっと成功です。
ただ、タイムラプス撮影をするまでもなく、ものすごい数の飛行機と人工衛星が飛びまくっていました。それはそれで荘厳な景色でした。
“α7 IV” + SEL1224G F4.0 15秒 焦点距離12mm ISO1600
“α7S3”でタイムラプス撮影をスタートさせてから“α7 IV”+SEL1224Gであちこち撮り歩き。ベンチも寄って撮影してきましたが、そうか、ここで望遠レンズを使って撮影してもよかったかも。
今回は8人での撮影でしたが、人が集まるといろいろな情報交換があり、ブライトモニタリング機能などについて語ってくれていて、なるほど、事前に準備してこないとその場で設定するのは難しいものもあるなーと。
“α7S3”ならば感度をISO102400まで上げてしまえば、手持ちで天の川撮影ができるので、シャッターを一度切ってしまえば画角を簡単に決められはするんですが、今度、ちゃんと準備してからこよっと。
20時頃になって、次の撮影地へ移動します。外房で撮影したい、という希望をかなえるために、外房沿いに撮影出来そうなポイントをいくつかピックアップしてあり、そこを巡って行ったのですが、なかなか条件の良いところがみつかりません。
“α7S3” + SEL14F18GM F1.8 20秒 ISO1600
こちらは「ロウソク岩」と呼ばれるスポットの近くなんですが、電柱と天の川が撮れる、というので、道端で撮ったモノ。これもご参加になっていた女性陣のアイデアです。
自分ひとりで撮影に来ていたら、こういうのは気がつきませんね。
“α7S3” + SEL14F18GM F1.8 20秒 ISO1600
軽自動車ハスラーのボンネットを使って天の川のリフレクション撮影にも挑戦。ちょっと難しいか。
そして、この日の最終目的地だった「東浪見の鳥居」へ、到着。こちらも参加された方の中に強い希望を持たれた方がいらしたんですが、なるほど、ここは撮影しやすく整備されているなー、というところでした。
後から知ったんですが、ここは東京●●●●●●2020のサーフィン競技の会場だったところだそうで、夜中に行ったためレガシーなものはなにも見つけられませんでしたが、昼間行くとそれっぽいものがあったのかも。
ちょっと雲が出てきてしまっていますが、ここで3時くらいまで撮影です。
“α7 IV” + SEL1224G F4.0 15秒 焦点距離12mm ISO2000
“α7 IVでタイムラプス撮影したモノの中から流星を探して、1枚だけ見つけられたものです。鳥居の左側に短い流星が写っています。
肉眼では何個も見つけられているんですが、写真にはなかなか写っていないという流星群あるあるを今回も経験してしまいます。
その後「スパ&リゾート九十九里 太陽の里」で仮眠。3,600円で朝の8時まで居させてくれます。
リラックスソファでの仮眠でしたが、これで体力の6割くらいが回復。
昨夜、途中で1台離脱しているのですが、ここでもう1台も離脱。そのまま東京に帰るとのことで朝になってお別れしました。
「せっかく九十九里まできているんだから」ということで、私たちはそのまま千葉観光を続行。九十九里らしい景色を見るために「九十九里ビーチタワー」へ登ります。
“α7 IV” + SELP1635G F18 1/160 焦点距離16mm
なるほどー。ここで天の川撮影をしても良かったかもしれないですねー。
その後「海の駅 九十九里」へ立ち寄り、最後のお楽しみ「チバニアン」へ。
ニュースになったのは2年前ですが、そもそも「チバニアンって何?」という方も多いと思います。私もそうだったんですが、こちらのビジターセンターで説明をうかがって、そのすごさを知りました。
簡単に言うと、地球は46億年前に出来ていて、その後、地層の研究から116の時代に分けられています。チバニアンは77.4万年前から12.9年前までの時代の地層で海底からの隆起があって、その標本がとてもわかりやすく出ており、そこで日本の千葉の土地から「チバニアン」と命名されている、ということなんだそうです。
地球の誕生から今までを1年にすると、恐竜が絶滅したのがクリスマス頃。チバニアンは大晦日の話だそうで、非常に近い時代の層となっています。今後、これよりも新しい地層は出てこないだろうから、これが最後の命名になるのでは、というものなんだとか。
南極と北極の極性が入れ替わる地磁気逆転地層などの話もうかがっているのですが、それまで説明すると長くなるのでご興味ある方は現地にて。
ビジターセンターを出発すると、整備された道を通って10分ほどで地層が見られる河川敷まで到着します。普通のスニーカーで行ける道ですが、河川敷で川の中に入ると化石などが見られるため、夏ならビーチサンダル、それ以外の時は長靴があると川に入って化石を見られます。
化石があるところには石を置いてくれているのですぐに見つけられます。ですが、子供たちは自力で化石を見つけていて、さすが探究心があるなーと、感心。
地層を何も知らないでみると、杭がいっぱい打ってあるカラブリアンに目が行ってしまうんですが、重要なのはその上にある層です。GSSP地点となっているのは、ゴールデンスパイクと呼ばれ金色の鋲を打つという世界的な慣習なんだそうです。
“α7 IV” + SEL24105G F4 1/125 焦点距離105mm
こちらがチバニアンのゴールデンスパイクです。地層が新しくもろいため直接打ち込むのではなくプレートにはめてボルト止めしているとのこと。
スパイクは5円玉と同じ素材で、今後数年で色あせていってしまうとのこと。金ぴか状態で見られるのは今だけなんだそうです。
写真的にはあまり面白いモノではありませんが、千葉観光で最後に良い物を見させてもらいました。
ということで、今回の旅のルートはこちら。13時間に及び長距離ドライブは久しぶりでした。ちょっと1人では行く気になれませんでしたが、たくさんの方にお付き合いいただき感謝です。
今回の旅もまたVlogにしてみました。ちょっと長くなってしまいましたが、道中で撮影したタイムラプス動画も3編、入れてあります。
“α7S3”とSEK14F18GMでの星景撮影もやっとできました。流星群を動画で撮影するのを忘れてきてしまったので、また、次の機会に持ち出したいと思います。
ポータブル赤道儀もそうなんですが、こうした星撮影の道具って頻繁に使うコトはないんですが、イベントがあるごとに持ち出すことができるので長く使えるんですよね。
“α7S3”とSEL14F18Gmはきっとそういうカメラ&レンズになるんでしょうね。
デジタル一眼カメラα7S III ILCE-7SM3 |
ソニーストア価格: 449,900円 税込 |
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発売日 | 2020年10月9日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:45,100円 3年ワイド/5年ベーシック:23,100円 3年ベーシック:無償 |
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