ソニーの8K映像に圧倒!『Inter BEE 2018』店員レポート
昨年に引き続き、今年も幕張メッセで開催された業務用映像機器の展示会「Inter BEE 2018」へお邪魔させてもらってきました。
当店では業務用特機の取り扱いはしていませんし知識もないのですがあと2週間で始まる4K8Kの本放送についての最新情報取得と、ソニーさんの展示見学を目的に行ってきました。素人目線でレポートしたいと思います。
ちなみにかなり感動して帰ってきています。
こんにちは、店員佐藤です。
以前は「CEATEC JAPAN」の見学のためにやってくるのが幕張メッセだったのですが、昨年からInter BEEのための場所、という感じがします。
普段は目にすることがない業務用機器の展示会なので、目にするものはまったく知らない製品ばかりですが、ちょこちょこっと一般的な目線で見られるモノも用意されているので、そういうのを探してフラフラさせてもらっています。
水曜日から開催されているInter BEEですが、興味のあるトークショーが金曜日に開催されるということで、今回は最終日の金曜日を狙ってやってきました。
開場時間の10時に合わせて入場してきました。
まず最初にやってきたのは当然ソニーさんのブースで、ネットニュースでも大きく伝えられていましたが8KのクリスタルLEDディスプレイシステムが注目を集めています。
クリスタルLEDディスプレイシステムは、これが初めてではなく某所で拝見させてもらったりしたことがありましたが、8K×4Kサイズの288ユニットに並べられたモノを見るのはこれが初めて。
しかも映像は8K HDRコンテンツで度肝を抜くような超高画質です。
これはすごい! NHK紅白の8K映像なども流しています。他の展示会でNHKの8K映像を見たことはありますが、明るい会場でのプロジェクター表示なので全然コントラストがなくしかもSDRで出力しているんだと思いますが、白飛びしまくっていて、8K映像で綺麗なものを私は見たことがありません。
最近だと東京ミッドタウン日比谷での8Kパグリックビューイングとか見に行ったことがありますが、これも画面が大きく解像度が高いだけで、全然、うちの4Kブラビアの方が映像としては綺麗、だと、本気で思っています。
こんなのが8K映像の実力ではないんだろうな、とは思っていましたが、クリスタルLEDディスプレイシステム、すごい! 100万:1というコントラスト比があるそうですが、8K映像のすごさを初めて思い知った気がします。
最前列まで行って画面に近寄っても画素が見えないし、視野角も無茶苦茶広いし、なによりもこのサイズです。
これ、映画館とかで採用されたりしないんですかね!?
ソニーさんのブースをグルッと回っているとたまたま、新型の4K ハンディーカムコーダーの「PXW-Z280」「PXW-Z190」のプレゼンテーションタイムにあたったので話をうかがってきました。
世界初の4K 3CMOSハンディカムコーダーで待望の4K 60P収録に対応したモデルとなっています。
センサーサイズは1/2インチ(Z280)と1/3インチ(Z190)で、流行の大型センサーではありませんが、番組取材では深い被写界深度があった方が有利なのと、裏面照射を使った3CMOSなので4Kセンサーなのに明るいセンサーになっているそうです。
こうした業務用カムコーダーにも顔検出オートフォーカスの技術が使われていて、しかもさすがプロが使うためのものとして改良が加えられています。顔優先AFモードだけではなく、顔限定AFモードや顔登録機能など、実際の撮影状況を考えられた機能に進化していました。
デジタル一眼“α”での動画撮影とは違い、動画撮影に特化したモデルってすごいことになっているんですね。
民生機の展示もほんの一部だけあって、RX0とデジタル一眼“α”の展示もありましたが、ほんの1コーナーだけです。
あとは見てもわからない機器ばかりなので、そのまま会場内1周の旅へ出発。
編集ソフト「ダヴィンチディゾルブ」のブラックマジックデザインさんです。HDR映像の編集ソフトでは避けて通れない気がしていて、この編集ソフトの使い方を覚えなくちゃなー、とは思っているのですが、なかなか取っかかりが見つけられずにいます。
今回は最新版の進化ポイントを説明するというセミナーが開催されていたので、それを見学させてもらってきました。編集作業の大体の流れを見させてもらいました。ソフト自体は無料でダウンロードして使うことができるので、試してみたいと思います。
こちらは8K 60Pのカラーグレーディングシステムです。8K映像を再生させているところなんですが、プロセッサーがすごいことになっています。
Intel Xeon Gold 6154というプロセッサーなんですが30コア60スレッドで動いていて、それがオーバークロック3.6GHzで動作し使用率70~80%になっています。
すごいですねー。8K映像の再生ってこんなにパワーが必要なんですか!? VAIO S15が何台あれば良いんでしょう!?
8K時代の到来を遠くに感じた瞬間でもありました。w
放送サービス高度化推進協会「A-PUB」の展示も見つけました。ここは業務機ではなく一般の方向けの案内になっています。
4Kチューナー内蔵の4Kレコーダーなどが展示されています。ソニーからはまだ発表がありませんし、お客様からお問い合わせをいただくこともあるのですが、互換性がちゃんと保たれるモデルで出てきて欲しいですね。
4Kチューナー「DST-SHV1」は展示がありました。
テレビの展示は4Kチューナーを内蔵しているモデルだけとなっていて、ソニーのブラビアの展示はありません。各社のテレビに放送各社の4K放送コンテンツが表示されていて、これがなかなか面白かったです。
あ、こんな番組を放送するのね、という感じです。NHKの4K、8K放送はかなり気合いが入ったモノというのが伝わってきていますが民放各社さんはこの時期になってもまだPRされていないので、2K BSのサイマル放送とか多そうですね。
最初は数が少ないでしょうけど4Kコンテンツに期待しています。
ザ・シネマ4Kでは「太陽がいっぱい」をデモで流しています。昔の映画ですが、なるほどフィルムの粒子感をそのまま味わえる感じで、これは4K放送する意味がありますね。
新4K8Kの放送システムについての案内も行っています。
これが電波漏洩してしまうダメな例です。手ひねり配線というか、ケーブルの線が裸で露出してしまっています。これをするとここから2.4GHzを含む高周波の電波が漏れ出てしまいます。
これがシールドされた正しい結線です。こうした結線をしないとここから電波が漏れ出てしまうのと、ノイズが入ってくる原因にもなります。
面白い展示があって、それがこちら。
VTRを流しているだけなんですが、電子レンジの2.4GHzの出力がテレビに与える影響を録画したものを再生していました。
デジタル放送の場合、ノイズがはいると映像が乱れるのではなくて映らなくなるんですね。左旋電波が影響を受けます。
政府で行っている助成金のイメージなども表示されています。左旋電波対応にするための工事をした場合、おおよその工事費と助成額がパネルで案内されています。
2017年の夏前にBSの旧システムを設置している住宅で、指定業者から助成額の申請をして通ると助成金を使って左旋対応のシステムに入れ替えてもらえる、というものなんですがアンテナ代は含まれずブースターや分配器、壁面端子代だけが援助されるということになっています。
一時的に受付を中止している集合住宅のイメージがこちら。40世帯くらいのマンションをイメージしているんですかね?
全額が負担されるものではないみたいです。
さて、こちらは展示ブースではないのですが、Inter BEEらしいイベントを発見しました。「ロケ弁グランプリ」だそうです。
さすがプロが集まるイベントです。ロケの際のお弁当の発注を巡る熱い戦いがここで繰り広げられています。ショーケースに10店舗ほどのお店のお弁当がズラッと並んでいて、ここでお弁当をチョイス。
選んだお弁当を買って、その場で食べることができます。
私が選んだのは「キッチンひまわり」さんの「直火網焼きステーキハンバーグ 200g」弁当です。
まさにステーキの様な肉感のある粗挽きハンバーグでニンニクが利いたソースがこれまた絶品でした。うちも撮影会のときにこれは頼んでみたいかも!
13時からソニーさんのブースでセミナーが開催されました。これが目的で今日はやってきています。
「もはやテレビではない!? 12月1日放送開始 4K・8Kが拓く新たな世界の可能性」ということでNHKの方がセミナーをしてくださるそうです。
登壇されたのはNHKで4K/8Kの普及推進プロモーションをされている清藤氏と、8K制作事務局の落合氏です。
今回は主に8KのPRをされていました。
いやー、それにつけても今まで、何度か見てきたNHKのパブリックビューイング等でみてきたプロジェクターによる8K映像とは全然違う、ソニーのクリスタルLEDディスプレイシステム。今までで一番感動する8K映像です。
このサイズのディスプレイはさすがに自宅には置けないし、やっぱりパブリックビューイング用の映像なんだなー、とも思えました。
これから始まるNHKの4K放送、8K放送について簡単に番組紹介などをしていましたが、よく間違えられるんですが、と、前置きをして話されたのが4Kと8Kでは放送する番組が違うと言うこと。
8K制作したモノをダウンコンバートして4Kでも放送するんだろうと思われていますが、一部、それはありますが基本的には4Kでは4K収録したモノを、8Kでは8K収録したモノを放送することになっています。
毎日の放送時間も違っていて4Kは1日18時間、8Kは1日12時間の放送時間になっているそうです。
これから地デジやBSプレミアムの番組で4K収録に切り替えて行く番組があるので、そういう番組については4K放送と内容が同じになることがありますが、2K番組のアップコンは基本的にはないそうです。
そしてセミナータイトルである「もはやテレビではない!?」という8K放送についてですが、どうしてテレビではなくなるのかというと。。。
テレビジョンというのは「テレ(遠く)」を「vision(見る)」ものという言葉になります。従来のテレビは離れたところの映像を見るためのものだったけど、8K映像を制作しているウチに、これは見るだけではなく、時空を超える存在になるのでは?ということに気づかれたそうです。
遠くのモノを体験できるもの、時間を超えて体験できるもの、になるのではないか、という気づきがあったそうです。
単に見るためだけのものではなく、22.2chサラウンドなどの包み込まれる音響効果までが8K放送(8K放送では基本的にすべての番組が22.2chサラウンドで放送されるそうです)になり、臨場感から時間や空間を共有することが出来るツールになると考えているそうです。
その一番の例がパグリックビューイングで、同じ思いをした人達が集まり、会場の状況を本物に近い空間におけるというのはまさにテレビを超えた存在。
私も実は8Kまでいくと解像度が人間の目を超えてしまっている気がして、4K以上に解像度を上げる必要はないんじゃないか?と、思っていたのですが、なるほど、本物に感じられるほどのオーバークオリティということであれば8Kって必要かも。
というか、目の前のクリスタルLEDディスプレイシステムの映像に圧倒されてしまっています。
もうひとつはデジタルサイネージとしての可能性もあるとのこと。上記はどーもくんがたくさん動いているCGの8Kコンテンツなんですが、これを流すと人が画面に寄ってきて注視してくれるそうです。
こうして人が足を止めて見入ってくれる存在というのはまさにデジタルサイネージ向きです。
写真で見るとわけがわからないと思いますが、この映像、どーもくん達が一人一人別々の動きをしていてずーっと見いってしまうんです。4Kで良いので、この映像素材、欲しー!
という、このクリスタルLEDディスプレイシステムによるNHKの8K HDR映像なんですが、Inter BEEで見逃してしまった方にもチャンスがあります。
12月1日からの本放送開始に合わせて渋谷で「4K・8K SUPER Hi-VISION PARK」というイベントを開催するそうです。期間は11月30日~12月4日までの5日間です。ソニーフェアとかぶるのですが、大崎にお越しになった後に渋谷へ立ち寄るのも良いかも。
こちらのイベントでも今回のクリスタルLEDディスプレイシステムを使った8Kスーパーハイビジョンシアターをご覧になれるそうです。
申し込みが必要な上映回もあるそうですので、ご興味のある方はこちらからチェックしてみてください。
☆NHK『12月1日放送開始!「4K・8Kスーパーハイビジョンパーク」』
12月3日(月)はプレイステーション クラシックをやっている場合ではないかも!?(うちのお店は月曜日が定休日なので、PSクラシックを1日中遊ぶつもりでいましたが、出かけてみようかな!?)
Inter BEEではクリスタルLEDディスプレイシステム+2chステレオでしたが、スーパーハイビジョンパークでは22.2chサラウンドでの上映になるそうです。
以上、今年のInter BEEレポートでした。
放送開始まであと2週間です。盛り上がってきました!!
地上・BS4K・110度CS4K チューナー DST-SHV1 |
ソニーストア価格: 54,880円+税 |
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発売日 | 2018年11月10日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証サービス | 3年ワイド:3,000円 3年ベーシック:無償 |
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テックスタッフ 店頭購入特典 |
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★ソニー「ブラビアでBS4K/CS4Kを見よう!キャッシュバックキャンペーン」
★ソニー製品情報「BS4K/CS4K放送開始!4KブラビアでBS4K/CS4K放送を楽しもう! 」
☆当店blog 2018.11.9「4K放送開始前の4Kデジタルチューナー『DST-SHV1』開梱レポート」
☆当店blog 2018.11.6「BS4K 放送開始記念 民放4社共同企画『大いなる鉄路16,000km 走破 東京発→パリ行き』発表」
☆当店blog 2018.11.3「4K放送開始1ヶ月前 NHKから12月の放送予定が発表になりました」
☆当店blog 2018.10.25「NHKで黒澤明、溝口健二、小津安二郎の「4Kシアター」」
☆当店blog 2018.10.23「CEATEC JAPANで見る新4K 8K 衛星放送 番組ガイド」
☆当店blog 2018.10.17「新4K8K衛星放送は12月1日10時開始で決定! 」
☆当店blog 2018.10.10「ブラビアでBS4K/CS4Kを見よう!キャッシュバックキャンペーンのご案内」
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☆当店blog 2018.10.1「レベルチェッカーで4K BS放送をチェック! DST-SHV1の受け入れ準備中」
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