【レビュー】待望のインナーイヤー最強ノイキャンヘッドホン『WI-1000X』開梱レポート
昨年秋に登場したソニーの最強ノイズキャンセリングヘッドホン「MDR-1000X」が登場した時から心待ちにしていたインナーイヤホンタイプのワイヤレス+ノイズキャンセリング+ハイレゾ対応のモデルがついに発売になりました。
「WI-1000X」の開梱レポートをお届けします。
こんにちは、店員佐藤です。
オーバーヘッドタイプの「MDR-1000X」が昨年末に大ヒットしましたが、春先になり気温の上昇とともにお問い合わせが減ったのは製品が行き渡ったから、というだけの理由ではないはず。
そう、オーバーヘッドタイプのものだと夏は暑いんですよね。夏でも涼しく使えるインナーイヤータイプの登場が待たれていましたが、ようやくそれが発売になりました。
ちなみに型番は「WI-1000X」です。従来はヘッドホンの型番は「MDR-」で始まるモデルが多かったのですが、この型番で始まるものがそろそろ枯渇してきたそうで、今後の製品ラインナップに製品名を付けるときに支障を来しそうになってきているようです。
ワイヤレスのオーバーヘットタイプのモデルは「Wireless Headband」で「WH-」に。ワイヤレスのインナーイヤータイプは「Wireless In-ear」で「WI-」に。そして完全独立イヤホンは「Wireless Free」ということで「WF-」という型番ルールになるそうです。
■WI-1000Xの同梱品をチェック!
ということで、ネックバンドスタイルになりますが、ワイヤレスインナーイヤータイプの「WI-1000X」の同梱品が上記のものになります。
キャリングポーチと、航空機内用のプラグも伝統的に付属します。
イヤーピースはスカートの薄いハイブリッドイヤーピースと、分厚いスカートのトリプルコンフォートイヤーピースの2種類が付属し、ハイブリッドタイプにはSS、S、M、Lの4タイプが付属。トリプルコンフォートタイプもS、M、Lから選べます。
裏から見たところがこちらで、左がトリプルコンフォートイヤーピース、右側がハイブリッドイヤーピースです。
遮音性ということでいうとトリプルコンフォートイヤーピースの方に軍配があがります。低域の音も増強された感じになりますし、なにかしら理由がなければ、ノイズキャンセリング機能搭載ヘッドホンではトリプルコンフォートイヤーピースを使った方がメリットは大きいと思います。
と、いうことで最初からついているハイブリッドイヤーピースをトリプルコンフォートイヤーピースに交換。これで使わないともったいない!です。
ちなみにイヤホンの筐体ですが、偏心デザインになっているのがわかるでしょうか? これは耳の出っ張りに当たらないようにというこだわりのデザインなんだそうです。
飛行機や新幹線など、ノイズキャンセリングヘッドホンを利用の方には比較的長時間利用される方が多いでしょうしインナーイヤーヘッドホンでも使い疲れが少なくなるようなモデルになっています。
ウォークマンと有線接続をすることもできます。ステレオミニヘッドホンジャックは本体についていないのですが、充電端子として利用するマイクロUSB端子に専用ケーブルをつなぐことでプレーヤーと有線接続することが可能。
航空機用の変換プラグもこの専用ケーブルを介して利用することができます。
キャリングポーチはこちら。19.5×19cm四方のサイズでWI-1000Xをそのまますっぽりと収納します。
ポーチの内側にはポケットが用意されていて、ここに航空機プラグや専用ヘッドホンケーブル、充電用のマイクロUSBケーブルを収納しておくことができます。
ヘッドホンの充電はマイクロUSBケーブルで行います。マイクロUSB端子のカバーをめくってケーブルを接続します。
これを毎日充電して使う、というと、カバーがすぐにへたりそうな気もするのですが、満タン充電で10時間の利用ができます。片道1時間の通勤に毎日使うとしても週に1~2度の充電で済むはず。
なお、バッテリーが切れても付属の専用ケーブルをウォークマン、スマートフォンと有線接続することで、通常のワイヤードヘッドホンとして利用することができます。ノイズキャンセリング機能は使えませんが、ハイレゾ音源を直接再生することができます。
■「Headphones」アプリを使ってみる
スマートフォン、ウォークマンとの接続ですがNFC搭載モデルであればネックバンド部分にあるNFCマークにタッチすることで接続設定ができます。
iPhoneやNFCを搭載していないVAIO Phoneの場合は電源ボタン長押しでペアリングモードにしてからBluetooh接続してください。
Android OSであれば「Headphones」アプリで「WI-1000X」の動作状況の確認、設定をすることができます。
「Headphones」アプリのホーム画面がこちらです。使ってみるとこれが非常に便利。見た通りなんですが「WI-1000X」のバッテリー残量とBluetooth接続のコーデックがモニターできます。
Bluetooth設定の階層の深いところまで行かなくても接続コーデックの確認ができるので高音質「LDAC」でつながっているかどうかは、ここで一目で確認ができます。
「アダプティブサウンドコントロール」というのはスマートフォンがユーザーの状態をモニターして「とまっている」のか「歩いている」のか「走っている」のか「乗り物に乗っている」のかを判断し、あらかじめ設定されているノイズキャンセリング、もしくは外音取り込み機能に切り替えてくれるというものです。
電車に乗っていたり、電車の到着を待っているときはノイズキャンセリング機能を使って、歩き始めると外音取り込み機能により外の音が聞こえるようになるなど、自分で従来は切り替えなくてはいけなかった設定を自動でやってくれるようになります。
まだ1日試しただけですが、通勤途中に移動しているときだけ外部の音が聞こえるようにしておくと移動がとても安心になります。文章で読むと「ふーん」と読み飛ばしてしまう方も多いと思いますが、実際に試してみるとこれは感動します。
「ノイズキャンセリングの最適化」では自分の装着具合に合わせたノイズキャンセリングセッティングにキャリブレーションしてくれるのと、気圧を読み取ってノイズキャンセリングの効果を調整します。
飛行機などで上空に行き、気圧が下がるとノイズキャンセリングの効果は下がるんだそうです。気圧が下がってノイキャンの効きが悪くなったと感じたら最適化をされると良いと思います。
ノイズキャンセリングの効果は、山手線で試した限りではかなり良い感じだと思います。デュアルマイクを使ってのノイズキャンセリングは強力そのもので、周りのノイズをスッと消してくれます。
その分、音量を下げて聞くこともできるし、ハイレゾならではの広いダイナミックレンジを楽しむこともできます。
残響音がノイズキャンセリングのおかげでどこまでも聞けるのはハイレゾのみならず、DSEE HXを使ってアップスケールしているときも嬉しいポイント。
そうそう、DSEE HXやイコライザーなどの機能も利用ができます。
ただし、利用ができるのは音質モードが「接続有線モード」になっていてSBC接続の時だけとなっています。
高音質接続の「LDAC」を利用しているときはイコライザーやサラウンド機能、DSEE HXも使うことはできません。
ハイレゾ楽曲であればDSEE HXを使う必要はないですし、LDAC接続で使えば良いのですが、迷うのはCD音源の曲です。
LDACでDSEE HX無しで聞くのと、SBCで接続してDSEE HXをオンにして聞くのとどっちが良いのかな?というところですが、Xperia XZと、WI-1000Xを接続して試したところでは、LDAC接続に軍配があがると思います。
プアなデータ量のものをアップスケールするよりは、やはり最初に情報量が多いものを聞いた方が良いんですよね。MP3など最初から圧縮がかかっている音源であればSBCにしてDSEE HXを使う、というのはありかもしれません。
HeadphoneアプリのおかげでSBCとLDACの接続のしなおしも楽にできるし、圧縮音源で聞くスマホゲームや、おでかけ転送したテレビ番組、映画ソフトなどを視聴するときにもハイレゾ相当の音がこれで楽しめます。
このアプリのおかげでWI-1000Xの価値がかなり上がってそうな気がします。
■無線と有線、音質の違いは?
有線接続も試してみました。
この手のワイヤレスヘッドホンで、無線でも有線でも使えるモデルは電源オンと電源オフで音圧やバランスが大きく変わるモデルがありますが、WI-1000Xはそれがありません。
聞けば違いは一発でわかるのですが、電源オンでもオフでも違和感のない音がします。従来モデルだとバッテリーが切れたところで、使う気をなくしてしまっていましたが、これならありですね。
電源オンにした方が低域の鳴りが豊かになるんですが、電源オフでも音楽を楽しむことは充分できると思います。
「WF-1000X」と私のXperia XZでは利用中に音が切れることがあるのですが「WI-1000X」ではそれはなく、山手線に乗っている限りは音質重視のLDAC通信で音が途切れることは全くありませんでした。
ワイヤレス通信の安定性も高いし、まさに究極のインナーヘッドホンタイプのノイズキャンセリング&ワイヤレス&ハイレゾ対応ヘッドホンです。
当店店頭でも実機の展示を始めました。実際に装着した感じや、ノイズキャンセリングの効きについてもいろいろお試し頂けます。是非、店頭でお試しの上、最上の通勤環境を入手してみてください♪
ワイヤレスノイズキャンセリング ステレオヘッドホン WI-1000X |
ソニーストア価格: 34,880円+税 |
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発売日 | 2017年10月7日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証サービス | 5年ワイド:4,000円 3年ワイド/5年ベーシック:2,000円 3年ベーシック:無償 |
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