『SEL1224G』で撮る超ワイド画角の『東京スカイツリー』
“α7R2″+SEL1224G F4.0 1/320 ISO100 焦点距離12mm
先週金曜日に発売されたワイドズームレンズ『SEL1224G』を持って東京観光をして、広角撮影の練習をしてこようと思ったのですが、最初に行った東京スカイツリーがあまりにも楽しくて、そのままスカイツリー撮影会になってしまいました。(^^)
「SEL1224G」で撮る、東京スカイツリーレポートをお届けします。広角レンズがあると、こんな楽しいことができるんです。
“α7R2″+SEL1224G F4.0 1/1000 ISO100 焦点距離12mm
こんにちは、店員佐藤です。
早いもので東京スカイツリー開業から、今年で5年になるそうです。建設途中のスカイツリーの見学にはしょっちゅう来ていた気がするのですが、開業した年に1度、登って以来、5年もご無沙汰してしまっていました。
新発売の「SEL1224G」を使って、なにを撮ってみようかな?と、考えたときに真っ先に思い浮かんだのが「東京スカイツリー」だったもので、5年ぶりにやってきたのですが、ここを出発点にしていくつかピックアップした都内の広角撮影スポットを紹介しようと思っていたのですが、結果、ここで1日遊んでしまいました。
どんな写真が撮れるのか、ソニー”α”レンズでは初めての「広角12mmの世界」を楽しんでみたいと思います。
開業当時はすごい数の人出で賑わっていた東京スカイツリー。5年経つとさすがに平日の月曜日は落ち着いています。初年度は予約チケットがないと数時間待ち、という状況でしたが今は当日券を普通に購入する事ができます。
今回はバスで行ってきたのですが、遠くからスカイツリーが見えるので、あとどれくらいで到着するのか距離的にわかるのが良いですね。到着したら、まずはふもとまで行って12mmの画角でどこまでスカイツリーに寄って撮ることができるものなのか試してみるのですが、これが近寄っても近寄っても、横フレームで全景が入ります。
思えば、広角ズームレンズというと、古くはAマウントの「SAL1118」」(35mm判換算で16.5mm相当)に始まり、Eマウントでも「SEL1018」(35mm判換算で15mm相当)を愛用し、最近ではカールツァイスの「SEL1635Z」での16mmという画角を使っています。
どれも15~16.5mm相当の画角が、今までの最大広角域になるため、これが11年もソニー”α”を使っていると体に距離感として染みこんでいるんですね。スカイツリーにちょっとずつ近寄っていって、知らず知らずのうちに「(16mmだったら)これ以上近寄ったら無理!」と、思う距離感が出来ていて、そこまで近寄るとフレームをみてしまうんです。
ですが、これがどこまで近寄ってもまだまだゆとりがある、というのを繰り返して近寄っていくわけです。
“α7R2″+SEL1224G F4.0 1/2000 ISO100 焦点距離12mm
東京スカイツリーに行ったことがある方ならわかると思うのですが、ここはチケット販売のフロアです。ここでスカイツリーを見上げながら全然入らないスマートフォンの画面を四苦八苦してフレーミングしている人達を数多くみると思うのですが、ここでも全然余裕。
ファインダーをのぞきながら歩くのは危険ですので、ちょっとずつ近寄ってはファインダーをのぞいて「まだ寄れる!?」を繰り返してドンドン寄っていくのですが、結果、ここまで近づくことができました。
“α7R2″+SEL1224G F4.0 1/1250 ISO100 焦点距離12mm
予約券入場口のすぐ前です。ここでギリギリ横フレームでスカイツリーが全景で入れられます。距離にして入口まで20mくらいですかね?
12mmの威力はすごい。こんなところまで寄れるですか!?
こちらは一緒に持っていったサイバーショットで撮った写真です。手前に白いテーブルがあって、ここがカフェエリアになっているのですが、このカフェエリアの向こうのフェンスのところから撮っています。
SEL1224Gだけだと、その近づいた感覚がわからないと思うのですが、こんな距離感で撮れてしまうんです。
ソニー”α”の未体験ゾーンです。
スカイツリーの隣には「東京スカイツリーイーストタワー」という建物があり、ここの35階、36階がレストランフロアで35階フロアからはスカイツリーを対面でみることができるところがあります。
レストランフロアは10時半にオープンするので、それに合わせて行ってみました。
こちらが35階の展望フロアです。お店が入っていなくて普通に見学ができる、非常に良心的なスペースになっています。
10時半のオープンと同時に入ると誰もいないので、ここから正面に見えるスカイツリーを撮ってみましょう。
うーん、さすがに12mm超広角レンズを持ってしても横位置では入り切りませんでした。縦位置にして全景撮影に挑戦してみます。
まず、こちらは24mmの画角です。上半分が撮れた感じです。ソニーのスイングパノラマがあれば、ここからスイングして全部入れちゃうって方法がありますが、今回はそれはせずに一発撮りがテーマです。
16mmで撮影しました。地上が入ってきたので、スカイツリーっぽい写真になりましたが、まだまだ足下まではかなりある感じがします。
では、12mmのワイド端にしてみます。
“α7R2″+SEL1224G F4.0 1/1000 ISO100 焦点距離12mm
これでほぼ全景がはいりました。足先までは入り切りませんでしたが、ほぼ全景と言えますでしょう。単焦点レンズなどで入りきらない場合は後ろに下がって。。。とかいう話がありますが、ここで後ろに下がると窓枠が写ってしまいます。
これ以上下がれない、という状況で活躍するのが広角レンズです。
足下と頭とどっちか切らないといけない、と、なると、こうして足下を切った方が良いですよね。三角形の底面ですが、右側の足は全部見えているし、イルミネーションを撮影するなら肝心のセンター部分は全部カバーできていますし、うん、なかなか。
空の色も青々と写っています。こうして空を青く撮るときはPLフィルターを装着して光の乱反射を取り除く必要があるのですがSEL1224Gはフィルターやプロテクターの装着ができません。
前玉が丸く飛び出ているためフィルターの装着ができないのですが、今回は”α7R2″に搭載されている「Dレンジ オプティマイザー」という機能を使いました。
これは輝度差があり、明るいところが白く飛んでしまうのを防ぎ、暗くて潰れてしまいそうなところを持ち上げてディティールを見せてくれる機能です。逆光状態だったりイルミネーション撮影の時に威力を発揮してくれるのですが、SEL1224Gでの撮影の時にもPLフィルターを使えない部分をカバーしてくれそうです。
Dレンズオプティマイザーは「オート」の他にレベル設定ができます。「オート」のままだとレベル1~3くらいを使用しているみたいですが、自分で設定を行うとそれ以上のレベル4やレベル5の設定が使えます。若干不自然なくらいダイナミックレンジを詰め込んでしまうのですが、明るくて白く飛んでしまっていた部分の色のりはかなり良くなります。
PLフィルターが使えない部分はDレンジオプティマイザーでカバーですね。
“α7R2″+SEL1224G F4.0 1/200 ISO100 焦点距離24mm
そして広角ズームレンズ「SEL1635Z」の場合はテレ側の焦点距離35mmにして寄れば普通にスナップ撮影などもできるのが利点なんですが、SEL1224Gでもその気になれば、こんな感じで背景をぼかしたスナップ写真も撮れます。
感覚的にはサイバーショットのDSC-RX100シリーズで絞り開放にして撮っているのと同じ様な感じかも。RX100シリーズも絞り開放になるのはワイド端の24mm(もしくは28mm)のときです。被写体と背景の距離があれば広角撮影での短焦点レンズ風ショットもできます。
“α7R2″+SEL1224G F4.0 1/60 ISO3200 焦点距離24mm
12mmで24mmでもシャープな写りはそのまま。東京スカイツリー散策をSEL1224G1本だけでこなすこともできるかも。
さて、開業時には時間指定でチケットを買って、時間を潰してあがっていた展望台ですが、空いている時はこんな感じ。待ち時間5~15分でエレベーターに乗れるそうです。
ものすごく混んでいるイメージしかなかったもので、待ち時間5分であがれるなら、ということで、大人一人2,060円でチケットを買って350m上空の天望デッキへ行ってみることにしました。
大人気のソラカラちゃん発見! 開業から5年目にして初めて会えました。いやぁ、空いている平日の朝の東京スカイツリー、良いですね。
「天望デッキ フロア350」は3階層になっていて、一部立ち入ることができないゾーンがありますが360度の景色は3層のフロアを全部使えばカバーできます。
カバーできるって、一体何をしているのかというと。。。
天望デッキを一周しながらタイムラプス撮影を始めてしまいました。こんなこともあろうかと、忍者レフをカバンに忍ばせていて、ソニーの折りたたみ三脚も当然持ち歩いています。
“α7R2″+SEL1224Gで、スカイツリー天望デッキからの風景を写真で撮ってみたところ、これがかなり良い感じなんです。
写真で撮ってみるとこんな感じ。
“α7R2″+SEL1224G F9.0 1/200 ISO100 焦点距離12mm
上空350mの距離というのが絶妙で、見渡す限りの風景が広くバッチリと良い感じで撮りきれます。地平線までずーっと景色が続いていて、足下の街とかもくっきりと見えます。3:2で撮るとやや柱が写ってしまうんですが、タイムラプス撮影時には画角を16:9にして上下を切ってしまうので、これは意識すれば画面に出ないようにできます。
フロア350では手すりがあってガラスのカバーもあるんですが、その向こうにカメラを置いて撮影するのはOK。ガラスもやや奥側に傾斜していて地上にカメラを向けやすい感じになっています。
これで撮影して隅っこを等倍拡大すると。。。
これは画面の左下隅なんですが、収差で流れてしまっているように見えるところが全然ありません。このレンズは広角専門ズームレンズなだけあって、これだけの超ワイド画角なのにもかかわらず、すごいシャープに全部が映ります。
こんなに写るんだったらタイムラプス撮影をせざるをえないですよ。
天望デッキを1周1時間くらいかけて撮影をしてきました。
タイムラプス撮影というのはなにかというと、数秒間隔で写真を大量に撮影して、それを後から動画加工して作品にする撮影方法です。ビデオの極端な早回しをしている感じで、コミカルで面白い動画が作れます。
また静止画の写真から作れるので4K動画撮影の様に高性能なカメラがなくても撮影が可能。長時間連続撮影ができるカメラなら、どのモデルででも4Kの高画質な動画が作れます。
ソニーのデジタル一眼カメラ”α”なら、カメラアプリのインストールが可能(一部機種は非対応)で、カメラをタイムラプスモードにして使えば、レリーズなどを使わなくてもカメラが自動制御で撮影をしてくれます。
今回は人出の多い観光地での撮影になるので短時間に撮影する必要があります。撮影間隔は最短の1秒1コマに設定。露出追従は念のためLO追従にして撮影をしました。
夕暮れとか日の出のシーンなど輝度差が激しい時に使う露出追従機能ですが、こうした晴れている日も雲が太陽を隠してしまうことで露出が大きく変わることがあるので、LOモードで撮影しています。
これで990枚を16分29秒で撮影します。完成作品では1シーン10秒くらいにして使うことがあるので、最低300枚(1秒30コマの動画として編集する場合)撮影すれば10秒のシーンにはなります。それくらいを目安にして撮影ポジションを変えて撮影してきました。
動画にするのにはソニーの画像管理ソフト「PlayMemories Home」を使えば、写真データから4K動画への変換ができます。撮影に使っているカメラ”α7R2″だと、16:9に切り取っても3600万画素あります。Vegas Pro 14などの本格的な動画編集ソフトを使えば8Kタイムラプスにすることもできます。
まだ8K動画はやったことがないのですが、この上空からの絶景は後世のためにも8kで残しておいた方が良いかも! ジャンジャン撮ってきました。
調子よく1周出来たので、ならば、奮発してさらに100m上の「天空回廊 フロア450」にも行ってみますか!ということで1,030円で追加チケットを買って、450m上空にもやってきました。
ここのチューブ状になっている回廊部分は足下までガラス張りになっているので三脚設置をすることはできません。三脚設置ができないとタイムラプス撮影はできないので、失敗したかな?
回廊部分が終わったあとも、スロープにはこうして手前に手すりがあり、窓際へアクセスができません。うーん、ちょっと、これでは撮影ができないぞ、と、警備員さんに相談したところ危険が無ければ手すりをくぐって撮影しても良いですよ、とのこと。
とてもありがたい!
ということで、窓際にカメラを設置させてもらって450m上空からの風景も撮らせてもらってきました。
フロア450では、こうしてガラスの向こうのところにも手すりがあるため真下の風景が見られません。SEL1224Gを使っての風景写真撮影がメインであればフロア450にはこなくて、フロア350だけの方が良いかも。
街並みもフロア350の方が手に取るような近さ感があるのですが、フロア450はとんでもない高さで全部が遠い景色に見えてしまうんです。これはこれで高さの違いは体験しないともったいないんですけどね。
ということで、気がつけばスカイツリーについてから6時間も経っていました。撮影枚数は約13,000枚でバッテリーは3本使いきってきました。
それで編集した東京スカイツリーのタイムラプス動画がこちらです。
※動画はスマートフォンでは再生ができません。PCでご覧ください。
こういう緻密な映像を大画面の4Kブラビアで観ると面白いんですよ。撮影時には気がつかない細かい動きがあとからわかる事っていっぱいあるんです。東京スカイツリーの周りはたくさんの道路と水路があるので、それらの乗り物の動きを見ているだけでも面白いんですが、遠いところに目を移すと羽田空港もあるので飛行機もミニチュアな感じで動いてたり、見どころいっぱいなんです。
なお、時折登場するクローズアップシーンはバックアップで持っていったサイバーショット「DSC-RX100M4」を使っています。
今回の記事作成用にSEL1224Gと”α7R2″自体の写真を撮るために持っていったカメラなんですが、広角レンズ1本だけでの観光が不安なようであれば、こうしてメモ代わりにサイバーショットを持っていって、どうしても望遠撮影が必要、というときに使うと良いかも。
こんな感じで「SEL1224G」を持って、六本木ヒルズや東京タワー、新宿都庁、横浜ランドマークタワー、池袋サンシャイン60とかの高層ビル、タワー巡りをしたら楽しいかも。あと、今回は時間の都合で出来ませんでしたが、夜景でもこのレンズは威力を発揮するでしょうね♪
重量は500gちょっとと軽量だし、サイズもSEL1635Zとほぼ同じのコンパクトサイズです。
“α7R2″や”α7II”など、フルサイズセンサー採用の”α7″シリーズオーナーさんにお勧めです! 観たことのない”α”の世界を楽しめますよ!
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