【ニュース】日欧EPA発効で変わる?ソニーのデジタルカメラの話
今日2月1日より日本とEUで交わしたEPAが発効になり、巨大な自由貿易圏が誕生しました。ニュースではワインなどが今日から値下げになっているというのを報じていますが、実はソニー製品にも大きな影響を与えています。
☆Yahoo!ニュース「日欧EPA発効=ワイン、チーズ、食品値下げ-巨大自由貿易圏が誕生」
こんにちは、店員佐藤です。
私もこういう資料を目にするのは初めてだったんですが、デジタルカメラには細かく関税についての規制がされています。
簡単に言うと写真撮影のためのデジタルスチルカメラですが、ビデオカメラとして規定されると関税が高くなり販売価格を上げる必要があります。条件のひとつが30分以上の動画録画ができるとビデオカメラとして認定されてしまい関税が高率になってしまいます。
そのため、各社動画撮影は29分までという規制をかけるようにして高い関税を回避していました。
※図は“α6300”の仕様です
ソニーのデジタル一眼カメラ”α”や、サイバーショットが連続動画撮影時間の上限が29分に制限されていたのはこのためで、4K撮影の様にハードウェア的に制約がかからなくても29分までしか撮影ができないのはこのためでした。
しかし、EPAの発効と同時にEUに輸出される日本製デジタルカメラに対する関税は即時撤廃される、ことになっています。今日以降、EUに輸出される日本製のデジカメへの関税はなくなります。
2月22日発売の新型デジタル一眼カメラ”α6400”は、動画録画機能に連続撮影時間29分の制限がなくなっているのは、このEPAの発効をにらんでのことだったのかもしれません。
ということは、3月に“α7III”のVer.3.0ファームウェアアップデート、4月には“α9”のVer.5.0へのファームウェアアップデートが予定されていますが、もしかすると、この動画連続撮影時間29分制限が解除されるのかも!?とか、可能性を考えてしまいます。
他にもサイバーショットにも制限がありますし、今後のアップデートでこうした制限がなくなると良いですね。続報が入ってきましたら当店でもお知らせするようにいたします。
【追記】
2019年2月27日のインプレス AV Watch 小寺信良さんの記事によると『一部報道では、2月22日より発売が開始されたソニーの「α6400」が30分制限を撤廃したことでEPAの恩恵だという憶測も出ているが、これは誤りである。ソニー広報に確認したところ、α6400の制限撤廃はあくまでも商品戦略としてそう設計したという事であり、EPA発効のタイミングと製品発売が重なったのは偶然だという。』とのことで、EPAの影響ではないことが報じられています。
生産国も日本製ではない製品が多い(αボディもタイで組み立て生産を行っています)のでEPAによる関税撤廃にはあたらないのですが、それとは別にWTOのITA拡大協定のほうを根拠に順次ビデオカメラの関税は撤廃されていくだろうとのこと。関税とは別にカメラの放熱の問題で制限をかけている場合もあり、最終的にはメーカーの判断になるそうです。
従来の29分制限があるカメラがファームウェアアップデートで撤廃される可能性は少なそうな気がします。
デジタル一眼カメラ α6400 ILCE-6400 |
ソニーストア価格: 109,880円~+税 |
|||
発売日 | 2019年2月22日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:11,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:6,000円+税 3年ベーシック:無償 |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
|||
テックスタッフ 店頭入特典 |
開店5周年記念品プレゼント カメラざぶとんプレゼント スプリングフェア特典あります |
.
☆当店blog 2019.1.24「新型APS-Cミラーレス『ILCE-6400』スペック比較解説レポート」
☆当店blog 2019.1.19「“α6400” ショールーム展示実機レビューレポート 」
☆当店blog 2019.1.16「3分でわかる“α6400”プレスリリース」
★ソニー『αスタートアップスプリングキャンペーン』のご案内はこちらから
【初めてのデジタル一眼カメラ購入でしたらこんなメンテナンスグッズもオススメ】
ダッフィーもピカチュウも行ける!? ミラーレス一眼“α6400”で『ぬいぐるみ瞳AF』に挑戦!
6月13日に公開された“α6400”の本体ソフトウェアアップデート Ver.2.0で機能が追加実装された「動物対応瞳AF」ですが、これ、ぬいぐるみの瞳AFにも使えるみたいなんです。 どんなぬいぐるみが対応するのか今朝ほど […]
“α6400”ダブルズームレンズキット+単焦点レンズで撮る『桜といすみ鉄道の旅』
3月24日に当店で房総半島を横断する「いすみ鉄道」と「小湊鐵道」の列車に乗って移動しながら撮影をするローカル線撮影会を開催しました。あいにくちょっとタイミングが早くて菜の花は楽しめたのですが桜はまだ全然でした。 いすみ鉄 […]
“α6400”のキットレンズで撮る『ネモフィラとシマリス』
またまたシマリスの写真で申し訳ないのですが、事情があって、今週もシマリス撮影に遊びに行って参りました。 今回持っていったのは”α6400”のキットレンズになっている「SEL55210」という望遠レンズです。4月7日日曜日 […]
テックスタッフの楽しい時間「房総半島 春のローカル線 撮影会」レポート
3月24日の日曜日、また当店の小さな歴史の1ページに刻まれる伝説の写真撮影会が開催されました。毎度のことながら絶体絶命のピンチを今回もうまいことすり抜けて無事に帰還してまいりました。 旅のレポートをお届けします。 &nb […]
『α cafe 今日の一枚』にα6400の写真が選出されました♪
先週末の話ですが大事件が起こりました。 ソニーのデジタル一眼αユーザー向けフォトコミュニケーションサイト「α cafe」のトップページにある「今日の一枚」に当店の写真が選出されました。選出されていたのは先週土曜日の3月1 […]
【レビュー】“α6400”で撮る『恋するシマリス』
新発売のAPS-Cセンサー搭載デジタル一眼カメラ“α6400”を持って、ようやくいつもの場所に行ってこられました。リアルタイムトラッキングAFを装備してフォーカス性能が飛躍的に向上した“α6400”に望遠ズームレンズ「S […]
“α6400”とSEL70200Gで撮る『春の浜離宮恩賜庭園』
めまぐるしく変わる春の天候ですが、今日と明日は東京の天気が快晴の予報になっています。 発売以来、試してみたかったのですが“α6400”に望遠レンズを装着して、出勤前に浜離宮で春の風景撮影を試してきました。“α6400”に […]
最新情報満載!リアルタイムトラッキング機能を搭載したAPS-Cミラーレス一眼【α6400】完全レビュー!
ミラーレス一眼”α6400″に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子、実際に”α6400″で撮影した店員による作例などをご覧いただけます。 1.α64 […]
『行くぜ!ひがはす てっぱくツアー』イベントレポート
先週の土曜日は店舗営業をお休みさせていただき、撮影イベントを開催しました。「行くぜ!ひがはす てっぱくツアー」ということで、朝から夕方まで鉄道撮影会です。 まずは「ひがはす」にて四季島の撮影からスタートしたのですが、予想 […]
【レビュー】一番新しいソニーのカメラ”α6400”開梱レポート&ファーストインプレッション
2月22日は“α6400”の発売日です。当店にも展示機が到着していますので、早速、開梱レポートをお届けしたいと思います。 短時間ではありますが、ロックオンAFから進化した「タッチトラッキングAF」や、新搭載のタイムラプス […]
muk
2019年2月3日 @ AM 1:05
29分縛りが撤廃されると嬉しいです。
職場の4kハンディカムを借りることが多いのですが、持ち運ぶとなるとやはり荷物が増えるので、一眼だけになるフットワークが良くなります。
α99Ⅱにもアップデートで29分以上のビデオ撮影ができると嬉しいです。
tecstaffŔ
2019年2月4日 @ AM 7:33
コメントありがとうございます。
販売店にはこの件についてまだなんの情報も来ていません。
今後登場する製品だけの可能性もありますが、アップデート対応してくれるといいですね。
muk
2019年2月5日 @ AM 5:44
コメントありがとうございます。
さらにアップデートでスロットのリレー保存ができるようになるようですが、動画も対応してくれるとなおさら嬉しいです。
ワクワクしながら3月を待ちたいと思います。
tecstaffŔ
2019年2月5日 @ PM 6:34
リクエストありがとうございます。
“α9”のVer.5.0や“α7R3”、“α7III”のVer.3.0のアップデートに含まれているかどうかですね。
こういうのは含まれているか含まれていないかも、出てみるまでわかりませんね。
masayan24196
2019年2月5日 @ PM 6:47
政治的な理由で、本来必要のない制限がかかっていたのはユーザーにとって不幸でしたが、これで解消ですね。ただ今度は撮像センサーの発熱問題で、29分制限は撤廃したけど31分でオーバーヒートですとか言われると悲しすぎるんで、どれくらい保つのかが気になります。
tecstaffŔ
2019年2月5日 @ PM 9:12
ボディサイズが小さいと放熱は厳しいですからね。
外気温などの条件もあるんですが、長時間撮影を前提に使われるのでしたら
4Kハンディカムも是非、ご検討ください♪
masayan24196
2019年2月7日 @ AM 10:22
初代NEX-5では15分位しか保たなかったような記憶があって、それと比べれば制限付きの29分でも大幅な進歩だったり。まあ、そんな長尺の動画を撮ることって滅多にないですけどね。そもそも予備バッテリーも用意しなきゃいけないし。
ただ、滅多にないその瞬間に出くわしてしまったり、クールダウン中で撮影不可っていうのは困ります。得てしてそう言うときに限って、生涯二度目があるかどうかわからないような貴重な瞬間だったりしますから。
まあだからこそカメラを分けろという話になるんでしょうが、そこは荷物との兼ね合いですよね。
tecstaffŔ
2019年2月7日 @ PM 2:41
ですねー。
ちなみにRX100M6は4Kだと5分しか撮れません。
ボディサイズと相反する問題なのでなにかそういう放熱の問題をドバッと解決するブレイクスルーがくるまでは仕方がないことかと思います。
tecstaffŔ
2019年2月6日 @ AM 10:35
4Kだとバッテリーを含めてかなりの負荷がかかるので撮影時間が短くなりますがハイビジョン撮影であれば、わりと長くは撮れそうですね。状況にもよりますが“α6400”の長時間撮影、私も気になります。