6月13日に公開された“α6400”の本体ソフトウェアアップデート Ver.2.0で機能が追加実装された「動物対応瞳AF」ですが、これ、ぬいぐるみの瞳AFにも使えるみたいなんです。

どんなぬいぐるみが対応するのか今朝ほど自宅で思いついてしまい、自宅にあるぬいぐるみで片っ端から試してみました。ちょっと話が長くなりますがレポートしたいと思います。

 

こんにちは、店員佐藤です。

昨年秋に開催されたフォトキナで発表されたソニーの「動物瞳AF」機能。当初、これから発売される新型機種にしか搭載されないモノと思っていたら、“α9”や“α7R3”、“α7Ⅲ”といった既存モデルのファームウェアアップデートで使えるようになると発表になったときは狂喜乱舞状態でした。

さらにAPS-Cセンサー搭載の新型モデル”α6400”もファームウェアアップデートで対応するとのこと。“α7Ⅲ”シリーズと言った23万円以上する高額カメラだけではなく、ボディが11万円の入門機でも使えるっていう、なんとも間口の広い対応になっています。

待望の“α6400”の瞳AF対応と言うことで、シマリスの瞳AFをすぐに試しに行ってきたのは言うまでもありません。

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人間の瞳AFみたいにいつでも常時バッチリ瞳を見つけてくれるわけではなく、動物によっては認識率が低いケースもあり、シマリスの場合はやや感度が悪い感じではあるんですが、それでも瞳にAFがバチッと来た瞬間は確変モードにはいった感じ。フィーバータイムでジャンジャンシャッターを切りたくなります。

かなりの歩留まりの高さでシマリス撮影ができるんですが、中でも本当にうまく瞳にAFがあっていると、拡大して再生するとこんな具合になります。

目に入ったキャッチライト、映り込みまでギンギンに解像していてゾクッとくる感じです。

これを一度味わってしまうともう、やめられません。“α6400”のもうひとつの武器、リアルタイムトラッキング機能という、被写体を認識してAFポイントを追従してくれる機能があるんですが、それと動物瞳AFは排他利用する機能になっていて、被写体のロックオンをさせるか、動物瞳AFを使うかは、その撮影シーンに合わせて選ぶ感じです。

どっちで撮ればいいのか、うーん、悩みどころなんですが、こうして瞳にバッチリAFがあっている写真を手にすると、やはり動物瞳AFを極力使いたくなります。

その“α6400”を自宅で使っている時にたまたまファインダーにディズニーシーで買ってきたダッフィーに向けて見ると、ものすごい認識率で瞳AFが発動しました。

人間瞳AF並みの精度で追ってくれます。ちなみにうちのダッフィーは単なるぬいぐるみですので、動くことはありません。静止しているので一度見つけてしまったらフォーカスポイントを外す事はないんですが、自分が動いて画角を変えてみても、ずーっとダッフィーの瞳を追ったままです。

これはもしや。。。

ディズニーシーでダッフィーを買った人はかならずやっていると思うのですが、あのダッフィーフォトスポットでダッフィーを撮るのにすごく良くないですか？

ウチも2012年にこれやっています。全部のポイントを回ってダッフィーの記念写真を撮ってきているんですが、“α6400”の動物瞳AFを使って、またやりにいきたいなー！

 

さて、ダッフィー以外のぬいぐるみで、どこまで動物瞳AFが使える物なのか実験です。

こちらは映画「ベイブ」に登場したブタのぬいぐるみです。もう20年前の映画なのでこのぬいぐるみはウチで成人式を迎えました。

動物瞳AFは全然だめです。

こちらは昨年公開された映画「クリストファー・ロビン」に登場するリアル・くまのプーさんです。このプーさんも全然だめです。

全然ダメなんですが、鼻をなぜか瞳と認識するみたいです。

こちらはリアル・ピグレット。こちらもだめみたいです。ダッフィーは食いつきがすごく良かったのですが、なんだ、瞳AFが効くぬいぐるみってあまりないのかな？

こちらはUFOキャッチャーでゲットしたスヌーピーです。こちらも全然ダメ。

ガチャピンです。ぬいぐるみではなくて座椅子なんですが、こちらも漫画っぽい顔をしているので、やはり認識しないみたいです。

来た！　熊のぬいぐるみでテッドです。中身はおっさん、という映画のテッドですが、これもかなり高い認識率です。

瞳に芯があるというか、核みたいなものがあると目玉だけで認識するのかもしれないですね。

ぼのぼのに出てくるシマリスくんです。全然だめでした。本物のシマリスだとシルエットから判定してくれることもあり、その場合はしばらく時間をおくと認識率があがるんですがぬいぐるみだとそういうのはなさそうです。

おっと、またまた高い認識率できた！　ピカチュウゲットだぜ！

ダッフィーにしてもテッドにしてもピカチュウにしても、しばらくしてから瞳を見つけるのではなく、顔がファインダーに入るとほぼ瞬時に瞳を見つけてくれます。

毎年夏には横浜で「ピカチュウ大量発生中！」というイベントをやっていますが、そのときに“α6400”を使うと楽しいことになりそうですねー。

こうして並べたぬいぐるみをまとめてフレームに入れると、一番認識率が高いぬいぐるみ1体の瞳にAFを合わせます。

ピカチュウとテッドを戦わせるとテッドの方が強い、という感じです。

続いてぬいぐるみというよりはフィギュアサイズのものでテスト。こちらはベイマックスです。映画館に映画を見に行って感動するとつい買ってしまうんですよね。

ベイマックスは全然アウト。

こちらは認識率はやや低いものの、しばらくフレームに入れていると瞳を見つけてくれます。上野動物園で売っていたマグネット付きのシャンシャン風パンダです。

パンダぬいぐるみ（小）の方が動物っぽいんですが、こちらは全然だめ。

こちらは昨年、大ブレイクしていた、本物みたいな子パンダぬいぐるみです。全然、まだ目が開いていなくて瞳もないのになぜか瞳AFが発動します。

そういえば上野動物園に本物の動物瞳AFを試しにいったときもパンダの目は見つけやすかったんです。パンダは入念にテストをしているとか、パンダ用にチューニングしているんですかね。

ピーポーくんです。こうした擬人化されたぬいぐるみは難しいのかも。全く認識しません。

モンベルの熊のぬいぐるみです。富士山とかへ登山に行くときにリュックにくっつけて行きます。

瞳はだめですが、鼻のところを顔認識しています。この図形だとなにかの顔に見えるんですかね。これだと当然鼻のところにAFが合ってしまうので、こういうときはスポットAFで自分で瞳にAFポイントを持っていって撮る、ですかね。

いただきもののテディベアです。目はボタンでできているのですが、なぜかこれも瞳AFが発動しています。しかもわりと認識率が高いんです。不思議です。なにかの条件を満たしているんですね。

ミニオンズです。買った覚えはないのですが、なぜかウチにいます。瞳AFは全然だめでした。っていうか、これは動物でもないし。

ミニダッフィーです。こちらも高い認識率で瞳にロックオンしました。ダッフィーは強いなー。

これもぬいぐるみでも人形でもないのですが、ソニーのスマートスピーカー「LF-S50G」を改造してピカチュウスピーカーにしたもの。これも動物瞳AFが発動しました。やるな、ピカチュウ。

100円ショップで買ってきたシマリスの置物です。認識率は高くありませんがギリギリ瞳AFが作動しました。

東京スカイツリーのすみだ水族館で販売していたおみくじ入りのペンギンフィギュアです。瞳は見つけられませんでした。

もう動物でもなんでもなく、飛行機のフライングホヌです。これも認識せずでした。

認識はしていないのですが、AFエリアは「ワイド」にしています。大体、顔の部分に被写体があるとカメラが認識して、コンティニュアスAFの細かいAFポイントがほとんどのケースで目の付近に来ているので、写真を撮ってみると大体瞳にAFは合っています。

動物瞳AFもすごいんですが、この被写体の認識率の高さもすごいことになっています。ここまでの写真を見てみると、全部、顔にはマークが来ているのがおわかりになると思います。

α6400の賢さに驚くばかりでした。

 

以上、店員佐藤家でのぬいぐるみ瞳AFレポートでした。なんの役にも立たないとは思いますが、お持ちのフィギュアなどを撮影する際に試してみて、もしも瞳AFが発動したら、ちょっと楽しい撮影ができるかも。

特にダッフィーで動物瞳AFが使えるのは意外でした。ぬいぐるみではなく着ぐるみでもこれなら行けるかも。“α6400”をお持ちでディズニーリゾートへ遊びにいく予定のある方は、ちょっと試してみてください。

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