「背景ぼけ切り換え」や「商品レビュー設定」「美肌効果」などVlog向け新機能満載のデジタルカメラ『 VLOGCAM ZV-1』総まとめレビュー!
『VLOGCAM ZV-1』に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子、実際に「ZV-1」で撮影した店員による作例などをご覧いただけます。
6.「Adobe Premiere Rush」初使用レポート
■ZV-1の機能まとめ
「ZV-1」は2020年6月19日発売、素早いフォーカス移動で商品レビューやメイクアップ動画にもおすすめなデジタルカメラになります。
特長をざっと書き出すと以下の通りです。
- 主役が映えるユニークなワンタッチ機能「背景ぼけ切り換え」
- 素早くピントの移動ができる「商品レビュー用設定」
- 逆光や薄暗い状況でも常に顔の明るさをキープする「顔優先AE」
- 肌を明るくキレイに撮影する「美肌効果」
- 動画撮影時のファストハイブリッドAF対応
- 動画撮影時のリアルタイム瞳AF(人物)対応
- 瞳AF(人物)での右目/左目の選択が可能
- リアルタイム瞳AFが一部の動物にも対応
- 動画撮影にも対応したリアルタイムトラッキング
- 高画質と高機能を実現する、メモリー一体1.0型積層型Exmor RS CMOSセンサー
- 被写体の背景ぼけを強調できる24-70mm F1.8-2.8の優れた光学性能
- 指向性3カプセルマイクとウインドノイズ低減機構
- ウインドスクリーン付属でよりクリアな音声記録が可能
- 自撮りが快適にできるバリアングル液晶
- Vlog動画を4K画質でより美しく
- スーパースローモーションでVlog動画の魅力をアップ
- インスタントHDRワークフローを可能にするHLG(Hybrid Log-Gamma)撮影
- S-Gamut3.Cine/S-Log3、S-Gamut3/S-Log3に対応したピクチャープロファイル
- アクセサリーがセットになったシューティンググリップキット「ZV-1G」
■ポイントとなる機能
Vlogを撮影するための特化機能
「VLOGCAM ZV-1」には直感的な操作を実現するユニークな機能を搭載しています。
例えば、背景をぼかしたいときは、「背景ぼけ切り換え」ボタンを押すだけ。ボタン一つで自撮り時の背景を「ぼけ」または「くっきり」に切り替えることが出来ます。
背景をぼかして主役を引き立たせた印象的な映像にしたい時や、旅行中の景色など、主役に加えて背景情報もくっきりと見せたい時、それぞれ撮影中でも瞬時に表現の切り替えができます。
※画像はyoutubeの動画をキャプチャしたものになります
商品レビュー用設定
商品などを動画で紹介する際、フォーカスは話の流れに沿って顔から商品へとスムーズに切り替わることが求められます。従来は、フォーカスを顔から商品に移すため、手のひらをかざして顔を隠し、商品にフォーカスを合わせる必要がありました。
しかし、商品レビュー用設定は、ボタン一つでオンにすることができ、顔と商品の間のスムーズなフォーカスの移動が可能になります。
Vlogがより魅力的になる映像機能
逆光や薄暗い状況でも常に顔の明るさをキープする「顔優先AE」
「顔優先AE」機能により、自動で顔を検出し、露出を補正。明るい場所から急に日陰に移動するシーンでも、最適な顔の明るさをキープします。自撮りの肌の色合いを、自然な明るさで美しく撮影できます。
年齢や性別などに関係なく、人物の肌を生き生きと描写。動画と静止画それぞれに合わせて肌の色合いを最適化し、自撮り撮影でも被写体の肌をより印象的に写せます。
※画像はyoutubeの動画をキャプチャしたものになります
肌を明るくキレイに撮影する「美肌効果」
顔の小じわやシミ、くすみなどを目立たなくし、目や口もとにメリハリをつけて肌をキレイに撮影できます。レベルに応じて、OFF / LO / MID / HIの4つの設定から選択可能です。
■動画撮影時のファストハイブリッドAF&リアルタイム瞳AF(人物)対応
動画撮影に最適化したAF性能により、高速かつ高精度に、自撮り撮影時の顔や商品など、動く被写体を捉え続けます。高い精度を実現しながら高速性と追従性に優れたファストハイブリッドAFシステムにより、被写体から被写体にピントを素早く移すことができます。
また、ミラーレス一眼のαシリーズにも搭載されている、AIを活用したリアルタイム瞳AFとリアルタイムトラッキングにより、シーンが移り変わりやすいVlog撮影においてもフォーカスが被写体の状況に応じて顔や瞳をシームレスに捉え追従し続けるので、フォーカシングはカメラに任せ、フレーミングとトークに集中できます。
画素加算のない全画素読み出しによる高解像度4K動画の撮影が行えます。また、プロ用に開発されたXAVCフォーマットを一般向けに拡張したXAVC Sに対応しており、100Mbpsのハイビットレートで、動きの多いシーンでも圧縮ノイズの少ない高解像な映像が撮影できます。
スーパースローモーションやタイムラプスなどの撮影も、特別な機材を使わずに、VLOGCAMで手軽に楽しめます。プロのような映像表現で、見る人の印象に残る、魅力的なVlog動画を記録できます。
■高画質と高機能を実現する、メモリー一体1.0型積層型Exmor RS CMOSセンサー
集光効率を高める裏面照射技術を採用した、有効約2010万画素のメモリー一体1.0型積層型Exmor RS CMOSセンサーを搭載し、暗所から明るい場所まで、ダイナミックレンジが広く、解像感が高い画質を実現しています。
高速信号処理回路を画素領域と別の層に配置できる「積層構造」の採用により、処理回路部分が大幅に拡張され、信号処理のスピードが飛躍的に向上。センサーからの大量の出力信号をDRAM チップ(メモリー)に一時保管することで、高速データ読み出しを実現しており、スーパースローモーションや4K動画、最高1/32000秒のアンチディストーションシャッターなど、従来のセンサーでは実現できない高機能を実現しています。
■被写体の背景ぼけを強調できる24-70mm F1.8-2.8の優れた光学性能
広角24mmから中望遠70mmまでをカバーする、ツァイス バリオ・ゾナーT*レンズを搭載。ワイド端は24mmの広角になり、ダイナミックな構図での風景撮影はもちろん、室内での集合撮影などにも便利です。
さらに、高度非球面レンズ「AAレンズ」2枚を高精度に接合する技術を用いることで、テレ端の開放F値2.8を実現。望遠でもブレにくく、ぼけをいかした撮影を楽しめます。また、「AAレンズ」を含む非球面レンズ全9枚で、諸収差を良好に補正。レンズ表面にはツァイス T*コーティングを採用し、ゴーストやフレアを大幅に低減します。
■高速画像処理エンジン BIONZ X(ビオンズ エックス)
画像処理エンジンBIONZ Xによる高速処理性能を実現。ディテールリプロダクション技術の進化により、被写体のディテール再現が向上し、被写体の質感をよりリアルに表現できます。
また、暗部の解像性能の改善に加え、ノイズの粒状表現をコントロールすることで高感度撮影時の画質がさらに向上しました。高感度を必要とするスピード撮影においても、高い質感表現で高画質に描き出します。
ノイズを抑制するクリアな音声収録
ハンディカムで培ってきた高音質録音技術を採用。高い集音性能とノイズリダクションを3つのマイクカプセルが可能にし、高密度かつクリアな録音が可能です。
マイクの内部構造を見直したことにより集音効率が向上し、よりクリアな録音を実現しています。集音構造のカバーの形状も変更し、付属のウインドスクリーンを使用することで、風切り音を低減。屋外での自撮り撮影時でもクリアな音声録音を実現します。
ボディ側面に外部マイク用の端子を装備。ソニー製のマイクECM-XYST1M(別売)などの外付けマイクを接続すれば、より音質にこだわった動画を撮影できます。
自撮りに対応したデザインと操作性
約294gの小型軽量ボディを実現しながら、横方向に開くバリアングル液晶モニターを搭載しており、自撮りの際にもモニターを確認しながら撮影ができます。
また、自撮り時に握りやすいグリップも採用しています。大きく押しやすいサイズでMOVIE(動画)ボタンをカメラ上部に配置。自撮り時もスムーズに撮影を開始することができます。
加えて、カメラ前面に録画ランプを搭載し、録画中であることをひと目で確認できます。
■アクセサリーがセットになったシューティンググリップキット『ZV-1G』
Vlog撮影に便利なシューティンググリップ「GP-VPT2BT」、リチャージャブルバッテリーパック「NP-BX1」と「VLOGCAM」本体をセットにした、シューティンググリップキットが用意されており、シューティンググリップを使用することで片手で手持ち撮影ができます。
撮影やズームなどのカメラの操作も、グリップを握ったまま可能。三脚としても使えるので、両手を使って商品をレビューするときや、被写体から離れて撮影するときにも便利です。
SNS投稿に適したスマホ連携
Wi-Fi通信機能を使用して、撮影した動画をスマートフォンやタブレットに手軽に転送可能。そのまま動画投稿サイトやSNSなどにアップロードできます。
また、「Imaging Edge」のモバイルアプリ「Movie Edit add-on」で、撮影した動画をスマートフォンで簡易編集できます。アプリ上で手ブレを補正し、映像をなめらかにすることが可能です。選択した被写体が中心になるようにトリミングしたり、動画のスピードを変更することもできます。
動画性能を中心にご案内しましたが、最先端の静止画機能を搭載しているため、通常の写真撮影も「リアルタイムトラッキング」や「リアルタイム瞳AF」を使って精度の高い撮影が行えます。リアルタイム瞳AFは一部の動物にも対応しており、ペット撮影にもおすすめです。
■ZV-1実機の様子
「VLOGCAM ZV-1」は新コンセプトのカメラとなっています。スタイルや性能から「サイバーショットRX100シリーズなの?」と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、このカメラは静止画撮影をメインターゲットとしたサイバーショットとは別のシリーズ展開をします。
「ZV-1」の基本的な性能としてはサイバーショットの最新モデル「DSC-RX100M7」に、DSC-RX100M5Aの24-70mmレンズを搭載したカメラ、という見方ができますが、それにプラスして動画撮影に特化させた機能を搭載し、新しいシリーズのカメラを生み出した、という事になります。
パッケージはカメラ本体のみの購入だと上記のセットが同梱されています。カメラ本体とバッテリー、USBケーブル、スタートガイド類、そしてウインドウスクリーンです。
シューティンググリップセットで購入すると、レインボーデザインの外箱の中にグリップ本体と予備バッテリー、カメラ「ZV-1」が入っています。「ZV-1」の中は同じ仕様になります。
まず外観ですが、RX100シリーズだとファインダーが装着されている部分にマイクやフラッシュを装着出来るアクセサリーシューが搭載されていて、そのアクセサリーシューのカバーに風防がついています。
中に芯が入っているのでめくれたりすることはなくマイク部分に密着する、という仕組みになっていました。
風防はゴムでついているだけなので、アタッチメントと分離させることができます。
風防を外すとその下にマイクがあります。ついでにその右隣に電源ボタンがあり、これも風防が隠してしまうため、最初は電源ボタンが見つけられないかもしれません。ユニークな構造です。
ZV-1(写真左)とDSC-RX100M7(写真右)を並べたところです。ボディはサイバーショットRX100シリーズは伝統的にメタルボディを採用していますがZV-1は樹脂製になっています。若干ですがZV-1の方が軽量化されています。
ボディ上面から見ると正確の違いがわかります。ファインダーの代わりにアクセサリーシュー、フラッシュの代わりに指向性3カプセルマイク、モードダイヤルの代わりにモードボタン、録画RECボタン、そして「背景のボケ切替」がアサインされたC1ボタンが搭載されます。
シャッターボタンは同じ位置に搭載されているので静止画はシャッターボタン、動画はRECボタンで操作します。
動画のRECボタンは従来のRX100シリーズでは背面に装備されていたのですが、それが天面に移動したため、親指のグリップ部はやや大きめにです。
アクセサリーシューが装備されたこともあり、180度回転する液晶モニターは従来の上方向ではなく、ボディ左側に開くバリアングル液晶になっています。
デジタル一眼“α”やサイバーショットRXシリーズに慣れてしまっているもので個人的には慣れないんですが、使い慣れるとハンディカムっぽくなるのかも。
バッテリーはRX100やRX0M2、アクションカムと同じBXバッテリーです。メモリーカードはmicroSDではなく、スタンダードサイズのSDカードが使えます。
ボディサイドにはマイク端子と、microUSB端子、micro HDMI端子が装備されます。USB type-C端子じゃないのか、というところですが、まだカメラ用のアクセサリーでUSB type-Cのものが出てきていないので、現時点ではmicroUSB端子の方が使い勝手は良さそうに思えます。
なお、NFCはZV-1は非搭載になっています。余談ですが、新型ワイヤレスヘッドホンでもNFCが非搭載になっており、どうも最近、NFC非搭載機種が増えてきたような気がします。
あるとスマートフォンとの初期設定が楽になるんですが、もうユーザーさんが接続に慣れてきたので不要になってきた、という見方なんでしょうか。
あと、コントロールリング(レンズの外周についているリング)もZV-1は省略されています。
さらに言えばモードダイヤルが無くなってしまったのが、サイバーショット使いとしては衝撃なんですが、動画撮影に特化するとPモードとかAモードとか使わないですしね。
では、Vlog専用機ということで用意された新機能を試してみます。まずは撮影画像の再生時にはゴミ箱機能になっている「C2」ボタンなんですが、これが撮影時には「商品レビュー用設定」ボタンに設定されています。
すごいです。こうしてソニーショップの店員として商品レビューをし続けて22年経つのですが、ついに商品レビュー用設定のボタンが私のために搭載されたのかと思いました。
これはYouTuberさん向けの機能になるのですが、商品レビューを自撮りで行う時に近いものにフォーカスを合わせてくれる機能になります。
撮影時に、このボタンを一押しするだけで自撮り、一番近いものをフォーカスするモードに入ります。
カメラの前に立ってオートのママで撮影すると顔認識機能が働き、人の顔をずーっと追い続けてくれるのがソニーのカメラなんですが、逆に商品レビューなどで目の前に商品を持ってきても、人物の顔を追ってしまって手元のレビュー商品にフォーカスが行かないことが多々あります。
そういうときは顔を隠すようにするか、手の平でカメラの視界を奪って、無理矢理手の平にフォーカスさせて商品にピントを合わせるのですが、「商品レビューモード」に入ると、つねに一番近いものにフォーカスを合わせ続けてくれます。
電卓をどけると、すぐにまた人物の顔にフォーカスします。
「そして今回紹介するのはこちらのカメラ! DSC-RX100M7です!」と、やると、再び手元のカメラの方にフォーカスを合わせてくれます。
ちょっと試してみただけですが、もう、これだけでYouTuberになれるかも?!と思えるくらいです。
こういうカメラは”α”やハンディカムを含めてありませんでした。撮影と被写体が分かれるなら、タッチパネルでフォーカスポイントを撮影者が変えて行くことができますが、撮影までワンマンオペレーションでやるなら、このカメラがないと実現できない機能だと思います。
ちなみに、このレンズですがワイド端での最短撮影距離は約5cmです。興奮してしまってカメラのかなり近くに商品を持ってきてしまってもフォーカスが追ってくれます。
もうひとつの注目機能が「背景のボケ切替」です。カスタムボタンを選択すると「商品レビュー用設定」があるのと「背景のボケ切替」があるので、この二つがZV-1の機能になるかと思います。
デフォルトで最初からこの機能はシャッターボタンの横の「C1」ボタンに振り分けられています。買ってきたそのままの状態でこの機能も使えます。
グリップが独特の形状をしていますが、これは自撮りの際に左手でカメラを持つようになっているんでしょうね。商品レビューなどでは右手で商品を持ったり操作することが多いと思うので、これも考えられた配置なのかも。
録画RECボタンが天面についているのも、こちらの手前側から録画操作ができるためだし、一番操作しやすい手前のところに「背景のボケ切替」が配置されているのも操作性を考えてのことだと思います。
早速試してみると、C1ボタンを押すたびに背景のボケ機能が「くっきり」と「ぼけ」が切り替わります。こちらがくっきりに鳴っているときで被写体の私も背景もすべてにフォーカスが合っているように見えます。
「ぼけ」に切り替えると背景が若干ですがぼけている様に見えると思います。これはカメラ機能の絞りを操作して、くっきりだと被写界深度を深く、ぼけだと深度を浅く切り替えています。
ベースになるRX100M5AのレンズはF1.8-2.8という、とてもボケの作りやすいレンズで、カメラを使いこなされている方でしたら、Aモードにして簡単に設定をすることができるんですが、そうしたカメラの知識を持たない方でもこうした設定をボタン一発で行える、というわけです。
自分の旅行ビデオ撮影時にも、デジタル一眼カメラで撮影したっぽく人物だけ浮き出て背景はぼけているシーンを撮りたい時は「背景のボケ:ぼけ」設定で撮影し、目的地について建物や風景を撮影するときは「背景のボケ:くっきり」で撮影するというという風に、ボタン一発で切り替えることが出来ます。
そして凄いのが「美白効果」です。あまり大きくうたわれていませんが「美肌効果」が動画撮影で利用できるのは「ZV-1」が初になるはずです。
「美肌効果」自体は以前よりソニーのサイバーショット、デジタル一眼“α”に搭載されていて、写真撮影時に人物の顔と判断すると、肌の質感をキレイにしてくれる機能です。
その効果を試してみたいと思います。
残念ながら綺麗な女性でなくてもうしわけありません。おじさんの顔ですが肌はまったく手入れをしていませんので荒れまくっているかと思います。ここで機能をオンにしてみると。。。
こんな感じでつるんとした肌にしてくれます。これが動画で使えるとなると、ちょっと凄いことが起こります。
まずは美容系YouTuberさんですが、コスメの説明動画などで出演する自身のお顔がよりキレイになりますね。ニュースサイトによると7月頃にアップデートで、Windows PCにUSB接続するとWEBカメラとして使える様になるアプリケーションがリリースされるそうですが、それを使うとzoomミーティングの出演画像もツルンツルンの美肌画像での登場ができるようになります。
なお、この動画での美肌機能ですが、4K撮影にも対応しています。HD撮影でないとだめとか、そういう制約がないところが本当にスゴいです。そんじょそこらのエフェクトアプリと違って4K画質の美肌効果は期待できます!
いまでも「PCリモート機能」は搭載しているのでImaging Edge Remoteと、OBS Studioを使えばzoomミーティングにwebカメラとして利用することはできるのですが、それらのわずらわしい設定を必要とせずに、簡単にwebカメラに出来るようにしてくれるのが「VLOGCAM ZV-1」なんでしょうね。
■シューティンググリップ「GP-VPT2BT」
「ZV-1G」で同梱になるシューティンググリップが「GP-VPT2BT」です。カメラ本体とは有線接続ではなくBluetoothによる無線接続で「ああ、そうなると最初に認識するまで時間がかかりそう」とか「リモコンのボタンを押しても反応しなくてイライラしそう」とか思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、それはありません。
一度ペアリングしてしまうとバリバリ反応します。まるで有線接続しているみたいに使えます。反応速度やつながりで不満に感じることは一切ありませんでした。
カメラを固定する台座の部分にはロックボタンがあるのですが、これを押すと簡単にカメラが180度回転するので、自撮りするときもボタン一発でカメラの向きを変えられます。
VLOGは旅の記録だったり、いろいろ目に付くものを動画で撮影すれば良いのですが、こうした機能がついていると、ついつい自分を撮ってしまいがち。
今までのハンディカムでの撮影ではなかなか自分が映りこむことはなかったのですが、この機会にちょっとだけ自撮りに挑戦してみました。で、その時に思うのが「レンズの画角がもうちょっと広かったら」ということです。
歩きながら撮影する場合は「商品レビュー設定」は使えません。手振れ補正を使いたいので「アクティブ手振れ補正」を使って撮影することになります。
私がまだ20代であれば遠慮なく大写しになるところですが、さすがにおじさんが大写しになってしまうとご覧になる方が気の毒で仕方がありません。ソニーのカメラで初めて動画撮影中も美肌モードが働くので、これでもかなり修正されてはいるんですが、ちょっと厳しいですね。
なにか広角になるワイコンとかアタッチメントを探さないといけないかな、というところですが、これを簡単に画角を広げるというか、おじさんの顔を遠ざける方法があります。北海道のA-clubさんがご利用になっていたのですがセルフィー棒を使ってしまう、という方法です。
こちらがそれです。三脚メーカーのベルボンさんから出ている商品で大体3千円くらいのものです。三脚メーカーさんらしく雲台もちゃんとしたものになっています。
最大の特徴は手元側に三脚穴が切られていることで、これを「ZV-1」とシューティンググリップ「GP-VPT2BT」の間につけてしまうんです。
こんな感じで使います。ちょっとカメラを下向きにして装着するのがコツです。
ほんのちょっとですが、これでカメラを遠ざけることで、手振れ補正を入れても良い感じの広角具合になりました。厳密には焦点距離は変わっていないので画角は同じなんですが、おじさんの顔が遠ざかっただけで、だいぶ雰囲気がよくなります。
さらに、このセルフィー棒は伸ばすことができます。
画角が広くなるわけではないのですが、ある程度、こうして高さを出すこともできます。なかなかフレーミングを思い通りにするのが難しいのですが、これは慣れなのかな?
棒を伸ばしたときは、カメラがやや不安定になるので脇をしめて腰あたりにグリップを当てると安定して撮れます。これくらいの距離が離れてもBluetoothリモコンは問題なく動作します。
ZV-1の画角に悩まれている方は試してみると良いかも。
■おすすめアクセサリー
動画撮影をするとバッテリーはジャンジャン消費します。メモリーカードも4K撮影するとすごい勢いで消費します。1泊2日の車中泊旅でバッテリーは3本使ってきました。そんなに減りが激しいとは思わないのですが、私の場合、いろんな使い方をしてしまうもので、予備バッテリーは予定よりも1本プラスして持っていくようにしています。
それと、こういう時によく案内しますが、バッテリーケースを兼ねた充電器がサービスパーツで用意されています。ZV-1用のものではないのですが、店頭でご相談いただければお取り寄せできます。価格は3,600円(税別)です。
バッテリーの持ち運びに使えるのと、いざというときはmicro USB端子から充電ができます。あると超便利。
あとは、アクセサリーシューの搭載も非常に便利。本体に搭載されている3カプセルマイクも指向性が高く、かなり良い音質で録音ができます。今回はこれで十分(というか、音声は使っていません)ということで本体マイクを使って撮影してきましたが、ハンディカム用の別売りマイクがそのまま使えます。
近寄れないところの音を収録するならガンズームマイクなども使えます。XY方式のステレオマイクも使えるし、ワイヤレスマイクなども利用可能。
実際に録音をそれぞれ試してみたのですが、これの話をしだすとすごく長い話になってしまうので、今回は割愛します。詳しくは下記ブログ記事でご覧ください。本体マイクの指向性も高いのですが、より高い指向性が欲しいときにはハンディカムのアクセサリーで検討されると良いかと思います。
☆当店blog 2020.7.2「【レビュー】土木VLOGに挑戦!『さようなら内間木橋』と「ZV-1」の外付けマイク比較レポート」
■「Adobe Premiere Rush」初使用レポート
「Adobe Premiere Rush」は無料版で3回の書き出しテストができます。有料版は月額課金で980円(税別)がかかるのですが、書き出し制限がなくなるのと、もっとも肝心なスマートフォンとの連携機能ができるようになります。
まずは無料版をPCにインストールして基本的な流れを試してみます。
こちらが基本的な編集画面です。チュートリアルが用意されていて、それを読めば、大体の流れはわかります。「VEGAS Pro」を使ったことがある人ならすぐに使いこなせるようになると思います。
メイン画面があって下にタイムラインがあって、右側にエフェクト類が用意されています。シーンの切り替わりなどでクロスフェードさせたいときにVEGASだと素材を重ねるだけでOKなのですが、Premiereではパーツを置いていく感じになります。ちょっとした違いはありますが、基本的には同じ流れです。スペースキーで再生停止ができるのと、Sキーで素材カットができるのも同じです。この二つのショートカットキーを覚えるだけで、猛烈にスムーズな編集ができるようになるはずです。
できないこともいくつかあるんですが、たとえば1カットをちょっと拡大してスクロールさせたり、1シーンを編集でちょっとずつズームさせたりといった、編集でシーンに動きをつけることができなかったりするんですが、基本的な編集機能は操作数も少なく設定していけます。
無料の著作権フリーの音楽も33曲用意してくれていて、これらの音楽の品質がかなりいい感じなのはすごく良いですね。YouTubeであれば好きな洋楽が使えますがInstagramは著作権対応をしてくれていないので既存の曲をBGMに使うことができません。ショートムービーを作るのに、こうした質の良い音源が最初から用意されているのはとても便利です。
あとテロップ類もデザインの良いものが用意されています。
編集が終わった後の書き出しですが「共有」という項目で行います。素材が4Kであれば4K解像度での出力もできます。
残念ながらHDRなどのカラーグレーディング対応はありません。HDR動画を扱いたいなら別途グレードアップして編集してください、ということになります。
書き出しは3回までできるので、基本的な操作を試してどんな書き出しになるのかを試すことができます。
説明によると「Premiere Rush」は20分程度までの長さの動画編集に向いているとなっています。レンダリングは素材時間の数倍程度かかりますが、何時間もレンダリングする、という感じではなさそうです。完成品の3~4倍くらいの時間で書き出しができるでしょうか?(PCの性能によると思いますが)
こちらが完成した動画です。16:9での編集ですが、21:9画角になるように黒帯を入れています。この作業もPremiere Rushで行えます。
このあと、Xperia 1用に21:9(3840×1644ドット)にVEGAS Proを使って切り出しました。Premiere Rushを使ってできないことはVEGAS Proで補完するという使い方は良いかも。
書き出しについては16:9をはじめ、縦長動画や1:1動画などのスマートフォン視聴ならではの画角が用意されていて、編集が終わった後からでも変更できるところが良いですね。
こんどは1:1画角で同じ動画を書き出してInstagramへアップロードします。
すごいですね。同じ素材、編集プロジェクトでこんなにも簡単に16:9と1:1の出力ができるとは。これをスマートフォンでも編集できることになっていますが、本当でしょうか?
アップグレードしてAdobe Premiere Rushを有料版にしました。するとAdobe IDの取得を行い、Creative Cloudというアドビのクラウドサービスにも加入することになります。いきなり100GBの容量がもらえて、そこにPremiere Rushで行った編集のプロジェクトと素材が自動でアップロードされるという仕組みになっています。
特になんの意識もなく編集に使った素材が全部クラウドにコピーされるので意識せずに共有作業ができます。
そして、ここで問題発生です。
Android版のPremiere Rushアプリなんですが厳しく対応機種が制限されていて、なんと「Xperia 1」は対応していません。Xperiaで対応しているのはXZ1、XZ2、XZ3、10だけとのことです。Xperia 1には正式版もベータ版もインストールができませんでした。
Xperia XZ1はまだ使っているので、こちらで今回は試しました。あっさりとインストールができてAdobe IDでログインすると、先ほどPCで編集していたプロジェクトファイルが出てきました。
プロジェクトを開いてみると、PCで編集していたものと同じものがスマートフォンで開けます。素材なども全部スマートフォンに持ってきてくれています。
ただし、ソニーショールーム/ソニーストア銀座のスタイリストさんもおっしゃっていましたが、スマートフォンで編集するのはちょっと骨が折れます。ショートカットキーが使えないし、すべて画面一番下にあるボタンで操作をするのですが、大変すぎ。でも、やってやれないことはありません。
その後、PCでPuremiere Rushを開いてみると、スマートフォンで編集したプロジェクトが見られて、4Kで収録している素材もすべてそろっているのを確認できました。
これを使えば旅先でインスタ用にお手軽編集をしてアップロードしておき、自宅へ帰ったら同じファイルを4K出力してブラビア観賞用動画にしたり、Youtubeへ高画質版をアップロードしたりすることができます。
なお、「VLOGCAM ZV-1」の購入特典として9月28日までにお買い上げの方にはビデオ編集ソフト「Adobe Premiere Rush」を3ヶ月無料でもれなく利用できるキャンペーンを開催しています。
ボタン一発で自動で編集してくれるなどの機能はありませんが、思い通りの動画編集をするのにはもっとも簡単な部類の編集ソフトになるかと思います。
「Adobe Premiere Rush」のすごいところはAdobe IDを作成してCreative Cloudを通してPCとスマートフォン、iPhoneで作業の同期を取れる点。スマートフォンでカット編集をしてエフェクトをつけたりタイトルを入れるときはPCで、ということができるんだそうです。
Androidスマートフォンだけでの編集もできるそうですが、スタイリストさんの話では、かなり操作が大変なのでPCを使う事をおすすめしますとのことでした。
月額980円のサービスとのことですが「VLOGCAM ZV-1」を購入して、まず最初の動画編集に挑戦してみるのには良いかも。
編集が終わったらファイルに書き出すほか、YouTubeへのアップロード、Instaguramへの投稿、Facebookへの投稿なども選択できるようになっています。
☆Adobe Premiere Rushの詳細についてはこちらでご覧いただけます。(Adobeサイト)
■店員が実際に撮影したZ-V1作例
☆当店blog 2020.6.25「【レビュー】VLOGCAM『ZV-1』で撮る「絶メシロード+α」奥多摩の旅」
☆当店blog 2020.6.12「サイバーショットと“α”でVLOG遊び『絶メシロード+α』ごっこ」
“α7R4”とSEL1224Gの広角動画と、ZV-1の手振れ補正動画が混在してしまっていますが、画角を見るとどちらで撮っているのかお分かりになるかと思います。
☆当店blog 2020.7.15「超広角レンズ『SEL1224G』で撮る東京ディズニーランド」
■お得な購入方法
My Sony ID ご登録でカメラ・レンズが10%OFF
ソニーストアではMy Sony IDを新規登録すると、自動的に登録したIDに10%OFFクーポンがプレゼントされます。さらにMy Sony IDをお持ちの方には年2回ソニーストアの割引率クーポンをプレゼント。ぜひMy Sony IDをご登録下さい。
ワイド保証
メーカー直販のソニーストアでは強力な保証サービスを用意して販売をしています。
通常のメーカー保証1年が3年ベーシック保証という3年に延長されたものになっているのが初期状態で、さらに有料でソニーストアの保証をアップグレードすることが可能。
5年ベーシックは通常1年のメーカー保証を5年にするものなんですが、アップグレードして3年ワイド保証と5年ワイド保証を付けると落下破損や水没などの事故の際も全額保証をしてくれます。言うなれば動産保険の様な保証サービスになっています。
■テックスタッフ店頭購入特典のご案内
ソニーストアを初めてご利用になるお客様は保証についての割引クーポンをなにもお持ちでないと思うのですが、当店の店頭からAV商品の購入にソニーストアをご利用いただければ、3年ワイド保証、もしくは5年ベーシック保証を半額にするクーポンをプレゼントできます。(5年ワイド保証、“α”レンズやPlayStation製品など一部対象外製品があります)
3年ワイド保証、5年ベーシック保証の加入料は通常商品価格の5%程度に設定されているのですが、その保証アップグレード料金を当店では半額にすることができます。
αレンズは対象外になりますが、その分、αあんしんプログラムでカバーできるようご案内します。ソニーストアのご利用が初めて、という方にはたくさんのお得がありますので是非ご相談ください。
東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。カメラボディを店頭にてお買い上げの方には店頭ご利用特典がございますので、ぜひご利用下さい。詳細は上記リンクにて。
時期によって特典内容も変わってきますので、ぜひお得にお買い求め下さい♪
デジタルカメラ VLOGCAM ZV-1/ZV-1G |
ソニーストア価格: 90,819円+税~ |
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発売日 | 2020年6月19日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:10,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:5,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 3年ワイド保証半額クーポンプレゼント ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
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