フルサイズEマウントレンズ「SEL24105G」に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子、実際に「SEL24105G」で撮影した店員による作例などをご覧いただけます。
■「SEL24105G」の機能まとめ
こんにちは、店員佐藤です。
ズームレンズ「SEL24105G」は2017年11月に発売された「ちょっと」望遠性能に強い標準ズームレンズです。それまでラインナップにあったのが24-70mmや28-70mmをカバーするズームレンズだけだったところに、フルサイズ対応のαレンズでそれまでの1.5倍の焦点距離まで使えるズームレンズが登場。
サイズも70-200mmほどの大型サイズではなくやや大きめの標準ズームレンズサイズになるため標準レンズと望遠レンズの2本を持ち歩かずにすみ、レンズ交換の必要も無く広角から望遠撮影ができる便利なレンズになっています。
さらにF値もF4.0通しで全域使えるため、焦点距離105mmで絞りF4.0を使うと、かなり大きめのボケが演出できます。デジタル一眼カメラらしい、大きな背景ぼかしの写真を撮るためにはズームレンズ以外に単焦点レンズが1本欲しくなるところですが「SEL24105G」なら1本でそれを堪能することができます。
また「Gレンズ」というソニーのブランドレンズになっていますが、精度の高いレンズを使っていることもあり写りはとてもシャープで解像感の高い写真が撮れます。
- ズーム全域で高解像を実現し、本格的な動画撮影にも対応。幅広い撮影領域でオールラウンドに活躍する標準ズームレンズ
- 高度非球面AA(advanced aspherical)レンズを採用し、ズーム全域で高い解像力を実現
- ED(特殊低分散)ガラスを効果的に配置し、色収差を良好に補正
- フレアやゴーストを抑制するナノARコーティングを採用
- 円形絞りや球面収差形状の最適化で美しく柔らかなぼけ描写が可能
- 質量約663gと小型・軽量化し、Eマウントシステム全体での高い携行性を実現
- 最短撮影距離0.38m、最大撮影倍率0.31倍の近接撮影が可能
- 高速・高精度で静音性に優れたDDSSM(ダイレクトドライブSSM)を採用
- 光学式手ブレ補正機構の搭載により、手持ち撮影をサポート
- 応答性の高いフォーカスリングなど、利便性を追求した高い操作性
- レンズ最前面にフッ素コーティングを採用
- 防塵・防滴に配慮した設計
ソニーには「カールツァイス」と「Gレンズ」という2つのブランドレンズがあります。カールツァイスレンズはドイツのカールツァイス社の監修を受けるためカールツァイスの技術を使ったレンズになっていますが、逆にカールツァイスが認めていない最近の技術は使えません。ソニーの「Gレンズ」はより先進的な技術を使ったレンズが作れます。「ナノARコーティング」もそのひとつで、逆光耐性が優秀なレンズに仕上がっています。
2017年の発売以来、品薄が続いており記事掲載時の2019年1月時点でも店頭ルートでの取り寄せには4週間ほどの納期がかかっています。この大人気レンズの詳細をご案内したいと思います。
■「SEL24105G」詳細
こちらが「SEL24105G」の製品パッケージを開いたところです。本体の他にソフトケース、フード、フロントキャップ、リアキャップが付属します。
本体にはフォーカスリングが採用されているので、緻密なピント合わせが行えます。フォーカスホールドボタンはボディのメニューからカスタマイズが可能で、好みの機能を割り当てられます。また、AF/MF切換スイッチを備え、撮影状況に応じてフォーカスモードを切り替え可能です。
上記写真はカールツァイス製の標準レンズ「SEL2470Z」と並べたところになります。左側が「SEL2470Z」ですが、比較してみると「SEL24105G」のコンパクトさがお分かりいただけると思います。重量は約663gと、このクラスの他社製レンズと比較しても最軽量になっています。
「SEL1224G」や「SEL70200G」と組み合わせるとF4通しで12㎜~200㎜までカバーできるだけでなく、重量も3本合計で約2kgで済むので非常に利便性のよいレンズです。
ソニー独自の高度な成型技術を用いた高度非球面AA(advanced aspherical)レンズ2枚を含む、非球面レンズ4枚を用いた先進の光学設計により、歪曲収差や像面湾曲を極限まで低減。ズーム全域において画面のすみずみまでシャープに描写する高い高解力を実現しています。
効果的に配置された3枚のED(特殊低分散)ガラスにより、解像感の低下につながる色収差を良好に補正し、画面全体にわたりシャープな描写を生み出します。
ナノARコーティングはレンズの表面にナノサイズの突起を規則的に並べることでレンズ表面の境界面をなくすものなのですが、似たような技術は他メーカーさんでも用意をしているそうです。
ただそれらは、コストがかかる方法であまり規則的でなかったり、安いコストだけど効果が薄いコーティングだったりするそう。
しかし、ソニーの場合、ブルーレイディスクの生産を行なっており、その技術を応用しているため、先の丸められた突起を規則正しく並べられ、しかも低コストで実現可能になっているとのこと。
BD-R、BD-REはもともと単価を下げるための努力をしているので、その技術が使えるというのはかなりメリットになっています。この話をうかがってソニーのレンズは逆光に強い、という話の裏付けが取れた気がしました。
■先行レンズとの描写比較
標準レンズには「SEL24105G」のほかに、Gマスターレンズの「SEL2470GM」をはじめ、カールツァイスの「SEL2470Z」やソニーレンズの「SEL2870」があります。
G Masterレンズではさらにボケ描写にもこだわっており、XAレンズという非常に精度の高いレンズを使っているため、中に輪っかや模様が見える「輪線ボケ」も大幅に低減。非球面レンズを使って小型化したレンズでも最高の描写ができるレンズとして開発されています。価格もそれなりで、SEL2470Zの倍以上の設定となっています。
SEL24105G | SEL2470GM | SEL2470Z | SEL2870 | |
ソニーストア価格 | 149,630円 | 252,500円 | 114,095円 | 47,429円 |
発売日 | 2017.11.25 | 2016.4.28 | 2014.1.24 | 2014.2.7 |
焦点距離 | 24–105mm | 24-70mm | 24-70mm | 28-70mm |
開放絞り | F4 | F2.8 | F4 | F3.5-5.6 |
絞り羽根 | 9 | 9 | 7 | 7 |
最短撮影距離 | 0.38 | 0.38 | 0.4 | 0.3-0.45 |
最大撮影倍率 | 0.31 | 0.24 | 0.20 | 0.19 |
フィルター径 | 77mm | 82mm | 67mm | 55mm |
手振れ補正 | レンズ内蔵 | ボディ側対応 | レンズ内蔵 | レンズ内蔵 |
外形寸法 | 83.4×113.3 | 87.6×136 | 73×94.5 | 72.5×83 |
質量 | 663g | 886g | 426g | 295g |
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こちらが標準レンズの特徴を一覧にした表です。「SEL2870」の2.4倍の価格で「SEL2470Z」が用意され、さらに2.2倍の価格で「SEL2470GM」がラインナップされています。
従来ですと、フルサイズαボディを手にしたときの最初の標準ズームレンズはこの3本の中から選ぶ形でしたが、今回の「SEL24105G」の登場によって、ソニーレンズ、カールツァイスレンズ、G Masterレンズと3ブランド揃っていたところにGレンズが加わり、さらに選択の幅が広がりました。
「SEL24105G」は広角24mmから中望遠105mmまでのズームを1本で利用できるので、使用範囲が広いのは先述した通りですが、実はその画質も非常に鮮明です。撮影比較して見るとG Masterレンズ「SEL2470GM」に近い描写をみせてくれるほど。
実際に映りを見た方が分かりやすいと思いますので、同じ条件でそれぞれのレンズで写真を撮ってその差を見てみたいと思います。
写真は浜離宮にある「鷹の御茶屋」です。ここに三脚を立てて建物でマニュアルフォーカスを合わせて、隅の方の解像度をレンズごとにチェックすると・・・
レンズ中央の解像感が高いのはSEL2870以外当たり前ですが、端のほうでもこれだけ高い解像感があります。特にSEL24105GはSEL2470GMと遜色ないほど。G Masterレンズクラスの性能と言っても良いかも知れません。
こちらの画像はダウンロードしていただくと等倍で切り出した画像がご覧になれます。すべてF値開放で撮影しています。
風景撮影などで広角側を使うことが多い方も「SEL24105G」はかなり重宝すると思います。
また、最短撮影距離が短く最大撮影倍率が高いのも特長で最大望遠にして最短撮影距離の被写体を撮影すると、その特長が際立ちます。
最短撮影距離0.38mで最大撮影倍率0.31倍のSEL24105Gの写りは上記の様になります。絞りは通しでF4で使えます。焦点距離が長い分、ボケも作りやすいレンズです。
レンズキットに付属する「SEL2870」がこちら。テレ端で0.45mの最短撮影距離で最大撮影倍率は0.19倍になります。絞りはF5.6になります。
カールツァイス「SEL2470Z」は最短撮影距離0.4mで最大撮影倍率は0.2倍になります。解像感、コントラストが自慢のレンズです。
そして、こちらがG Masterレンズ「SEL2470GM」です。絞りは通しでF2.8に出来ます。最短撮影距離0.38mで最大撮影倍率は0.24倍になります。
標準レンズはほとんどが70mm止まりで、あともう少し望遠が使えれば、というシーンでは自分が被写体に寄るかレンズを付け替えるしかありませんでしたが、SEL24105Gの場合、そのまま1.5倍にズームできるのが大きな武器になっています。
“α7III”+SEL24105G F4.0 1/30 ISO320 焦点距離24mm
こちらは広角で撮った写真です。隅まで流れずに鮮明に撮影ができます。ここから望遠ズームで寄ってみると…
“α7III”+SEL24105G F4.0 1/125 ISO2500 焦点距離105mm
ここまで大きく撮影できます。レンズ交換無しに1本で広角撮影も、望遠撮影も可能にしてくれます。
ペットの撮影やお子様の撮影などで、シャッターチャンスが待ったなしの状況ではレンズ交換無しでここまで寄った撮影ができるのは大きな武器になると思います。
“α7III”+SEL24105G F4.0 1/125 ISO3200 焦点距離105mm
全域F4通しで使えて焦点距離105mmで絞り開放にすると簡単に背景のボケを演出することもできます。こうした背景ぼかしの撮影を味わうのには単焦点レンズがないと、という話をすることが多いのですが「SEL24105G」でも綺麗なボケ描写を楽しむことができます。
“α7R3”+SEL24105G F4.0 1/15 ISO100 焦点距離105mm
そのボケの描写もとても綺麗です。被写体の手前も奥もじわっとしたとても柔らかい描写を見せてくれます。
“α7R3”+SEL24105G F6.3 1/200 ISO100 焦点距離70mm
登山でお使いいただくときもこれなら1本で済みます。荷物の軽量化にも繋がるうえ、風が強く吹いていてレンズ交換がしにくい状況でも広角、望遠撮影が可能になります。
■店員が実際に撮影した「SEL24105G」作例
“α7R3”+SEL24105G F6.3 1/320 ISO100 焦点距離105mm
“α7R3”+SEL24105G F8 1/250 ISO100 焦点距離24mm
☆当店blog 2017.11.29 「“α7R3″と『SEL24105G』で撮る2017年の雲取山トレッキング 」
“α7R3”+SEL24105G F4 1/250 ISO640 焦点距離105mm
“α7R3”+SEL24105G F4 1/250 ISO20000 焦点距離64mm
☆当店blog 2018.9.8 「【レビュー】『SEL24105G』で撮る「江戸東京たてもの園」」
■レンズ購入前に!ソニーストアおすすめサービス
ソニーストアでαレンズを購入してみようか?という方に、ソニーストアで購入することのメリットをご案内したいと思います。
メーカー直販のソニーストアでのレンズ購入というと価格が高いのでは?と思われるかもしれませんが、実は保証を視野に入れると、そうでもありません。
というのもソニーストアではかなり強力な保証サービスを付けて購入する事ができます。ただ、レンズ購入時にはちょっとしたコツがあり、それを知らないと損をしてしまうことも。そこで簡単にその内容をご紹介致します。
ソニーストアではメーカー直販ならではの保証サービスがあります。
まず通常のメーカー保証は1年ですが、ソニーストアでは「3年ベーシック保証」というメーカー保証が最初から3年に延長されたものが付いてきます。
そしてそこから有料でソニーストアの保証をさらにアップグレードすることが可能。
5年ベーシックは通常1年のメーカー保証を5年にするものなんですが、魅力なのはこちらではなく、3年ワイド保証と5年ワイド保証になります。ワイド保証は落下破損や水没などの事故の際も全額保証をしてくれる動産保険の様な保証サービスです。
たとえば撮影時に誤って手を滑らせて落下させ、外傷が出来てしまった場合はメーカー保証もベーシック保証も効きませんが、ワイド保証ならそれが無料で直してもらえます。免責金額などの設定もありません。無料で修理してもらえます。
盗難や、日本海溝に水没させてしまうなど、本体がなくなってしまった場合は補償されませんが、これが魅力でソニーストアでソニー製品を購入される方はかなり多くいらっしゃいます。
こうしたワイド保険が3年で本体価格の5%、5年で本体価格の10%で用意されています。是非、こちらに入って購入していただきたいところ。カメラ本体もそうですが高額なレンズもワイド保証に入れて購入できるのがソニーストア最大の魅力なんです。
初めてソニーストアをご利用になる方は保証のアップグレード料金を払ってワイド保障にすることになりますが、実は当店店頭で購入いただくと、3年ワイド保証を半額にするクーポンがプレゼントできます。
店頭クーポンは残念ながらレンズが対象外になりますが、レンズと一緒にカメラボディを購入したいという方は店頭にお越しになるとよりお得にすることが出来ます。
ではレンズ購入時に、お得にワイド保証に入るにはどうしたらよいのか、というところですが、「αあんしんプログラム」というソニーストアの会員サービスに入ってからαレンズを購入する方法があります。
αあんしんプログラムは2017年3月1日からスタートしたサービスで、入会金が3,000円、年会費が6,000円かかるサービスです。入会すると5つの特典がもらえます。
4月1日~3月31日の期間、切れ目無く会員になっていると翌年の6月に3,000円分のお買い物券がもらえるため年会費は実質3,000円。それでレンズの3年ワイド保証、5年ベーシック保証が無料になり、5年ワイド保証も半額になるのです。
ワイド保証の価格はレンズ価格に対して3年ワイドで5%、5年ワイドで10%に相当するため、15万円のレンズだと3年ワイドでも7~8千円に設定されます。
SEL24105Gなどの15万円クラスのレンズを1本購入すると、その時点ですでに「αあんしんプログラム」年会費の元が取れてしまう計算。ソニーストアでαレンズを購入するなら絶対に入会しておいた方が良いシステムになっています。
αあんしんプログラムの年会費は月払いと年払いの2種類が用意されているのですが、オススメは年払いです。
というのも、月払いにしても最低契約期間は1年なので12ヶ月分払うことになります。1年の会費は同額なのですが、1年経ったときに月払いでは自動継続になってしまうところ、年払いでは1年後に継続手続きをしないと更新にはなりません。1年経ったときに簡単に退会できるのが年払いの方ですので、当店ではこちらをオススメしています。
レンズ購入前に先に「αあんしんプログラム」に入会していただくと、月払いの場合は翌日正午以降、年払いの場合は2時間ほどで会員専用ページにアクセス出来る様になります。館員限定ページでαレンズを購入すると3年ワイドが無料、5年ワイドは半額で購入できます。
SEL24105Gは3年ワイド保証が8,000円、5年ワイド保証が15,000円に設定されていますので、これ1本で元が取れる計算です。
■テックスタッフ店頭購入特典
また、東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。特典内容は上記リンクからご覧いただけます。
時期によって特典内容も変わってきますので、ぜひお得にお買い求め下さいませ!
デジタル一眼カメラα [Eマウント]用レンズ SEL24105G |
ソニーストア価格: 149,630円+税 |
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発売日 | 2017年11月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:15,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:8,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 残価設定クレジット 分割払手数料0%キャンペーン 24回分割払手数料0%キャンペーン |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
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