フラッグシップ”α1 II”のアップデートで”α”初搭載の機能を試してみました
昨日、ソニーさんから公開になった”α1 II”の本体ソフトウェアアップデートですが、今回は大型のアップデートになっていて、”α”初の機能なども実装されています。昨日、店員よねっちが解説してくれていますが、今日は実機を使って、どんな機能が搭載されたのか、当店で確認してみました。”α1 II”ユーザーさんの参考にしていただければ幸いです。
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こんにちは、店員佐藤です。
昨日のうちに検証をしたかったのですが、7月最終週ということもあってご来店のお客様が多く、手を付けられませんでした。今日は自宅でテレワークさせていただき、いろいろ試させてもらっています。
11項目にわたる新機能ですが、そのうちのいくつかは見たことのない機能、項目だったりします。
さすがフラッグシップモデルというか、普通だったらこうした機能は「”α”初の新機能!」ということで、次に発売される新型モデルに搭載されるものなんですが、まずは先に”α1 II”ユーザーさんに使っていただこう、ということになるんだと思います。
アップデートは昨日のうちにしておいたのですが、”α1 II”はスマートフォン経由でもアップデートが可能。”α1 II”にメモリーカードを入れてバッテリー満タンにしてからCreators’ Appからアップデートすると、スマートフォンがアップデートプログラムをダウンロードし、カメラ内のメモリーカードにデータを転送。その後、カメラ側で操作してアップデートプログラムをインストールする、ということをしています。
超便利です。
では、アップデートされた内容を端から試してみます。(一部割愛します)
■画面に表示される撮影情報のレイアウトを、縦横どちらの向きにも対応しました。
これはVlogcamなどに搭載されていて主にタッチパネル操作のときに恩恵を受ける項目です。動画撮影のタッチ操作画面を出したモノがこちら。
縦位置にするとボタンのUIなどを含めて、すべて縦位置に適した配置になっているのがわかります。
これは静止画撮影モードの際の画面になります。見慣れた横位置UIですが、これが縦位置UIに対応しました。
なるほどー。これは見慣れない画面ですね。静止画での縦位置UI、見やすいかも。
タッチパネル機能をオフにしたときの動画撮影時のUIはこちら。横位置です。
縦位置表示はこちらです。
私もまだ数回しか試したことがないんですが、スマートフォンでの再生向けに縦位置動画を”α”で撮影してみたいんですよね。今度、やってみよっと。
■「撮影モード」、「ドライブモード」、「フォーカスモード」の変更をダイヤルで行うかメニューで行うかを選択できるようになりました。
ドライブモードは”α1 II”や”α9 III”の場合、アスタリスクにしておくことでメニュー操作をすることができたのですが、撮影モード、フォーカスモードもメニュー操作にすることができるようになりました。
ダイヤル操作の方がわかりやすいし操作も早いんじゃない?というところですが、メニューから操作ができるとファインダー撮影時にファインダーから目を離さずに操作できるというメリットがあり、絞りリングを搭載しているレンズを使っている方も、あえて「A」にしておき、本体側のダイヤルで絞り操作をされる方は多数いらっしゃいます。
好みの操作にできる、というのがメリットですね。セットアップの中に「モードダイヤル操作設定」という項目ができたので、これで設定します。
3つのダイヤルを全て変更することも出来るし、バラバラに設定することもできます。
撮影モードの変更はご覧の撮影モード画面で変更します。静止画、動画、S&Q、タイムラプスを縦方向で。各撮影モードは横方向のスクロールで行います。
なつかしのクロスメディアバー状態です。
ドライブモードはメニューから呼び出す形で設定をするのですが、いちいちメニューを開くのは大変なのでファンクションメニューかC1ボタンなどに割り当てをして使うようですね。
使いやすくするためのカスタマイズが必要になるかと思います。
■メモリーカードのスロット1とスロット2に同時記録された画像を同時に「削除」、「レーティング」できるようになりました。
再生時にファンクションメニューから削除を選ぶと、この画面が表示されます。スロット1と2にJPEGとRAWを振り分けていると、再生しているデータだけの削除になるんですが、これだと一度に2枚とも削除することが可能。
レーティングについては普通に星を選ぶだけで振り分け記録している2枚にレーティングがつきます。
■再生時にフォルダー名とファイル名が表示されるようになりました。
これは見ての通りです。フォルダ名とファイル名が表示される様になりました。
あれ?今までそういうの出てなかったの?というところですが、何枚目の写真とかそういうデータでファイル名が出ていなかったかと思います。これがあると講評会の時とかにお客様からカメラを預かって表示するとき、楽になりそう。
■動画撮影中や撮影後に、クリップにOK/NG/KEEPの3種類のフラグを付けられるようになりました。
これも”α”の初機能搭載ですね。動画の簡単なレーティングに使えそうです。再生メニューから「セレクション/メモ」を開いて「クリップフラグ」から動画を開きます。
これで動画を再生しながらクリップを変更して記録していきます。「OK」「NG」「KP」の3種類があります。
その後、普通の再生画面に移って、動画のサムネールをみると「OK」とかのマークがついているのがわかります。
■FTP転送中にFTP転送予定の画像を選択して予約転送を中止できるようになりました。
FTP転送は人によって使われているケースと使われていないケースが大別されていて、主に仕事で使っている方くらいしかFTPは利用されていないかも。
PCに転送するというよりはFTPサーバーに写真、動画のデータを送り込むのに使います。PCやスマートフォンにも転送することはできるのでデータのバックアップを必ずしたい、という方向けの機能です。
ご興味ある方は↑こちらの記事でWindows PCへのFTP転送の方法をご案内しています。一度設定してしまうと便利です。
さて、新機能はFTP転送の停止機能です。まとめて全部FTP転送をするんだけどデータ量が多いので転送に時間がかかっているとき、とかに使うですかね。
FTP転送を始めてから再生画面で映像をチェック。その際にファンクションメニューからFTPのボタンを押すと。。。
こうしてFTP転送を中止させることができるようです。一度、転送がはじまってしまうとキャンセルできないのですが、その前に停止コマンドを入れると、転送のキャンセルができて、転送時間を短縮できる、ということみたいです。
■Monitor & Control の機能に対応しました。(フォーカスマップ表示 & アイリス操作バー)
『Monitor & Control』アプリのフォーカスマップ表示に”α1 II”が対応するようになりました。今まではFX30やZV-E1などの動画カメラ系のものでしか利用ができなかった「フォーカスマップ」のアプリ対応をしています。
『Monitor & Control』アプリの詳細については上記リンクにてご案内しています。
動画撮影時に限りますが、ワイヤレスで”α”のモニターができるのと、フォーカス操作をスマートフォンで行うことができます。カメラマンは構図や露出だけに気を付けておいて、フォーカスは助手にタッチパネルで操作してもらう、という映画撮影時のフォーカスマンみたいなことがこれで実現します。
”α1 II”も元々『Monitor & Control』アプリに対応していたのですが、フォーカスマップに対応したところが偉いんです。
モニター利用時に表示モードを選択するんですが、ここにフォーカスマップが加わりました。
フォーカスマップはフォーカスが合っている面だけ透明にスループットされて、フォーカス面よりも奥にあるところはブルーの寒色系、手前にあるものはオレンジの暖色系に色を付けてくれる機能。フォーカスが手前に来ているのか奥に来ているのかがすぐに分かるような画面になっています。
これとタッチフォーカスを使ってフォーカス操作をスマートフォンから行う、ということができます。
アイリス操作バーは絞り操作を行う画面です。画面上に絞り操作のバーが表示されるのでこれを指で操作して絞り値を変更します。
その他の進化ポイントは下記になります。
- Transfer & Tagging から以下の設定ができるようになりました。
- 「FTP取り込み」からプロテクトした静止画を自動でFTP転送予約する設定
- 「FTPアップロードプリセット」からプロテクトした静止画・動画を自動でFTP転送予約する設定
- 「FTPアップロードプリセット」からFTP転送した静止画に自動でプロテクトする設定
- 真正性カメラソリューションで「電子署名書き込み」機能が「入」で撮影された画像を再生したときに表示される撮影日時が、サーバー日時からユーザー日時(カメラの内蔵時計)に変更になりました。
- ご利用にはライセンスのインストールが必要です。(有償)
- 一部の報道機関以外のお客様へのライセンス(有償)の提供時期は未定です。
- 「WPA」、「WEP」機能に非対応となりました。
- Wi-Fi接続時に「WPA」、「WEP」の選択ができなくなりました。今後はよりセキュリティ強度の高い「WPA2」または「WPA3」をお使いください。
- 動作安定性を改善しました。
ソニーのフラッグシップモデル”α1 II”が発売から半年経って、また大きな進化をしました。やっぱりフラッグシップモデルはこうでないといけないですよね♪
なかなかカメラに搭載されている全ての機能を使いこなすのは難しいのですが、ご自身で「これは!」と思える機能がありましたら、早速設定を見直してみてください。
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なお、デジタル一眼カメラ”α1 II”ですが、現在、品薄になっていて、現時点での納期は8月下旬頃出荷目安となっています。これからのご注文ですと9月以降のご利用になりますのでご注意ください。
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デジタル一眼カメラ α1 II ILCE-1M2 |
ソニーストア価格: 990,000円税込 |
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発売日 | 2024年12月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:99,000円 3年ワイド/5年ベーシック:49,500円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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