【レビュー】穴あきイヤホン『LinkBuds Open』でランニングしてみました
今週の金曜日から出荷が始まる、ソニーの新型穴あきワイヤレスイヤホン「LinkBuds Open」を持って、実際にランニングやサイクリンで試してみました。
スポーツシーンでの実際の使い勝手をテストしてきましたのでレポートします。
皆さんのオーダーの傾向もお伝えしたいのですが、なるほど、これは考えられているなー、というオーダー内容がありましたので、それも紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
特にスポーツが好きとかではありません。約10年ほど前ですが糖尿病予備軍と言われ、今なら、まだ治る、運動しろというドクターストップならぬドクターゴーが出て、それから運動しはじめました。
全然ノロノロでランニングではなく全力で走ってもジョギングにしかならないのですが、たまに走っています。ジョギングの時のお供がソニーウォークマン&ワイヤレスヘッドホンです。音楽に合わせて走ると気持ち良く、ビートに合わせてダンスしているときもこんな快感があるんだろうな、とか思いながら楽しんでいます。
今回は穴あきイヤホン「LinkBuds Open」がお供です。
「LinkBuds Open」の概要については、先週の記事で紹介していますので2年半ぶりにモデルチェンジして、全方位アップデートされた様子については上記でご覧ください。
「穴あきイヤホン」スタイルの特徴は、耳の中にイヤーピースを入れるのではなく、穴の空いたリングドライバーを外耳道の入り口に装着して、外の音はそのままスルーして聞けること。そして音楽はリングドライバーから鳴らすので、外の音をそのまま聞きながらイヤホンからスマートフォン、ウォークマンの音を聞ける、ということになります。
ノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホンの場合は「外音取り込み」機能を搭載しているので、マイクを通した音をボリューム調整して聴くことができるのですが「LinkBuds Open」の外音は調整無しのダイレクトな生音を聞くことになります。
よりリアルな音で聞けるというのが最も大きなメリットになります。
そしてもうひとつ、インナーイヤーヘッドホンの場合、走った時に足が着地したショックで衝撃音が聞こえてしまうんですが、オープンイヤーヘッドホンの場合は着地音がしません。
てっきり、外耳道にかかっているので着地音がするものと思っていたのですが、全然、着地音は聞こえませんでした。
どうやら外耳道にイヤホンの重量がかかってそれで衝撃音が鳴るものと思っていたのですが、耳の中の圧力がかかって、それで衝撃音が鳴るみたいですね。
なるほど、こういうメリットがあるですか。メーカーさんの説明では咀嚼音なども聞こえないらしく、また、通話に使った際も自分の声がエコーしないなどのメリットがあると聞いています。
音の敏感な方に向いたイヤホンと言えそうです。
さて、アプリ「Sound Connect」で「Auto Play」という機能を設定すると「イヤホンを装着したとき」「ウォーキングをはじめたとき」「ランニングをはじめたとき」などのタイミングで指定した音楽アプリを再生させるという機能がついています。
使ってみると、非常に便利で、なんせスマートフォンを操作しなくてもヘッドホンを装着しただけで音楽再生がはじまるんです。スマートフォンの操作画面から曲を選択して再生して、とかいうアクションなし。
ただし、対応しているのは「Spotify」と「Endel」の2つのみとなっています。「Endel」は月額580円の有料サービスになりますが「Spotify」のシャッフル再生なら無料で利用ができます。
こちらは「Spotify」のホーム画面と「トップ50 – 日本」のプレイリストになります。「トップ50」は常に中身が入れ替わるプレイリストだと思うので、これをシャッフル再生している分には飽きずになにかしらの音楽が無料で聴けます。
これを実際のジョギングで試してみたのですが。。。
えーと、ウォーキングとか、ランニングの機能をオンにしておくと、最初から音楽が再生しているんですが、ウォーキングを感知すると新しいプレイリストとして再生がスタート。ランニングを感知するとまた新たにプレイリスト再生がスタートする、ということになっていました。
なので、歩いたり走ったりを繰り返す街中でのジョギングの場合はしょっちゅうプレイリスト再生が始まってしまうので、ウォーキングかランニングか、どちらかだけ設定しておくのでよいみたいです。
ちなみに「ウォーキング」と「ランニング」の切り替えですが30秒状態が続くと切り替わりになります。今シーズン、はじめてのジョギングだったので走ったり歩いたりを繰り返していると、曲代わりが激しくなってしまいました。w
ずっと、走り続けることができる方でしたら問題なく使えると思います。
さて、私のジョギングコースは近所の河川敷です。埼玉県は川が多く、少しいけば小さな川がいくつもあります。
こういう道を走っているので、とくに危険もないように見えますが背後からやってくる自転車というのは音が聞こえてないと迷惑になることがあります。
基本、左側を走っているので右から追い抜いてくれるんですが、音が聞こえていると、より道の端に寄れるので安全。
LinkBuds Openはそういうのも万全。しっかりと背後の音まで聞こえます。
ちなみに音量はそれほど上げてはいません。さすがにボリューム全開の爆音状態にしていると、外音はなにも聞こえなくなりますからね。
そして、たまにある陸橋の下などでは大きな音になるケースがあります。こうしたときは「アダプティブボリュームコントロール」機能が効き、自動でボリュームをあげてくれます。
ボリュームが「ドン」と上がることはなくて、気にならない程度にゆっくりと音圧が変化していくので、ボリュームが上がっているというのは最初は気がつかないかも。でも、大きな騒音がしているのに、ちゃんと音楽が聞こえるので、そこで初めて、自動音量調整が効いているのか、と気づく感じだと思います。
ノイズキャンセリングイヤホンなどで外音取り込みを使っている時は風の音を拾って「ゴー」という風切り音がすることがありますが、LinkBuds Openの場合は、それもありません。
通話のためのマイクを使って騒音を検知しているので、そこで風切り音がしているとボリュームが上がってしまう、というのはあるようで、風切り音はしないものの、ややボリュームがあがりがち、というのはありました。
なお、ソニーのワイヤレスイヤホン上位機種には「セーフリスニング」機能というのが搭載されていて、鼓膜にかかる音圧の時間累計を計測してくれています。これで鼓膜が疲労回復するのに間に合わないような使い方だと注意される仕組みになっているんですが、LinkBuds Openではこれがやや大きめになるみたいです。
普段使っているWF-1000XM5などのノイズキャンセリングヘッドホンでは音圧70dBになることは少ないんですけど、ここ1週間ほど使っているとLinkBuds Openはやや大きめの音圧になるようです。
ノイズキャンセリングされず、生の外音と一緒に音楽を聴いているので、ややボリュームは大きめになってしまう傾向にあるみたいです。
ランニングしているときにはランニングアプリを使って、ヘッドホンを通して、走行中のペース、時間などの情報を聞きます。スマートフォンに入っているアプリが自動でコントロールして音楽再生中に割り込みで音声を入れてきてアナウンスをしてくれるんですが、なるほど、これも「BGMエフェクト」の影響を受けるんですね。
「BGMエフェクト」というのは音声が遠くから鳴っている様に聞こえるエフェクトで、耳元で音楽がなっているのではなく、やや離れたところに音源がある、という風に聞かせてくれる機能です。
設定で「マイルーム」「リビング」「カフェ」の3種類から選べるんですが、私の聞いた感じだと「マイルーム」が50cm程度、「リビング」が数m程度、「カフェ」が10m程度の距離になるという印象。
「BGMエフェクト」をオフにしていると、耳元でデータを読み上げられている感じになりますが「マイルーム」にしておくと並走している人が話してくれる感じになります。
BGMエフェクトで「マイルーム」にして使うのがお気に入りです。
ちなみにジョギング、ランニング向けのオープンイヤーヘッドホンでは、ソニーに「Float Run」という鉄板モデルがあります。
こちらもオープンイヤータイプで外耳道にスピーカーを入れず、耳の外から音を鳴らすタイプのヘッドホンになります。衝撃音が一切聞こえないので、今まで、ジョギングのときには一番のお気に入りで使わせてもらっています。
今回、比較して使ってみましたが「Float Run」も「BGMエフェクト」のマイルーム相当になるような離れた音に聞こえる様で、聞こえ方はすごく近い感じがします。
「Float Run」のメリットとしてはフィッティングサポーターなどは使わずにヘッドバンド方式で装着するので、より高い安定性があることがあります。最長10時間の再生ができるのでスタミナ性能としてもこちらの方が上。あと、収納にケースを使わないで済むので、使用時に荷物にならない、というのもメリットかも。
「LinkBuds Open」のメリットとしては、より小さなイヤホンになり、ケースに入れて持ち運べるので持ち歩きの際に小さくまとめられる、ということではこちらの方が小さくてメリットがあるかも。あとは、先述したとおり、アプリのおかげで「アダプティブボリュームコントロール」という音量調整ができること、「BGMエフェクト」を使って距離を調整できること、「Auto Play」を使って自動で音楽再生ができることなどがあります。
「Float Run」はアプリ「Sound Connect」に対応していないので、こうしたアプリを使った機能が使えないのが弱点になります。「Float Run」はお気に入りで、これから一生使おうと思っていたんですが、「LinkBuds Open」の乗り換えも良いかもなー。
その他、こちらはジョギング中の風景なんですが、そうか、釣りをしているときというのもLinkBuds Openの装着には良いかもしれませんね。
基本、釣りをしているときってヒマだし、ラジオを聞きながら釣りをしたいというのはありますが、スピーカーで鳴らすのは周りに迷惑ですし、自分にしか聞こえない形で音楽やラジオを流せるというのは良いかも。
周りの音もちゃんと聞こえるので水辺での安全も確保できると思います。
それと、バードサンクチュアリなどでの野鳥撮影とかでも、ちゃんと野鳥の声も聞けるので、ラジオを聞きながらの鳥の出現待ちとか良いかも。他にカメラマンさんがいらっしゃれば、おそらく彼らの方が早く反応してくれるので暇つぶしに使える様な気がしました。
いろいろな利用シーンがあると思いますので「LinkBuds Open」の使い道を考えるのも楽しいかも。
さて、約1週間の試用中ですが、こんなことも頻発していました。ケースが今回は上下でほぼ同じデザイン。ケース上はつや出しされていてケース下はつや消しなので、見れば上下はわかるんですが、パッと取り出して開いてみると、約50%の確率で上下逆さまで開くことになり「あれ?イヤホンが入ってない!」と、焦ってしまうことがしばしば。
まー、これは慣れるまでの問題だとは思うんですが、ソニーストアでの限定サービスで良いものがあります。
ソニーストアではケースカバーの上下で違う色に設定して購入するコトができます。ケースカバーの上だけブラックで、下半分はバイオレット、とかにして購入するコトができます。通常の販売ではケース上下は同色でしか買えないのでケースを2個買って入れ替えて使うことになるんですけど、ソニーストアでの購入時のみ、上下で違う色に指定して購入するコトが可能。
これでケースの上下で違う色に設定すると、ケースを開いた時に上下逆、という状態が防げるかと思います。
なお、先週末もソニーストアさんで「LinkBuds Open」をご注文くださった方が多数いらして、本体カラーはブラックが相変わらず大人気でオーダーの80%がブラックになっています。
ヘッドホンケアプランワイドは約25%の加入率で、WF-1000XM5の時よりもやや低めかも。ヘッドホン単体の価格が高いと加入率が上がる傾向になるみたいです。
そしてケースカバーの装着率は現在約70%、フィッティングサポーターの同時購入は約40%となっています。
ケースカバーのカラーはブラックの方がほとんどなんですが、3割の方が上下で違う色を選択。フィッティングサポーターはブルー、バイオレット、ピンクの選択が人気の様です。
選択肢が多く、かなりばらけているんですが、一応、人気の買い方が上記の様なバイオレットとブラックのツートンカラーになるようです。
10月11日(金)発売ですので、今週末から出荷がスタートする「LinkBuds Open」です。今週末にはXのタイムラインにもたくさんの開梱報告があがってくると思います。
是非、このムーブメントに乗って、新しいソニーの音の世界をご堪能ください。当店も今週末から店頭展示させていただく予定です。
ワイヤレス ステレオヘッドホン LinkBuds Open WF-L910 |
ソニーストア価格: 29,700 円税込 |
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発売日 | 2024年10月11日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | ヘッドホンケアプラン:3,300円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ My Sony ID取得でヘッドホンケアプラン初年度半額 |
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【ジョギングに使うヘッドホンはこちらもオススメ!】
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ソニーストア価格: 18,700 円税込 |
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発売日 | 2023年2月3日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:2,200円 3年ワイド/5年ベーシック:1,100円 3年ベーシック:無償 |
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