【Tips】Xperiaに使うマイクロSDカードってどれがいいの? 「A1」とか「A2」ってなんだっけ?
ヒマではないのですが少し疑問があって、先週末にマイクロSDカードのスピードテストを自宅でひっそりと行っていました。
Xperia 1 Vに大容量のマイクロSDカードを使いたいんですが、どれを使うのがいいんですかね!? 私の知らない間に「A1」とか「A2」という表示もあるみたいなんですが、どんなものなのか調べてみました。
こんにちは、店員佐藤です。
ソニーストアのSIMフリースマートフォン「Xperia」が第IV世代からeSIMを採用するようになり、デュアルSIMで使う時にマイクロSDカードとSIMカードを排他利用しないで済むようになりました。今はデュアルSIM仕様で使っている時もマイクロSDカードを使うことができます。
最新モデル「Xperia 5 V」の購入ページにもおすすめの記録メディアとして国内メーカーの「Nextorage」製のマイクロSDカードを販売しています。
このマイクロSDカードの表示を見ると「UHS-I」だったり、ハイスピードクラスの「U3」だったり、ビデオクラス「V30」だったり、そもそもの容量になる512GBなどの表示がありますが、ちょっと見慣れない「A2」という表記もあります。
これ、なんでしたっけ?
私の家電製品の知識の源はすべてソニーさんのサイトにあり、SDカードの規格についてもメーカーページの解説をもとにお客様にご案内をしています。
今はソニーさんでマイクロSDカードの販売は行っていません。なので以前のSDカードを多数ラインナップしているときの資料までしか恥ずかしながらないんです。
今はあまり使われなくなってきていますがSDスピードクラスとか、UHSスピードクラスなどはソニーさんの販売サイトでもご覧になれます。
レギュラーサイズのSDカードでは、現在はUHS-IIのビデオクラスV90が最高速で、デジタル一眼”α”などでは120pスローモーション撮影、プロキシ撮影のために、こうした高速カードを用意するのが常識。
ところがマイクロSDカードではこうした規格のものは見当たらず、ビデオクラスはV30が上限になっているみたいです。調べてみるとUHS-IIのマイクロSDカードもあるんですが、SDカードアダプターを使ったときに利用するという規格になっているみたいです。
それとは別にググってみると「A1」と「A2」という規格があるそうで、これは「アプリケーションパフォーマンスクラス」と呼ばれる規格になっていました。
従来のビデオスピードクラスはカメラ撮影時の8Kや4K撮影ができるように最適書き込み速度の保証をするものになっているのですが、アプリケーションパフォーマンスクラスというのはスマートフォンやゲーム機で利用する際のランダムアクセスでの読み書きのスピードを保証するものになるそうです。
シーケンシャルというのは連続しての書き出し、読み出し。ランダムリード、ランダムライトというのはSDカードの中で連続しない、別々の場所での読み書きをすることを指します。
ランダムアクセスしたときのスピードを明記したモノがアプリケーションパフォーマンスクラスになり「A1」よりも「A2」の方が優秀、ということになります。
今まで、それを全然意識せずにマイクロSDカードを買っていたのと、それほど頓着していなかったので、自宅にあるマイクロSDカードの規格を調べて見るとメーカーも容量も、規格もまちまち。
さすがにサイバーショット「DSC-HX99」やアクションカム「FDR-X3000」などの4K撮影に使うモノはUHS-I U3のV30対応のカードにしていましたが、A1とかA2は全然確認せずに購入していました。
ということで、今回はXperiaで使う512GBのマイクロSDカードが必要だったので、ソニーストアで販売しているものと同じNextorageの512GBの「A2」規格に対応したモノを購入。それとついでに比較検証のため「A1」規格の64GBカードも買ってみました。
というのも調べてみたら手元には「A2」のものと無記入のものしかなく「A1」規格のカードがなかったんです。
これをランダムリード&ランダムライトのスピード測定ができるアプリ「Cross Platform Disk Test」を使って調べてみました。全然グラフィカルなアプリではなく、テキストベースで動く、MS-DOSみたいなアプリなんですけど、これでバッチリ差がでました。
テストしたスマートフォンは4機種。最新の「Xperia 1 V」「Xperia 5 V」と、ミドルレンジモデルの最新機種「Xperia 10 V」、そして2世代前の「Xperia PRO-I」で試します。Xperia PRO-Iはハードウェアが立派なモデルになっていますが中身は「Xperia 1 III」相当のモデルになります。
テストしたマイクロSDカードはこちらです。
メーカーも容量もまちまちですみません。できれば容量とメーカーは揃えて比較出来れば良かったのですが、ありものをかき集めてテストしているのでこういうことになります。
ソニーさんがマイクロSDカードの販売を辞めるまではソニー製のカードしか使っていなかったんですが、その後、続々と容量が大きいモノが値下がりしていって、今や512GBのカードが1万円以内で買えて来年には1.5TBのカードも発売されるという話です。今のSDXC規格の容量上限は2TBとなっているそうなので、もう少しするとSDXCに変わる次の規格が発表されるかもしれないですね。
【追記】
すでに2TBを超える次の規格が策定されていて「SDUC」というそうです。2TBから128TBまでの規格になっているんですが、まだ製品の登場はないようなので、今後、登場してくるかと思います。SDアソシエーションにて情報公開されています。
これら9種類のカードを4モデルのXperiaでテストした結果がこちらになります。細かい数字が並び見にくくて申し訳ないのですが、注目は「Ran write」と「Ran Read」です。モデルによりけりなんですが、ランダムアクセスのスピードは「A1」「A2」の表示があるものはやはり速いんですね。
そのスピードアップの恩恵があるのは「Xperia 1 V」と「Xperia 5 V」の2モデルでランダムアクセスのスピードがグッとあがっているのがわかります。シーケンシャルでの読み書きはさほど差が出ないのですが、ランダムアクセスでは割と差が出ます。特に書き込み速度が段違いです。
逆にあまり差が出ないのが「Xperia 10 V」で、元々アプリケーションパフォーマンスクラスの恩恵があるのは対応するスマートフォンの場合のみ、ということになっているみたいなんです。さほど大きな差が出ないというのはXperia 10 Vがアプリケーションパフォーマンスクラスに対応していないから、ということになりそうです。
またこれは世代によって違いが出ている感じがするのですが、データコピーの際のスピードが第V世代の上位モデルと、ミッドレンジモデルでは3倍くらいの差が出ています。第III世代のXperia PRO-Iは2倍くらいの差になっているので、これはどうやらメモリースロットの性能がかなり違っているということになります。
なお、ここには記載していませんが内蔵メモリーのROM領域の読み書きスピードは桁違いで、SDカードの数値の10倍から30倍くらいのスピードがありました。内蔵メモリーの方がアクセスは爆速です。
なので、ゲームなどのスピードが必要なアクセスではマイクロSDカードなどは使わずに本体内メモリーを使う方がはるかに有利になるかと思います。
逆にアクセスのスピードはそれほど重視しないけど大容量のデータをコピーすることが多いデータ、つまりスマートフォンの中で行う動画編集などにはXperiaの上位機種と、A2対応のマイクロSDカードを利用する、というのは効果ありなのでは?という結論でした。(逆にXperia 10 Vで使うSDカードはランダムアクセスについては気にしなくてよさそうなので手持ちの大容量のV30カードなどを使っても良いようです。)
当たり前の話ではありますが、メモリーカードに記載された数値はちゃんと意味がありますので、仕様用途に応じて製品選びをどうぞ。迷ったら速い方が良いかと思います。
なお、ソニーストアで販売しているNextorageは国内メーカー製のものとなっています。安心してお使いいただけると思います。
microSDXC UHS-I U3 V30 A2 メモリーカード NM1A Gシリーズ |
ソニーストア価格: 2,580円~ 税込 |
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発売日 | メーカー商品情報ページこちら | |||
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月々のお支払い 5,800円(1回目のみ6,900円) 12回お支払い総額 70,700円 13回目 60,900円(※ 商品返却時はお支払いが不要) |
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Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 10 V XQ-DC44 |
ソニーストア価格: 67,100 円税込 |
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発売日 | 2023年8月4日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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月々のお支払い 2,100円(1回目のみ2,800円) 24回お支払い総額 51,100円 25回目 16,000円(※ 商品返却時はお支払いが不要) |
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