【これを読めば全てわかる!】新開発のイメージセンサーでフルサイズカメラ並みの暗所性能へ! 新機能満載『Xperia 1 V』総まとめレビュー!
フルサイズデジタルカメラ並みの暗所性能を搭載した5G対応のフラッグシップスマートフォン『Xperia 1 V』に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子、実際に「Xperia 1 V」で撮影した店員による作例などをご覧いただけます。
4.「Xperia 1 V」ソニーストアSIMフリー版とキャリア版の違い
5.「Xperia 1 V」「Xperia 1 IV」「Xperia PRO-I」の写真映り比較
7.「Xperia 1 V」で「LE Audio」を使ってみる
8.ソニーストアおすすめサービス「Xperia ケアプラン」
■「Xperia 1 V」の機能まとめ
- Xperia史上最速CPUで圧倒的パフォーマンス
- SPUにSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platformを採用。ハイスペックが要求されるゲームでも快適かつなめらかな操作性
- 新開発のスマートフォン向けの2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサーを世界で初搭載
- 超広角16㎜と広角24㎜、そして85-125mm(F2.3-F2.8)の光学ズームレンズを採用
- リアルタイムに瞳を捉え続ける「リアル瞳AF」
- 自動でフォーカスを合わせ続ける「リアルタイムトラッキング」
- 人肌の質感をきれいに描写する動画撮影時の新機能「S-Cinetone for mobile」
- 映像を自分の思い通りの世界観に表現する「クリエイティブ ルック」をXperiaシリーズで初搭載
- プロフェッショナルカメラ「CineAlta」のノウハウが詰まった「Cinematography Pro」搭載
- カメラのフォーカス機能「商品レビュー用設定」搭載
- 新たに声優先マイクをリアカメラ付近に配置
- 動画撮影機能の「Videography Pro」搭載
- 6.5インチの4K有機ELディスプレイ
- RAM 16GB/ROM 512GBの大容量メモリを搭載&外部micro SDに対応
- SIMフリーに対応しているため、幅広い対応バンドで自分に合った回線プランを選択可能
- 約20時間連続動画再生可能な5,000mAhの大容量バッテリー
- ゲームアシスト機能の「ゲームエンハンサー」
■「Xperia 1 V」詳細
■すべてのレンズが高精度、意図した構図で美しく撮れる
レンズは超広角16㎜と広角24㎜、そして望遠レンズには、85-125mm(F2.3-F2.8)の光学ズームレンズを採用。光学式手ブレ補正で、遠くの景色も好きな画角でブレることなく鮮明に撮影できます。
さらに120fps高速読み出しのイメージセンサーと「AI深度推定」による高精度AF・トラッキング機能を3つのレンズすべてに搭載。撮り逃したくない日常のふとした瞬間をしっかりと捉えます。
ミラーレス一眼”α”でもおなじみの「リアル瞳AF」はシャッターボタン半押しで、秒間60回のAF演算でリアルタイムに瞳を捉え続けるので、自然な表情も逃しません。また、撮りたい被写体をタップするだけで、自動でフォーカスを合わせ続ける「リアルタイムトラッキング」も搭載。色や模様、被写体との距離などの情報をリアルタイムで高速処理し、高精度で追い続けます。
さらに、距離情報を解析する「AI深度推定」により、遠い被写体でもしっかりとフォーカスを合わせます。本機では新たにAF/A追従最高30コマ秒の高速連写も可能となり、撮りたい一瞬を逃しません。
■新センサーと高速重ね合わせ処理による、フルサイズセンサー搭載デジタルカメラ並みの暗所性能
24mmレンズには前機種比で約1.7倍に大判化した2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T for mobile」を搭載しています。大判化に加え、この積層技術により耐ノイズ性能が上がり、前機種比で低照度性能が約2倍向上しています。
また『Xperia 1 V』が持つ高速な重ね合わせ処理により、ダイナミックレンジの広い撮影ができます。暗い場所であっても、フルサイズセンサー搭載カメラで撮影したかのようなノイズの少ない鮮明な撮影が可能となり、夜の人物や情景の色、質感を美しく再現します。
再現が難しい夕焼けや夜景などのグラデーションも、ノイズの少ない、色味豊かな表現ができます。
■人肌の質感をきれいに描写する「S-Cinetone for mobile」
ソニー独自開発のAI技術によりホワイトバランス、露出などを制御し、写真も動画も目で見たままの自然なトーンを再現します。さらに、動画撮影時の新機能「S-Cinetone for mobile」を使えば、ソフトな色合いで人肌の色味、質感をよりきれいに描写。撮影後の編集をすることなくシネマティックな動画撮影を可能にします。
■映像を自分の思い通りの世界観に表現する「クリエイティブ ルック」
『α』シリーズに搭載されている、画作りのための機能「クリエイティブルック」をXperiaシリーズに初めて搭載しています。花や青空などの色彩豊かなシーンを印象的に表現したり、柔らかく透明感のある仕上がりにしたりといった様々な色設定がプリセットされています。動画・静止画にかかわらず、撮影段階で質感や色味を思い通りの雰囲気に仕上げることができます。
■商品レビュー撮影や声優先マイクなどVlog体験をさらに向上させる機能と使い勝手
映画撮影用プロフェッショナルカメラ「CineAlta」のノウハウが詰まった「Cinematography Pro」を搭載。プロ仕様のパラメーター設定や、Look(色合いや明るさ)の反映、21:9の映画アスペクトでの撮影、4K HDR 120fpsのハイフレームレート撮影などが可能です。
昨今ではスマートフォンを使って手軽に動画撮影・配信をする機会やニーズが増えており、本機では、ソニーのVLOGCAMシリーズで人気のカメラのフォーカス機能「商品レビュー用設定」を搭載しています。通常は優先して顔に当たるカメラのフォーカスを、カメラと顔の間にある商品に素早く移動できます。
加えて、新たに声優先マイクをリアカメラ付近に配置しています。屋外の賑やかな場所での動画撮影時でも、正面にいる被写体の声をクリアに録音でき、撮影から配信まで簡単に行えます。
さらに動画撮影機能の「Videography Pro」経由でYouTubeのライブ配信をする際は、コメント欄に寄せられる視聴者からのチャットを配信中に確認できるようになり、視聴者とリアルタイムにコミュニケーションを取ることができます。縦撮りにも対応したユーザーインターフェースとなり、縦でも横でも自由な向きでコンテンツが撮影できます。
「Videography Pro」と「Photography Pro」が「商品レビュー用設定」と縦型インターフェースに対応しています。
■6.5インチの4K有機ELディスプレイと進化したスピーカーで迫力の視聴体験
ディスプレイには高画質化エンジン X1 for mobileを搭載。4K 120Hzの有機ELの美しさを最大限に引き出しました。リフレッシュレート120Hz駆動で残像感の少ない、滑らかな映像が楽しめます。
リアルタイムHDRドライブは、動画再生時にフレームごとの輝度や階調を動的に解析。夕日などの白とびしやすいシーンもハイライトを調整し、色の再現性を最適化して、コントラストのはっきりした映像を視聴できます。
音質面では、パワフルで低ノイズを実現するスピーカーのアンプを搭載。音の広がりや奥行感、低域の音圧なども一層向上し、よりダイナミックでクリアなサウンドを実現します。
ソニーミュージックとソニー・ピクチャーズのサウンドエンジニアが音づくりを監修しており、音楽も映画も、専用のスピーカーがなくてもXperiaだけで迫力のある視聴が行なえます。
さらに、ウォークマンなどのソニーのオーディオ製品に搭載されている技術と機能が結集。ハイレゾ音源はもちろん、ストリーミングサービスの圧縮音源も高音質で楽しめます。
オーディオジャック設計において、音楽の音質をソニーミュージック、映画の音質(Dolby Sound ON時)をソニー・ピクチャーズとの協業でチューニングしているそうです。
■約20時間連続動画再生可能な5,000mAhの大容量バッテリー
4Kディスプレイを搭載した本機で、約20時間の連続動画再生を可能にするのは、大容量の5,000mAhバッテリーです。ワイヤレスチャージや最短30分で約50%の急速充電に対応するほか、Xperia独自の充電最適化技術により、3年経っても最大容量を80%以上維持する劣化しにくいバッテリーでユーザーをサポートします。
また、前機種よりCPUの電力効率を従来比から約40%、カメラ動作時において消費電力を従来比約20%改善。さらに本体放熱性能として熱拡散シートの体積を約60%拡大しています。消費電力の改善と放熱性が向上し、高いパフォーマンス性能と持続性を両立することで、発熱を抑制しながら長時間の撮影などを可能にします。
■業界最高クラスのゲーミングパフォーマンス
ゲームアシスト機能の「ゲームエンハンサー」は、勝利にこだわるゲームプレイヤーを視覚や聴覚からサポートします。プレイ中の通知や操作について細かく設定できるフォーカス設定なら、よりゲームに集中できます。中でも、コンペティションセットでは、通知オフやナビゲーションバーの非表示など、ゲームに不要な機能を一括で無効化してくれます。
ゲームプレイだけでなく、LANポートを備えているため、より安定した通信環境下でのプレイとライブ配信を実現。さらに、HDMIケーブルでキャプチャーボードと接続することで、120fpsの高画質映像もライブ配信可能です。本機を用いればすぐにゲーム実況者になれます。
さらに、別売りの専用ゲーミングギア「Xperia Stream」と組み合わせることで、長時間のプレイや配信が可能です。『Xperia 1 V』の背面から前面まで冷やす専用構造の冷却ファンとマルチポートを備えるXperia Streamは、ハイパフォーマンスなゲームのプレイや高い品質の配信を実現し、業界最高クラスのモバイルゲーム体験を提供します。
本機に搭載したQualcomm社のSnapdragon 8 Gen2 Mobile PlatformおよびElite Gamingが、撮影、視聴、ゲームプレイの全ての体験を高い精度で実現します。
■「Xperia 1 V」実機レビュー
「Xperia 1 V」は3色展開されていますが、一番右側のカーキグリーンがソニーストア SIMフリーモデルだけの限定色になっています。
当店のオーダー状況を見てみるとやはりカーキグリーンが人気で、納期が延び始めてからブラックのオーダーが増えて来ました。持っている人が少ないという意味ではもしかしたらプラチナシルバーが一番のレアカラーになるのかも?!
こちらは分解モックですが、このパーツの黒い部分が体積が60%増えたグラファイトシートで熱拡散シートになっているとのこと。本体上部にあるSoCやその他のパーツの熱を本体中央部分の発熱部がないところに逃がしているそうです。
Xperia 1 VとXperia 1 IVを並べて置いたところです。背面のテクスチャー仕上げのおかげで見た目はあまり変わらないんですが、触ると違いが歴然です。
側面はXperia PRO-I風にスリットが入ったということでしたが、そのスリット幅はかなり細かくなっていて、PRO-Iほどのごつさはありませんでした。
そういえば専用ケースはXperia PRO-Iのレザーケース同様にボディサイド面が大きく空いています。このスリットも放熱のために一躍買っていそうです。
SIMは表面、マイクロSDカードは裏面に入る仕様で、これにeSIMを使ってデュアルSIM+マイクロSDカードでの運用ができます。
こちらはXperia 1 V純正カバーケース(4,730円)です。
縦位置スタンドはこれがはじめてなんですが、ちゃんと安定しているし、この角度ならテレビ電話、テレビ会議とかにも使えるかも。
横置きですが、角度の調整はできません。割と寝てしまう角度なんですが有機ELディスプレイは視野角も広いので問題ないかな? 映り込みが少ないところを本体を前後させて見つける感じですね。
こちらはグリップの確認をしているところ。さすがにデジタル一眼”α”の様なつかめるほどのグリップ部の大きさはありませんが、ちゃんと指がかかる最低限の高さを確保してくれています。
ケース表面もXperia 1 V本体同様のテクスチャー仕上げになっていて、結果、滑り止め効果が高い質感になっています。
■「Xperia 1 V」ソニーストアSIMフリー版とキャリア版の違い
ソニーストアのSIMフリーモデルとキャリア版の違いですが、まず、一番大きいのは余計なキャリア版謹製のアプリがなにも入っていないことです。
キャリア版ではアンインストールできないアプリなども入っていて、購入したら最後、動作を無効にすることはできても削除してメモリー容量を増やすということができない仕様になっています。
ソニーストアで購入したSIMフリースマートフォンにはそうしたアプリはなにもなくスッキリとした素のスマートフォンになっていたことに感激した覚えがあります。もちろん、独自機能として搭載している「Cinema Pro」などの独自アプリは入っているんですが、このアプリを使うためにソニーのXperiaを買っていますからね。
そして、もうひとつの大きなメリットが「デュアルSIM」仕様になっていることです。Xperia 1 の1世代目から3世代目まではnanoSIMを1枚と、nanoSIMかマイクロSDカードを挿せるようになっていて、2枚のSIMを同時利用することができました。
Xperia 1 4世代目からは1枚のnanoSIMと、内蔵されたeSIMでデュアルSIMとして使える様になっています。
下記は各キャリアごとに対応しているバンドを表にしたものになります。(※ auのみ機種一覧から調べています。機種単体スペックでの発表はまだ未発表なので通信バンドは記載のものよりも多い可能性があります)
バンド | docomo | au | softbank | ソニーストア SIMフリー |
(楽天) | |
5G | n1 | ○ | ○ | |||
n3 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
n5 | ○ | ○ | ||||
n28 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
n41 | ○ | ○ | ||||
n77 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
n78 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
n79 | ○ | ○ | ||||
5Gミリ波 | n257 | ○ | ○ | ○ | ||
4G | 1 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
2 | ○ | |||||
3 | ○ | ○ | ○ | ○ | 楽天自社回線 | |
4 | ○ | ○ | ○ | |||
5 | ○ | ○ | ||||
7 | ○ | ○ | ||||
8 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
11 | ○ | ○ | ||||
12 | ○ | ○ | ○ | |||
13 | ○ | ○ | ||||
17 | ○ | ○ | ○ | |||
18 | ○ | ○ | ○ | ○ | auローミング | |
19 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
21 | ○ | ○ | ||||
26 | ○ | ○ | ||||
28 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
38 | ○ | ○ | ○ | |||
39 | ○ | ○ | ○ | |||
40 | ○ | ○ | ○ | |||
41 | ○ | ○ | ○ | |||
42 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
66 | ○ | ○ |
.
同じ「Xperia 1 V」を販売していても対応する通信バンドには違いがあります。対応する周波数バンドがもっとも多いのがSIMフリーモデルで、どこの通信キャリアのSIMを使っても高い安定性が得られます。
黄色い枠になっているのは各キャリアが自社で使っている通信バンドで白枠は自社では提供していないバンドになります。自社のバンドを中心に対応させてるのがキャリアモデルということになり、同じものを販売しているわけではないんです。
あとグレーのバンドは日本では使われていない海外で使われる通信バンドになります。
今はソフトバンクも4Gのバンド18をカバーしてくれていますが、以前はバンド18を使っているのはauだけでした。楽天モバイルがau回線をローミングで使っていたのがバンド18だったので、楽天モバイルのSIMをau以外のキャリア端末で使うとauローミング回線が使えない、という大きなデメリットがあったんです。
あと、キャリア版とSIMフリーモデルの大きな違いは5Gのミリ波と言われているバンド「n257」があります。このバンドは逆にSIMフリーモデルは対応していなくて、キャリア版は対応することになっています。
5Gのミリ波というのは一番通信速度が速くなる周波数帯なんですが、まだ利用できるエリアが非常に狭く発展途上のバンドになっています。
ですが、キャリア版モデルでは受信最大スピード4.9Gbpsとか、最大送信スピード1.1Gbpsというのをアピールする必要があるのと、対応する端末が増えないとエリアを広げるメリットもないので対応をしたいんでしょうね。
逆にSIMフリーモデルは実用上あまり使えるエリアがないのでコストカットの意味で非搭載にしているものと思われます。
docomo | au | softbank | ソニーストア SIMフリー |
|
価格 | 218,680円 | 210,240円 | 198,000円 (Game Edition) |
195,000円 |
残価設定相当 分割ローン |
月額5318円×24回 残価96,360円相当 |
月額4802円×24回 残価83,2800円相当 |
月額4500円×24回 残価90,000円相当 |
月額6100円×24回 残価48,000円相当 |
本体カラー | 2色 | 2色 | 2色 | 3色 |
メモリRAM | 12GB | 12GB | 12GB | 16GB |
メモリROM | 256GB | 256GB | 256GB | 512GB |
FMラジオ | ○ | ○ | ○ | 非搭載 |
5G ミリ波対応 | ○ | ○ | ○ | 非対応 |
その他 | Xperia Stream 23,100円付属 |
SIMフリー 対応周波数最広 |
||
ケアプラン | 月額990円見込み | 月額330円 | 月額550円 | 月額550円 (実質年額2500円) |
故障時負担 | ~3,300円 | ~5,500円 | ~5,500円 | ~5,500円 |
交換時負担 | 12,100円 | 8,250円 | 20,000円 |
.
こちらが各キャリアとの価格を比較した表です。どこのキャリアさんもソニーストアでいうところの「残価設定クレジット」の様なものは用意をしていて、2年後に返却、もしくは買取を前提にした分割ローンが用意されています。
2年後の残価の設定額が高ければ高いほど、2年間の月々の支払いが安くなる(上の表は便宜上、24回の月額払いを一律にしていますが初回のみ若干増額になっています)んですが、これだけを見ると内蔵メモリーが増量されてはいるものの、ソニーストアのSIMフリーモデルが一番、価値が高いように思えます。
とはいえ、ソニーストアのSIMフリーモデルは、本体カラーもブラック、プラチナシルバー、カーキグリーンの3色から選べる様になっています。カーキグリーンはソニーストアのSIMフリーだけの特別色という扱いになります。
さらに、内蔵メモリですが16GB/512GBという大容量モデルになっています。RAMで16GBもあるのは同時に利用するアプリが多い人にはかなり助かる仕様。ROMの512GBもこれだけあれば外部メモリーとしてmicroSDカードを挿さなくても良いレベルでは!?(追加して各モデル1TBまでのmicroSDカードが挿せます)
これまで、パワーアップされたSIMフリーモデルの登場まで半年待たなければいけなかったものが今回はたった1ヶ月のタイムラグだけです。キャリア版と比べて対応バンドも幅広いですし、これはもうSIMフリーモデルを選択するしかないでしょう!
■「Xperia 1 V」「Xperia 1 IV」「Xperia PRO-I」の写真映り比較
まず、カメラ機能についてですが、当店には2022年モデルのXperia 1 IVと、2021年モデルのXperia PRO-Iがあるので、れぞれのモデルでどれくらい差があるものなのか、これら3機種での比較撮影をしてみました。
この写真はKITTEの屋上からの撮影していますが、ここは三脚などの使用ができないのですべて手持ちでの撮影になります。なので画角がちょっとずれてしまうのはご了承下さい。
撮影設定はすべてPhotoGraphy ProのBASICモードで、いわゆるフルオートのJPEG撮影になります。撮影設定を3機種合わせる必要がなく、全部オートで撮れるので失敗無く撮れます。
それと、約2年近く使ってきたXperia PRO-Iなんですが、フォトグラファー 6151氏もおっしゃっていたんですがJPEGの方が綺麗に撮れるんじゃない?というのがXperiaにはあります。
RAWで撮影して自分で現像するよりも、フルオートで重ね合わせ撮影までしてもらってXperiaに仕上げてもらった方が画が綺麗に思えるんですよね。
そして、撮影したものを拡大したのがこちらになります。blog掲載の画像はリサイズされてしまっているのですが、画像をクリックorタップしていただけると倍くらいのサイズの画像でご覧になれます。
東京駅駅舎のこのレンガの写りを是非、拡大して見てみてください。「Exmor T」センサーの威力ってこんなにすごいのかと思われるはず。レンガの描写がひとつひとつ、全部しっかりと描かれています。2年前のモデルとはいえ、Xperia PRO-Iは1型センサーを搭載したスペシャルモデルです。それを凌駕する、この暗所での描写力は桁外れです。
駅改札の天井もスマートフォンを真上に向けてBASICモードで撮ってみました。中央部分を拡大してみると。。。
これはセンサーの違いだけでは無く映像処理のエンジンの違いもあるみたいですね。Xperia PRO-Iでは暗いところの描写はそれほどでもないんですが、Xperia 1 IV、Xperia 1 Vと世代が新しくなるにつれてセンター部分の描写がハッキリ見えてきます。
たんに露出をあげているだけでは無く全体で白飛び黒つぶれしにくくなっていて、まさにこれが「フルサイズセンサー搭載”α”と同等の描写力」ということになります。Exmor Tセンサーの威力は本当に凄いですね。
こちらは決定的な差というのは分かりにくいかもしれませんが、駅舎全体がはっきりとしていて、色のりも良く見えます。
以前、デジタル一眼”α”のサブカメラとしてRX100シリーズが大人気だったんですが、プロカメラマンさんに「これで防水仕様だったら完全なのになー」とか言われたことがあります。Exmor Tセンサー搭載のおかげで1インチセンサー搭載のRX100を超える描写力を手に入れたXperia 1 Vは”α”ユーザーのサブカメラにもっともふさわしいカメラになったかもしれません。
こちらはソニーシティ大崎の特別体験会での撮影ブースです。
モデルさんがテントの中に入っていて、ここに体験者が5名並び、1台ずつXperia 1 Vを使ってポートレート撮影をするのですが、なんと、照明を落としてしまいます。
本当に真っ暗になるところまで照明を落としていて、それでフラッシュやライト無しで撮影をすると。。。
この画面で見てもわかりますね。一番左のディスプレイだけ色情報が豊富。
↑こちらは撮影したデータをそのままの色味でクロップしたものです。本当はもっと高解像度で載せようと思っていたんですが保存するときに誤って小さくリサイズしてしまいました。
ですが、紙の質感とかみるとXperia 1 Vだけシャープに見えるかと思います。(タップorクリックすると切り出した原寸サイズのファイルでご覧になれます)
こちらはPhotoshopで自動カラー補正をしたものなんですが、こうすると残っている色情報の多さがわかるかと思います。
あの真っ暗闇の中で、こんなに綺麗に撮れるってXperia PRO-Iを含め、どれもすごいんですが、かなりの差が出ますね。
こちらは当店店員佐藤が実際にXperia 1 Vで撮影してきたショットです。BASICモードでの手持ち撮影の他、三脚を使ったマニュアルモードでの撮影もできます。
タップしていただくと撮影したオリジナルファイルがご覧いただけます。
Xperia 1 V BASICモード 24mm画角 F1.9 1/30 ISO100
Xperia 1 V Mモード 24mm画角 F1.9 15秒 ISO800 三脚使用
Xperia 1 V BASICモード 24mm画角 F1.9 1/250 ISO25
非常に明暗差の激しいシーンでの撮影ですが、このダイナミックレンジの広さはまさにフルサイズデジタル一眼”α”並と言えそうです。
防水防塵仕様を考えるとデジタル一眼”α”の最強のサブカメラと言えるかもしれません。
■「Xperia 1 V」の発熱抑制と放熱性を徹底検証!
CPUの電力効率をXperia 1 IV比で40%改善、さらにカメラ動作時の消費電力を20%改善し、本体の熱拡散シートの体積を60%拡大して放熱にも配慮したというXperia 1 Vですが、それでどれくらい熱をもたなくなったのか、調べてみたいと思います。
あるもので実験しているのでセットが貧相なのはお許しください。Xperia 1 VとXperia 1 IVとXperia PRO-Iの3機種でVideography PROを使って、4K 60P動画を30分の連続撮影してみて、どれくらい熱を出すものなのかテストしてみます。
場所はベランダで気温は26度。風はほとんどない状態です。本当はもうちょっと気温の高いところで試したかったのですが、ある程度参考にしていただけると思います。
これで一斉に録画スタートして様子を見ていると、最初に根を上げてしまったのが「Xperia PRO-I」でした。1型センサー搭載でもフルボードで放熱対策されているはずのモデルなんですが、4K 60P撮影はさすがに厳しかったのか、本体温度の上昇で録画がストップしてしまいました。
こちらはXperia 1 IVです。20分過ぎくらいのところで気がついたんですが高熱警告が出ていて、一部機能が利用できなくなっている旨のメッセージが表示されています。バッテリー温度は40度を超えています。
こちらはXperia 1 Vで最後まで高熱警告は出ませんでした。なんか、やらせみたいになりますがバッテリー温度は39.9度をマーク。どうやら40度を超えると高熱警告が出て、50度を超えると撮影が停止するみたいです。
今回は「Takostats」というアプリを使って記録をしていて、これでプロセッサーの使用率やFPS、バッテリー温度などのログを取ることができます。
設定がやや難しいアプリなんですがこういうベンチマークをするのに便利です。
このアプリによる記録を見ると、消費電力がXperia 1 IVと比較して、本当に20%ほど電飾消費が少なくなっているのがわかります。
Xperia 1 V | Xperia 1 IV | Xperia PRO-I | |
平均消費電力 | 4074mW | 5194mW | 6354mW |
平均フレーム消費電力 | 163mW | 202mW | 298mW |
.
逆にXperia PRO-Iは消費電力もかなり多め。自慢の1型センサー搭載モデルですが、2世代変わると、これだけカメラ周りの機能の進化があるんですね。
こちらはグラフを時間軸と温度を見た目でわかるように変形させたバッテリー温度のグラフです。青い線は撮影が止まってしまうライン。赤い線が警告が出るラインになるんですが、これを見てもXperia 1 Vは撮影時の熱発生がかなり抑えられているのがわかります。
60P撮影では無く、シネマティックな24P撮影とかであれば熱上昇のグラフラインはもっと穏やかになると思います。
メーカーさんを疑っていたわけではありませんが、本当にヒートマネジメントがしっかりされていて、プレゼンの通りの数値が出ています。Xperia 1 Vは熱が出にくいボディになっていました。
そして熱といえばゲームプレイしているときの発熱とかはどうなの?ということで、そちらも試してみました。ちょっとずつ進めている「原神」でXperia 1 Vの進化具合を測定してみます。
「原神」はiPhoneだと120fpsまでプレイができるようですが、Androidでは現時点では60fpsまでのフレームレート設定しかできません。その他の項目はすべて「高」に設定して最も負荷がかかる状態でプレイしてみました。
1回につき20分のプレイを「Takostats」で記録したものがこちらになります。
記録した数値の縦軸の単位が統一されていないため見にくいとは思いますが、一番上にある「FPS」というのが表示出来た実際に表示されたフレームレートです。
60fps設定にしていますが、バッテリー温度(≒CPU温度)が高くなるとプロセッサーの出力が抑えられるためフレームレートが時間と共に落ちてくるのがわかります。特に「Xperia PRO-I」については後半で30~40fpsくらいまで落ちています。(バッテリー温度は比較のため40度のところに赤のラインを入れておきました)
Xperia 1 IVも5分くらいしたところからフレームレートが落ち始めているのがわかるのですが、さすが、Xperia 1 Vは20分付近までほぼ60fpsのままで動作しています。バッテリー温度の上昇もXperia 1 IVやXperia PRO-Iと比較すると緩やかになっています。
これにゲーミングギア「Xperia Stream」を追加するとどうなるのか、Xperia 1 VとXperia 1 IVは空冷ファンを装着出来るので、それを試してみたのが下記のグラフです。
さすがですね。空冷ファンで強烈に本体を冷やしてくれるゲームギアですがXperia 1 IVでも最後の方までfpsが落ちてこないし、バッテリー温度も40度に達しないところでとどまってくれています。
Xperia 1 IV+Xperia Streamよりも素のXperia 1 Vの方がパフォーマンス的には上になる、というのは聞いていましたが、確かにXperia 1 Vの場合はXperia Streamが無くてもXperia 1 IV+Xperia Stream並みの動作をしてくれます。
今度は最高で120fpsまで出せるゲームアプリでパフォーマンスの検証です。「Call of Duty : Mobile」を20分間プレイして、その挙動をXperia 1 V、Xperia 1 IV、Xperia PRO-Iで比較してみます。
「Call of Duty : Mobile」にいはフレームレートで「ウルトラ」と言うモードがあり、これを使うとグラフィック品質は最低になるものの、最大のフレームレートでプレイができます。
ただ、フレームレートは無段階で調節されるものではなく、みたところでは90fpsか60fpsでの動作になる模様。プレイ中にCPUの使用率とバッテリー温度、そしてfpsを表示しながらプレイしてみました。
大体20分もプレイすると本体の熱はあがりきるみたいなので20分の間にプレイをしつづける、というのを繰り返しています。
結果は見ての通りなんですが、Xperia 1 Vは20分経ってもフレームダウンはなく90fpsで動作しつづけています。バッテリー温度は40度を超えるくらいのところまでで頭打ちになっているのですが、40度に達してもfpsは落ちていないのがさすが。
Xperia 1 IVは時間にして7~8分のところで90fpsから60fpsに落ちています。どうやらバッテリー温度が40度を超えたところでフレームレートを落として発熱を抑えているみたいなのですが、その後、また上がり続けています。
Xperia PRO-Iも120fps表示に対応していて、ゲームプレイを始めると一瞬だけ90fps表示になるんですが、すぐに60fpsになってしまい、あとはそのままです。
なんかわかりやすいくらい差が出ていてこの3世代のプロセッサーの省電力化とパフォーマンスの向上をカタログスペックでみているかのようですね。
なお、こちらはXperia 1 Vで90分間プレイをやり続けたときの記録です。バッテリー温度は40度くらいまでが上限でインターバルの間に冷めて、プレイ中にまたあがってを繰り返しています。
90分の間に5ステージのゲームをしているのですが最後までフレームが落ちずに90fpsでゲームプレイ出来ているのがすごい。
どんなに負荷をかけても発熱しない、というわけではありませんが、事前の噂通り、確かにXperia 1 Vのヒートマネジメントは進化していました。
■「Xperia 1 V」で「LE Audio」を使ってみる
ついにアップデートで実際に製品での試用ができるようになった「LE Audio」ですが、Xperia 1 Vも対応機種です。現時点ではLinkBuds SとXperia 1 IV、Xperia 5 IVでしか利用ができない次世代Bluetooth規格で、Xperia 1 Vについては後日、LinkBuds Sのアップデートで対応するようになる、とのこと。
待ちきれなくて実際に試してみました。
Xperia 1 VにHeadphones ConnectアプリをインストールしてLinkbuds Sを登録。するとアプリ上に本来ならLE Audio優先での接続設定が出てくるはずなんですが、それはありませんでした。
なのでXperia 1 IVにまずはLinkBuds SをつないでLE Audioモードに切り替え。その後、Xperia 1 Vでの接続ができないか試してみたんですが、ご覧の通りのメッセージで接続はできません。
やはりLinkBuds S側のソフトウェアにXperia 1 Vの対応プログラムが書き込まれないと接続はできないみたいです。すでにキャリア版が発売になっていますが、SIMフリーモデルの発売までにアップデートがあるのでしょうか?
なお、この「LE Audio」での接続ですが、いつものLDACやAAC接続と違って、接続するのにやたら時間がかかります。大げさに言うわけでは無くスマートフォンと接続するのに30分かかってしまい、結局、電車の中で音楽が聴けなかったということもあるくらい。
まだベータ版とのことで、こうした安定性についてはまだ保証範囲外だし、そういうのも含めて試して見てくださいねというところなので、実用的なものにはなっていません。
だた、遅延についてはほぼ無しというか、音楽ゲームのようなシビアなものでもアプリ側の調整ができる範囲の超低遅延になっています。この低遅延ぶりをなんとか表現できる方法があれば良いんですが、これはかなり期待して良いと思います。
音質はLDACの方が上の様に個人的には思えるんですが、次世代Bluetooth規格が普及してきたときもXperia 1 Vなら安心です。
■ソニーストアおすすめサービス「Xperia ケアプラン」
Xperia 1 VはあいにくAV商品の様に「ワイド保証」などのサービスが適用されないのですが、「Xperia ケアプラン」に加入しておくと、全損の時にも交換機で対応(有償)してもらえたり、負担金の上限5,500円で何度でも修理が可能な「ケアプランサービス」が利用できます。
あとから加入することはできず本体購入時にのみ選択が可能なため、ソニーストアでSIMフリーモデルを購入するときのメリットの一つとなります。
スマートフォンの修理は高額になりがちで、ディスプレイ交換などは相当額になるかと思いますが、修理代上限5,500円で対応してもらえます。加入しているとお買い物券のプレゼントなどもあるので、ケアプラン料金は表示されているよりも実質割安です。ソニーストアでSIMフリースマートフォンを購入するなら絶対に加入がお勧めです。
ソニーストアでの購入特典については他にもあり、SIMフリースマートフォンの購入時に下取りにスマートフォンを出したさいの買い取り価格の5,000円アップが発表になっています。
ラクウルの利用をした場合、ソニーストアのお買い物券で支払いをすると+5%の上乗せもしてくれるので、Xperia 1 Vが到着後に使っているスマートフォンを下取りに出す場合はチェックです。
■テックスタッフ店頭購入特典
また、東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。特典内容は上記リンクからご覧いただけます。
時期によって特典内容も変わってきますので、ぜひお得にお買い求め下さいませ!
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 1 V (XQ-DQ44) |
ソニーストア価格: 194,700円(税込) |
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発売日 | 2023年7月14日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 36回払いまで分割払手数料【0%】 |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
ご成約記念品プレゼント ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |