【イベントレポート】CP+2023 ソニーブースレポート
4年ぶりに開催された「CP+2023」へお邪魔させてもらってきました。ほぼ、ソニーブースにしかいなかったんですがイベントの様子をレポートしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
パシフィコ横浜で4年ぶりに「CP+」がリアル開催されました。最後に開催されたのが2019年で、あれから4年ですよ。その間、コロナ禍もありメーカーさん主催の新製品導入会や勉強会もすべてオンライン化してしまい、ショップを支えてくださっているメーカー関係者の方にお目にかかるのも4年ぶり、という方ばかり。姿を見かけてお声がけいただいた方、こちらからご挨拶させていただく方、皆さん、お忙しいところなのに時間をさいてお話しくださり、感謝するばかりでした。
当店のお客様も、今日は天皇誕生日でお休みということもあり、たくさんの方をお見かけしています。
こうしたリアルイベントで新製品の体験ができるのもありがたいんですが、こうしておなじみの方々とお話しする貴重な機会だったんだな、と、改めてCP+のリアル開催に感謝するばかりです。
ソニーブースにはおなじみのEマウントレンズラインナップ展示もあり、SEL50F14GMの登場で72本目でしたっけ?73本目でしたっけ? いつの間にかレンズラインナップ展示も全メーカーの中で一番多いラインナップ展示になっています。
この4年間でメーカーさんのシェアも大きく変わった感じがします。
さて、新製品の「SEL50F14GM」ですが、今回は4月の発売となっていて出荷までかなり時間が空きますが、特に製品の生産状況に問題があるものではなく、CP+の開催に合わせて、通常よりも早めに発表をしているということになるようです。
SEL50F14GMの体験コーナーは、予約申し込みが必要なハンズオンコーナーとは別のエリアが用意されていて、こちらに5本のレンズが並んでいます。α1で展示がされていますが、運が良ければα7R Vで使うコトが可能。
ソーシャルディスタンスを保つため、モデルさんから撮影機材があるところまでは、例年よりもちょっと距離があるため、50mmでのモデルさん撮影にはちょっと遠いかも。
α1 + SEL50F14GM F1.4 1/400 ISO100
自分のメモリーカードを入れてデータを持ち帰るのはOKで、撮影してきた写真をみると、その解像度の高さには驚くモノがあると思います。50mmの単焦点レンズをいったい、何本出しているんだ?というところですが、G Masterレンズで2本、Gレンズで1本、マクロレンズで1本、ソニーレンズで1本、コンパクトな55mmで1本ということで、それぞれのカテゴリーに1本ずつラインナップさせている、ということになります。
G Masterレンズで2本ありますが、SEL50F12GMはメーカーの威信をかけたスーパーレンズです。SEL400F28GMとかSEL600F40GMクラスのレンズだと思えば、今回登場したSEL50F14GMが、本来のG Masterレンズになります。
小型軽量で高画質という非常に魅力的なレンズになると思います。今回のソニーブースの見どころナンバーワンです。
そことは別にハンズオンコーナーがあり、こちらは予約制になっています。オンラインでの予約はすべての枠が埋まってしまっていますが、当日受付の予約もできます。
なにが体験出来るかというと、SEL50F14GM以外の既存製品の体験が全部可能。見えませんがカウンターの裏側にレンズとボディが収納されてい、リクエストすれば取り出して体験をさせてもらえます。一応、おひとりさま15分ということになっていますが、混んでいない時間だとアバウトに計測してくれているみたいです。
コロナ対策のため、いつもみたいにフラッと、このエリアに近づくことはできませんが、当日の受付カウンター付近で整理券をもらってハンズオンをどうぞ。
それ以外にも代表的なカメラボディがあちこちに展示されていて、こちらは予約しなくても利用が可能。中央の島にあるステージにモデルさんが大量にいらっしゃるので、それで試し撮りができます。
α7R V + SEL2070G F4.0 1/80 ISO250
私もお店から持ち込んだα7R V+SEL2070Gでたくさん撮らせてもらってきたのですが、ちょっと距離があるのでSEL70200GM2とか持ってくれば良かったなー、と、ちょっと後悔。
今回も綺麗なモデルさんがたくさんいらっしゃいます。
ちなみに昔のCP+では、他社製カメラレンズでの撮影はご遠慮くださいとか、写真は良いけど動画はNGとかありましたが、こちらのモデルさん撮影については特に今年は制約なしです。
ブース内にある高台には望遠レンズの体験コーナーがあり、こちらにはSEL400F28GMやSEL600F40GMでの撮影体験もできます。
今年はモデルさんのいるステージを直接狙える位置に設置してくれていて、モデルさんも望遠コーナーに目線を送ってくれています。盗撮みたいな感じではなく普通に望遠レンズでのポートレート撮影ができます。
α1 + SEL600F4GM F4.0 1/500 ISO2500
こちらはSEL600F40GMで撮影したショット。かなりの距離で撮影しているんですが、すごい解像度です。
α1 + SEL400F28GM F2.8 1/400 ISO800
こちらもSEL400F28GMです。メチャメチャ解像しています。なるほど、このレンズがあれば「三笘の1ミリ」が撮れるわけです。あ、ちなみに「三苫の1ミリ」の写真展示とか期待していたのですが、それはありませんでした。
今週発表になったロービジョン者のための網膜投影カメラキット「DSC-HX99 RNV kit」の展示もありました。ロービジョンでない方も普通に体験させてもらうことができます。
本来はソニーストア店舗での展示のみで、その場で体験してからでないと購入できないシステムになっていて、一般の方は体験ができないのかな? 特にロービジョンでない方でもファインダーを除くことはできるのかな?と、興味のあるところだと思いますが、一般の方でも体験ができます。で、網膜投影は網膜が正常に働いている方なら誰でも見られます。
カメラとしてはDSC-HX99という24~720mmまで使える超高倍率ズームレンズ搭載サイバーショットが使われていて、これを底面のHDMIミニ端子から映像情報を取り出して網膜投影キットと接続して使うことになります。
使用時はカメラの電源と、網膜投影キットの電源と2カ所の電源を入れる必要があります。
で、こちらがイメージですが、狭い丸い穴から広いスクリーンをのぞいている感じ。私は近眼でαのファインダーを使う時は視度調整をして使っているんですが、このカメラキットには視度調整はありません。視度調整の必要がなく、網膜に直接投映するため視度調整をしなくてもクッキリした映像が見られる、という仕組みなんだそうです。
丸くて狭い穴というのは実は自分の瞳孔らしく、ファインダーにもっと目を寄せれば穴は大きくなるんだそうです。
正直、それほど解像度が高いものではないのですが、ロービジョンの方からすると人によってですが、自分の視界よりも広く感じられたりするとのこと。研究は10年以上しているそうで、体験された方から「初めて自分の母親の顔をみることが出来た」というお話しもあるそうで、ソニーさんとしてはカメラ機材の費用を一部負担することでロービジョン者を支援したい、ということなんだそうです。
現時点では接続することができるカメラはDSC-HX99だけになるそうですが、これで多くのロービジョン者に感動が生まれると良いですね。
そして、こちらも今年の大きなニュースになります。昨日、発表になった「CREATORS’ CLOUD」というソニーの新しいクラウドストレージサービスが発表になっています。これで一体何ができるのか?というのがWebページを見ても、いまいちよく分からないという方もいらっしゃるかと思いますが、これは次世代のソニー”α”のアプリサービスになります。
以前は「PlayMemories Home」というソフトが使われていましたが、そこから切り替わって現在は「Imaging Edge Desktop」の利用が標準になっています。「CREATORS’ CLOUD」は、Imaging Edgeから次の進化をするサービスになります。
PlayMemories mobileというアプリを使ってスマートフォンと連携していたモノが現在は「Imaging Edge mombile」になっていて、それも今月下旬に新たにリリースされる「Creators’ App」に対応しているカメラから切り替わっていきます。対応しているカメラというのがミソで、「Imaging Edge mombile」でも”α7 IV”以降の機種でBluetoothの常時接続という形でアプリ内での動画変わっているのをオーナーさんはご存じだと思います。
現時点で”α7 IV”とFX30、”α7R V”、ZV-1Fなどがそれにあたるのですが、これらの機種は「Creators’ App」に近日中に切り替わります。従来モデルの方は「Imaging Edge mombile」のままなのですが、それでクラウドサービスの「CREATORS’ CLOUD」を利用するコトになります。
「CREATORS’ CLOUD」では、ソニー”α”ユーザーさんは1アカウントで25GBの容量を無料で利用することが可能。写真データをアップロードしてポートフォリオを公開し、世界中のユーザーさんと作品を通した交流ができる、という機能も実装していて、α cafe的な使い方を日本だけではなく世界中の方とコミュニケーションを取るためのツールにすることができるとのこと。
さらにMaster Cutという、動画データを補正するクラウドサービスが用意されていて、ネットワークにアップロードした動画データをクラウド上で手振れ補正、音声の補正を行い、編集者がその一部補正をされた動画データとして受け取ることができるようになるそうです。
動画データをあげるのに25GBでは少なすぎる、という場合は容量を100GB、500GBに有償で増やすコトができます。月額700円、1400円が別途かかりますが、これを本気で使う時はこれくらい安いモノかも。
CatalystやImaging Edge Desktopなども、このサービスに内包されていくようで、今後のソニー”α”の核となるサービスになりそうです。
すでにサービスはスタートしていてソニーアカウントをお持ちの方はすぐに利用ができます。まずは登録して、お気に入りの自分の写真作品を数枚アップロードしてみてはいかがでしょうか?
☆ソニー「CREATORS’ CLOUD」のご案内はこちらから
ソニーブースの片隅には”α7R V”の体験コーナーも用意されていて、こちらのスペースがまた面白いコトになっています。
動物、鳥、昆虫、飛行機、列車、車、そして人物というあらゆる被写体が所狭しと並べられていて、”α7R V”のAIによる被写体認識を体験出来るようになっています。
うちのお店でも同じ様に体験コーナーを作っていますが、お金をかけるとこんな立派なものになるんですね。(^^)
うちはプラレールですが、ここではちゃんとNゲージが走っていて、認識率はこちらの方が全然高い様です。うちもいつかNゲージを展示したいですねー。
午後からはスペシャルセミナーが開催されています。予約された方しか中に入れてもらうことができず、キャンセルが出ているのか、入りは8割程度という感じでした。
「基本に立ち返る、50mm単焦点で広がる写真の世界」というフワッとしたタイトルでセミナーをすることになっていた福田健太郎氏ですが、そのものズバリで「SEL50F14GM」の作例を紹介する50mm F1.4のレンズセミナーになっていました。
福田氏がプロカメラマンになると決意したときに最初に使っていたレンズがやはり50mm単焦点だったそうで、やはり写真撮影ということでは50mmという単焦点レンズは基本中の基本になるレンズ。このレンズで写真の写りというものを学んだということでしたが、作例は望遠風に撮ったり、広角風に撮ったり、単焦点レンズとは思えないようなバリエーションのある作品ばかり。
これを見たら「SEL50F14GM」がほしくなっちゃいますねー。
動画撮影スタジオ風のブースもあり、こちらではワークショップを開催。セミナーとは違ってこちらはカメラの設定方法の説明などをしています。
クリエイティブルックを使ってシネマティック風の画質にするにはどうしたら良いのか、というのを、実際のカメラを使って色をいじりながら、どうしてこういう設定にするのか、というのを丁寧に説明されていました。
映像ディレクターAKIYAさんはFX30のユーザーLUTの説明をしていたのですが、単に機能説明だけではなく、ちょっとだけDa Vinciを使ってのLUT作成方法を紹介していて、こちらもどうやってシネマティックな色を作るのか、そして自分でLUTデータを作る方法をチラッとだけ紹介。
こういうちょっとしたところで、今まで知らなかった話がでてくるので、今回は収穫がいっぱいです。今度、自分でも真似して、自分の技にしたいと思います。
α7R V + SEL2070G F4.0 1/30 ISO200
そして、α UniverseのLINEお友達登録をすることでもらえるキーホルダーもゲットしてきました。Instagramのフォローでもらえる壁紙データもいただいてきました。
あ、そういえば開発中の300mm F2.8のモックアップ展示とか期待してたんですが、どこにもなかったですね。
α7R V + SEL2070G F4.0 1/60 ISO100
以上、今年のCP+2023のソニーブースレポートでした。明日以降、会場へ行かれる方は、SEL70200GM2とかSEL135F18GMとかをもって行った方が良いかもしれないですよ、という話でした♪
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50mm単焦点 Gマスターレンズ SEL50F14GM |
ソニーストア価格: 206,800円前後 税込 |
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発売日 | 2023年4月21日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:20,900円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:11,000円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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