『α7IV』と使うジンバルスタビライザー『DJI RSC2』試用レポート
まもなく発売になる新レンズ『SELP1635G』が「軽量コンパクトな上にインナーズーム、インナーフォーカスでバランスが崩れずジンバルでの撮影にも最適」という案内を見て、自分でもジンバルスタビライザーを使った撮影をしてみたいぞ、ということで、店頭のお客様からオススメいただいたDJI製のジンバルスタビライザー「RSC2」を使ってみました。
α7IVと、広角単焦点レンズ「SEL14F18GM」で試してみましたので、そのレポートです。
こんにちは、店員佐藤です。
今年の東京の桜ですが、私のお休みの日には天気が悪くお花見写真遠足がうまく出来ませんでした。先週は房総半島へ「春のローカル線」をテーマに行ってきましたが、大半の桜は散っていて完全燃焼ができず、日曜日に最後の望みをかけて奥多摩湖へ行ってきました。
都心よりもやや遅い桜の開花にはなるんですが、やはりソメイヨシノは終わっていて、山桜と大島桜がまだ残っている程度。それでも半分以上の桜はまだ残っている感じで、なんとか2022年の桜景色を堪能してこられました。
東京の水がめ、奥多摩湖はダムで作られた人造湖なんですが、そのダムのすぐ脇に山があり、そこにダムが完成したときに桜の木を植えてくれていて、そこからの景色はなかなか。
奥多摩湖の駐車場から歩いて「八方岩展望台」まで歩いても30分かからないくらいで登り切ることができます。今回はここの山道の桜を堪能すべく、ドライブしてきたんですが、その景色を撮影するのに使ったのがこちらです。
α7 IVと、昨年発売になった超広角単焦点レンズ「SEL14F18GM」、それに加えてDJIのジンバルスタビライザー「RSC2」という機種です。amazonで53,900円でした。
これよりも1クラス下に耐荷重2kgというジンバルがあるんですが、より安定した動作を期待して耐荷重3kgのモデルをチョイスしています。
ジンバルスタビライザーを使うのはこれで4機種目になります。アクションカム用のものはしっかりとモーターのトルクが感じられる安定さがあったんですが、以前、αで使ったジンバルはトルクがほとんどなく、ちょっと無理するとヘナッとしおれてしまう感じで、モーターのトルクがないと重たいセットは使えない、という印象がありました。
「RSC2」をソニーα+軽量レンズで使う場合は、かなり安定して使えることを期待しています。
ということで、先週土曜日に到着したジンバルスタビライザーの様子がこちらです。複雑な形で収納されていて、これをどうやったらカメラが載るんだろう?というところなんですけど、パズルを解くがごとく、これを展開してカメラをセットしていきます。
取扱説明書は日本語部分4ページのみ。各部名称と簡単な操作ボタンの案内が載っているだけで、詳しくはWEBにて、という作りになっています。
それだけでも、こうして展開図が載っているので、これだけでもかなり参考になります。
ちなみに詳しくはWEBにて、で見られる動画はスピーチは中国語で字幕は英語だけというものでした。普通にYouTubeで「DJI RSC2」で検索して日本語説明を探した方が参考になるかと思います。
非常にコンパクトなジンバルスタビライザーとなっていて、収納しているときはこのサイズです。小さくまとまっているんですが、これにカメラを載せるためにバランスを取っていくと、このサイズでは収まらなくなります。
まず最初は展開図を参考に完成した形にしておきます。3軸ジンバルというくらいなので、モーターの可動部は3カ所あるんですが、それを正しい向きにしていくとこんな形になります。
モータの各部にはロック機構があるので、正しい形になったら、ここでロックをしていきます。
取り付けプレートを見よう見まねで装着します。アルカスイス互換のプレートが付属するので、それをαの底面に装着して、あとはジンバルに合わせていきます。
適当にカメラをジンバルに装着してもだめで、ここからバランスを自分で取っていきます。このモデルはある程度、モーターにパワーがあるので多少ずれていてもスタビライザーとして使えそうなのですが、バランスが崩れたままだと電力消費が激しくなるので、ここはしっかりとバランスを取るのが大事。
カメラから一番近い軸のロックを外して、それでカメラが正しい向きで止まるようにバランスを取ります。カメラを前後させながら平行が取れる位置を0.5mm間隔くらいの精度で決めていきます。
続いて、今度は左右のバランスを取るために2番目の軸のロックを外してカメラの左右のバランスを取ります。レバーでロックを緩めて左右に移動させてバランスを取ります。
これで終わりかというとそうではなく、今度はアームの長さを調整します。
カメラを上に向けてピタッと止まる長さを出してきます。一番近い軸でバランスが取れたら、次は2番目の軸で同じことをします。平行になるだけではなく、どの角度にしてもカメラが静止する場所を探していきます。
最後は1番目、2番目に近い軸をロックして、ジンバルを斜めにして、これでカメラが回転しない部分を探して、3番目の軸の長さを調整。
これが一番、調整が微妙かも。
ここまでの調整が慣れてきても10分くらいはかかる感じです。
上手くバランスが取れるようになったら、ここで電源を入れてチェックを行います。
最初の初回起動時はここでアクティベーションが必要になります。スマートフォンに専用アプリをインストールしてDJIアカウントを作成して、それでスマートフォン経由でジンバルのアクティベーションを取れば、あとは自由に使えます。
「DJI RSC2」にはジョイスティックが搭載されており、これを使ってカメラの向きを操作することが可能。動きのスピード、スムースさ(慣性)などが調整可能。画面左にあるジョグダイヤルとジョグダイヤルの押し込みと、戻るボタンで設定をしていきます。独特の操作なので、最初は戸惑いますが意味がわかればなんとかなります。
一度スリープモードにして、モーターの力を脱力させて、ぶら下げ型にすると、こうした視線の低い位置での撮影もできるようになります。
WEBにpdfファイルが日本語で公開されていて、それを読むことで操作法を覚えました。
グリップ部に1/4ネジが切ってあるので、そこにスマートフォンのフォルダーを装着することで、Xperiaをカメラの無線モニターにすることができました。なるほど、これで撮影するの楽しそう。
ということで、バランスを取り終わったジンバルを先ほどの様に折りたたんでみるんですが、そうすると、これくらいのサイズになります。商品が到着したときのミニマムサイズよりも大分大きくなります。
これをまた全部緩めて小さくすれば良いんですが、そこからまたセッティングを出すのに10分くらいはかかるので、外に持ち出すなら、出来ればこのままの形で持っていきたいところ。
このサイズになると、カメラバッグなどには入れられません。
リュックに入れてもこのサイズです。ジンバルの持ち歩きですが、皆さん、どうしているんでしょうね!? 割とかさばります。
α7 IVとSEL14F18GMは上手く載せられましたが、もうちょっとバランスの悪い組み合わせも試してみました。
こちらはα6600と、SEL2470GMです。ボディが小さくレンズがヘビーな組み合わせなんですが、これでもバランスは上手く取れました。
ただし、装着パーツはちょっと工夫します。
付属のカメラの台座ですが、高さの違うパーツが付属するので、ここでは厚い方のプレートを使いました。
それと、レンズの下にはこうしてレンズ部を支えるパーツも付属するので、これをプレートの先端に装着してレンズを支えています。
ズームレンズでレンズ筒がせり出す場合は、使用する焦点距離にしておいて、レンズを伸ばしている、もしくは縮めている状態でバランスを取る必要があります。
都度、バランスを取ることになります。
なので「今日はジンバルスタビライザーで撮影するぞ!」と、言って、複数のレンズを付け替えて撮影する感じではなく、ジンバル専用の組み合わせをひとつ作っておいて、それでジンバルをセッティングして、1日、それで撮影する、という使い方になりそうです。
ということで、撮影してきた動画がこちらです。
まだ初使いというのもあって、ジンバルスタビライザーらしい疾走感のある映像は撮れませんでしたが、これで運用のイメージがつきました。
このセットを持ってあちこちの山歩きの時にジンバル撮影をしまくるぞ!とか、思っていたんですが、ジンバルの重量が約1.5kgくらい? それにカメラの重量が1kg前後あるとすると2リットルのペットボトルをバランスの悪い持ち方で運び続ける感じになります。
旅のついでに撮影する、というよりは、目的を持ってジンバル撮影をする、という使い方になりそうです。
でも、これで撮ってみたいもの、たくさんあるなー。新発売のSELP1635Gならもっとカメラ部が軽くなるので、より楽な撮影ができるかと思います。
昨日、当店のメールマガジン会員様向けにレンズレンタルサービス再開のお知らせをしましたが、こちらのジンバルスタビライザーもレンタルを予定しています。機材の準備ができましたらお知らせいたしますので、ご興味ある方はご相談ください。
合わせて使うのであれば広角レンズは必携ですよ♪
【2023年2月1日 価格改定になりました】
デジタル一眼カメラ 『α7IV』 ILCE-7M4 |
ソニーストア価格: 372,900円 税込 |
|||
発売日 | 2021年12月17日 | メーカー商品情報ページはこちら | ||
延長保証 |
5年ワイド:33,000円(税込)
3年ワイド/5年ベーシック:16,500円(税込) 3年ベーシック:無償 |
|||
金利0% クレジット |
24回分割手数料0%+10%オフクーポン 月々12,300円 残価設定24回分割+10%オフクーポン 月々7,500円 (残価設定額:115,000円設定) |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割払手数料【0%】 残価設定クレジットの分割払手数料が【0%】 |
|||
テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
【2023年2月1日 価格改定になりました】
14mm超広角単焦点レンズ SEL14F18GM |
ソニーストア価格: 209,000 円税込 |
|||
発売日 | 2021年5月28日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:20,900円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:11,000円(税込) 3年ベーシック:無償 |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
|||
テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
「プリ撮影」機能搭載の“α9 III”でサッカーチーム『ソニー仙台』の応援&撮影に行ってきました
先週の土曜日11月16日はお休みをいただいて武蔵野陸上競技場へ、今シーズンで活動を終了するJFLのサッカーチーム「ソニー仙台」の応援に行かせてもらってきました。 応援レポートをお届けしつつ、“α9 III”のプリ撮影機能 […]
【当店イベント】今週末はソニー仙台 応援&α撮影ツアーへ行こう!
以前、お知らせしていましたが、今週末の土曜日、11月16日に武蔵野陸上競技場にて、横河武蔵野FCと、ソニー仙台FCの試合が行われます。 今シーズンをもって活動を終了するソニー仙台FCの応援ができる最後のチャンス!というこ […]
10月1日から変更された郵便料金の話 “α”キャッシュバックキャンペーン利用の方はご注意を
10月1日から郵便料金が変更され、ハガキは63円→85円。定形郵便は84円、94円のものが110円の新料金になっています。定形外郵便などの料金も値上げされているのですが、思わぬ余波がソニーのキャッシュバックキャンペーンに […]
11月3日は都心から一番近い航空ショー「入間航空祭」開催 “α”を持って出かけよう!
来週の日曜日、11月3日に埼玉県・入間市にて航空自衛隊による「入間航空祭」が開催されます。都心から一番近い航空ショーということで人気の航空祭ですが、どうやら撮影に関する規制があるようです。 デジタル一眼“α”を持ってブル […]