【レビュー】広角パワーズーム『SELP1635G』ショールーム実機レポート

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今朝10時からソニーストアにて予約販売が開始になった広角パワーズームレンズ『SELP1635G』が本日よりソニーショールーム/ソニーストア銀座にて特別先行展示をスタートしています。早速、お邪魔して実機の様子を拝見させていただいてきました。

 

こんにちは、店員佐藤です。

ソニーストア銀座さんのα Plazaへ久々にお邪魔してきました。店内の改装があってからショールームの一区画にスタジオスペースができて、さらにレンズ、カメラのラインナップも増えているので展示テーブルは、またより「ぎっしり感」が増えてきたかも。

数えてみると今回の「SELP1635G」でEマウントレンズとしては66本目になります。APS-Cレンズが20本含まれているので、フルサイズだけで数えても46本目。

ソニーサイトのEマウントレンズの焦点距離別ラインナップを見ると、すでに「G Master」「Gレンズ」「カールツァイス」「ソニーレンズ」の4ジャンルでの焦点距離に分けられています。

ちょっと前まではラインナップに隙間のある画角のレンズが登場する感がありましたが、現在は同じ焦点距離のレンズでグレードの違うもの、が増えていくようになっています。

 

パワーズームレンズとしては今回の「SELP1635G」は6本目になります。ブランドの違いもありますが、そもそもの開発の狙いがパワーズームレンズは両極端になっていて、初級者向けのレンズ「SELP1650」「SELP18105G」がある上が、「SELP28135G」や「SELP18110G」という業務用レンズというラインナップになっていました。

α7S3やα1、α7IVなどの動画が得意なフルサイズセンサー搭載モデルで、ハイアマチュアの方が使うパワーズームレンズというのが実は今までになかったんですね。今回の「SELP1635G」はそんなニーズにど真ん中で投げ込まれるレンズになります。

ソニーショールーム/ソニーストア銀座での展示は、今回は1本のみとなっていて今週末はかなりの混雑が予想されます。ソニーショールーム/ソニーストア銀座では整理券を用意していて、混雑時は整理券を配布して順番に試していただく、という案内をするそうです。

今回も撮影データの持ち帰りはOKとのことです。メモリーカードを持ち込んでスタイリストさんにお断りの上、自分のメモリーカードに試し撮りしたデータを入れて持ち帰ることができます。装着されているボディは“α7 IV”なので写真も動画も撮影OK状態で展示されています。

 

さて、そんな「SELP1635G」ですが、早速、外観からチェックをしていきます。

同じ焦点距離の16-35mmのズームレンズを並べてみました。左から新発売の「SELP1635G」、カールツァイス「SEL1635Z」、そして開放F値2.8のG Masterレンズ「SEL1635GM」です。

長さが88.1mm、98.5mm、121.6mmとなっており、重量は353g、518g、680gとなっています。G Masterレンズと比べると新発売のSELP1635Gは半分くらいの重量になります。

それぞれ特徴のあるレンズではあるんですが、パワーズームを搭載したSELP1635Gは動画専用レンズとして開発されているかというと、そういうわけでもありません。

3連リング仕様になっていて、根元側から絞り、ズーム、フォーカスリングが3本並んでいます。このすごい仕様はプロフェッショナル向けの「SELP28135G」と昨年末に発売された「SEL70200GM2」くらいしかなかったかと思います。これが300gちょっとのコンパクトレンズで使えるというのは価値がありますね。

IRIS LOCKのスイッチが見られますが、これもSEL70200GM2同様の働きで「AUTO」と「絞り数値」を分けて使うときの誤操作防止スイッチです。「AUTO」の位置でロックすれば絞りリングは回らなくなるし、絞り数値のエリアでロックをかけると「AUTO」に入らないようになっています。

絞りリングは使わずに手元のダイヤルで操作をしたい、というときは「AUTO」に入れてロックしておき、絞り優先で使えばカメラ側のダイヤル操作で絞り操作ができるようになります。

そして絞り、ズーム、フォーカスのリングにそれぞれ段差があるところも特徴です。これも誤操作を防ぐための工夫で、指先の触感でズームとフォーカスリングを判断できるようにしてあります。

写真左がSELP1635Gで、写真右がカールツァイスのSEL1635Zです。同じ手触りで段差のないSEL1635Zではズームとフォーカスリングの差がわかりにくくなってしまっていますが、こういうところが改善されてきているんですね。

こちらはSELP1635Gと、G Masterレンズ「SEL1635GM」との比較です。G Masterレンズではズームリングとフォーカスリングの間に胴体があり区分けして操作ができるように工夫されています。こうしたちょっとした工夫で小さな本体でも操作リングを判断できるようにしてくれています。

SEL1635Zは写真専用。SELP1635Gは動画もカバーするし写真撮影でも使いやすくなるように工夫をしたレンズ、ということになります。

ズームレバーが搭載されているのがやはり一番の特徴にはなります。パワーズームを一眼カメラに搭載するのって技術的にどうなの?という方もいるかもしれませんが、ソニーにはハンディカムの歴史があります。パワーズーム搭載レンズの開発については他社より歴史もノウハウもかなりあります。パワーズーム搭載の一眼カメラのレンズということならばソニーに一番の信頼性があるかと思います。

そのパワーズームのモーターに、今までフォーカシングモーターにしか使っていなかった「XDリニアモーター」を初めて採用しています。

XDリニアモーターは直進方向で利用できる力のあるモーターになっています。これを4基、パワーズーム用に使用しており、素早いズームが使えるのと、ゆっくりとズームするときも一定速度でのスムーズな動作をすることができます。しかもフォーカシングモーターで利用されているのと同様、音も出ない静かなモーターになっており、まさに動画撮影のためのモーター。これがいよいよパワーズームレンズで使えるというわけです。

ズームレバーをレンズに搭載していることのメリットというのは割と多くあって、例えばですが単焦点レンズでしかあまり使わないであろう「超解像ズーム」や「デジタルズーム」ですが、パワーズームレンズと合わせて使ったときは、光学ズームからシームレスにそのまま超解像ズーム→光学ズームにつながっていきます。

境のところで引っかかるところがないので、光学ズームの最高倍率のところで止めるのが難しいくらい。

ちなみにサイバーショットなどのパワーズームは電源を切るとワイド端に戻ってしまう仕様になっていますが、SELP1635Gでは電源を切ってもズーム位置は変わらない仕様になっています。

なので鉄道撮影などで画角を決めておいて、列車がくるのを待つため電源を切っても、再び電源を入れたときに画角は変わらずに撮影を始めることが可能。ズームリングがダイレクトにつながってしまっている場合と違って、電源をきったあとでリングを回してもズーム位置が移動しないって、かえって便利に思えます。

さらに、ズームリングの操作方法も変更できるのがパワーズームレンズのメリットです。ニコンとソニーのレンズはズームリングの回転方向が同じなんですが、キヤノンユーザーさんはソニーレンズとは反対方向のズームリングをつかっています。なのでキヤノンユーザーの方がソニーαに乗り換えると一番違和感を感じるのがズームリングの回転方向になると思うのですが(私もキヤノンさんのカメラを使ったときに逆の思いをしています)、それがカメラの設定で逆に変更することができます。

この機能はα6500以降、α7S以降で利用ができます。ZV-E10にはなぜかこの機能は搭載されていないそうですが、直近ほとんどのαボディで設定変更ができます。

一部のモデルではズームレバーを搭載したカメラもありますが、ほとんどのαにはボディ側にはズームレバーは搭載していません。ですが固定スピードでのズームであれば、カスタムカーで任意のボタンにズーム操作を割り当てることができます。

例えばですが、十字キーの左右操作のところにズーム操作ボタンを割り当てると、ボディ操作でパワーズームを使うことができます。

ズームスピードもカスタムで設定ができます。「STBY」というのは録画していないときのズームスピードで、これは最速の8とかにしておき、RECでの固定スピードは録画中のズームスピードに設定して使います。これなら簡単に一定スピードでのズーム変化をさせることができます。

ズームスピード「8」というのはすごいスピードでマッハで動くのにたいして「1」にするとイライラするほどの遅さでズームします。手動でのズームの場合、速いズームはそれっぽくできますが、人間の手で再現するのが難しいのがスロースピードでのズームです。

XDリニアモーターを使ってスムーズなズームを使うテクニックですね。

 

そして、これはズームではなくフォーカスの話になるんですが「ブリージング」についても動画撮影向けレンズだけあって、かなり押さえ込んで作られています。

もともと、ソニーのレンズは動画撮影を重視して設計されているためブリージングを抑えたレンズが多いんですが、SELP1635Gはかなり高いレベルでブリージングを抑えています。

α7 IVに搭載された「ブリージング補正」を使うとさらに高いレベルでブリージング補正をするとのことなので、これは実際に試してきました。画角は35mmで行っています。

SEL1635Z → SELP1635G → SELP1635G+α7 IV ブリージング補正によるフォーカス移動をしてきました。背景を見ているとフォーカスが大きく移動することで画角が変わってしまうのがわかると思うのですが、それがだんだんなくなっていくのがわかるかと思います。

α7 IVにブリージング補正機能が搭載されているのは知っていたのですが、その設定項目が見つからず、どこで設定するのかしばらくわからなかったんですが、最近になって撮影モードを動画撮影に切り替えないと出てこない項目なんだと言うことがわかりました。

SELP1635Gのブリージングの抑止力はかなりのものなんですが、α7 IVのブリージング補正を使うと、もう鬼に金棒状態です。

描写力についても比較をしたいのですが、さすがにショールームで他のお客様がいる中で三脚を立ててレンズ比較撮影はできず、手持ちで撮ってはきているのですが、SEL1635ZとSELP1635Gでの明確な差は出せなかったので紹介は割愛しますが、製品担当の方のお話だと、SEL1635ZよりもSELP1635Gの方が気持ち、周辺部で解像感やコントラスト感が向上しているように感じるとのことでした。

確かに比較してみると周辺部の解像感はSELP1635Gの方が高く見えて、SEL1635Zのものは流れている様に見えるんですが、私の手ぶれの可能性も否定できないもので、ここではイメージだけお伝えします。

以上、とても簡単ではありますが「SELP1635G」の実機レポートでした。

SEL1635Zにあって、SELP1635Gにないものというと「レンズ内手ぶれ補正」があるんですが、それはSEL1635GMも一緒。SEL1635Zの発売時にはまだα7ボディに手ぶれ補正機能が内蔵されていませんでしたが、α7II以降のボディには全部ボディ内手ぶれ補正機能を搭載しているので、必要がないといえば必要がないんですよね。

あと、パワーズームレンズってズームリングのレスポンスが悪い、と、思われている方も多いかもしれませんが、新開発のXDリニアモーター4基によるズームパワーのおかげで、かなりリニアです。思い切りわざと早回しする(ドリフのオチみたいにズームを行ったり来たりさせるようなこと)をすると、若干ラグがでますが、普通に使っている分には、たぶんパワーズームだと気づかないレベルだと思います。

フォーカスリングもそうですが、XDリニアモーターの偉大さを感じるレンズでした。

 

最後に蛇足ではありますが、噂によると初回出荷本数が今回もそれほど多くはないという噂を聞いています。ソニーUSAではこのレンズの発売日は6月24日に設定されているようで初期ロットの総数を今回は日本仕向けにして乗り切ろうとしているようです。

これ、どうしようかな?という方は今日、明日のうちのオーダーをオススメいたします。このレンズも初回出荷分を完売したら納期がどうなるかわかりません。「SEL70200GM2」は現在4ヶ月待ちになっていますので、レンズにも半導体不足の影響はきているのかもしれませんね。と、あおり気味で締めさせていただきます。

本日、当店経由でお買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。

 

16-35mm パワーズームレンズ
SELP1635G
ソニーストア価格:
165,000税込
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発売日 2022年4月28日 メーカー商品情報ページこちら
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5年ワイド:16,500円(税込)
3年ワイド/5年ベーシック:8,800円(税込)
3年ベーシック:無償
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