【これを読めば全てわかる!】有効約5010万画素&最大120回/秒演算の高速AFを搭載した全部乗せフラグシップモデル『α1』総まとめレビュー
ミラーレス一眼”α1″に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子、実際に”α1″で撮影した店員による作例などをご覧いただけます。
1.α1の機能まとめ
3.α1実機の様子
6.αシリーズ比較表
■α1の機能まとめ
”α1”は2021年3月19日発売、新開発のフルサイズ有効約5010万画素 積層型CMOSイメージセンサーExmor RSと、従来比約8倍の処理性能をもつ画像処理エンジンBIONZ Xなどの最先端イメージング技術を搭載。
さらに約5010万画素での最高30コマ/秒のブラックアウトフリー撮影や最大120回/秒の演算による高速AF/AE追従など、キャッチコピーの「THE ONE」にふさわしく、「α9II」や「α7R4」、そして「α7S3」を一つにしたような究極モデルです。
特長をざっと書き出すと以下の通りです。
- 有効約5010万画素のメモリー内蔵35mmフルサイズ積層型CMOSイメージセンサー Exmor RS
- 将来を見据えた革新的な新アーキテクチャー採用のBIONZ XR
- 有効約5010万画素積層型イメージセンサー × 30コマ/秒 AF/AE追随連写
- 最大120回/秒の演算によるAF/AE追随
- 1.5倍歪みを抑えたアンチディストーションシャッター
- 世界初、電子/メカシャッター両方でフリッカーレス撮影
- 4D FOCUS 像面位相差方式に対応、広範囲・高速高精度・高追随AF
- αシリーズ初、電子シャッターでフラッシュ撮影
- 世界最速、フラッシュ同調速度1/400秒のデュアル駆動式シャッター
- 16枚生成によるピクセルシフトマルチ撮影
- 5.5段光学式5軸ボディ内手ブレ補正
- 10bit記録のHEIFフォーマット採用と、新しい鑑賞スタイル「HLG静止画モード」
- 次世代8K 30pの臨場感とリアリティー溢れる圧倒的な解像度による高精細動画撮影
- 最高120fps(4K)のハイフレームレート動画記録
- 画素加算のない全画素読み出し5.8Kオーバーサンプリング(Super 35mm時)による高解像4K動画記録
- 長時間連続録画を可能にする新開発の放熱構造
- 人の肌を美しく描写する「S-Cinetone」搭載
- 務用カメラとの親和性を高めたS-Log撮影
- 構造被写体をすばやく捉え、粘り強く追随するファストハイブリッドAF
- ハンドヘルド撮影を強力にサポートする高性能手ブレ補正アクティブモード
- カメラ単体で思い通りの表現が可能なクリエイティブルック
- 8K動画から約3320万画素の静止画切り出し
- 電子シャッター時の流し撮り表示対応
- メニューのタッチ操作にも対応した3.0型約144万ドットのチルト可動式液晶モニター
- 業界トップクラスの無線FTP転送・スマホ転送・PCリモート撮影を可能にするWi-Fi 802.11ac 2×2 MIMO
■ポイントとなる機能
■ 有効約5010万画素の高解像でAF/AE追従最高30枚/秒※1のブラックアウトフリー高速連続撮影
新開発のフルサイズ有効約5010万画素 積層型CMOSイメージセンサーExmor RSと従来比約8倍の処理性能をもつ画像処理エンジンBIONZ XRとの組み合わせにより、高解像ながら、AF/AE追従最高30枚/秒のブラックアウトフリー高速連写(電子シャッター時)を実現。
30枚/秒連写で圧縮RAWで約155枚、JPEG形式で約165枚の性能で、これまで撮り逃していた一瞬の動きをより確実に捉えることができます。
さらに、『α9 II』比2倍となる最大120回/秒AF/AE演算の実現により、複雑な動きでスピードに緩急のある被写体でも高精度にAF追従をし続けます。急激な輝度の変化に対しても、最速0.033秒でAEが追従します。
■高解像度、高感度・低ノイズ性能、広いダイナミックレンジを両立
有効約5010万画素の圧倒的な解像度は、α7R IVの思想を引き継いだ効率的なノイズ処理をもとに実現。フルサイズ画角での撮影はもちろん、APS-Cモードでの撮影時や撮影後のAPS-C画角へのクロップ時も約2100万画素の解像度を確保します。
また、裏面照射構造の高い感度特性に、ギャップレスオンチップレンズ構造、シールガラス上のARコート(反射防止膜) などソニーの持つイメージセンサー技術を結集し、新開発のBIONZ XRと組み合わせることで、常用ISO100-32000、拡張ISO50-102400の広い感度域でノイズが少なく高い解像性能を合わせ持った高画質を実現しています。
低感度時約15ストップの広ダイナミックレンジが、よりなめらかに階調を再現します。
■業界最高の広視野・解像度、240fpsのリフレッシュレート対応の電子ビューファインダー
最高30枚/秒の高速連写時にも、まるで肉眼で見ているかのようにシームレスに被写体を捉えることができる、世界初240fpsの頻度で表示可能な電子ビューファインダーを搭載。
約944万ドット(Quad-XGA)・大型0.64型有機ELディスプレイと、0.90倍のファインダー倍率(対角視野角:約41度)やハイアイポイント(約25mm)、周辺部もシャープな接眼レンズ光学設計により、隅々まで高い視認性を実現しています。
またBIONZ XRと電子ビューファインダーの高速処理性能により、上下左右にパンする際にも残像が大幅に低減。ファインダー内で被写体の動きをより滑らかに表示することができるため、動体撮影時も被写体を追いやすくなりました。
撮像エリアの約92%をカバーする759点の像面位相差AFセンサーを備え、被写体を高速・高精度に追随するため、撮影者は構図に集中できます。リアルタイム処理に優れた画像処理エンジンBIONZ XRにより、検出能力が『α9 II』比で30%向上したリアルタイム瞳AF(人物)を用いれば、角度のある横顔や上向き、下向きの顔でも、高精度に自動的に瞳にフォーカスを合わせ続けられます。
さらに動物への瞳AF対応では、従来の犬や猫などに、新たに鳥が加わります。オートフォーカスとトラッキングのアルゴリズムの最適化により、急な飛び立ちや高速飛翔中のフレーミングの変化など、鳥特有の撮影条件でも高い追従性を実現し、これまでフォーカス枠をピンポイントに合わせることが難しかった鳥撮影が格段に便利になります。
加えて、AIを用いて色や模様(輝度)、被写体距離(奥行)からなる空間情報をリアルタイムに高速処理し、動体を高精度に追従し続けるリアルタイムトラッキングにも対応し、リアルタイム瞳AFとシームレスに使用できます。
イメージセンサーからの高速読み出しに加え、大容量バッファメモリーとBIONZ XRの高速処理性能により、高画素ながら電子シャッターでも『α9 II』比で約1.5倍、動体歪みを抑えた静止画撮影が可能になりました。緊張が高まるスポーツシーンや野生動物の撮影など、シャッター音を伴う撮影が憚られるような場面でも、無音・無振動で解像感への影響がなく高画質に撮影ができます。最高1/32000秒のシャッター速度も実現し、高速シャッターが露出の自由度を高めてNDフィルターがなくても高輝度環境に柔軟に対応できるなど、撮影領域がさらに広がります。
加えて、イメージセンサーの高速読み出しにより、世界で初めて電子シャッターでフリッカーレス撮影が可能になりました。これにより蛍光灯などの人工光源下においてもブラックアウトフリー撮影、最大120回/秒の演算によるAF/AE追従、最高30枚/秒連写、サイレント撮影など、照明環境を気にすることなく電子シャッターならではの機能を使うことができます。
新しい設定項目[フラッシュ撮影の効果反映]では、フラッシュ撮影時にフラッシュの発光画面の見え方に反映するかどうかを選択できます。[フラッシュ効果反映On]では、発光した画像のみがEVF/モニターに表示され、[フラッシュ効果反映Off]では、発光していないライブビュー画面がEVF/モニターに表示されます。
またα1は、電子シャッターのみならず、メカシャッターも大きな進化を遂げています。世界最速となる、フラッシュ同調速度1/400秒により、躍動感溢れる動きを鮮明に切り出し、新しい表現の幅を拡大します。しかも、APS-C記録では1/500秒に高速化します。
ボディ内手ブレ補正機能を高精度に制御しながら、複数画像を撮影し、PC上で合成することで極めて高い解像感を持つ画像を生成するピクセルシフトマルチ撮影がさらに進化。α1では計16枚の画像の持つ約7億9626万画素分の情報から、約1億9900万画素(17,280×11,520)の画像生成が可能です。
ピクセルシフトマルチ撮影時は1/200秒のフラッシュ同調速度の使用が可能で、ブレを抑えたり、明るい屋内で美術品や物撮り撮影でも使用できるようになるなど、より幅広い撮影環境で使うことが可能になりました。
■高精細8K30p動画撮影
新開発フルサイズイメージセンサーの高速読み出しと大容量データのリアルタイム処理に優れた映像処理性能により、αシリーズ初、4:2:0 10bitでの8K 30pの動画記録、4:2:2 10bitでの4K 120pハイフレームレート動画記録、全画素フルサイズ4Kの読み出し、約15+ストップのワイドダイナミックレンジ、高効率なMPEG-H HEVC/H.265コーデック対応、Intra記録、大幅な動体歪み軽減など高い映像品質を実現し、編集作業にもつながる多彩なフォーマット、記録方式に対応しています。
また、動画撮影中の温度上昇を抑制し、長時間の連続録画をサポートするため、設計を徹底的に見直し、効率的な放熱構造を実現。新開発の放熱構造が、イメージセンサーや画像処理エンジンの駆動に伴う熱を効果的に分散し放熱させることで小型軽量ボディを維持しつつカメラ本体内の温度上昇を抑制。これにより、約30分の8K 30p 4:2:0 10bit動画記録が可能です。
■手持ち撮影を強力にサポートする5.5段光学式5軸手ブレ補正
高精度な手ブレ補正ユニットとジャイロセンサーを搭載し、さらに手ブレ補正アルゴリズムの最適化を行うことにより、5.5段の補正効果を実現、有効約5010万画素の高解像性能を最大限引き出します。
動画撮影時には、光学式5軸手ブレ補正アクティブモードにより、手持ち撮影を強力にサポートします。ポストプロダクション時にPCアプリケーション「Catalyst Browse」または「Catalyst Prepare」を用いれば、撮影時の手ブレ補正メタデータを利用した高精度な手ブレ補正機能を活用できます。
■プロの撮影現場を支える信頼性、操作性
本体内蔵でWi-Fi 802.11ac 2×2 MIMOに対応し、業界トップクラスの転送速度を実現。α9 II比で高速通信性能が2倍以上向上。フルマグネシウム合金ボディを採用しながらも、2本のアンテナを本体に工夫して配置することで堅牢性と通信性能を両立しており、外付けのWi-Fiアダプターが不要なため、ミラーレスの小型ボディを生かした機動力を発揮します。
また、1000BASE-Tに対応した有線LAN端子や、SuperSpeed USB 10Gbps(USB 3.2)対応のUSB Type-C端子を搭載。さらには、従来の圧縮RAW、非圧縮RAWに加え、ロスレス圧縮方式に対応。ロスレス圧縮RAWでは、非圧縮RAWと比較して同等の画質で、ファイルサイズを50-80%に削減できます。
[画像サイズ]には新しく[ライト]が追加。撮った画像を即納する必要がある際に役立ちます。
■α1実機の様子
“α1”は税別で80万円もするモンスター級のカメラですが、その価格にもかかわらず発表時はものすごい盛り上がりを見せ、店の常連のお客様からも、続々とお問い合わせをいただきました。
やはり欲しかった機能がすべてある全部乗せカメラと言っても過言ではないので、買い替えをご検討される方も多くなっています。
さっそく外観の様子をレポートしていくと、こちらが“α1”の付属ストラップになります。さすがフラッグシップモデルというべきか、レザーのストラップが付属します。刺繍された“α1”のロゴと、シナバーカラーのラインがまぶしいですね。
ほかにはバッテリー、チャージャー、ケーブル保護のガイドなどが同梱されます。
ボディの外装は最新モデルの“α7S3”とほぼ同様で、左肩に“α9”のような連写、AFモードをハードウェアで切り替えができるダイヤルが搭載されたスタイルになっています。
“α7S3”ではC1になっていたボタン位置に動画RECボタンがやってきていて、動画RECボタンの位置にC1ボタンがあるなど、動画撮影よりは写真撮影に向けたボタン配置に戻されている点などが違っています。
グリップ部も高さを稼いでいて右手小指があまることなくボディにかかるようなつくりです。
左肩の二層ダイヤルはAFモードの切り替えスイッチの操作レバーの位置が“α9”と比べると前後が逆になっています。動作ロックボタンもダイヤルについているなど、改良されたものになりました。
液晶モニターはサイド方向に開くバリアングルではなく、従来の“α”シリーズと同じチルト式に変更されています。
ZV-1が登場して以降、“α7S3”も“α7C”もバリアングル液晶に変更されていて、今後登場する“α”はすべてバリアングル液晶になるかと思っていたのですが、今回はスポーツ撮影をするプロカメラマンの声からバリアングル液晶を採用したという話です。
機能面ですが、“α1”はAマウントレンズのアダプター「LA-EA5」で全レンズAF対応をしています。
フォーカシングモーターを内蔵していないAマウントレンズを動作させるためのフォーカシングモーターを内蔵した「LA-EA5」ですが、SAL85F14ZやSAL135F18Zなどのフォーカシングモーター非搭載レンズを動作させられるのは“α7R4”と“α6600”の2機種のみとなっていました。
“α7S3”も“α7C”も対応しなかったので2機種だけで対応機種が終わってしまうのかと思っていたのですが、さすが“α”シリーズのトップに君臨するモデルだけあります。
■α1 新機能チェック
店頭勉強会で、一番ウケが良かったのは「フリッカーレス撮影」についてです。
「フリッカー」というのは、蛍光灯での光源下の際に起こる現象で、交流電源の50Hzもしくは60Hzのサイクルで明滅する光により、連写撮影したときに明るい写真、暗い写真ができてしまう問題の原因になります。
ソニーαでは、これに対処する機能として「フリッカーレス撮影」機能を搭載。これにより蛍光灯の明るさを検知して明るく光っているタイミングのときにだけ1/100もしくは1/120以下でシャッターを切ることで、連写時にも明るい写真だけを撮れるようにしています。
従来はメカシャッターでしか利用できない機能だったのですが『α1』では、初めて電子シャッターでこの機能が使えるようになりました。静かな室内で利用することが多い機能なのでシャッター音を無音にしても利用ができるようになったのは非常に嬉しい点です。
これができるようになったのも新開発の5010万画素のメモリー内蔵35mmフルサイズ積層型CMOSイメージセンサー Exmor RSの力によるものだそうです。
読み出し速度が従来のα9、α9IIよりもさらに高速になっていて電子シャッターの静止画撮影の際の動体歪みについては約1.5倍抑えることができるようになっています。ちなみにサイレンとシャッターでフリッカーレス撮影モードにしても秒30コマ連写が可能。最大120回演算のAF/AE追従も利用できるし、ライブビューでのブラックアウトフリー撮影ができます。制限がほとんどありません。
画素数は2400万画素から5010万画素に激増しているんですが、ものすごいセンサーを開発してきたものですね。
そして「フリッカーレス撮影」の下にある「高分解シャッター」という聞きなれないメニューが見えると思います。これは『α9 II』のVer.2.0アップグレードの際に搭載された新機能なんですが、この機能、たまらなく欲しい方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
このようなイメージでLEDフリッカーを低減することができます。
こちらが「高分解シャッター設定」の画面になるんですが、シャッタースピードがすごいことになっているのがおわかりでしょうか?「1/583.1」秒という設定になっていて、これでシャッタースピードを調整するとものすごい細かい数値で変化をしていきます。
これによりLEDの明滅が1サイクル行われる時間とシャッタースピードを完全に同期させることができるようになります。画面を見ているとLEDの明滅が見えるので、これがなくなるところまでシャッタースピードを遅くしていくわけです。
この機能のすごいところは静止画撮影だけではなく、動画撮影時にも利用ができるところです。従来の1/3ステップずつのシャッタースピードの変更ではこうしたフリッカーには対応ができなかったものが、ここまでシャッタースピードを細分化すると解消できてしまうものなのですね。
続いてはAFシステムについてです。新開発の5010万画素センサーですが、AF測距点は像面位相差759点/コントラストAF425点という説明になっています。
従来モデルではこれはフルサイズで利用したときの数値でAPS-Cサイズにクロップすると数値が減っているものなんですが、これが『α1』では変わりません。
APS-Cエリアにクロップした場合も像面位相差759点/コントラストAF425点のままで利用ができます。
α1 | α9/α9II | |||
フルサイズ | APS-C | フルサイズ | APS-C | |
解像度 | 50MP | 21Mp | 24MP | 10MP |
AF測距点数 像面位相差/コントラスト |
759/425 | 759※/425 | 693/425 | 299※/425 |
低照度限界 | EV:-4 | EV:-3 | ||
像面位相差AF可能最大絞り値 | 最大F22 | 最大F16 |
※フルサイズレンズ装着時です。
像面位相差AF可能最大絞り値というのは、SEL200600Gの発売時に、どのボディならテレコンをつけられるかで話題になりました。SEL200600Gに2倍テレコンを付けて全域を像面位相差AFで使うにはα9が必要、という結論になっていて、最強α9説がありましたが、α1ではF22まで像面位相差AFが利用可能。今後、どんなに暗い望遠レンズが出てきても2倍テレコンを付け放題です。
それにしても、利用するセンサーのエリアが違うのに像面位相差のAF測距点が同じというのは凄い事ですね。
そして大注目の鳥瞳AFです。検出対象は人物、動物、鳥の3つに分けられていてボタンをアサインすれば、ボタンを押すごとにこの3つの被写体の切り替えができるようにしてあるそうです。
動物瞳AFもα7S3やα9IIからさらに進化をしているとのことで、犬や猫の様な顔立ちをした動物の場合は横顔や寝転がってさかさまになった状態でも瞳を追従してくれます。
同じBIONZ XR搭載のα7S3からの進化ということは、このあたり、秒120回演算を行うメモリー一体型CMOSセンター「Exmor RS」の効果絶大、というところでしょうか。
「モニター自動OFF」という素晴らしい機能も搭載されました。
“α1”本体のパワーセーブ機能というのがあるのですが、これをまずは「切」にします。これで“α1”本体はほうっておいても自動で電源が切れることなく、電源スイッチが入っている限りは常時スタンバイになります。
そして「モニター自動OFF」機能を2秒なり5秒なり10秒に設定します。こうしておくと、操作を終えて数秒経つと背面モニターが消灯するようになります。
見た目は電源が切れている様に見えますが、カメラはスタンバイ状態になっているので電源操作の必要はなく、シャッターボタンを押すといきなり撮影が行われます。
もちろん、バッテリー消費をしていないわけではないのでバッテリーは減っていきますが、モニター消灯しているだけで、かなり持ちそうなイメージです。
■α1の『鳥瞳AF』テスト
新搭載された「鳥瞳AF」ですがその制度がどのくらいのものなのかテストしてきました。持っていったのは鳥瞳AF対応の“α1”と、当店にある焦点距離が最も長いレンズ「SEL200600G」です。これにトラベル三脚と格安のジンバル雲台でお手軽野鳥撮影をしてきています。
以前、ショールームに野鳥の写真を持ち込んで、どれくらいの率で鳥の瞳を認識するかテストしたことがありますが、実戦での認識率はあのときをはるかに上回るものでした。
野鳥撮影ではAFエリアをゾーンにして使うことが多いのですが、このコサギの撮影時に、わざと後ろを通過しようとするカルガモにゾーンを移動すると、ちゃんとカルガモの瞳を見つけてくれます。
野鳥としてのシルエットは全然違う種類ですが、ちゃんと瞳を見つけてくれるのは脅威です。
それと、“α7S3”もそうですが、この944万ドットのEVFの威力がすごい! ファインダー像も歴代”α”の中で最も大きくなっていて、すごい鮮明度で見られます。1200万画素センサーの”α7S3”よりも5010万画素から作り出した“α1”のEVFの像はさらに高解像度に見えます。
フォーカスが合っているとか外しているとかいうレベルではなく、これを撮ったら4Kディスプレイでの描写がキレイなんだろうな、という想像力を撮影現場で搔き立ててくれます。
これは枝があるのでAFエリアをゾーンではなくトラッキングAFを使っているんですが、鳥瞳AFを入れているので被写体が鳥だと認識すると瞳を自動で探しに行ってくれます。
このサイズのカワセミでも瞳を探してくれているのは流石ですね。
鳥瞳AFですが、どうやら人物瞳AFみたいに人間の顔を認識して、その次に瞳を探して、ということはしていないみたいで、おそらくですが、鳥のシルエットを見つけてくちばしの根元を狙っている、という感じがします。瞳にマークはつくんですが微妙にずれることがあります。
それでも野鳥のシルエットを認識してくれるだけですごくありがたくて、写真的には背景のうるさい写真になりますが、野鳥の姿をしっかりと捕らえることができます。期待以上の性能です。
飛翔シーンも1枚だけ撮れました。この時は連写にしていなくて1枚撮りで収めたものになります。こういう飛翔シーンでは瞳AFとかではなくゾーンAFで体を追ってくれているだけみたいです。
その後、藪の中に入ってしまったんですが、それでもトラッキング:拡張フレキシブルスポットで指定すると、ちゃんとカワセミの形を認識するのか瞳AFのマーキングがでます。
これだけの藪の中からでもカワセミを見つけてAFを合わせ続けてくれるのは凄い!想像以上でした。これだけの性能があれば、腕の良い人なら今まで観たことのないような作品を撮ってくれそうですね。
■αシリーズ比較表
α1 |
α9 II |
α9 |
α7S3 |
α7R4 |
|
発売日 | 2021年3月19日 | 2019年11月1日 | 2017年5月26日 | 2020年10月9日 | 2019年9月6日 |
価格 | 880,000円 | 599,500 円 | 438,768 円 | 449,900 円 | 438,900 円 |
質量 (バッテリー・ メモリーカード含む) |
約737g | 約678g | 約673g | 約699g | 約665g |
イメージ センサー |
フルサイズ Exmor RS CMOS |
フルサイズ Exmor RS CMOS |
フルサイズ Exmor RS CMOS |
フルサイズ Exmor R CMOS |
フルサイズ Exmor R CMOS |
測距点数 (位相差検出方式/ コントラスト検出方式) |
759点/425点 | 693点/425点 | 693点/425点 | 759点/425点 | 567点/425点 |
ファインダー | 1.6cm電子式ビューファインダー (Quad-XGA OLED) |
1.3cm電子式ビューファインダー | 1.3cm電子式ビューファインダー | 1.6cm電子式ビューファインダー (Quad-XGA OLED) |
1.3cm電子式ビューファインダー |
有効画素数 | 約5010万画素 | 約2420万画素 | 約2420万画素 | 約1210万画素 | 約6100万画素 |
構造 | 積層型 | 積層型 | 積層型 | 裏面照射型 | 裏面照射型 |
メモリー | 内蔵 | 内蔵 | 内蔵 | – | – |
信号処理 エンジン |
BIONZ XR | BIONZ X +フロントエンドLSI |
BIONZ X +フロントエンドLSI |
BIONZ XR | BIONZ X +フロントエンドLSI |
連写速度 | 30コマ/秒 ブラックアウトフリー |
20コマ/秒 ブラックアウトフリー |
20コマ/秒 ブラックアウトフリー |
10コマ/秒 | 10コマ/秒 |
シャッター タイプ |
アンチディストーション | アンチディストーション | アンチディストーション | メカ&電子 | メカ |
8K動画 | 8K 30p 4:2:0 10bit |
– | – | – | – |
4K動画 | 4K 120p/60p 4:2:2 10bit |
4K 30p 4:2:0 8bit |
4K 30p 4:2:0 8bit |
4K 120p/60p 4:2:2 10bit |
4K 30p 4:2:0 8bit |
瞳AF | [静止画] 人物 (左右瞳選択可) / 動物 (左右瞳選択可) / 鳥、[動画]人物 (左右瞳選択可) | [静止画] 人物(左右瞳選択可)/動物、 [動画] 人物(左右瞳選択可) | [静止画] 人物(左右瞳選択可)/ 動物 | [静止画] 人物 (左右瞳選択可) / 動物、[動画] 人物 (左右瞳選択可) | [静止画] 人物(左右瞳選択可)/動物、 [動画] 人物(左右瞳選択可) |
.
上記は従来モデルと新モデル「α1」を簡単に比較した表です。まさに動画と静止画の究極のバイブリットモデルと言っても過言ではないでしょう。
その分価格は80万円前後と高めに設定されていますが、今までのαシリーズの良いところを一つにまとめて全部乗せしたモデルと考えると妥当な価格設定のように思えます。
■α1作例(店員が撮影してきています)
“α1”+SEL100400GM F5.6 1/2000 ISO1600
“α1”+SEL100400GM F5.6 1/2000 ISO640
“α1”+SEL100400GM F5.6 1/1250 ISO2000
★当店blog 2021.4.7「【レビュー】デジタル一眼“α1”で撮る『春のシマリス』」
★当店blog 2021.3.22「【レビュー】α1でまっさきに試したかった『鳥瞳AF』と『8K動画撮影』の話」
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対象モデル:カメラ本体、レンズ※一部対象外の商品があります。
α1(ILCE-1)ボディのみ:800,000円+税 一括お支払い総額:880,000円(税込)
月々のお支払い(2~24回目): 23,800円(税込)
1回目:24,600円(税込)
25回目のみ:308,000円(税込)となります。
上記はゲスト購入の際の計算になります。My Sony 会員の方がお持ちのAV商品10%オフクーポンをご利用の際は一括お支払総額:792,000円(税込)になりますので月々のお支払額をもう少し抑えることが出来ます。
月々のお支払い(2~24回目): 20,100円(税込)
1回目:22,584円(税込)
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残価設定クレジットで設定される「残価額」はその時々の評価で変更されます。残価額が一番高く設定されるのは新製品として発売される最初の時になるので残価設定クレジットを利用するなら発売時に利用するのが一番お得、とも言えます。
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東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。“α7S3”のボディを店頭にてお買い上げの方には店頭ご利用特典がございますので、ぜひご利用下さい。詳細は上記リンクにて。
時期によって特典内容も変わってきますので、ぜひお得にお買い求め下さい♪
【2023年2月1日に価格改定されました】
デジタル一眼カメラα1 ILCE-1 |
ソニーストア価格: 935,000円 税込 |
|||
発売日 | 2021年3月19日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:80,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:40,000円+税 3年ベーシック:無償 |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
|||
テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
大野 洋
2022年1月2日 @ PM 5:16
α1のRAWデータを、キャプチャーワン20で現像したいのですが、バージョン13.1.1は対応していないようです。
長く使って慣れているのと、無料が魅力なので、継続して使いたいと思っています。
現像に対応している無料バージョンは有るのでしょうか?
ご存知でしたら、ご教授ください。
tecstaff
2022年1月2日 @ PM 7:49
2022年1月2日時点での最新バージョンはCapture One 22でVer.15.0.0になるかと思います。
このバージョンから“α7 IV”まで対応をしています。
最新バージョンも無料版の「Capture One Express」が利用できます。
ダウンロードの際は「Capture One Express」で検索されると無料で利用ができます。
https://www.captureone.com/ja/capture-one-express
大野 洋
2022年1月12日 @ PM 4:32
素早い返答ありがとうございました。
無事ソフトをダウンロード出来て、α1のRAWが現像出来ました。
パソコンが苦手なので正直苦戦しましたが、URLまで付けてもらっていたので助かりました。
ありがとうございました。
tecstaff
2022年1月12日 @ PM 5:04
お役に立てて幸いです。
Capture One Expressですが、見つけるのがちょっと大変なんですよね。
リンク先だけわかれば、次回のアップデートでも同じところからダウンロードができます。新機種が登場するたびにアップデートしていきますので次回もがんばってご利用ください。