【レビュー】ミラーレス一眼最新モデル“α7 IV”と行く『角川武蔵野ミュージアム』
待望の新型ミラーレス一眼“α7 IV”が到着して最初の週末を迎えました。どこか写真を撮りに出かけたいなー、あ、そうだ、コロナ禍もあって近所だったのにまだお邪魔していなかったサクラタウン・角川武蔵野ミュージアムに出かけてみよう!ということで、“α7 IV”をもって遊びに行ってきました。
“α7 IV”のファーストインプレッション記事をこれで作りたかったんですが失敗しました。ここはそういう場所ではなかったんですね。ということで“α7 IV”とのお出かけレポートです。
こんにちは、店員佐藤です。
「角川武蔵野ミュージアム」ってなんだっけ?という方は、昨年のNHK紅白歌合戦のYOASOBIを思い出していただくとわかりますかね。3~4階くらいの高さのある本棚があるあそこです。
昨年オープンした埼玉県・所沢市にある「ところざわサクラタウン」の中にあるミュージアムです。所沢というと「トトロの森」をイメージにもたれている方もいらっしゃるし、出版会社の「角川」冠がついているのでなんとなくアニメのミュージアムとかをイメージされるかもしれませんが、そういう所ではありませんでした。
ここは「本の博物館」だったんですね。
ところざわサクラタウンにはホテルやビジネス棟、飲食店などもある大きな商業施設で、敷地内には神社もあります。その中で異彩を放っているのがこの岩の塊みたいな建物で、ここが「角川武蔵野ミュージアム」です。
中身は5階建てになっていて、例の文庫の山「本棚劇場」があるのが4階と5階にある本の博物館本体になっていて、それ以外のスペースで企画展などを開催しています。チケットはスタンダードチケット(1,200円)を購入することで博物館本体を3時間出入りすることができるようになり、企画展などは都度別料金、もしくは全体の1DAYパスポート(3,000~4,000円)を購入して全体を見学する、というシステムになっています。
中に入ると飲食が全面禁止になっているのと、お手洗いがありません。なので、お手洗いの利用のためだけでも一度退場する必要があり、それがあるため時間制限があるというわけです。3時間の時間制限内であれば出入りはできて、そのあとは一度出たら終了です。
開館時間の10時に入った場合は13時までにお手洗いと食事を済ませれば、最終入場から体力の続く限りいることはできます。スタンダードチケットとは別に、マンガ・ラノベ図書館というのもあり、そちらは600円で3時間です。午前中からスタンダードチケットで午後はマンガ・ラノベという入り方をする方法もあるかも。
複雑な仕組みになっていますが、一度スタンダードチケットで入場すれば、全体像がつかめると思います。
案内に従ってスタンダードチケットを購入し5Fにあがると、こんな感じで本とソファが並びます。ここは「武蔵野回廊」というところで、ところざわサクラタウンが立地する「武蔵野台地」に関する書籍が全ジャンル揃っています。動植物からブラタモリで紹介されそうな地形の話、事件、風俗、食べ物に関するまでなんでも揃っていて、私も武蔵野台地の縁に住んでいるものとして興味のあるものが多数置かれていて、ここで1時間以上過ごしてしまったんですが、それがまずは大失敗でした。
なんと、ここはまだ「角川武蔵野ミュージアム」の入口手前で、無料で閲覧できるエリアだったんです。奥からなにか音がするなー、ということでちょっとずつ進んで行ってから気がつきました。
ここは後からでも再入場の必要なく来られるところなので、ここは4Fから入場するのがオススメです。
4Fから入場するとこんな地図を見てから進むことになります。分野別に本が置かれているのですが、本屋さんとか図書館みたいな区分けではありません。本屋さんだとざっくりとマンガ、小説、参考書、雑誌、などのくくりで分けられていますが、ここの分け方はそういうものではなく、テーマで分かれています。
そのテーマがこちら。
化学も地理も歴史も、そういう区分けではなく、全部一緒くたにして扱っているテーマで分けられている感じ。しかも雑然と並んでいるんですが、図書館の方がオススメされている様な本が平積みで目立つ様に置かれていて、それを手に取って読み始めると時間がいくらあっても足りない、という状況になります。
こちらが実際の閲覧スペースで、たくさんの本が置かれている前に、あちこちにイスも用意されているので、手に取って興味があれば、そこで座ってじっくりと目を通すということができます。
もうこれは1日時間を潰せるとかいうレベルではなく数ヶ月暮らせるレベルです。なるほど、ここは写真を撮りに来るところではなかったですね。時間を忘れて本の世界に飛び込む場所でした。スマートフォンもまったく必要なく、手ぶらで入るスペースです。
ちなみに入口には無料で使えるロッカーがあるので、着てきたものや荷物は全部あずけて中に入ることが出来ます。
4Fの中央にあるギャラリーコーナーでは1月まで俵万智さんの展示があります。
感動しました。俵万智さんというと「サラダ記念日」で有名な人くらいしか私も知らなかったんですが、現在は沖縄に住まれて昨年新作の詩集を出版されています。その作品を中心にアート展示されているのですが、テーマがコロナ禍での生活を綴っていて、すべての歌が「うまいこというなー」というものの連続。共感できることばかりで感動しまくってしまいました。
「本棚劇場」は4Fの一番奥にあり20分に一度、プロジェクションマッピングが行われています。毎回、内容は同じなので一度見たらOKということもあり、混むことはありません。
なお、館内は写真撮影OK(一部著作物の保護でダメなところはありますが案内があります)で、フラッシュの使用と動画撮影がNGとなっています。なので、持ってきた”α7 IV”は無駄にはならないのですが、館内は図書館というだけあって、ここでシャッター音をバシャバシャ出すのはヒンシュクかも。搭載されているサイレント撮影を使って撮らせてもらってきました。
ということで、撮影の題材を探しに行ったはずなんですが、このまま読書にはまってしまいシャッターはほとんど切れずに終わっています。ですが、ここはスゴい。まだ全体の0.1%も目を通せていないので、次は何も予定がない日に朝から夜まで1DAYチケットを買って入場したいです。
年末年始に予定がない日に1日かけて冒険したいなー。
おまけみたいになりますが“α7 IV”とズームレンズ「SEL24105G」を使って撮ってきたスナップをいくつか。
“α7 IV”+SEL24105G F5.6 1/500 ISO100 焦点距離32mm
昨年末から“α7S3”や“α1”という上位機種の発売がありましたが、コロナ禍での外出自粛もあり、ほとんどロケに出ることができず、この2年くらいはあまりシャッターを切っていません。久しぶりに「写真を撮る」ことを目的に外出してきたんですが、撮ってきた写真をVAIOで再生して感動すること山のごとし。
お店でブツ撮りに使っているカメラは”α7 II”の2400万画素なんですが、3300万画素ってこんなに精細に映るものなんでしたっけ?
“α7 IV”+SEL24105G F4.0 1/1000 ISO100 焦点距離24mm
こちらは角川武蔵野ミュージアム本体ですが、拡大して見てもこの岩の質感というか模様がどれも全部バッチリと描写されています。自分で撮ってきて感動してしまいました。
“α7 IV”+SEL24105G F4.0 1/125 ISO100 焦点距離105mm
“α7S3”から「クリエイティブスタイル」と呼ばれていたものが「クリエイティブルック」に変更され、名称が変わっただけではなく設定値もより詳細にダイナミックに操作ができるようになっています。
以前はプラマイ3段階だったものがプラマイ9段階に。シャープネスは5段階でしたが、こちらの明瞭度などは9段階で設定が可能。
どうしても私みたいに経験値の浅いモノはビビッド(VV)に頼ることが多いんですが、“α7 IV”を機に他のモードも使いこなしたいところ。
“α7 IV”には「ダイヤルカスタマイズ機能」と「マイダイヤル設定」なども搭載しています。カスタマイズして、C1ボタンを押すと、普段はシャッタースピード、絞り、露出を制御するダイヤルに、クリエイティブルックを割り当てる、と言うことも可能。
例えばの一例ですが、C1ボタンを押すと、前ダイヤルがクリエイティブルックになり、後ろダイヤルの左が色温度、右がホワイトバランスという設定に一瞬だけ変える、ということが可能。
ファンクションボタンからクリエイティブルックを操作するのが普通ですが、これならC1ボタンと前ダイヤルだけでファインダーをのぞいたままで瞬時にクリエイティブルックの選択ができるようになります。一番使いやすい操作部分に自分の使いたい機能を割り当てて、集中して使いこなすようにして、自分の技として身につけていく、なんてことがこのカメラはできますね。
“α7 IV”+SEL24105G F4.0 1/320 ISO100 焦点距離105mm
とはいえ、この日は天気も良いし「VV」に頼り切ってしまって、そればかり撮ってきました。これはミュージアムの隣の池なんですが、今シーズン最強の寒波のおかげで氷が張っているのが見られました。
“α7 IV”+SEL24105G F5.6 1/800 ISO100 焦点距離24mm
ミュージアム以外にもサクラタウンには多数の施設があります。ガラス張りの「武蔵野坐令和神社」というのも見どころです。ショップも変わったお店があり、本屋さんなどは武蔵野ミュージアムの延長戦にあるようなお店になっているので、買い物も時間がかかりそう。
“α7 IV”+SEL24105G F4.0 1/30 ISO400 焦点距離24mm
ミュージアムと図書館の大きな違いはやはり分類の仕方と、この陳列方法ですよね。街の図書館もこんな展示になっていたら毎週かよってしまうかも。
電子書籍全盛の今ですが、本との出会いの形はやはりこうでないといけないな、と、昭和生まれのおじさんとしては思ってしまうわけです。
“α7 IV”+SEL24105G F4.0 1/30 ISO500 焦点距離24mm
こちらが本棚劇場です。SEL24105Gのワイド端24mmでもこれだけ映りますが、20mmとか16mmくらいの超広角レンズもここだけのために1本持ってきたいところです。
“α7 IV”+SEL24105G F4.0 1/60 ISO800 焦点距離59mm
館内は見れば見るほど、いろいろな発見があります。今度は時間制限のないときにやってこようと思います。
ということで、“α7 IV”のファーストインプレションには全然なっていないのですが、角川武蔵野ミュージアムに感動したという話でした。
来年もこうして“α”と一緒に出かけて、その感動を一番キレイに記録できるような遊びができますように。
ということで、今年の自分へのクリスマスプレゼントは俵万智さんの「未来のサイズ」になりました。
メリークリスマス。
デジタル一眼カメラ 『α7IV』 ILCE-7M4 |
ソニーストア価格: 328,900円 税込 |
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発売日 | 2021年12月17日 | メーカー商品情報ページはこちら | ||
延長保証 |
5年ワイド:33,000円(税込)
3年ワイド/5年ベーシック:16,500円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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金利0% クレジット |
24回分割手数料0%+10%オフクーポン 月々-円 残価設定24回分割+10%オフクーポン 月々-円 (初回のみ-円) |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ α7 IV 購入者限定 レンズキャッシュバック 【最大2万円】対象レンズの購入でキャッシュバック 24回払いまで分割払手数料【0%】 残価設定クレジットの分割払手数料が【0%】 |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
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