【レビュー】G Masterレンズの威力炸裂『SEL70200GM』で撮る春の浜離宮
今日は天気が良かったので浜離宮まで写真遠足に行ってきました。3月24日現在の浜離宮の桜の開花状況をレポートしつつ、G Masterレンズ「SEL70200GM」の画質比較レポートをお届けしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
私のお気に入りのレンズ。。。というかG Masterレンズは全てお気に入りなんですが、これを持って2020年の浜離宮の桜撮影に行ってきました。天気も良いですし都内の桜も今週はジャンジャン開花しているようですし、期待を込めて行ってきたのですが。。。
浜離宮のソメイヨシノはまだこんな感じです。見た目には3割くらいの量感なんですが、これで5分咲きという言い方くらいになるんですかね。
中の御門の前にある桜並木がまだこんな感じです。
こちらは菜の花畑の奥にある桜。こちらもまだまだ。今日明日に満開になる感じではなさそう。今週末あたりにドバッと開花しそうですが、天気予報だと土日は雨なんですよね。
天気がもつのは今週の金曜日までらしいのであと3日でどこまで開花するでしょうか。(予報では金曜日から1週間ほど曇りと雨予報になります) 今年の東京の桜はちょっと天気とのタイミングが合わないかも。
さて、そんなわけで、まだ開花状況がイマイチなんですが、せっかくの写真遠足です。今回はG Masterレンズ「SEL70200GM」の威力を試すべく、2本のフルサイズ対応望遠ズームレンズも持ってきてみました。
比較レンズがどれも現行モデルなのでけなしにくいのですが、これらはこれらで10倍の高倍率ズームだったり、小型軽量の高画質ズームレンズだったりします。それぞれ特徴があるのですが、高画質にふったG Masterレンズのすごさをご案内したいと思います。
まずは全域でF2.8という開放絞りを使えることのボケの大きさからご案内。同じところで同じ画角で比較撮影したモノがこちら。
SEL70200GMを焦点距離200mmにして開放絞りF2.8で撮影したモノが↑こちらです。クセのない綺麗で大きな点光源のボケが背景に見られます。
これをこのまま他のレンズと比較すると単にボケの大きなレンズというだけになってしまうので、SEL70200Gと同じF4に絞ってみます。
↑こちらがSEL70200GMでF4に絞ったときのもの。11枚の円形絞り羽根を使っていることもあって、まん丸な点光源ボケになっています。
↑こちらはSEL70200Gの開放絞りF4で撮ったモノ。こちらも大きなボケになっていますが周辺部でボケがラグビーボール状になっているのと、ややボケの形が角張っている様に見えてしまうかも。SEL70200Gも円形絞り羽根を採用しているのですが枚数は9枚です。ほぼまんまるなんですが、G Masterレンズとの差はこんなところに出ます。
それとあまり気になりませんが、ボケの光の中にうっすらと筋が見えるモノもあります。タマネギボケとか言われる輪線ボケです。
これは非球面レンズを使っていると出やすくなるボケで、Gレンズはこれでも精度の高さからまだ出にくいほう。G Masterレンズではさらに高精度なレンズを採用することでほとんど気がつかないレベルまでこれを低減しています。
↑こちらは高倍率ズームレンズ「SEL24240」を焦点距離240mmで開放絞り値F5.6で撮影したものになります。輪線ボケが目立つようになってきました。
このレンズはこのレンズで広角24mmから望遠240mmまでを1本で実現している、ものすごく頑張っているレンズです。これ1本あれば何でも撮れるスーパー便利レンズなんですが、そういう便利さと引き換えに画質面ではやや不利になる、と言えるかも。
すべてのレンズの条件を合わせるため、絞りF8にして撮影したモノが↓こちらです。
↑SEL70200GM F8 焦点距離200mmです。輪線ボケもなくまん丸ボケです。
↑SEL70200G F8 焦点距離200mmです。こちらもまん丸ボケ。G Masterレンズが1480gなのに対して、SEL70200Gは840g。重量で比べると6割弱のベイビーGレンズなんです。機動力があるのも武器です。
↑SEL24240 F8 焦点距離240mmです。こちらはやや焦点距離が長くなるので、その分、ボケが大きくなります。輪線ボケは気になるとちょっと目立つんですが、普通の方はそれほど気にしないかな?
気になってしまう方はGレンズ、G Masterレンズでご検討をどうぞ♪
レンズの解像力も試してみます。ここではわかりやすいように文字看板でテストします。やや距離のあるところから文字盤を撮影。ここではワイド端の70mm側で試してみます。
↑SEL70200GM F2.8 焦点距離70mmです。こちらは等倍で切り出しました。ギリギリですが、下半分の英文までもうちょっとで読めそうなほどの解像度です。
↑SEL70200G F4 焦点距離70mmです。こちらもなかなかの解像感。G Masterレンズほどではありませんが、こちらも日本語説明はなんとか読めそうなほどの解像度です。さすがG レンズです。
↑SEL24240 F5.0 焦点距離70mmです。若干にじんだ感じがするのとコントラストも弱めに見えるかも。
繰り返しになりますが、SEL24240はこれ1本で24mmから240mmまで使えますからね。ワイド端ではなく70mmで撮っていますが、本当はもっと広角画角まで1本で撮れてしまうすごいレンズなんです。
絞り羽根の枚数はSEL70200GMが11枚、SEL70200Gが9枚、そしてSEL24240が7枚となっています。この絞り羽根の違いは点光源のボケの形以外でも違いが出るかな?と、試してみたのがこちらです。一番絞った状態で光条をを出してみました。
↑SEL70200GM F22 焦点距離70mmで撮影したモノになります。同じ場所で同じ条件で撮れると良いのですが風があるためちょっとずつ画角が変わってしまいます。同じ様な感じで光条が出ているモノをセレクトして比較するんですが、11枚絞り羽根だと、こうして光条もたくさん出るみたいです。
↑SEL70200G F22 焦点距離70mmで撮影したモノがこちら。9枚絞りです。偶数枚の絞り羽根だと光条の数は半減するそうですが、奇数枚だと、羽根の枚数の倍数で光条が出るそうです。こちらもたくさん出ています。
↑SEL24240 F32 焦点距離67mmのものです。絞り羽根は7枚とのことですが、これがやや少なめの光条となっています。
やたらと高額なレンズがラインナップされているG Masterレンズですが、機構面でこうした複雑なものを搭載することで映りにも違いが出る、という一部の例でした。
SEL70200GMを持って撮ってきた浜離宮の今日の様子はこちらです。
花木園とボタン園の間にある内堀にかかる橋にはオオシマザクラが満開でした。ソメイヨシノよりもちょっと早めに開花します。
水上バスです。桜が咲く、この時期には海外からのツーリストさんで満杯になるのですが、ご覧の通り、今日は誰も乗っていませんでした。
コロナウイルス感染予防のためとはいえ、寂しい限りです。
中の御門前のソメイヨシノにて。まだ満開にはほど遠いのですが、咲いている花を狙って。
木の幹の影などを背景にすると桜の花が際立ちます。
桜の花はピンク色、というイメージですがソメイヨシノはほとんど白い色をしている花です。無理にピンクにせず、清楚なイメージのままで撮るならこうして背景が暗くなるところを狙うのもありです。
SEL70200GMは最大撮影倍率が0.25倍と比較的大きめに映るレンズです。これよりも本当はもっと寄ることができます。
潮入の池にかかる中の橋です。ここの桜もまだこれからです。金曜日くらいにはドバッと咲いているかも!?
鳴き声で文章を作るというシジュウカラです。先週、NHKの「ダーウィンが来た」でやっていました。何十種類かの鳴き声を組み合わせることで文章を作って、仲間と意思伝達をする野鳥なんだそうです。
私も「ツーツピ ジジジジ」という言葉を覚えました。「警戒しながら集まれ」という意味だそうです。
それを知ってから可愛くて、可愛くて。
野鳥を撮影するには「SEL70200GM」だとちょっと距離的に足りないのですが、解像度の高いレンズなので2倍くらいのトリミングだったら気づかれずにできます。
私のお気に入りのG Masterレンズ「SEL70200GM」の紹介でした。
このレンズで一番の想い出と言えば「ラグビーワールドカップ2019」です。
このときは「SEL70200GM」だけで勝負してきたのですが、こうしたやや距離のある人物撮影とかでも威力を発揮します。
“α7Ⅲ”や“α7R3”、“α7R4”、そして“α9”などの高画質モデルの“α”ボディをお持ちの方でしたら是非、ラインナップに揃えていただきたいレンズの1本です。
3月31日までは「G Master プレミアムキャンペーン」としてソニーにて1万円のキャッシュバックが行われています。
★ソニー「G Master プレミアムキャンペーン」のご案内はこちらから
“α9”シリーズや、“α7R4”、“α7R3”をお持ちの方限定になりますが、もれなく1万円のキャッシュバックが受けられます。
★ソニーストア「d払い(ドコモ)新生活応援!家電+10%還元キャンペーン」 」のご案内はこちらから
さらに現在ソニーストアではドコモの「毎週おトクなd曜日」+「新生活応援!家電+10%キャンペーン」による最大15%還元が行われています。こちらのキャンペーンも3月28日がラストとなります。
ドコモユーザーだけでなく誰でも利用することが出来ますが、キャンペーンの条件としてエントリー後に金曜・土曜日のどちらかでd払いを使って購入する必要があるので、「G Master プレミアムキャンペーン」とあわせて利用できる日にちは27日(金)・28日(土)のみという事になります。
あこがれのG Masterレンズをおトクに購入するチャンスです。この機会に是非!
デジタル一眼カメラα Eマウント用レンズ G Master 望遠ズームレンズ SEL70200GM |
ソニーストア価格: 299,630 円+税 |
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発売日 | 2016年9月30日 | 商品情報ページこちら | ||
長期保証サービス | 5年ワイド:30,000円 3年ワイド/5年ベーシック:15,000円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 限定:24回払いまで分割払手数料【0%】 残価設定クレジットの分割払手数料が【0%】 |
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テックスタッフ 店頭購入特典 |
店頭にて実機展示中 10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 |
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