『CP+ 2013』ソニーブースのセミナーレポート
日曜日の今日はカメラ写真ショー「CP+ 2013」の最終日でした。ソニーブースでのセミナーを聞きたくてまたまた行って参りました。
今日のお目当ては鉄道写真家の広田先生と、おなじみ三好和義先生のセミナーです。
どうせ行くなら朝一番からずーっといたかったんですが、あいにく今日は午前中に用事があったため到着したのはお昼でした。コンビニでおにぎりをひとつだけ買って食べて、そのままパシフィコ横浜に突入。
初日はプレミアチケットで入場しましたが、今日はWEBで事前登録をしておいたプリントを持っての入場でした。入場料はこれで無料です。
そして、ギリギリ間に合った12:15からの広田尚敬先生の「広田尚敬が語るRX1の魅力」を拝聴。
ちょっと前にダニエルカールさんと一緒にNHKで鉄道写真入門の趣味講座番組に出演されていて、それで私は知りました。一見すごい怖そうな方なんですが、お話はおっとりと優しい調子で「プロカメラマン」というとなんとなく厳しいイメージをもってしまう私の先入観を思い切り壊してくださった方、という気がします。
その語りが魅力なんですが、DSC-RX1のセミナーとか、そういえば私はまともに聞いたことがないんです。ソニーフェスタなどで馬場先生がセミナーを務められていましたが、通しでお話を聞くことはできなかったし、Wで興味がありました。
間に合って良かったです。
鉄道がこうして思い切り主役になっている以外のスナップ的な写真もいくつも見せていただくんですが、それらの写真のどこかに「鉄道」と関連したものが写り込んでいて、花や草木を撮っていても隅っこに列車が写っていたり鉄道関係のものが写っていたり。。。こういう鉄道写真もあるのか、と、楽しませていただきました。
何気なく撮られている新幹線も「これN700に見えるけど違うんですよ、実はこれN700エースなんです。」と、見たことのないロゴを見させられたんですが、あとで調べてみたら2/1に公開された新型車両で2月8日から営業運転が始まるんですって!?
最初に仕上がってきたDSC-RX1の試作機は3台あったそうですが、そのうちの1台が広田氏の手に渡り、それ以来ずーっとお気に入りで使われているRX1の写真。つい最近にもこうして使われているほどのお気に入りカメラの様子です。
そして、DSC-RX1を組み立てるための治具は40以上も利用しているそうで1台1台を厳密にレンズとセンサーの調整をしているとのこと。そのおかげで撮っている写真のどれもがしっかり隅まで解像していて、さらに歪みがなくどこまでも一直線。
鉄道写真ではレールが写ることもあるし、そういう歪曲収差とかって気になるんでしょうね。
4Kブラビアに投影したDSC-RX1の映像はまさに鬼に金棒状態で、こんなに小さなカメラで撮ったモノが、84型のこんな大画面に写してもまったく問題なく、隅々までしっかり写っているということに広田氏自身が会場で驚いていました。
そうなんですよ。この4Kブラビアに写すデジタル一眼“α”の写真、サイバーショット「DSC-RX1」の写真は今までにない最上の説得力でセミナー講師陣に力を与えてくれている様な。
後ほど紹介しますが、今回のセミナーはすべてYoutubeで公開されるそうです。でも、この4Kブラビアでの作例を見られるのはCP+の会場だけ。来た甲斐ありました。
ご挨拶もなにもできませんでしたが、広田尚敬氏を生で見られて、お話を聞けて最高です。
続いては季刊誌「風景写真」の創刊に携わった編集・発行者を経て、その後フリーのカメラマンになったという萩原史郎氏のセミナーも続けて聞かせていただきました。
広田氏と同様にすごくマジメな一直線のカメラマンさんという印象。妥協のない風景写真の撮影家さんでした。α99にSAL1635Z、SAL2470Z、SAL70200Gの3本のレンズがあれば、これだけで95%の写真は撮れる、と言い切りつつ。。。
今のお気に入りは135mmのカールツァイスSonnarなんだそうです。当店のお客様でα900ユーザーさんからも高い支持を受けているレンズです。私が使っているAPS-Cサイズのカメラボディでは200mm相当の望遠レンズになってしまうので、ちょっと手が出せないんですが、フルサイズカメラだときっと違った印象なんでしょうね。
なにがすごいってそのボケ味が良いんだとか。
これは吹雪の時に流れている雪の風が手前に吹いている。。。みたいに見えますが、実はこの日は無風状態。前にある雪の盛り上がりをぼかしたら、風が吹いている様に見えるほどのボケを出してくれているんだとか。
また、カミソリみたいにシャープな切れ味、というのはフォーカスが合うとカミソリの刃の様なきっちりした描写を見せてくれるものの、ちょっとでもピントがずれてしまうとそのシャープさがなくなってしまう、扱いの非常に難しいレンズなんだとのこと。
厳密にいうとフィルム時代にはフォーカスをいくら自分の目で正確にあわせてもフィルム面とそれが一致しているかどうかと言うと、それはしっかり合うことはないので、フォーカスを自分で前後させておくということもしていたらしいんですが、デジタル一眼“α99”なら拡大フォーカスを使ってEVFで正確にピントを楽に合わせることが可能。
またEVFで合わせたピントは絶対に撮影した写真のピントでも合うので、そういう面でもこのタイミングで135mm Sonnarがお気に入りになった理由のひとつになるのかもしれません。
いやぁ、さすがプロのカメラマンは言うことが違います。説得力あるなぁ。。。
☆当店blog 12.12.31「2012年の大晦日は東京スカイツリー」
☆当店blog 12.12.25「フルサイズデジタル一眼カメラ“α99”体験レポート」
☆当店blog 12.10.20「“α99”スペシャルトークショーin 銀座」
☆当店blog 12.10.19「“α99”にソニーポイント5%がつきました!」
☆当店blog 12.10.10「“α99”の当店オーダーレポート」
☆当店blog 12.10.9「フルサイズセンサー搭載“α99” 店員の声」
☆当店blog 12.10.7「フルサイズ“α”で東京駅を“α”写真散歩」
☆当店blog 12.10.6「平林寺とフルサイズ“α”の話の続き」
☆当店blog 12.9.21「“α”の軌跡をたどる旅『α クロニクル』」
☆当店blog 12.9.20「α CLOCKに“α99”で撮影したアマルフィ海岸が登場」
☆当店blog 12.9.15「ソニーデジタルイメージング新商品体験会 in 銀座ソニービル」
☆当店blog 12.9.13「35mmフルサイズ一眼“α99”特別先行体験会レポート」
☆当店blog 12.9.12「フルサイズセンサー搭載デジタル一眼カメラ“α99”発表と全情報」
見せていただいた写真作品はどれも、ものすごいレベルの高さのもので、こんな言い方をすると失礼にあたるかもしれませんが、先月からソニーさんのα cafeで壁紙コンテストを始めていますが、今日見せていただいた作品を応募したらどれもが2月の壁紙になってしまいそう。
萩原氏のトークショーは初めてでしたが、とても楽しませていただきました。
そしてソニーブースの最終日セミナーの大トリを務められたのが写真家・三好和義氏でした。
三好さんもDSC-RX1の作例を日本中で撮影してきています。「RX1で撮る日本の楽園」これを聞いてみたかったんです。
まるで絵を描いているようなビビッドでなめらかな写真作品の数々。三好氏もDSC-RX1については絶賛。現在、世界で一番きれいに写真が撮れるカメラなんじゃないかとおっしゃっています。
その魅力はやはり画質で隅々まできれいに写るレンズ&センサー性能。レンズ交換ができないので実際に見ることはできませんが、レンズの最終面、センサーの直前に来ているレンズはものすごい大きなレンズで口を開いている上に、そこからすぐのところにセンサーを配置しているとのこと。レンズ交換の必要がなく専用でのチューニングができるので、それで1台1台が最適化されたレンズ調整がされていることで実現している映像です。
それを4Kブラビアでみると、これまたすごい描写力。。。4K放送がなくても、デジタル一眼カメラの再生モニターとしてだけでも4Kテレビって売れてしまうんじゃないかとさえ思えてきます。
さて、サイバーショットDSC-RX1の話でおもしろかったのが先ほどの広田さんにしても三好さんにしてもEVFのこともほめてくださっていて、お二人ともEVFには大型アイピースを装着されていました。
詳しくはこちらのblogエントリーで紹介しているんですが。。。
☆当店blog 12.12.20「NEXシリーズのファインダーアイピースカップの話」
DSC-RX1の電子ビューファインダーキット「FDA-EV1MK」には2種類のアイピースが入っているんです。従来のアイピースと、それと大型のカバーがついているアイピース。三好さんの説明ではこの大型アイピースはめがねをかける人用のものだったらしく、三好さんもこれを愛用。
夕日に向かって撮るなどの明暗差のある撮影時にもこれを使っていたというエピソードをわざわざ紹介してくれていました。
私も部品取りで試しに取ったモノがあるので、今度、NEXのEVFにつけて試してみます。(普段はめがねを取って撮影しているんですが、次はめがねをかけたままで。)
この眼鏡用アイピース、市販化されるといいですね。
沖縄の写真を中心にたくさんの写真作品を見せていただき、そこでもやはりRX1のずば抜けた解像度、そして4K映像のすばらしさについて私たちと一緒に感動されていました。RX1もすごいんですけど、この4Kブラビアの映像もすごいんです。
これ、自分の撮った写真を4Kブラビアで見てみよう!なんてイベントがあったら、私も自分の写真をポケットビットに入れて遊びにいってしまうかも。
こういうセミナーでプロカメラマンさんのお話を聞いて「よし、同じレンズがあれば私でも同じ写真が撮れるはず!」とか、思い込んでしまいがちなんですが、今回のサイバーショット「DSC-RX1」も同様ですね。
CP+に来るまでは、なんだかんだ言っても、フルサイズデジタル一眼の“α99”の方が欲しい!とか思っていたんですが、DSC-RX1ならでなの画像をこれでもか状態で見せられると、ちょっと考えが変わってきてしまいました。
DSC-RX1も使ってみたいなぁ。。。
★ソニーストア デジタルスチルカメラ「DSC-RX1」のご案内はこちらから
☆当店blog 12.11.10「DSC-RX1の専用アクセサリー人気ランキング!」
☆当店blog 12.10.19「『DSC-RX1』当店オーダーレポート」
☆当店blog 12.10.18「サイバーショット『DSC-RX1』製品レポート店員の声」
☆当店blog 12.9.17「西国分寺を“α”写真路」
☆当店blog 12.9.15「ソニーデジタルイメージング新商品体験会 in 銀座ソニービル」
☆当店blog 12.9.12「フルサイズセンサー搭載サイバーショット『DSC-RX1』発表」
と、これで2013年のCP+イベントは終了。最終日は16時で終了なんです。また来年までこのイベントはないのか。。。と、思えてしまうんですが、実はまだお楽しみが残っています。
それがこちら。
なんと、初日のソニーブースセミナーの様子は動画で撮影されていて、それがすでにYoutubeで公開されているんです。全部、私が初日に聞いたセミナーと同じモノ!(あいにく私はカメラに写ってはいないみたいです。)
どれも約40分のセミナーになっているんですが、その様子がこちら。
1月31日13:15 福田健太郎氏「“α”で楽しむ風景写真の撮影術」
1月31日14:15 染瀬直人氏「PlayMemories Camera Appsで広がる写真表現」
1月31日15:15 水口博也氏「一眼動画で撮る南極大陸」
1月31日16:15 山本まりこ氏「写真が楽しくなる旅フォトレッスン~エアリーな写真の撮り方~」
すごいですね! これでCP+にこられなかった方もセミナーだけは受講できてしまいます!
私も水口氏の前半部分は参加ができなかったので、これで改めて見直すことができます。今日はカメラは回っていませんでしたが昨日収録した分については明日以降にyoutubeに追加される予定なんだそうです。
皆さんも見られますよ! 広田氏、萩原氏、三好氏のトークショーが! 別の日のトークショーの様子は私も気になりますので、もう一度見てみようと思います。
以上「CP+ 2013」のソニーブースセミナーの様子でした。帰りは東急東横線を使って渋谷駅まで戻ってきたのですが、この駅を利用するのも今回が最後になるかと思うと感慨深いモノがあります。
4年間、CP+開催のたびに使ってきた駅ですが、まもなくこの駅がなくなります。
地下に駅が移動して東京メトロ・副都心線との直通運転がスタート。自宅の最寄り駅からみなとみらい駅まで乗り換え無しで来年からは行けるんです。
毎年終電を気にしながら飲んでいるんですが、それも簡単な話になりそうです。
では、また来年!!
最後に、関係各位の皆様方、お疲れ様でした。
そして会場でお声がけくださった皆様、ありがとうございました。
☆ソニー報道資料『「CP+(シーピープラス)2013」出展 高画質を追求した最新のカメラ商品群の展示と、4Kやネットワークによる新しい写真体験を提案』
【当店blogのCP+関連過去記事はこちらから】
☆当店blog 2012.2.13「CP+ 2012 ソニーブースセミナーレポート」
☆当店blog 2012.2.10「『CP+ 2012』レポート」
☆当店blog 2011.2.10「『CP+ 2011』次世代α中級機レポート」
☆当店blog 2011.2.10「『CP+ 2011』ソニーブースレポート」
☆当店blog 2010.3.15「『CP+』レポート 新型αボディ 詳細編」
☆当店blog 2010.3.14「『CP+』レポート ミラーレスα詳細編」
☆当店blog 2010.3.11「『CP+』レポート ソニーブース速報編」
☆当店blog 2010.3.4「『CP+』ソニーのデジタルイメージング商品の出展概要」