『CP+』レポート ミラーレスα詳細編
日曜日まで開催しているカメラ・映像ショーの「CP+」にて日本国内でも初めてその姿を見ることができるようになった「ミラーレスα」のモックアップというか参考出品の新コンセプトカメラ。
今回の当店全力取材によって明らかになったことを大量の写真とともに紹介したいと思います。
CP+が開幕したのは3月11日でした。朝10時にスタートして10時10分からソニーブースで最初のステージが始まりました。ここで登場したのがミラーレスα。
元サッカー日本代表の小倉さんのトークショーの最後の部分がこのミラーレスαの紹介で、1ヶ月早くアメリカで発表されたモックアップがそのまま日本に持ってこられて、参考出品ではありますが日本初公開の瞬間に立ち会えました。
そして、開幕前に発表があったとおり、今回はそのコンセプトモデルなんですが実際に手にとってさわることができます、となっていました。お!今回はお触りありですか!?
と、会場にやってきてみたところ、それはコンセプトモデルの形をそのまま起こして、実際に撮影ができるようにした場合に必要な重量を計算して、その重さにしたという発泡スチロールカメラ。写真で数えてみると、これがステージの周りに16台も配置されていました。
さらに定期的にステージでフォトセッションがあり、ミラーレスαのコンセプトを説明。
参考出品のコンセプトモデルで、トークショーあり、試用台あり、フォトセッションありって前代未聞。ティザー広告の得意なモバイルVAIOですら、こんなことはやったことがありません。
新しい試みですねぇ。
で、現在、このミラーレスαについて明らかになっていることは「APS-C」サイズのイメージセンサーを搭載していること。交換レンズが用意されること、ぐらい。発売時期も価格も、そのレンズのこともすべて謎。
ある意味、すごい夢のあるモデルで、現時点ではそのスペック、仕様を想像するしかないわけでもあるんですが、今回はそれをできるだけ掘り下げて楽しんでみよう、ってところです。
まずは、そのサイズ感ですが、サイバーショットDSC-TX7と並べてみたのがこちら。
カードタイプのサイバーショットTXシリーズと比べて小さいはずもなく、かなり大きめに見えるとは思いますが、高倍率ズームができるDSC-HX5Vよりもさらに厚みをつけた感じでしょうか?
モックアップは2種類あったんですが、こちらは単焦点レンズと思われる小型のレンズを装着している状態になります。やはりセンサーにAPS-Cサイズのものを搭載するんですから、それなりの大きさにはなります。
このコンセプトモックアップは表面が発泡スチロールで仕上げてあるものの、フックは金属でそれが中に入っている金属とつながっている感じ。その周りを発泡スチロールで包んでいる、という作りになっています。
こちらはステージにあるPMAで発表されたと思われるモックアップです。手の届かないところにあるので、こちらはさわることはできません。ボディカラーは3色ありますが、これが実機として製品版で発売されるときにこのカラーが用意されるかどうかはなんの保証もありません。
あくまで、コンセプトモデルですので、ここからどう変わるかは全くの未知数。このまま製品版で出てくる可能性もあるし、まったく違うものが出てくる可能性もあるし、というところ。
一応、この3つのモデルを見てみると、これが単焦点の薄型レンズを装着したイメージのモックアップ。ボディはシルバーカラーになっていますが、直線的なデザインはかなりシンプル。こんなシンプルなデザインで果たして、本当に出てくるんですかね?
こちらはレッドボディなんですが、装着しているレンズには2本のゴムリングがあるように見えるのでズームレンズというところ。ボディが小さい分、レンズはかなり大きく見えます。
こちらはブルーボディ。一緒に置かれているレンズはやや直径が太そうです。大口径のズームレンズか、それとも18-200とかの高倍率レンズなんでしょうか?
マウント部からは中に入っているAPS-CサイズのCMOSセンサーが見えます。
ソニーデジタル一眼レフαの特徴であるシナバーカラーのリング塗装がないので、αシステムとは別のもの、とも考えられますし、単なるモックアップだから、というのもありですかね?
最初のトークショーの時の写真を見返してみると、そこになにかオレンジのステッカーがあるので、むむ、これはなんだ!?と、思っていたんですが、知り合いと話していたらそこにはどうやらSECRETと書かれているんだそうです。そうか、ここにステッカーがあるということは底面にふたとかもないんだろうし、これは本当に木製のモックアップなのかもしれません。
このトークショーをしているときは、ステージにカラー付きのモックアップの展示はなかったので、このコンセプトモデルは今のところ、地球上にはこの3色しかないのかも。
お触りありで、この発泡スチロールαはさわり放題。その後、アンケートをコンパニオンさんが一生懸命とっていたので、この展示会ではモデルの外観を見てもらって、さらに重量などの質感を見てもらって、ユーザーさんの反応をみるというのが目的なんでしょう。
持ってみるとシャッターボタン、そして背面にあるMOVIEボタンの2つが突起としてあるんですが、このボタンの部分だけちょっと柔らかめにできていて、ボタンを押す感覚が味わえるところがちょっとにくかったりします。
このレンズのマウントのことも全く明らかになっていないんですが、あ、そうだ!
α550などで使っているSAL1680Zのレンズを並べてみたところがこの写
真。リサイズして小さくしてしまっているのでわかりにくいかもしれませんが、このコンセプトモックアップについているレンズの外径よりも、SAL1680Zのマウント部の直径の方がやや大きいんです。数字にすると、おそらく3~5mmくらいのものかもしれませんが、もしもモックアップのレンズ部が精密に直径を再現しているものだとしたら、そのままでは従来のαレンズは装着できないってことになるかも。
ミラーレスαが登場するときは今回のモックアップで見せている3本のレンズだけが製品化されて、それが専用マウント。あとから従来のαマウント用のアダプターとかが出てそれによって、従来のレンズが使えるようになる、とかになるんですかね?
そのときにAFが効くのか、とか、AFに使うモーターは積んでいるのか?とか、どんな制約があるのかとか、もう、このあたりの話は聞きたいことだらけ。
一応、担当の方とかを数人捕まえて話を聞かせてもらっているんですが、レンズマウントのことはまだなにも話せないようです。
その代わりに、日本発表で、なにかPMAよりも新しいことが公開されていないんですか?と、聞いたところ、教えてもらったのが、下記の新しいユーザーインターフェースの画面です。
従来は横方向の棒グラフで表現していた絞りの違いによる被写界深度の違い。これを新しい形で見せるそうです。
いかにもこれオレンジのポイントを上下に持って行けそうですが、これ、もしかしてタッチパネルなのか!?
こちらも今回が世界で初めて公開された撮影モードの変更シーンなんですが、あ、パノラマ撮影モードもあるんだ。ってことも重要なんですが、これ、一緒にいたkozyさんがおっしゃったんですけど「モードダイヤルってついてたっけ!?」
なに? そういえばミラーレスαのボディを見てもないんですよ。モードダイヤル。天面にあるのはシャッターボタンだけで、背面にはサイバーショットみたいな十字キーがあるだけ。
十字キーは回転しないですし、最初からシルク印刷で十字キーのそれぞれのボタンに役割が与えられているので、上下キーで回転させるというのもちょっと不自然。今までのサイバーショットモデルでもそんな役割を与えたモデルはありません。
さらに。。。
これはホワイトバランスの選択シーンらしいんですが、よく見るとこれはアイコンが縦に並んでいるのではなくて、円形に配されているんです。ってことは、これ回転してホワイトバランスを選択することになります。
3つの回転機能がここで紹介されているわけですが、正直、コンセプトモデルの液晶を見ても、これはタッチパネルになっているようには見えません。サイバーショットとは違うシリーズですから新しいタッチパネルデザインになっている可能性もあるんですが、それよりも、これだけの回転インターフェイスになっているわけです。
自然と考えられるのは。。。ジョグダイヤルなのかも!
コンセプトモックアップにはどこにもジョグダイヤルが搭載されていませんが、どこかにジョグが搭載されて、それで回転、押し込みをすることでこれらのユーザーインターフェイスを実現する、なぁんてアイデアもあったりするわけです。
さすがiさん。(この後の飲み会で写真を見ながら話していて出てきたアイデアです。(^_^)v)
その他、こんなシーンもあります。これも完成品のデザインとかではなくて、PC上で作っているイメージ映像ではあるんでしょうけど、よく見ると日付が2010年3月12日になっていて、この時点では未来の日付になっているんです。そうか、このCP+でこれを発表する狙いは最初からあって公開されているんですねぇ。
これもイメージ映像ですので、ソニーさんは何の保証もしませんが、RAW+JPEGの記録とかはできるし、撮影サイズもSサイズになっているので、この上のMとLはあるんだろうな、という想像もできそう。
CP+でミラーレスαが正式発表されるらしい! 発売時期は5月では? など、いろんな声を耳にしているんですが、さて、どうでしょうね。
従来のαだと、こうして参考出品されるとほぼ、そのままの形で製品化されていますが、今回のモデルはあまりにもデザインはシンプルだし、インターフェイスが先に発表されたところで、ちょっとあり得ない操作法が隠されているみたいだし、コンセプトモデルって通常はガラスケースの中でさわらせてくれないものが、こうして今回は手にとってサイズ感を試させてくれているし。。。
開発段階がどれくらいまで行っているのか皆目検討がつきません。
ただ、一緒に展示されているエントリーモデル、ミッドレンジモデルの2機種のボディも登場していて、そちらのどちらか一方が年内に発売される、という声を耳にしています。とすると、年末にエントリーモデル、ミッドレンジモデルのどちらかが発売になるとして、一緒にミラーレス機を発売するのはちょっともったいないというか、リソースの問題もあるはず。
そうすると、やはり、この夏にミラーレスαは発売される気がするんですが、5月、6月に発売されるとしてこの時期にこんなモックアップ展示というのはちょっと遅いような。。。
でも、調べてみたらα100の時って7月発売で6月から先行展示とかだったみたいです。そうか、発売前1ヶ月くらいで製品発表ってありみたいなんです。(α100は2006年6月6日プレス発表で7月21日発売でした。) 例年、ソニーフェスタが開催される6月頃までには大半の製品が発表&発売されてボーナス商戦に間に合うようにしてくれるんですけど、それに間に合わせるなら5月発表6月発売とかもあるはずなんですよねぇ。
あと、ボディカラーなんですが、レッド、ブルー、シルバーの3色になっていますけど、通常一番人気になるブ
ラックボディは出てこないのか?とか!?(できればソニースタイル限定カラー希望♪)
仕様も含めて、発売時期、価格もどうなるのか、こうして予想するのが楽しいのもα製品ならでは。VAIO type Pの時も、VAIO Xの時もそうでしたが、そんな夢が詰まっているソニー製品。新しいカテゴリーのモデルになるので、新しいαアクセサリーも相当数登場してくるでしょうしねぇ。
正式発表が本当に楽しみです。
新しい情報が入りましたら、また追加して情報掲載をしていきたいと思います。
☆当店blog 10.3.4「『CP+』ソニーのデジタルイメージング商品の出展概要」
☆当店ホームページ「ソニーα初めてレッスン 無料セミナー」のご案内はこちらから
★ソニースタイル デジタル一眼レフ“α550”のご案内はこちらから
☆当店ホームページ デジタル一眼レフ“α550”ファーストインプレッション店員の声
あんだーZEN
2010年3月14日 @ AM 12:56
モックアップは おっしゃる通りコンセプトモデルですので どう変わるかは分かりませんが 何かダイヤルが付いた方が使いやすいですよね。
ユーザーインターフェースの円形に配されている所を見ますと SO505iなどにあったジョグダイヤルと言うよりはSO505isにあったディスクジョグの画面を思い出します( ̄ー ̄)
店員佐藤
2010年3月14日 @ AM 1:09
♪あんだーZENさん、こんばんわ。
コメントありがとうございます。
おお!! そ、そうだ! 十字キーのところがディスクに
なっていて回転するなら、軸の向きもそのままだし、その
可能性は思い切りありますね! それだったらコンセプト
モデルのデザインそのまま、という可能性も!?
私もドコモのSO506を使っていました。リボルバースタイルって
使ってみるとくせになるんですよね。また復活してくれないかなぁ。