『CP+』レポート 新型αボディ 詳細編
昨日で終了したカメラ・映像ショー「CP+」ですが、出展者の皆様、お疲れ様でした。ニュースサイトによると昨年のPIEとほぼ同じくらいの入場者数と発表があったそうです。
昨年のPIEよりも身動きが取りやすかった様な気がするんですが、それはパシフィコ横浜という広い会場を用意してくれたおかげだったんでしょうね。来年もパシフィコ横浜で開催される予定だそうです。
さて、このblogエントリーではソニーブースで参考出品されていた新型のαボディのことについて、ちょっと詳しくみてみたいと思います。
ミラーレスαの他に、ガラスケースに入った状態でエントリー機というかメインストリーム機が1台。PMAではミッドレンジモデルとなっていた中級機が1台。モックアップでの展示がありました。
この2台のうちの1台が年内に発売される予定とのことです。
2007年春にも同様の発表があって、後のα700とα900が参考出品になり、α700がその年の11月に発売。α900は翌年の秋に発売された経緯があります。まったく、それと同じ形での登場になっているところが興味深いですね。
ではメインストリーム機の様子から見ていってみたいと思います。
こちらがメインストリーム機の参考出品。肩のところに「AVCHD」のマークがあるんですが、このモデルはハイビジョン動画の撮影が可能なモデルということになりそうです。装着されているレンズはSAL1855という、α330やα550の標準ズームレンズに使われているレンズ。その標準レンズがずいぶん大きく見える気がしますので、ボディはやや小さめに作られているのかもしれません。
こちらはα550と比べてみているところ。デザインはα550にかなり似ているモノのグリップ部分のサイズはα380くらいなのかもしれません。
この角度でみるとグリップの小ささがわかりますね。標準ズームレンズがまるで大口径ズームレンズの様に見えます。α550のボディバランスで考えたら高倍率ズームレンズSAL18250くらいに見えますからね。
ボタン配置を見ると赤いマークのついたMOVIEボタンが目立ちます。AVCHD録画が可能なサイバーショットDSC-TX7、DSC-HX5VにもMOVIEボタンが装備されていて静止画撮影モードになっているときでも、このボタンさえ押してしまえば動画の録画がスタート。
いちいちモードを変えなくても録画スタートになるので気軽に動画ファイルを残すことができるようになります。どうやらαにも同様の使い勝手の良さをこれで実現してくれることでしょう。
それとα550などのライブビュー機能を搭載したモデルではファインダー脇に切り替えスイッチがついていて、それを使ってファインダービューか、液晶ライブビューかを切り替えるのですが、このメインストリーム機には切り替えスイッチが搭載されていませんでした。
動画撮影時にはミラーアップしてCMOSセンサーを使った撮影になります。なので動画撮影の時は必然的にライブビューでしか使えなくなるわけですが、えーと、切り替えボタンがないと静止画撮影の時にライブビューが使えなくなってしまのでは。。。
他にそれっぽいボタンやスイッチがないので、静止画撮影=ファインダービュー、動画撮影=液晶ライブビューという使い分けをするのかな?
モードダイヤルはAUTO、P、A、S、Mの他にシーンセレクションが6種類。フラッシュ禁止オートもあって、12モードを用意してくれています。
ですが、ここにも動画撮影のためのモード選択はないんです。うん、ますます「MOVIE」ボタンだけですべてをこなす感じになるのかも。
そういえばα550に搭載されているオートHDR設定、ISO設定、連写設定の各ボタンも省かれています。
ということはAVCHD記録の新機能が搭載されるモノの、格としてはα550の下、α330の上という様な位置づけになるのかも? α550を使い始めて半年、それらの3連ボタンの操作に慣れてしまったので、この便利さは早々簡単に捨てることはできそうもありません。
α550からの乗り換えはないかなぁ。。。
背面の液晶モニターはフレキシブルに動かせるようにデザインされています。それほど突起せず収まりの良いところは魅力的です。
で、ここまで完成していてシルク印刷も施されているところを見ると、完成度はかなり上がっている気がします。年内にどちらか1機種発売されるとのことですが、明らかにこちらのメインストーリーム機の方が早く発売されそう!もしかして、この期待、動作するんじゃないの!? とか思うんですが、これ、よくみるとまだまだモックアップだと言うことがわかります。
この角度で見ても電池やメディアを入れるためのフラップがありません。α550までのカメラであればここにメディアスロットを隠すためのふたがあるはずなんですけどねぇ。
それどころか、この貼り合わせたラインのところをよく見ると、こんなに深い切り込みが見つかりました。ご自分のαのフラップ部分を見るとこういう隙間はないことがわかるはず。そうなんですよ、シルク印刷とかしっかりとしてあっても、まだまだ、これはモックアップマシンなんです。
製品化までの道のりは通そう。
なお、このメインストリーム機ですが、プレビューボタンを装備していました。プレビューボタンというのはファインダービューをしているときにシャッターの代わりにこちらのボタンをおすことで、実際の撮影時の絞り加減を試すことができます。
普段はフォーカスの山がつかみやすいように絞りを開放にしてピント合わせをするのですが、プレビューボタンを押すことで画面が暗くなる代わりに、被写界深度が変わって、実際にシャッターを切ったときと同じ絞りで構図のチェックをすることができます。
α100に搭載されていたんですが、α350世代では省かれていて搭載しているのはα700、α900などの高級機だけのものになっているかと思いきや、ここでメインストリーム機に復活搭載です。
AVCHDの動画撮影時にも絞りは変えられるのかな? いろんな疑問や謎があるんですが、これらの搭載されたボタ
ンをみることで、ちょっと性格がわかってくるようです。
続いては中級機、ミドルレンジモデルの参考出品モデルです。α700の後継モデルという位置づけになると思いますが、こちらもAVCHDのロゴが入っていて動画撮影が可能になります。
ボディ上部に液晶表示の窓が出来ています。シャッターボタンのところに電源スイッチがやってきて露出補正、ドライブモードの変更ボタンも配置されています。現行のα700ではボディ上面にホワイトバランス、ISOボタンがあったのですが、それは無くなったようです。
見づらいのですがシャッターボタンのちょっと下のところにはダイヤルも装備。
さらに手前にもダイヤルがある、コニカミノルタから継承している上位機種のWダイヤルはそのまま踏襲しているようです。また十字キーではなくジョイスティックを使った操作もα700のままで、共通部分がかなり多いことがわかります。
AEロックのボタンの左上には小さく「MOVIE」ボタンも用意されるようです。
ボディの大きさはα700とほぼ同様。ボディの厚みというか奥行きを比べるとやや最薄部が薄くなっているようです。
そういえばα550で搭載された「マニュアルフォーカスチェック・ライブビュー」という、撮像センサーを使ったライブビューですが、この新型ミドルレンジモデルには搭載が見送られたんでしょうか?MF CHECK ライブビューの文字はどこにも見つかりません。
メニュー操作からライブビュー切り替えを行うのはまったく現実的ではないですし、そういう凝ったギミックはないのかな?
堂々と「ミッドレンジモデル」と銘打っているのでボディは当然メタルボディでしょうし、カチッとした質感のある撮影感触が楽しめると思うのですが、クラスを超えた機能搭載を果たしたα550の上位機種かというと。。。やはりα550の進化はちょっとこういう従来のカメラボディとは違う方向へ進化している気がします。
このミッドレンジモデルの進化はサイバーショットで言うところのWシリーズの様なもので、α550がTシリーズ的な進化をするモデルにあたるのかも。
ということで、当店の勝手な予測まじりの写真解説でした。あまり写真についての経験も知識もないもので、これらの写真から推測できることはまだまだいっぱいあると思うんですが、なにか思いついたことがありましたら、是非、私にも教えてくださいませ!!
今のところ、新型中級機が発売になったら当店の業務用に購入をするつもりです。メインストリーム機もお店で買えるかなぁ。。。
個人的なプライベート用には、操作するところがいっぱいあるα550をもうちょっと使い込んでみたいと思っています。
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