【レビュー】新型Vlogcam『ZV-1 II』で撮る「6月の木曽駒ヶ岳キャンプ」
今回は趣味の世界の話です。新型のVlogcam「ZV-1 II」の初使いでキャンプに行ってきました。山歩きに使うVlogcamのレビューレポートをお届けします。
6月の木曽駒ヶ岳キャンプレポートと合わせご覧ください。
こんにちは、店員佐藤です。
9年ぶりに木曽駒ヶ岳に行ってきました。山登りをされていない方にはどんな山なのかご存じないと思いますが、中央アルプスにある山で途中までロープウェイで行けます。そこから歩いて2時間くらいで山頂に到着します。それほど難しい山ではないのでアクセスできれば日帰りも可能な山です。
標高は2956mあるので装備はそれなりに必要ではありますが、誰でも行ける3000m級の山です。そして、その山頂から15分のところにキャンプ場があり星景撮影するのにも向いている山かと思います。
山頂キャンプ場にある山小屋は7月からの営業開始で6月はまだ開業していないこともあり、ネットで探してもこの時期にテント泊している方はあまりいなくて情報が少なかったのですが、以前、一度経験もあるし、ちゃんと装備を整えて行ってきました。
今回のレポートはほぼ全部「ZV-1 II」で撮影しています。写真も動画も撮ってきているので、これで紹介させてください。
さて、木曽駒ヶ岳へのアクセスですが、クルマの場合は「菅の台バスターミナル」というところを目指します。駐車料金は24時間で800円。ここからバスに乗ってロープウェイ駅を経由して「千畳敷カール」のある山頂駅を目指します。
ロープウェイ駅までの道は一般車は通行規制されていて行けないので、必ず、このバスを経由することになります。
バスが往復1660円、ロープウェイは時期により変動しておりこの日は往復2410円でした。バス、ロープウェイ共に30分に1本のペースで運行されています。
こちらがロープウェイ駅のしらび平駅です。お土産などの売店がここにあります。
バスセンターから大体1時間程度で標高2610mの千畳敷駅に到着。あいにく雲が多くて千畳敷カールの上の方が全然見えませんが、その断崖絶壁なところを徒歩で登っていきます。
ちゃんと整備されていて登りやすいように階段も作られています。ただ、急坂なだけで、ここを大体40分くらいかけて登ります。
今日もテントと撮影機材を背負ってきていてザックの重さは大体18kgくらい。だいぶ軽量化してきているんですが、頑張って登ります。
無事、40分後に乗越浄土という、千畳敷カールの上まで上がれました。道中、大変なのはここだけです。あとは1時間くらいかけてノンビリとテント場へ向かいます。
と、その前に宝剣山荘(青い建物)へ立ち寄って、キャンプ場の宿泊手続きをします。頂上山荘が7月1日から営業開始で、それまでは、こちらの宝剣山荘でキャンプ場の受付を行っています。
トイレの利用ができるのと、水も無料でいただけます。ただし、ここからキャンプ場までは30分以上かかります。受付を済ませたら、出発。
中岳という小高い丘みたいな山を超えると、木曽駒ヶ岳山頂とその下に頂上山荘、テント場が見えてきます。キャンプ場から山頂までは15分ほどの道のりです。
前回来たときもなんども上り下りをしていました。
今回も雲が晴れたタイミングを探して山頂アタックしますよ。
キャンプ場はこの日は利用者が私ひとりだけです。好きなところにテントを張れるので一番平坦な広いスペースを確保。
あとは夜を待って、星景撮影を一晩中楽しむ予定だったのですが、どうも雲が晴れそうな気配がありません。それどころか夕陽も見えなさそう。
それではもったいないので、急遽、ここでXperia 1 IVを接続してYouTubeの緊急生配信をしてみました。
Xperia 1 IVには外部モニターアプリが用意されており、ここにUSB接続でZV-1 IIからのストリーミング出力を入れてあげれば、それだけでYouTube配信を行うことができます。au、楽天モバイルはこのキャンプ場では電波がつながらなかったのですが、ドコモ回線は10Mbpsほどのスピードが出ているので配信ができました。
特に面白いコトを言っているわけではないのですが、地上2900mの高地からの生配信がこちらです。
配信している最中から急に雲が晴れてきて、これは山頂から夕陽が見えるかも!と、なってしまったので、生配信はすぐに打ち切りw 15分かけて登ってみると、夕陽は見られませんでしたが夕やけはちょっとだけ見られました。
こんな綺麗な夕やけは久々です。
特にストレスのかかる仕事をしているわけではないのですが、なんか心が選択されている感じがします。
山頂からキャンプ場に戻って、夕飯を開始。本当は星空を見ながらタイムラプス撮影しつつ、夕飯をいただく予定だったのですが、全然だめなので夕飯を作りながら晴れ間を待ちます。
で、ここで「ZV-1 II」の機能で新発見がありました。
動画主体のVlogcamですが、写真撮影機能もちゃんと搭載されていてマニュアルモードなどもあります。で、ここで星景撮影のためのセッティングをしようとしたら。。。
あらら、シャッタースピードは1/4までしか遅く出来ませんでした。これ以上の長時間露光ができないので、これでは星景撮影は難しいですね。
頑張って、1/4 F1.8 ISO6400でこれくらいです。そうか、手の平サイズの超小型カメラで、こうした山登りの時とかに便利なカメラで、これ1台で全部いけると思っていたんですが、ちょっと厳しいですね。
↑これはZV-E1 + SEL14F18GMです ZV-1 IIの撮影ではありません
と、いうことで、ここでは兄貴分のVlogcam「ZV-E1」の出番です。撮りたかったテントと天の川のカットは次回にお預けですが、ここでダイナミックレンジの広さだけ確認。テントの中に小さなライトを置いて、それを布で覆って光量を落としているんですが、もっと光の弱いLEDライトで大丈夫そうです。
次は8月のペルセウス座流星群の時にやってくる予定なんですが、さらなる荷物の軽量化と弱い光のLEDライトを用意です。
その後、11時くらいまで粘って、雲の切れ間が見つからなかったので仮眠。2時に起きてみてもさらに雲が厚くなっていて、結局朝を迎えてしまいました。
気温6度でしたが、風がほとんどなく、それほど寒さは感じません。というか陽が出て7時過ぎには20度近くまで気温があがっていました。
寒くもなく風もなく助かりました。
8時過ぎにテントを片付けて、再び山頂まで。
たった15分でこられる山頂って良いですね。累積でもう6回くらいは登頂しているんじゃないかと思います。
こちらは北側の景色。北アルプスが見られます。雲海をこれだけ見られるのも久々です。
画面中央のちょっと右には富士山も見えます。
流星群、どこで見ようかなー。
中岳を経由して来た道を帰ります。
キャンプ場ですが、とくに誰も管理しているわけではないのでチェックアウトの時間も指定は無く、帰りもとくに立ち寄らずにそのまま帰ってください、とのことだったので、ゴミだけ残さないようにして(他の人のゴミも持ってきました)後にします。
そのまま千畳敷カールを降りていくのではなく、今回は時間にゆとりもあるので「伊那前岳」に寄り道。往復50分のルートで、千畳敷カールを横から見ることができます。
千畳敷カール、上から見るか、横から見るか、下から見るか、全部見てきました。
なお、今回はスマートフォンを3台持ってきています。ドコモ、au、楽天モバイルのSIMがそれぞれに入っていて、キャンプ場ではドコモ回線だけが使えていたのですが、ここ伊那前岳ではドコモがアウトで、なんと楽天モバイルが使えるという。
楽天モバイルはバンド18を使っているのでauのローミング通信なんですが、auもバンド18を使っているのでau=楽天という感じなんですが、一部、auだけ使えて楽天はつながらないバンド18とかもありました。
その辺の話はまた別の機会に。
ということでロープウェイ駅まで無事に下山してきました。山歩きでZV-1 IIの広角18mmはすごい威力を発揮しました。なんせ、広い景色を撮る、というのが山では多いですからね。
↑こちらはXperia 1 Vの24mm画角での撮影です。剣ヶ池という撮影スポットからのショットです。
同じところで18mmを使うとこんなに広くなります。風景を切り取った感じでは無く、全部持ち帰る感じです。
このコンパクトカメラで18mmというのは威力が大きいですね。
さて「ZV-1 II」の話をもうちょっと。
今回の山歩き撮影ではシューティンググリップ「GP-VPT2BT」を装着して使っています。これを使うと歩きながらの撮影時に回転ブレが抑えられて、かなり手振れが低減されます。ZV-1 II自体に手振れ補正アクティブは搭載されていますが、フリーハンドで動画撮影するよりもシューティンググリップを使った方が安定します。
また、自撮りする場合もグリップの分だけ距離が取れるので、より広い画角での撮影になります。
24mm画角だと自分の顔が大写しになるだけなので、なかなか抵抗のある自撮りなんですが、今回はやや恥ずかしさを軽減しながら撮影出来ました。
背面モニターは横開きするタイプなんですが、フタ代わりにすることが出来て、さらにモニター収納で電源オフ。モニターを開くと電源オン、という使い方ができます。
電源ボタンを押すよりも確実に電源オンオフができるので、これも使いやすいポイントでした。撮影したいときに取り出して、すぐに撮影スタンバイにできます。
これは正確にタイムを測ったわけではないのですが、自前で使っていたサイバーショットRX100M4よりも電源オフにしたときのレンズ収納のスピードが速いので、モニターを閉じたらすぐにしまう、ということができるのも利点。
あ、ちなみに私のZV-1 IIですがリグを付けて本体を保護しています。写真に写っているリグは標準装備ではないのでご注意ください。こうした岩だらけの山なのでカメラを置くだけでも傷を付けてしまったりしそうなので、こうした保護もしています。元々サイズの小さなカメラなのであまり邪魔にはなりません。
バッグは昔懐かしいソニーのデジタル双眼鏡のケースを使っています。こうして間口の広いバッグを肩掛けにして持ち歩くと、便利だと思います。
それと、こうした日影のほとんど無いところでの撮影で、直射日光がモニターにあたります。ファインダーがなくて見づらくないのか?というのが気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、これがそうでもないんです。
モニターの明るさを「屋外晴天」というのにしておくと直射日光が当たるところでも、割と液晶モニターで画角の確認ができます。
この設定のまま屋内で使うと白飛びしているような極端な絵柄になってしまうんですが、晴天の屋外では威力絶大です。ZV-1 II以外の”α”、サイバーショットにも搭載されているのでご存じない方は試されると良いと思います。
さらに晴天の屋外で使う際はNDフィルターを内蔵しているので、簡単に光量を落とすことができます。写真撮影ではあまり必要性が高くないと思いますが、動画撮影の場合、1/fps÷2というのが理想のシャッタースピードと言われています。
晴天下で1/50とか1/60、1/120のシャッタースピードを絞り開放で撮るのは難しく、パンフォーカスになってしまいガチですが、これで被写界深度の浅い動画撮影なども撮りやすくなります。フィルターを持ち歩かなくても設定一つで1/8に減光できるのは便利このうえありません。
そして、今回は高山植物が花盛りでたくさんの写真を撮ってこられました。これもZV-1 IIにとってはお得意分野で、望遠側の最短撮影距離が短くなっていて、かなり寄った撮影をすることができます。
しかも撮影時にシューティンググリップを90度曲げて、こんな風にカメラを前にせり出します。さらに横開きするバリアングル液晶を上向きにすれば、無理な体勢をするでもなくローアングル撮影が簡単にできます。
こんな風な撮影ができるのも「ZV-1 II」+シューティンググリップならではです。
他にもメリットがいろいろあるんですが、そうそう、今回、動画撮影はほぼ全部「Cinematic Vlog」設定で撮ってきています。
上位機種では「S-Cinetone」というルックを使えるのですが、ZV-1 IIでは「Classic」という名称で似たようなルックを搭載しています。映画風に撮れる、という説明の「S-Cinetone」ですが、使ってみるとわかるんですがフィルム撮影みたいな白飛び、黒つぶれしやすそうなところが粘ってくれる感じがあって、このルックを使うと露出について過敏に気をつけなくても、それっぽく撮れるというメリットがあります。
オートモードのままで、撮影設定とかあまり気にせずに、山歩きすること、高山植物を楽しむこと、野鳥を見つけることなどを楽しみつつ「ついでに撮影する」というスタンスだったら、Cinematic Vlog設定だけでそのまま全部オートで撮る、というのはありじゃないですかね!?
ということで、今回は全編「ZV-1 II」のCinematic Vlogで収録してきたVlogがこちらです。ちょっと長くなってしまいましたが、お付き合いいただけると幸いです。
途中、テイク1とテイク2で、ノーマル撮影とCinematic Vlog撮影と比較しているシーンがありますが、違いがおわかりになったでしょうか? Cinematic Vlogのルックは「Classic」のみで、夕景の際にはムードを「Gold」にしていますが、その他は全部オート撮影です。
途中、タイムラプス風の撮影をしていますが、ZV-1 IIでS&Q撮影を使用すると4KではなくなりHD固定になること、Cinematic Vlogが利用できなかったのでCinematic Vlogを使った普通撮影をして編集ソフトで早回しをしています。Cinematic VlogでのS&Q撮影はできませんが、工夫すればこんなことができますよ、ということでご注意ください。
他にもいろいろ無駄な撮影もしてしまい、バッテリーは3本使い切ってしまいましたが、そういうことって、スマートフォンでは出来ないですからね。なんせ、山ではスマートフォンは地図でもあり、GPSログ計測器でもあり、そして通信手段でもあるので、バッテリーを常に残して置く必要があります。
バッテリー残量が心配で撮影枚数、録画時間が短くなるよりも、こうして別のバッテリーで遠慮無く撮りまくれるVlogcamというのはメリット大です。
なお、帰り道に道の駅に立ち寄って、地元名物の「ソースカツ丼」と「ソースカツ」のお弁当を買って帰宅しました。最近、どこか遠出したときは道の駅でお弁当を買って帰るのにはまっています。これを夕飯にするとおうちの人も喜んでくれるんですよね。
これをお土産に「ZV-1 II」の映像も見てもらおう、という算段です♪
いやー、ZV-1 IIのおかげで楽しい休日でした。
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