【これを読めば全てわかる!】世界最高クラスのノイズキャンセリングとハイレゾ級高音質! ワイヤレスイヤホン『WF-1000XM5』総まとめレビュー!
業界最高クラスのノイズキャンセリング性能とハイレゾ相当の高音質が楽しめる完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子などをご覧いただけます。
5.「INZONE Buds」vs「WF-1000XM5」普段使いのワイヤレスイヤホンにゲーミングイヤホンが使えるか?
6.「WF-1000XM5」と「WF-1000XM4」機能比較
7.イヤホン購入前に!ソニーストアでの得な購入方法&おすすめサービス
■「WF-1000XM5」の機能まとめ
- 統合プロセッサーV2のリアルタイムノイキャン最適化処理による世界最高クラスノイズキャンセリング
- 高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN2eによる複数のマイクの正確な制御
- 「マルチノイズセンサーテクノロジー」により片耳3つずつ、計6つのノイズキャンセリングマイクを搭載
- 風ノイズ低減構造
- 新ドライバーユニットによる逆位相の音の再現向上
- 高音域の遮音性を向上させる独自開発のノイズアイソレーションイヤーピース
- ソニー独自開発8.4mmの新ドライバーユニット「ダイナミックドライバーX」による高い音質再現
- 完全ワイヤレスでハイレゾ音質
- AIによりあらゆる音源をその楽曲に合った最適なハイレゾ級の臨場感をもたらす「DSEE Extreme」
- 360 Reality Audio 認定モデル
- 個人最適化で空間表現をより忠実に再現
- ヘッドトラッキングによるライブ会場のような臨場感
- 外音取り込みのボリューム調整やモード変更
- 小型化・軽量化により実現した高い装着性とミニマルデザイン
- イヤーピースの最適なサイズが分かる装着状態テストに対応
- 次世代Bluetoothオーディオの「LE Audio」に対応
- Androidデバイスでaudio switchに対応
- 専用アプリ「Sound Connect (旧Headphones Connect)」でもっと便利に快適に
- ノイズキャンセリングや外音の取り込み方のレベルを調整できる「外音コントロール」
- 自分好みの音に簡単カスタマイズ「ファインド・ユア・イコライザー」
- リスニング環境を自動で切り替える「アダプティブサウンドコントロール」
- ヘッドホンをつけたまま、会話ができる「スピーク・トゥ・チャット」機能
- 本体8時間バッテリーと、充電ケース2回充電で、最長24時間バッテリーが持続
- ソニー完全ワイヤレス史上最高通話品質
- 「デバイスを探す」アプリに対応
- 2台同時接続可能なマルチポイント対応
■「WF-1000XM5」の主な特徴
『WF-1000XM5』は世界最高のノイズキャンセリング性能を搭載したBluetooth対応の完全ワイヤレスイヤホンです。
2017年に1000Xシリーズのワイヤレスイヤホンが登場してからおよそ6年。Mark 2を飛ばしてMark 3に進化した経緯があるので、実質4世代目になるM5はより洗練されたデザインと最新技術を搭載しています。
左右完全ワイヤレスイヤホンとしてはフラッグシップモデルになる機種で、歴代モデルはすべて「音質」を重視した機種になってます。
2024年9月には新色「スモーキーピンク」も登場。ソニーのイヤホンにはスポーツモデルやライトモデルなどの派生モデルもありますが、1000Xシリーズがソニーの左右完全ワイヤレスの主力モデルになるのは間違いありません。
■世界最高ノイズキャンセリング
新搭載された統合プロセッサーV2ではリアルタイムに環境に合わせたノイキャン性能の最適化が可能になりました。電車の中、飛行機の搭乗時、街の雑踏音など、環境に合わせてノイズキャンセリング性能をコントロールします。
さらに高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN2eを搭載。これにより、複数マイクの正確な制御が可能になっています。
そして、従来は2つのセンサー(マイク)で集音した騒音と、プレイヤーの音楽信号をすべてデジタル化しノイズをとらえていた「デュアルノイズセンサーテクノロジー」が「マルチノイズセンサーテクノロジー」に進化。
デュアルフィードバックマイクとフィードフォワードマイク、片耳3つずつのノイズキャンセリングマイクを搭載することが可能になり、特に低域のノイズキャンセリング性能が向上。電車や飛行機といった乗り物に乗った際のノイズ除去能力がより強力になりました。
WF-1000XM4比でさらに20%のノイズ低減を可能にし、いまだかつてない静寂の中で再現性の高い音質をお楽しみいただけます。
■ソニー完全ワイヤレス史上最高通話品質
複数のマイクを最適に制御し、高度な音声信号処理を行う高精度ボイスピックアップテクノロジーにより、高い通話品質を実現。5億サンプルを超えるAIの機械学習で構成された装着者の声とそれ以外の環境ノイズを分離するアルゴリズムによって周囲の環境ノイズを抑え、自分の声をクリアに抽出します。
さらに、本体内側のマイクを通話に利用することで、発話者の声をよりクリアに通話相手に届けることができます。
新搭載の骨伝導センサーにより、口から発された声と頭蓋骨の振動で伝わる声の両方を捉え、あなたの声をどんな騒音下でも正確かつクリアに集音。マイク部は金属に微細孔加工を施した凹凸のないデザイン意匠を採用し、高級感のあるデザインと共に風ノイズ低減に寄与しています。
■新開発のドライバーユニットとLDAC対応によるハイレゾ音質
直径8.4mmドライバーユニット「ダイナミックドライバーX」を独自開発。WF-1000XM4よりドライバーの口径サイズを拡大し、ドーム部とエッジ部で異なる素材を組み合わせた振動板を搭載しており、豊かに響く低音域から伸びのある高音域まで広帯域を再生します。
また、「統合プロセッサーV2」と「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN2e」を組み合わせることで、24bitの信号処理と高品質なアナログ変換を可能にし、歪みの少ないクリアな音質を実現します。
従来のBluetooth接続の最大約3倍の情報量を伝送できる高音質コーデックLDACに対応し、ハイレゾコンテンツも原音の細かい表現まで忠実に再現して再生します。さらに、AI技術を活用した高音質技術DSEE Extremeも搭載し、圧縮音源やストリーミングサービスの音を、ハイレゾ相当にアップスケーリングします。
■快適で安定した装着性を実現する曲線形状の小型軽量デザイン
ソニー独自開発の薄型の新ドライバーユニットとメイン基板のSiP化により小型化を実現。前モデルWF-1000XM4では7.3gだった装着部はWF-1000XM5で5.9gまで軽量化しました。
イヤホン本体の体積を従来機種より約25%小型化することで、耳との干渉を軽減し、快適な装着性を実現しています。
装着部の内側は、イヤホン本体を耳との接触面で支える「エルゴノミック・サーフェス・デザイン」により、耳の内側にフィットする曲線形状を採用しています。
さらに高さも抑えた形状設計により、耳から飛び出す部分が小さくなっているため、優れた装着安定性を実現しています。また、WF-1000XM4のイヤーピースから、ポリウレタンフォーム素材の形状を変更し、装着時の圧迫感軽減と快適性向上を実現。
SSサイズを追加し、SS/S/M/Lと豊富なサイズから最適なイヤーピースをお選び頂くことが可能になりました。専用スマートフォンアプリ「Headphones Connect」上でヘッドホンから測定に最適化された楽曲を再生し、マイクで集音することで、その人の耳の中の特徴量を算出します。
その結果から、イヤーピースが耳にぴったりフィットしているか、どのイヤーピースが最適かを表示します。最適なイヤーピースを装着することで、装着安定性の向上を実現。さらには、ノイズキャンセリング性能を最大限に発揮します。
ケースにおいてもWF-1000XM4からさらに約15%の小型化、約3mmの薄型化を実現。手のひらに収まるコンパクト形状にすることで持ち運び時の利便性も向上します。
■長時間バッテリー
ノイズキャンセリングONの場合は本体8時間バッテリーと、充電ケース2回充電で、最長24時間バッテリーが持続します。さらに、ノイズキャンセリングOFFの場合は本体のみで12時間、付属のケース2回充電で、最長36時間バッテリーが持続します。
また、たった3分充電で60分再生可能のクイック充電にも対応。突然の外出時も安心です。
Qi充電対応なのでワイヤレス充電も行えるほか、おすそわけ充電に対応したXperia の上に置くだけでXperia側から給電することができます。外出時バッテリーが少なくなっても、心配せずにご使用いただけます。
■2台同時接続可能なマルチポイント対応
2台同時接続可能なマルチポイントに対応しており、例えばプライベートスマホと会社のパソコンに接続しておけば、通勤中はスマホで音楽やコンテンツを視聴し、出社後はパソコンを開けば、イヤホンのBluetooth接続をし直す必要がなく、そのまま同じイヤホンでオンライン会議のイヤホンマイクとして通話が可能です。
スマホやパソコンのOSを選ばず同時接続が可能なため、個人スマホはiPhone、仕事用スマホはAndroidという方、個人スマホはiPhone、仕事用パソコンはWindowsという方もイヤホン1つで仕事でもプライベートでもご使用いただけます。
■頭の向きによって音の聞こえる方向が変わる「ヘッドトラッキング」機能
表の中に「ヘッドトラッキング」という見慣れない項目があったと思いますが、これはスマートフォンなどの再生機と頭の方向を感知することで、再生機から音が聞こえているように自動で音場を補正する機能になります。
頭の向きに応じて音の方向が変わり、まるで実際のライブを観ているような臨場感のあるサウンド体験が可能です。YouTubeや「360 Reality Audio」などの立体音響コンテンツの動画を視聴する際に、よりリアルな臨場感を実現します。
なお、Android 13以降のヘッドトラッキング機能対応のスマートフォンで、対応するコンテンツの視聴が必要です。また、360 Reality Audioのヘッドトラッキング機能対応コンテンツは、Xperia 1 Vと組み合わせて使用することで視聴可能です。今後、対応機種は増える予定とのことです。
■直観的に好みの音質に設定が可能な「ファインド・ユア・イコライザー」機能
「Sony | Headphones Connect」アプリのアップデートにより、試聴しながら好みの音質を選択していくことでイコライザー設定が可能なファインド・ユア・イコライザー機能を搭載します。
3つの画面でお好みの音質を選択するだけでイコライザーを細かく調整したような好みの音質設定が可能です。直観的な操作で簡単に自分にあった好みの音に調整可能で、設定された音質はイコライザーの「custom」に登録できます。
■「WF-1000XM5」実機開梱レポート
発売当初のカラーバリエーションは「ブラック」と「プラチナシルバー」の2色展開になっていましたが、2024年の9月になって新たに新色「スモーキーピンク」が新登場。
価格は据え置きのまま現在は3色から選択できるようになっています。
写真のものがUSBケーブルや保証書などの同梱物になります。
独自開発のノイズアイソレーションイヤーピースにはSSサイズが新たに追加になり、Sサイズ、Mサイズ(本体に装着済み)、Lサイズの4種類が付属します。
「WF-1000XM5」の強力なノイズキャンセリングを実現する要素の一つとしてこのイヤーピースの密着性が重要になるのですが、低反発クッションの様な感触の素材が使われており、耳の小さい方だと装着時に圧迫感を感じる方も中にはいらっしゃったようです。
それもあって、耳の大きさに合わせてSSサイズが付属するようになったのはとても嬉しいですね。
写真は左から「WF-1000XM5」のノイズアイソレーションイヤーピース、「WF-1000XM4」用の旧ノイズアイソレーションイヤーピース、「LinkBuds S」のシリコンイヤーピースになります。
WF-1000XM5ではポリウレタンフォーム素材の形状も変更され、圧迫感を軽減する工夫が為されています。
裏からみるとスカート部分の厚みが薄くなっていて、装着した時の密着感というか、耳から外に出て行こうとする圧迫感みたいなものが少なくなっているようで、耳への装着感が向上している様に思えます。
イヤーピースの大きな変更点として穴にメッシュ状の金網が入るようになりました。耳からのホコリなどがイヤホンの音導管に入りにくくなっています。
モデルごとのケースのサイズ感はこちらの様な感じになります。本体重量はWF-1000XM5が50.8g、WF-1000XM4が55.6g、LinkBuds Sが約42gとなっていて、見た目のサイズ的にはLinkBuds Sに並ぶコンパクトさです。体積ではWF-1000XM4のケースから15%も小型化しています。
驚異的なのは本体サイズも同様で、小型軽量モデルの「LinkBuds S」に迫る小ささです。
本体ケースは充電ケースになっていて、イヤホン本体で8時間、ケースに16時間分の電力がありトータルで24時間のスタミナ性能になっているのはWF-1000XM4と同様です。
ですが急速充電の性能が進化しており、以前は5分充電で1時間の利用だったものが、新型では3分の充電で1時間の利用を実現しています。
「WF-1000XM5」は超低遅延を実現するBluetoothの次世代規格「LE Audio」にも対応しています。コーデックとしては「LC3」という表記になっています。
この「LE Audio」という新しい通信規格はイヤホン側、スマートフォンもしくは音楽プレーヤー側の両方が対応している必要があります。「Xperia 1 IV」「Xperia 5 IV」以降の最新モデルのXperiaは利用可能です。
イヤホン側ではLinkBuds Sがいち早くアップデートにより対応しているのと、製品として最初から対応するのは「WF-1000XM5」がソニーとしては初めての製品になっています。
Bluetooth接続の際は従来と違って「グループ」というくくりになり左右のイヤホンが別々の機器として登録され、ペアで使う形になります。従来のSBCの倍の圧縮率で伝送され最大96kHz/24bitの伝送ができるようになっています。LDACが990kbps必要なのに対して少ない信号量で伝送できるという期待もできます。
メリットは他にも一つのスマートフォンに複数のイヤホンが接続できたり、超低遅延で使えるので音楽ゲームなどでもリズムに合わせた操作ができるようになります。
当店ではXperia 1 IV+LinkBuds SでのLE Audio接続も試したことがあるのですが、従来のSBC、AAC、LDACでは難しかったデレステのプレイが違和感なく遊べるなど、確かに今までの低遅延とは次元の違う「超低遅延」を味わうことができました。
【レビュー】新規格『LE Audio』をLinkBuds SとXperia 1 IVでブロードキャスト共有接続に挑戦 低遅延伝送もテスト
そして、肝心のノイズキャンセリングですが、低域の音を中心に先代モデルよりもノイズキャンセリング効果が20%高まっています。
- プロセッサーを2基搭載にするデュアルプロセッサーにしていること
- 新開発の統合プロセッサーV2が搭載されていること、ノイズキャンセリングプロセッサーQN2eに変更されていること
- 8.4mmの新ドライバーユニットの搭載により低域のノイキャン性能も向上していること
- ノイズキャンセリングのためのマイクが2個から3個に増えた事
- イヤーピースの形状改善により装着性が向上したこと
これらによって20%ものノイズ低減を実現したとなっていますが、その効果は半端ではありません。
なんとかその威力をお伝えするべく、伊豆諸島へ行く「高速ジェット船」でノイズキャンセリング機能を試して来ました。
高速ジェット船は大島まで120kmのところを約1時間半で移動できて、しかも海上を「飛ぶ」ので揺れもほとんどありません。
船内は意外にも静か。往路はなんと1Fの一番前の席(A-001)になり、スマートフォンに入れた音量測定アプリによると大体55~60dBくらいで電車とあまり変わりがない程度でした。
復路は船体の1F後方席(B-052)になったのですが、こちらはエンジンが近いからか騒音レベルは60~65dBくらいになっています。エンジンの低域の音がずっと聞こえ続けているので、数値以上に騒音を感じる席でもあります。
ここで、LinkBuds S、WF-1000XM4、WF-1000XM5の3モデルを持ち込んで聴き比べ。聴き比べている音をそのまま録音できれば良いんですが、そういう手段を今回は持ち込んでいたいので、私の聴感で、編集してその聞こえ方を再現したものがこちらになります。
聞いた感じを大げさではなく、大体イメージで音を作ってみました。こんな聞こえ方の違いがあります、という雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。
そして、こちらは新機能「ノイズキャンセリングによる聴覚影響低減」というもので、大きな環境音があると、それをノイズキャンセリングで低減するというもの。
普通に使っていると、これはさほど作動するものではなく、往復2時間程度の電車通勤では3分間の低減があるくらいだったものが、高速ジェット船では14分もの作動がありました。
従来もLinkBuds SやWH-1000XM5ではセーフボリュームコントロールという再生している音楽の音量についてモニターする機能がありましたが、ついにこれは外音、環境音までも監視してくれているということになります。
■iPhoneでも使える!「WF-1000XM5」
時々、SONYのイヤホンやヘッドホンはiPhoneで使えますか?という質問を頂くのですが、もちろん使うことが出来ます。
簡単にiPhoneとのセットアップ方法をご案内していきたいと思います。
まずペアリングについてですが、お買い上げ後に初めてペアリングするときは、充電ケースから両側のヘッドセットを取り出すと自動的に電源が入り、ペアリングモードになります。
ヘッドセットを耳に装着しているときは、両側のヘッドセットから通知音が同時に鳴り、音声ガイダンス「ペアリングモード」が流れます。片側のヘッドセットだけを装着しているときは、装着している側のヘッドセットから通知音と音声ガイダンスが流れます。
2台目以降のペアリングを行うとき、もしくはヘッドセットに他のペアリング情報がある場合はヘッドセットを充電ケースにセットし、充電ケースのふたを開けた状態で充電ケース背面のペアリングボタンを約5秒以上押したままにしてください。
充電ケースのふたを閉じた状態ではペアリングモードになりませんのでご注意を。
充電ケースのランプ(青)が2回ずつ点滅し、ヘッドセットがペアリングモードになります。ペアリングモードになった後は、ヘッドセットを充電ケースから取り出すこともできます。
そしてiPhoneの設定からBluetoothを選択し、その他のデバイスから「WF-1000XM5」を選択すればペアリング完了です。
因みにランプ表示は緑色・オレンジ・青・消灯の4種類あり、ヘッドセット/充電ケースの動作状態を確認できます。
2回ずつ青色点滅を繰り返すときはペアリングモード、10回青色点滅(片側または両側のヘッドセットが充電ケースにセットされている場合)は接続完了となります。
ヘッドセットが充電ケースにセットされ、ヘッドセットの充電式電池の残量が94%~1%のとき、もしくはヘッドセットが充電ケースにセットされておらず、充電ケースの充電式電池の残量が30%~1%のときはオレンジ色が点灯します。
ソフトウェア自動アップデート中に充電ケースのふたを開けると約0.6秒間隔でオレンジ色と青色点滅を繰り返します。
ヘッドセットが充電ケースにセットされ、ヘッドセットの充電式電池の残量が95%以上のとき、もしくはヘッドセットが充電ケースにセットされておらず、充電ケースの充電式電池の残量が31%以上のときは緑色が点灯します。
ヘッドセット装着時の動作状態は、通知音や音声ガイダンスで確認できますが、より詳細を知りたい場合はこちらをご参照下さい。
「WF-1000XM5」はSONYのヘッドホンアプリ「Sound Connectを使用することで、その威力をより余すことなく利用できるようになります。
アプリをiPhoneにインストールしたら機器登録をしていきます。
イヤホンをケースから取り出し、充電ケースのふたを開けた状態で充電ケース背面のペアリングボタンを約5秒以上押したまま、「ペアリングモード」にします。
するとウィンドウが立ち上がり、アクセサリを選択という項目の中に「WF-1000XM5」の名前がでてきますので、選択すると登録が完了します。
その後セットアップが始まります。
「アダプティブサウンドコントロール」というのはユーザーの行動や場所に連動して、事前に登録したノイズキャンセリング/外音取り込み設定やイコライザー設定に切り替わる機能のことです。
ペアリングしているスマートフォンの加速度センサーにより、止まっている時/歩いている時/走っている時/乗り物に乗っている時の4パターンの行動を検出。ユーザーの行動に合わせて、あらかじめ各パターンで設定しておいたノイズキャンセリング/外音取り込み設定やイコライザー設定に自動で切り替えてくれます。
さらに接続しているスマートフォンのGPS機能と連係し、AIがユーザーのよく行く場所を認識。自宅や職場などの頻繁に訪れる場所に合わせたノイズキャンセリング/外音取り込み設定やイコライザー設定を登録することで、次訪れるときには自動でお好みの設定に切り替わります。
こちらは利用するにあたり、位置情報の許可が必要になります。
セットアップが完了するとアプリ画面でイヤホン左右のバッテリー残量やケースのバッテリー残量が分かるようになります。
よく見ると接続中の機器に1と2があるのがお分かりいただけると思いますが、これは「WF-1000XM5」が2台同時接続可能なマルチポイントに対応しているからです。
例えばプライベートスマホと会社のパソコンに接続しておけば、通勤中はスマホで音楽やコンテンツを視聴。そして出社後はパソコンを開けば、イヤホンのBluetooth接続をし直す必要がなく、そのまま同じイヤホンでオンライン会議のイヤホンマイクとして通話が行えます。
サウンドタブにある「スピーク・トゥ・チャット」は音楽を聴いている最中でも、話したいときに声を発するだけで音楽再生を一時停止し、外音取り込みモードに切り替え、手を使うことなくヘッドホンをしたまま会話が始められるという便利な機能です。
設定の中から声の検出感度を変えることもでき、自動にしておくと周囲の環境に応じて感度を自動的に調整してくれます。声に反応しにくい時は「高感度」に、逆に声を出していないのに反応してしまう場合は「低感度」に設定してみて下さい。
サウンドタブからは新搭載された「ファインド・ユア・イコライザー」のベータ版が利用可能です。
これは好きな音楽を再生しながら画面に表示されえる数字で音を切り替えていき、気に入った音質を選択するだけでイコライザーを細かく調整したような好みの音質設定が行えるというもの。
本当に直感的な操作だけで好みのバランスに設定できるので、一度試してみると面白いと思います。設定された音質はイコライザーの「custom」に登録できます。
「アクティビティー」ではヘッドホンの使い方を記録し、振り返ることが出来ます。音楽を聴いたり機能を使いこなすことでバッジも獲得できるちょっとしたコレクション要素も。
「360 Reality Audio」は全方位に広がる音に包まれるような、まるで実際のライブを観ているような臨場感のあるサウンド体験が可能です。設定を進めていくと「360 Reality Audio」のサンプルが視聴できます。
従来のサウンドに比べて「360 Reality Audio」では音の奥行や距離感が感じられます。とても分かりやすいのでこれはぜひ試していただきたいところ。
iPhoneでも「WF-1000XM5」のこれだけの機能を引き出すことが出来るのですが、では逆にSONYのスマートフォン「Xperia」との組み合わせにしかできないことはあるのか?というところ。実はあるんです。
その一つが「ヘッドトラッキング機能」で、ヘッドホンが頭の向きを変えた時に実際の音を聞いているかのように、同じ方向から音が聞こえるように音を移動させて聴かせてくれる技術です。
そして「LE Audio」も現時点でiPhoneは対応していません。「LE Audio」はBluetoothの新しい音声通信規格で、音声遅延が少ないため、ゲーム等の使用に適しています。
また、1つのBluetooth送信機から、ヘッドセットやスピーカーなど複数のBluetooth受信機器へオーディオ信号を同時に送信できる「ブロードキャストオーディオ」も利用でき、たとえば、待合室などでテレビ映像だけ再生されている様な環境で「LE Audio」対応製品があれば、自分だけテレビ音声を聞くことができたりします。
従来はスマートフォンとヘッドホンは1対1の関係になっていて、同時に2組のヘッドホンで同じ音楽を聴くことはできませんでしたが、それも可能になります。
LE Audioで接続するには送信側、受信側それぞれがLE Audioに対応している必要があります。「ヘッドトラッキング機能」も「LE Audio」もいまのところは非常に限られた製品内で利用できる機能ですので、iPhoneユーザーの方はそういう機能もあるんだな、と思っていただいていれば良いかもしれません。いずれ利用できるようになったら嬉しいのですけどね。
■「INZONE Buds」vs「WF-1000XM5」普段使いのワイヤレスイヤホンにゲーミングイヤホンが使えるか?
その高性能さで大ヒットしているソニーのワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」ですが、その後、同じ8.4mmドライバーユニットを搭載し、次世代Bluetooth LE Audio規格に対応したゲーミングイヤホン「INZONE Buds」が1万円も安く登場しています。
ゲーミングイヤホンということでPS5やゲーミングPCで使うものと思われるかもしれませんが、USBレシーバーを使うことでスマートフォンでも利用できます。
「INZONE Buds」はかなり音質が良く、ノイズキャンセリング性能も「WF-1000XM5」にひけをとらないほどの効果があり、これ、普通にワイヤレスイヤホンとして使って問題ないかも!という感じです。そこで、実機で比較検証してみました。
「INZONE Buds」の付属のUSBレシーバーは「PC」と「PS5/MOBILE」の切り替えスイッチがついていて、PCとPS5に接続する際には切り替えてUSB type C端子に接続して使います。
「PS5/MOBILE」モードの際にはXperiaでの利用も可能で、USB type C端子に接続することでBluetoothを使わずにUSBレシーバーからの出力でイヤホンが使えます。
スマートフォン側からみると有線イヤホンを使っている時と同じ状態になっていて、試してみると電話の通話にも対応し、イヤホン内蔵のマイクを使って通話をすることもできました。iPad PROでも試してみたところ、こちらもちゃんと音声を聞くことが出来ます。
最後に「INZONE Buds」(写真左)と「WF-1000XM5」(写真右)の外見比較です。USBレシーバーをイヤホンケースに収納できる分、ケースはやや大型サイズになるのですが、このUSBレシーバーを持ち歩蹴るようになっている方がメリットは大きいですよね。
イヤホンの大きさ比較はこんな感じです。耳のくぼみに埋め込まれる感じで装着するWF-1000XM5の方が装着時は小さく見えます。逆にINZONE Budsは大きく耳から飛び出すようにデザインされていて、これにより受信感度があがり、音途切れなどがないのかも。
ゲーミングイヤホンとして使った時の遅延についてですが、これは圧倒的に「INZONE Buds」が有利です。
写真ではiPadで音ゲーであるデレステをプレイしているところなんですけど、こうした音ゲーを従来のBluetooth Classicでプレイするのは不可能です。SBCやAAC、LDACは遅延が大きいのと遅延幅が計測する度に違ってくるので安定した遅延になっていないため調整できません。
「INZONE Buds」の専用ドングルは専用形式での通信を行っていて、遅延はまったく感じられないレベル。30ms以下の遅延とのことで3/100秒まで遅延を抑えているとなっています。LE Audioも相当な低遅延になっていて、これも調整をすれば音ゲーはプレイ可能。
上記はデレステアプリでのタイミング調整結果なんですが、USBレシーバーを使うと14~15、LE Audioは26前後で安定して使えます。音ゲーのプレイがイヤホン経由で普通にできます。
WF-1000XM5の遅延がどれくらいかというとLDACで32~37、AACで39~41でした。
INZONE Buds | WF-1000XM5 | |
ソニーストア価格 | 29,700円 | 41,800円 |
発売日 | 2023.10.27 | 2023.9.1 |
ドライバーユニット | 8.4mm | 8.4mm |
チップセット | 新開発”TBD” | 統合プロセッサーV2 ノイキャンプロセッサーQN2e |
USBトランシーバー | 〇 | × |
外耳に合わせた立体音響最適化 | 〇 | 〇 |
内耳に合わせた立体音響最適化 | 〇 | × |
イヤホン本体スタミナ (LE Audio接続時) |
11時間(NC ON) (18時間 NC ON) |
8時間(NC ON) |
ノイズキャンセリング/外音取込 | 〇 | 〇 |
通信方式 | 2.4GHzドングル/ LE Audio |
Bluetooth Classic/ LE Audio |
対応コーデック | LC3 | SBC/AAC/LDAC/LC3 |
イヤホン質量 | 6.5g×2 | 5.9g×2 |
INZONE Hub | 対応 | × |
Headphones Connect | × | 対応 |
アダプティブサウンド コントロール |
× | 〇 |
イコライザー | PCにて調整可 | 〇 |
セーフリスニング | × | 〇 |
スピーク・トゥ・チャット | × | 〇 |
高精度ボイスピックアップ テクノロジー |
〇 | 〇 |
.「
INZONE Buds」とソニー最高峰イヤホン「WF-1000XM5」との比較がこちらです。
一長一短があるんですが、INZONE Budsの音質はかなり良いです。価格差が1万円以上あるので個人的にはINZONE Budsの選択もありだな、とは思うんですが、音楽用のイヤホンとして普段使いで考えるならWF-1000XM5のHeadphones Connectの対応が利便性の面でかなり大きいかと思います。
なので、使い方次第なんですが、ゲームメインで通勤・通学にもちょこっと使う程度なら「INZONE Buds」はありかと思います。、ゲームにそれほど重きを置いていなくて音楽メインだったらやはり「WF-1000XM5」という選択になると思います。
■「WF-1000XM5」と「WF-1000XM4」機能比較
WF-10000XM5 | WF-1000XM4 | |
ストア価格 | 41,800円 | 36,300円 販売終了 |
発売日 | 2023.9.1 | 2021.6.25 |
ドライバーユニット | 8.4mm | 6mm |
プロセッサー | ・統合プロセッサーV2 ・高音質ノイズキャンセリング プロセッサーQN2e |
統合プロセッサーV1 |
通話品質 | ・高精度ボイスピックアップ テクノロジー ・骨伝導センサー |
・高精度ボイスピックアップ テクノロジー |
質量(本体/ケース) | 5.9g × 2/39g | 7.3g × 2/41g |
電池持続時間 | 8h + 16h | 8h + 16h |
クイック充電 | 3分充電で60分再生可能 | 5分充電で60分再生可能 |
搭載マイク(片側) | 3個 | 2個 |
マルチポイント接続 | 〇 | 〇 |
ヘッドトラッキング |
〇 | – |
LE Audio | 〇 | 〇 |
対応コーデック | SBC/AAC/LDAC/LC3 | SBC/AAC/LDAC |
イヤーピース | SS/S/M/L | S/M/L |
.
上記は先代モデル「WF-1000XM4」からの進化点を簡単にまとめた表です。音質面でも利便性の面でもかなり改良が加えられているのがお分かりいただけると思います。
これでM4と比較して価格が+5,500円です。最近は何かと値上げが話題になっていますが、+5,500円でここまで機能を載せてきたのはすごい企業努力かも?!
■イヤホン購入前に!ソニーストアでのお得な購入方法&おすすめサービス
ソニーストアでの保障についてですが、従来の3年ワイド保証、5年ワイド保証に変わって「ヘッドホンケアプランワイド」が登場しました。
保証無しで購入される場合の「3年ベーシック保証」は「ヘッドホンケアプランベーシック」として従来通り無償で付帯しますが、「ヘッドホンケアプランワイド」に加入することで「落下破損、水没、故障」などに加えて「紛失」も保証対象になります。
ヘッドホンケアプランワイド | ヘッドホンケアプランベーシック | |
料金 | 年額:3,300円 | 無償(ソニーストア負担) |
継続期間 | 1年更新 | 3年 |
対象モデル | WF-1000XM5は7/25より、他モデルは9月1日から適用 | |
保証範囲 | 機器毎に加入(1台に1保証) | |
保証範囲 メーカー保証範囲 |
期間中何回でも無償 | |
保証範囲 破損等事故修理 |
1年内1回目:無償 1年内2回目:修理費50%負担 |
× |
保証範囲 紛失(イヤホン片側) |
1年に1回利用可能 一定免責額で提供 |
× |
.
上記が無償保証の「ヘッドホンケアプランベーシック」と有償保障の「ヘッドホンケアプランワイド」の違いです。ワイドに加入しておくと、いざという時の安心感が格段に変わってきます。
ヘッドホンケアプランワイドは年払いで3,300円の有償プランになりますが初年度はMy Sony会員さん向けに半額クーポンが用意されるため初年度は1,650円での利用ができます。
保険未加入時 | ケアプランワイド 1回目 |
ケアプランワイド 2回目 |
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片方のヘッドホン紛失 | 約18,000円 | 5,500円 | 約18,000円 |
水没による故障 | 約17,000円 | 0円 | 約8,500円 |
落下破損による故障 | 約17,000円 | 0円 | 約8,500円 |
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修理代についてかかる料金目安ですが上記はWF-1000XM4のものになります。WF-1000XM5は本体価格がもう少しあがるので、これよりも料金目安はあがるかと予想されます。
また本体購入時に「My Sony ID」というソニーグループで使えるIDを取得すると、その場で10%オフにできるクーポンが発行されます。ゲスト購入するよりも10%お得に購入出来るので、おすすめです。
購入前にまずはMy Sony IDの取得からどうぞ!
■テックスタッフ店頭購入特典
また、東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。特典内容は上記リンクからご覧いただけます。
時期によって特典内容も変わってきますので、ぜひお得にお買い求め下さいませ!
ワイヤレスノイズキャンセリング ステレオヘッドホン WF-1000XM5 |
ソニーストア価格: 41,800 円税込 |
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発売日 | 2023年9月1日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | ヘッドホンケアプランワイド:初年度1,650円 ヘッドホンケアプランベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割払手数料【0%】 |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |