キヤノンからフルサイズミラーレス機「EOS R」発表 ソニー”α”と比較してみました
先日のニコンさんの「Z 7」に続き、今日はキヤノンさんからもフルサイズミラーレス機「EOS R」が発表になりました。
早速、ソニーの”α”システムと比較してみたいと思います。
☆キヤノン ニュースリリース「光学の可能性を広げる新イメージングシステム“EOS Rシステム”が誕生 カメラ・レンズで構成する「EOSシステム」がさらに拡大」
こんにちは、店員佐藤です。
ソニーがフルサイズミラーレス“α7”シリーズを発表してからちょうど5年というタイミングで、ニコンさんもキヤノンさんもついにフルサイズのミラーレス機に参入してきました。ニコンさんにはNikon 1、キヤノンさんにはEOS-Mというミラーレスマウントがあったのですが、フルサイズ機の投入については両者とも新しいマウントで参入となり、キヤノンさんでは「EOS R」に合わせてRFマウントを発表。新しいマウントに対応する4本のレンズも一緒に発表しています。
マウントの違いをざっと表にすると下記の様になります。
ソニー Eマウント | キヤノン RFマウント | ニコン Zマウント | |
マウント内径 | 46mm | 54mm | 55mm |
フランジバック | 18mm | 20mm | 16mm |
電子接点 | 10点 | 12点 | 11点 |
対応センサー (2018.10時点) |
APS-C & フルサイズ | フルサイズのみ | フルサイズのみ |
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フランジバックというのはマウントの基準面と光学センサーとの距離で、一眼レフカメラでは40~50mmほどあったものが、ミラーレス機ではミラー構造がない分薄くすることができ、薄ければ薄いほど光学的な設計の自由度があがると言われています。各社、とても短く設定をしてきました。
ちなみにソニーのEマウントのEは18mmのEighteenに由来したものになっています。日産には昔、180SX「One-Eighty SX」というクルマがありましたが、GT-Rだったり、FAIRLADY Zだったり、どこかスポーツカー的なものに縁を感じてしまいます。
マウント内径も大きい方が光学設計的な自由度があがります。F値の明るいレンズなどが作りやすくなる反面、ボディサイズが大きくなるのは避けられません。入門用やコンパクトボディのカメラとしてAPS-Cセンサーサイズのボディを作ったときもマウントを共通で使うことができるのはソニーEマウントの大きなメリットとも言えます。
ソニーが今後、どういうレンズをラインナップさせてくるのかも楽しみです。(キヤノンさんもニコンさんも新マウントということでロードマップを発表していますが、ソニーからは現在、ロードマップの発表がないですしね。)
さて、新マウントに対応するボディとして発表されたのが「EOS R」になります。
メーカーによって機能の呼び方が違っているモノで比較表でのスペックを統一させるのが難しい部分もあるのですが、私の理解で比較表を作ったモノが下記のものになります。
手振れ補正なども表記がわかりにくいのですが、EOS Rではレンズ内手振れ補正と、ボディ側では電子手振れ補正を併用して使う様で、それで最大5段の効果を実現しているそうで、ソニー、ニコンとはちょっと違ったことをしているようです。
また、像面位相差AFについても全画素で行っているとのことで桁違いの性能になりそうなものですが、瞳AFについては「ワンショットAF」の時にしか機能しなかったり、画面中心に近い方の瞳を選択するなど、ソニー”α”の方が使い勝手が良さそうにも見えます。(ソニーの瞳AFは動体に追従するし瞳も近い方の目にあわせます。)
α7R3 | α7III | EOS R | Z 7 | Z 6 | |
価格 | 34.9万 | 22.9万 | 23.7万 | 40.5万 | 25.2万 |
発売日 | 2017.11 | 2018.3 | 2018.10 | 2018.9 | 2018.11 |
有効画素数 | 4240万 | 2420万 | 3030万 | 4575万 | 2450万 |
ISO感度 | 100-32000 | 100-51200 | 100-40000 | 64-25600 | 100-51200 |
ボディ内手ブレ補正 | 5軸5.5段 | 5軸5段 | 電子 手振れ補正 |
5軸5段 | 5軸5段 |
AF/AE非追従連写 | 8 AF/AE非追従 |
9 AE非追従 |
12 AE非追従 |
||
AF/AE追従連写 | 10 | 10 | 5 | 5.5 | 5.5 |
低照度AF | EV-3 | EV-3 | EV-6 (F1.2使用) |
EV-1 | EV-2 |
測光エリア | 1200 | 1200 | 384 | 不明 | 不明 |
連続撮影可能枚数 JPEG NORMAL |
76コマ | 177コマ | 100コマ | 44コマ | 25コマ |
顔認識 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
瞳AF | ○ | ○ | ○ 1ショットのみ |
× | × |
重量 | 657g | 650g | 660g | 675g | 675g |
AFポイント (位相差) |
399 | 693 | 143 | 493 | 273 |
AFポイント (コントラスト) |
425 | 425 | 不明 | 不明 | 不明 |
シャッター耐用回数 | 500000 | 不明 | 200000 | 200000 | 200000 |
ビューファインダー | 369万 | 236万 | 369万 | 369万 | 369万 |
液晶モニター | 144万 | 92万 | 210万 | 210万 | 210万 |
タッチパネル | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
液晶可動方式 | チルト | バリアングル | チルト | ||
サイレント撮影 | ○ | ○ | ○ 連写非対応 |
○ 連写非対応 |
○ 連写非対応 |
カメラ内RAW現像 | × | × | ○ | ○ | ○ |
タイムラプス 撮影機能 |
× | × | ○ | ○ | ○ |
フリッカー低減 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
4K動画撮影 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Log撮影 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
4K HDR撮影 | ○ | ○ | ? | × | × |
WiFi | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
スマホ連動位置記録 | ○ | ○ | × | × | × |
USB充電 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
USB給電 | ○ | ○ | × | × | × |
記録メディア | SD×2 | SD×2 | SD×1 | XQD×1 | XQD×1 |
HDMI端子 | HDMI マイクロ |
HDMI マイクロ |
HDMI ミニ |
MDMI ミニ |
HDMI ミニ |
撮影可能枚数 (ファインダー使用) |
530 | 610 | 370 状態不明 |
330 | 310 |
撮影可能枚数 (モニター使用) |
650 | 710 | 400 | 380 | |
専用レンズ (2018.10予想) |
29本 | 4本 | 3本 |
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価格的には“α7III”と競合するモデルになりそうです。
EOS Rにあって“α”にはない機能として「コントロールリング」という機能があり、レンズについているリングに人気の機能を割り振ることができるそうです。例えば露出補正を割り当てるとフォーカスリングを回している感覚で露出補正ができるんだとか。サイバーショットRX100シリーズで同じ機能が搭載されていますが、それのデジタル一眼カメラ版です。RX100シリーズで使い慣れている方には便利そう。
それとニコン「Z 7」もそうですが「EOS R」にも4K映像で出力できるタイムラプス撮影機能が搭載されているそうです。ソニーさん、是非、Camera Appsの復活を!
タッチパネル機能も“α”ではタッチフォーカスのみですが、再生画像のピンチイン操作などもできるとなっています。
動画のHDR撮影に関してはちょっと?です。ハイビジョン画質での撮影時に露出の異なる画像を交互に撮影して1フレームの映像として合成して記録するとなっているので、一般的に言われるHDR動画ではなく、写真のHDR静止画を動画にしているみたいです。4K記録ができるという記述も見つかりませんでした。
変わったポイントとしては、レンズ交換時にレンズシャッターが閉じた状態になり受光センサーがむき出しにならないギミックがあるとのことです。ソニー”α”でもできそうなものですが、それを搭載していないと言うことは何かしらのデメリットもあるんですかね?
以上、キヤノンさんのホームページにあるニュースリリース、及び商品ページのスペックからわかったソニー”α”との比較の話でした。
自分で理解できた部分だけの抜粋ですので、言葉が足りない部分も多々あるかと思いますが間違っている部分などがありましたらコメント欄でご指摘いただけると助かります。
今までフルサイズセンサー搭載のミラーレス機としてソニー“α”が独壇場で展開していましたが、2大ライバルが登場です。ソニー”α”も負けずに進化を期待しています。
ところでキヤノンEFマウントのレンズですが、ソニー”α”シリーズでもマウントアダプターを利用することで動作させることができます。
“α7III”が発売になった3月以降、他社カメラユーザーさんからの乗り換えが多く、お持ちのレンズが使える物かどうか試してみたい、というお声をいただいていたのでご用意をしました。
店頭でお試しいただけますので“α7III”とキヤノン「EOS R」を比較検討してみよう、と言う方は、ソニー”α”ボディについて、是非、当店でじっくりとお試しになってみてください。
新しいカメラメーカーに乗り換えるとなると、ボディのラインナップ、レンズのラインナップについても新しい知識が必要になります。(私も他社カメラメーカーさんのボディやレンズラインナップについてはほとんど知識がありません)
ソニー”α”製品について、広く浅くご案内ができるようソニー”α”ユーザーさんのためのカメラ&レンズの基礎知識セミナーを当店店頭で随時開催しています。
カメラの構造などの基礎的な話からフォーカスの仕組みなどをご案内します。すでに“α”をお使いの方でカメラの構造についてご興味をお持ちの方もお気軽にお越しください。
デジタル一眼カメラ 『α7III』 ILCE-7M3 |
ソニーストア価格: 229,880円+税 |
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発売日 | 2018年3月23日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 |
5年ワイド:23,000円+税
3年ワイド/5年ベーシック:12,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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金利0% クレジット |
24回分割手数料0%+10%オフクーポン 月々9,300円 残価設定24回分割+10%オフクーポン 月々6,400円(初回のみ9,170円) |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回分割払手数料0%キャンペーン 残価設定24回クレジットキャンペーン |
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テックスタッフ 購入特典 |
店頭にて実機展示中
液晶保護ガラスプレゼント |
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