3分でわかる5軸手振れ補正搭載デジタル一眼”α6500″プレスリリース
ソニーからAPS-Cセンサー搭載のミラーレス一眼カメラ最上位機種として”α6500″が発表されました。APS-Cモデル初のボディ内手振れ補正搭載機種の登場です。
こんにちは、店員佐藤です。
10月7日に海外で発表されたモデルの日本国内向けの正式プレスリリースとなります。APS-Cセンサー搭載の”α6000″シリーズに5軸手振れ補正機能がついに搭載され、タッチパネル操作も可能に。さらに新開発の高速フロントエンドLSIにより連写性能、高画質化も実現。
APS-Cセンサーシリーズの最上位機種が登場しました。”α6300″からの進化ポイントを中心にご案内したいと思います。
まずは、なんと言っても5軸手振れ補正機能の搭載が一番大きなニュースです。”α6300″のボディサイズを維持したままで手振れ補正ユニットを内蔵。”α7 II”シリーズに搭載された5軸の手振れ補正機能は55mm F1.8を使った時で4.5段分の手振れ補正効果を実現と、していましたが”α6500″ではなんと5.0段と、”α7 II”シリーズ以上の性能を発揮します。
元々ボディ内手振れ補正機能が搭載されていなかったこともあり、Eマウントレンズの多くにレンズ内手振れ補正機能が搭載されていましたが、画質を重視したレンズでは手振れ補正機能が搭載されていないモノも多くあります。
ベストセラーのカールツァイスレンズ「SEL24F18Z」やマクロレンズの「SEL30M35」でも手振れ補正が使える様になるのは嬉しいですね。
またボディ内手振れ補正が前提に設計されているAマウントレンズをマウントアダプターを経由して利用する場合も、従来は手振れ補正が利用できなかった物が”α6500″なら全部OK! SAL70300GやSAL70400Gを手振れ補正機能付きで使えるようになります。
静止画だけではなく動画撮影時にも手振れ補正機能は威力を発揮してくれます。
そして新開発の高速フロントエンドLSIにより高速処理が可能。またバッファを大量に搭載することにより連写時の撮影可能枚数も大幅に増えています。
連写は最高速度で秒11枚のAF/AE追従高速連写が可能。”α6300″も同様ですがファインダー像のタイムラグが出ないライブビュー撮影では最高で秒8枚になります。
その秒8コマ連写時で307枚の連続撮影ができるとなってます。時間にして36秒の連写ができます。手元にある”α6300″でどれくらいの連続連写撮影ができるのか試してみたところ48枚でしたので約6.4倍の撮影枚数となります。
そして進化ポイントナンバー3がこちら。タッチパネルの採用です。”α5100″シリーズなど入門機種の”α”ではタッチパネルを採用している機種がありますが、”α7″シリーズや”α6000″シリーズなどの上位機種ではタッチパネルの搭載は今までありませんでした。上位機種へのタッチパネル搭載はこれがはじめてになります。
私もまだ実機は触ったことがないのでプレスリリースではじめて内容を見たのですが、ファインダーがあることからファインダーをのぞきながら使うことも想定して画面の右半分を使える様にしたり1/4エリアだけ使う様にしたりして鼻があたっての誤動作を防げる工夫とかもあるみたいですね。
マニュアルフォーカス時も画面タップで拡大フォーカスが利用できるようになるなど、これも見るからに便利そうです。
AF性能については”α6300″と同等となります。像面位相差検出方式AFの測距点425点と、コントラスト検出方式AFの検出方式169点は一緒。世界最速の0.05秒高速AFも同等となります。
動画撮影機能についても”α6300″と同等です。S-Log3の撮影モードも搭載しています。デジタル一眼カメラ”α”でS-Log3まで対応しているのは現在発売されている機種では”α7S2″と”α6300″だけです。”α99 II”にも搭載されるそうですので、”α6500″で4機種目の発表になります。
今後、テレビで普及が始まる「HDR」での作品作りでは、このS-Log撮影が前提になります。花火撮影などではS-Log2とS-Log3にはかなりの違いが出ますので、これも非常に大きな武器になります。
測光モードで、新たに「ハイライト重点測光」と「画面全体平均測光」が搭載されるのも”α99 II”と同様です。「画面全体平均測光」と従来から搭載されている「マルチ測光」とどういう風に違うの?という話ですがマルチ測光ではカメラが被写体を探して、そこに露出を合わせるということをしているんだそうです。「画面全体平均測光」はそれを行わずに本当に機械的に画面全体の平均で測光を撮るそうなので風景撮影などでどこも飛ばしたくない、という使い方をするときに威力を発揮しそうです。
ハイライト重点測光はハイライト部分を重点的に露出をとってくれるモード。これもステージの撮影などで威力を発揮しそう。ディズニーランドのパレードとかで試してみたいですね。
ホワイトバランスのオートモードにしている際に白熱電球色の光源下での色味の優先をできるAWB優先設定も搭載されます。
“α6300″は”α7R2″世代の機能を搭載していたモデルになりますが、それから1年経って発売される”α99 II”の新しいアーキテクチャーがすべて搭載されていることになるので、”α6300″の発売から半年ちょっとの差ではありますが、機能面では1年分の差がついている感じがします。
UIについてもタブに色がついている新しい画面構成になりますし、スロー&クイックモーション撮影機能も新たに搭載されます。タイムラプスアプリをインストールしなくても1秒1コマのタイムラプス撮影が本体機能だけで可能になるそうで、タイムラプスファンとしてはそれも試してみたい機能です。
Bluetooth経由でスマートフォンを利用した位置情報記録にも対応するそうです。ソニー”α”&サイバーショットでGPS機能を利用していた方は、これでまた位置情報付きの写真が手軽に残せるようになりますね。
その他、カスタムボタンもひとつ追加されます。”α6300″ではシャッターボタン脇にカスタムボタンが1つだけだったのですが、”α6500″では天面に移動してそこにカスタムボタンが2つ搭載されるとのこと。
NEX-5シリーズの最初の頃はボタンが数個しかなかったのですが、この小さなボディにいろいろとボタンが増えてきて、これでカスタムボタンは合計3つになります。
アイカップは”α6500″では新しいものに変わり柔らかくなっているとか。グリップもより深いデザインに変更されています。
コントロールダイヤルも縦線だけの彫り込みだった物がモードダイヤルと同様のギザギザしたものに変更されていたり、細かいところをみるといろいろ変更されているみたいですね。
仕様表から”α6300″と”α6500″の違いをまとめたものがこちらになります。
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発売日 | 2016年12月2日 | 2016年3月11日 |
ストア価格 | 15万円前後予定 | 124,880円 |
カメラ有効画素 | 2420万画素 | 2420万画素 |
アンチダスト機能 | 帯電防止コートとイメージセンサーシフト駆動の併用 | 帯電防止コートおよび超音波振動によるアンチダスト機能 |
アンチダスト作動 | クリーニングモード実行時 | 電源OFF時 |
スロー & クイックモーション撮影 | 1920×1080 60P/30P/24P |
× |
ハイフレームレート撮影 | × | 1920×1080 30P/24P |
AWB時の優先設定 | ●(標準/雰囲気優先/ホワイト優先) | × |
測光モード | マルチ測光、中央重点測光、スポット測光(標準/大)、画面全体平均測光、ハイライト重点測光 | マルチ測光、中央重点測光、スポット測光 |
タッチフォーカス | ●(液晶モニタ使用時、ファインダー使用時に使用可) | × |
手振れ補正機能 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 | 交換レンズ側対応 |
補正効果 | 5.0段(CIPA規格準拠。ピッチ/ヨー方向、Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA装着時、長秒時ノイズリダクションオフ時) | × |
静止画撮影可能枚数 (液晶モニター使用時) |
約350枚 | 約400枚 |
連続動画撮影時 | 約105分 | 約115分 |
撮影時質量 | 約453g | 約404g |
本体のみ質量 | 約410g | 約361g |
外形寸法 | 120.0(幅) x 66.9(高さ) x 53.3 (奥行き)mm |
120.0(幅) x 66.9(高さ) x 48.8 (奥行き)mm |
価格差が25,000円でボディ内手振れ補正と最新の”α”アーキテクチャーが利用できるとなると、”α6300″はちょっと選びにくくなりそうです。
ソニーグローバルサイトの「Sony Photo Gallery」には”α6500″で撮影された作例が公開されています。
こうしたメーカー作例ですべての撮影データが公開されるようになったのはここ2年くらいになってから。それ以前の作例がどうなっているのかわかりませんが、ホワイトバランスをオートモードで撮られたものって今までそんなになかったのでは? これはオートホワイトバランスで撮影されています。新たに搭載されたAWB優先設定がどうなっているのか気になるところです。
こちらはおそらく高速連写で撮られた作例なんでしょうね。
これまで「Sony Photo Gallery」に掲載されたレンズの作例などでは等倍拡大ができる作例は1枚あるかどうかだったのですが、今回は5点の作品で100%等倍表示ができるようになっています。こちらのF8で絞り込まれた作例も等倍拡大できます。
これもオートホワイトバランス設定です。レンズは何をつかっているのかなぁ。
フォーカスエリアの説明に使われていたこちらの作例も100%等倍表示で見られます。この作例はきっと秒8コマの遅延表示なしの連写撮影で撮られているんだろうなぁ。
うーん、早くこれは使ってみたい!!と、思わせてくれる作例連発です。
今まではプレスリリースと同時に国内の先行予約販売を開始していましたが、”α99 II”から事情が変更され、海外発表のあとに日本国内向けのプレスリリースがあり、そこからさらに数日してから価格発表、先行予約販売スタートとなります。
今回も先行予約販売は11月2日(水)10時からとなります。ソニーショールーム/ソニーストアでの発売前先行展示は11月26日(土)から。出荷発売日は12月2日。
価格はプレスリリースによると15万円前後とのこと。海外発表時はボディのみで1700ユーロ(日本円で197,425円)、ソニーUSAで1400USドル(日本円で144,330円)、1750カナダドル(日本円で137,795円)となっていました。ユーロに近い価格で国内販売されることが多かったのですが、最近の円高基調があるのか、15万円というのは安めの設定に見えます。
参考までに“α6300″のボディが124,880円(10月28日10時時点)となっています。こちらも1万円の値下げをしています。フルサイズセンサー搭載のボディ内手振れ補正搭載機種“α7 II”のボディが179,880円になっているのですが、この機種は4K動画撮影などはできません。
15万円前後の価格設定と言うことはおそらくソニーストアでは149,880円とかになるわけです。これはかなりのお買い得機種になっているのではないでしょうか?
販売開始は11月2日(水)からとなっています。当店も11月2日は9時半からの営業を行います。
・カメラ座布団プレゼント
※デジタル一眼”α6000″をお買い上げの方にカメラ座布団をプレゼント!バッグにしまう際のちょっとした仕切りやレンズ交換時のレンズ置き場などにご利用いただけます。
“α6000″シリーズを当店店頭でお買い上げのお客様にはカメラ座布団をプレゼントしているほか、11月30日まではオータムフェアとして店頭購入特典付きでお得なお買い物が可能です。開店3周年記念品のプレゼントも継続中です。
是非、ご購入の際は当店店頭もご利用ください。
【2016年11月2日10時よりソニーストアにて先行予約販売がスタートしました】
デジタル一眼カメラα6500 ILCE-6500 |
ソニーストア価格: 129,880円+税~ |
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発売日 | 2016年12月2日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:15,000円 3年ワイド:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 下取宣言 購入時の下取宣言で最大7,000円増額 残価設定クレジット 分割払手数料0%キャンペーン 24回分割払手数料0%キャンペーン |
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当店店頭入特典 | 店頭にて実機展示中 10%OFFクーポンプレゼント(併用不可) |
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☆ソニープレスリリース「高性能オートフォーカスと光学式5軸手ブレ補正機能を小型ボディに凝縮 オールラウンドに活躍するAPS-Cセンサー搭載ミラーレス一眼カメラの最上位機種 『α6500』を発売」
☆ソニー α Universe editorial team
☆ソニー Photo Gallery
※”α6500“で撮影された作例がご覧になれます
☆当店blog 16.10.7「ボディ内手振れ補正機能内蔵”α6500”がソニーヨーロッパにてプレスリリース」