『Xperia 1 VI』搭載の「360 Upmix」ってご存じですか? アニメやドラマ視聴で威力を発揮する立体音響機能を試してみました
ソニーストアで販売中の「Xperia 1 VI」で、まだ私の知らない機能がありました。ここ2週間ほど、いろいろ試してみて、なんとなく理解できたので紹介したいと思います。
Xperiaを使って、ドラマやアニメなどをご覧になっている方は必見です。
こんにちは、店員佐藤です。
昨年、開催されたXperia 1 VIの新製品体験会でご案内いただいていたと思うんですが、すっかり忘れていたというか、あまり動画視聴をしてこなかったのでいじっていなかったんですが、Xperia 1 VIの音設定に、かなり凝ったものが搭載されています。
再生音質の項目に入ると出てくるんですが「オーディオエフェクト」というものがあります。
簡単に説明された内容としては「おすすめ」にだけしておいてくれれば、Xperiaが音声を再生しているアプリがなにかを判別して、音楽ソフトの場合は音楽用の設定にしてくれて、動画再生をしているアプリの場合は動画用の音質設定にしてくれる、という機能が搭載されています。
なので、普通に使っている方は何も考えずにオススメ設定で使っていれば問題はありません。Xperiaがオススメする音質設定で楽しめるし、間違いがないんです。
ですが、これをカスタム設定でどんなことができるのか調べて見ると、かなり深い階層で設定変更ができるようになっているんです。
オーディオエフェクト設定の中に「カスタム」というものがあり、ここの設定を開くと「Dolby Sound」のオンオフがあるのと、「360 Upmix」と「DSEE Ultimate」が排他利用でオンオフできるようになっています。
どうやら、この「360 Upmix」と「DSEE Ultimate」が動画向け設定と音楽向け設定をわけているみたい。
「DSEE Ultimate」はご存じの通り圧縮音源をハイレゾ相当の音質にアップスケールしてくれる機能です。圧縮音源で失われがちな小さな音をAIを使った補正技術で復元してくれるので、楽器やボーカルの響きとかを再現してくれます。
「360 Upmix」というのは聞いたことがなかったので調べてみたのですが、これはソニーお得意の「360 Reality Audio」の技術を使ったもので、2ch音声を360度サラウンドにしてくれるというもの。元々サラウンドの音をどうにかするというものではなく、2ch音声の時に威力を発揮するエフェクトとなっています。
どんな感じかというと、サラウンド感を演出してくれるのと、音源の距離をやや遠くへ持っていってくれる感じで聞けます。
音楽を再生中に設定画面を呼び出して「360 Upmix」と「DSEE Ultimate」のスイッチを交互に切り替えながら聞いてみると、その違いがわかります。
「DSEE Ultimate」だと耳元で聞こえるというか、頭の中に音場が作られているところが、「360 Upmix」にすると、頭の外というか周りから音が聞こえてくるようになる感じです。単にエコーをかけているとかではなく、距離感を感じさせてくれるところが360 Reality Audioと同じような感じです。
そして上記の画面から「Dolby Sound」という項目があるので、そこをタップしてみると、今度は「Dolby Sound」の設定画面が出てきます。
なんと、こんな深い階層のところまで音設定が入っているんですね。「Dolby Sound」もエフェクトの一種でこちらも映画と音楽とシーンを識別してエフェクトをかけています。
さらにDolby Soundの詳細設定があるので、そこに入って行くと黒画面の項目が表示されます。
こうした項目のことを調整していて、これも自動で行われているようです。こちらにも「ステレオワイドニング」という距離についての項目があるんですが「360 Upmix」の方が効果は大きい様子。
それよりも使ってみてわかったんですが「リバーブを除去」というのが、かなり良い働きをしていて「360 Upmix」を単独で使っていると、映画館らしさの演出なのか、ややセンターの音声にエコーがかかった感じになるんですけど「Dolby Sound」を重ねて使うと、それが消されてさらに良い感じになります。
おそらくですが、私が聴き比べてみた結果では、おすすめの設定と、カスタム設定の「Dolby Sound」と「360 Upmix」を重ねて使っている時が、動画ソフトを再生している時に同じ設定になっているように思えます。
なんせ、このあたりの詳細説明をしているところが見つけられなくて、自分の耳だけを頼りに聴き比べをしてきたんですが、結論としては「おすすめ」で使っているのが正解かな、というところです。
大量のコンテンツを試したわけではありませんが「360 Upmix」で一番効果があったのがamazon プライムビデオで観た「ガンダム ジークアクス」でした。今シーズン、日本テレビで放送されていますが配信系でも観ることが可能。
amazonプライムは配信している音声フォーマットの記載がないんですけど、これはテレビアニメなのでおそらくステレオ2chで配信しているかと思います。
すごい効果があります。エフェクトをオフにすると普通の音声ですが「360 Upmix」だけオンにすると、まさに映画館の音になります。画面の外の音が聞こえるようになり、さらに音場が広がっただけではなく、小さな音も拡大して聞かせてくれているみたいで、音の情報が増えます。
特にガンダムは好きでも嫌いでもなくて、子どもの頃に「ファーストガンダム」を観ているくらい(当時は夢中になって観てました)だったのですが、モビルスーツの音とかそのまま再現してくれていて、なおかつ「360Upmix」で聴くと迫力がプラスされます。
その他、プライムビデオでは映画などはすべてドルビーデジタルプラスで配信されているらしいのでサラウンド信号で配信されているので360Upmixが活躍する2chステレオ音声はあまりないんですが、アニメやドラマは狙い目。というか、使いどころです。
画面は我が家のBDレコーダーで録画したドラマ「しあわせは食べて寝て待て」をモバイル視聴しているところ。これも2chステレオ音源です。ドラマが映画風の音になります。
「Dolby Sound」と360Upmixを掛け合わせるとセリフの音が聞き取りやすくなる気がします。
そして2ch音声で重要な使い方ができるのが「SONY PICTURES CORE」です。
IMAX Enhanced対応のタイトルが多数あり、dts:xでの立体音源で配信されているはずのサービスなんですが、これがダウンロードしての視聴の場合は映像が1280×720Pで音声も日本語吹き替えのみの2chステレオになってしまうんです。
こちらはダウンロードした「ヴェノム:レットゼアビーカーネイジ」の音声セレクトと、再生中のデータになりますが、音声は2chステレオになっているのがわかります。
そんなわけで「SONY PICTURES CORE」は大量の通信量を消費するので事前ダウンロードしてご覧になる方も多いと思いますが、そういうときは「360 Upmix」を使うと効果があがるかと思います。オススメのままでも使えますが、その効果を試すためにもカスタム設定でいろいろいじってみては!?
音声設定の切替をいちいち設定画面を開いて変更するのは大変なんですが、Xperia 1 VIには「サイドセンスバー」という機能があります。右辺のところにショートカットバーが置かれていて、そこをスワイプすると、Xperiaの基本的な設定が一覧でみられるダッシュボードを表示してくれます。
ここに音質の設定が出ているので、切替を簡単に行うことができます。
発売からまもなく1年経とうというところで、まだ使っていなかった新機能があるというのが、Xperiaの奥深さですね。
さて、そのSIMフリースマートフォン「Xperia 1 VI」ですが、このモデルはどうやら1年で販売を終了するようで、選ぶ仕様によってすでに販売を終了しているケースがあるというか、もう販売終了になっているモデルの方が多い状態になっています。
カーキグリーン | スカーレット | ブラック | プラチナシルバー | |
RAM 12GB/ROM 256GB ストア価格:179,300円 |
入荷待ち | 販売中 | 入荷終了 | 入荷終了 |
RAM 12GB/ROM 512GB ストア価格:189,200円 |
販売中 | 販売中 | 販売中 | 入荷待ち |
RAM 16GB/ROM 512GB ストア価格:,218,900円 |
入荷終了 | 設定なし | 販売終了 | 設定なし |
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昨夜の時点で上記のようになって(12GB/512GBのプラチナシルバーが入荷待ちになりました)いて、選べるモデルが少なくなってきています。
5月には新機種の発表イベントと思われるイベントも予定されていて、間もなく新機種が登場するタイミングではありますが、プライスダウンもあり、安定感も増している機種です。今使っているスマートフォンが壊れてしまって、すぐに乗り換えたい、という方の購入もあると思います。
是非、アニメ、ドラマなどの動画視聴にも「Xperia 1 VI」をどうぞ!
【AI搭載の最新フラッグシップモデル】
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Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 1 VI (XQ-ES44) |
ソニーストア価格: 179,300円~ 税込 |
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発売日 | 2024年6月21日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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