アプリ「Headphones Connect」アップデートで『WF-1000XM5』に新機能満載
昨日、ソニーのヘッドホン用アプリ「Headphones Connect」のアップデートがあり、未発売製品ではありますが「WF-1000XM5」がアプリに対応するようになりました。
WF-1000XM4やLinkBuds Sなど既発売のヘッドホンにも新機能が降ってきているのですが、新発売のWF-1000XM5にはそれどころではない多数の新機能の利用ができるようになっています。ソニーストア店舗にて実機体験出来ますが、手元に評価用サンプル機がありますので、WF-1000XM5と「Headphones Connect」で実現する新機能をまとめて紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
昨日発売になった「WF-1000XM5」ですが、おかげさまで今回も大ヒットモデルになっています。出荷総数とかのボリュームや流通についての情報はなにもはいってきていませんが、このペースで予約オーダーが入ったら、またしても発売日前後には品薄になるのは間違いないかと思います。
取材にお邪魔していませんが、前回のWF-1000XM4のときもショールームで試聴したらその足でオーダーをするという、なんとかホイホイ状態で、ソニーストア銀座さんでもドカンドカンと予約オーダーが入っていたんじゃないかと想像できます。
当店でも出来る限りの情報を詰め込んだ実機レビュー記事をお届けしていました。
こちらのレポート記事で残念だったのが「Headphones Connect」アプリがまだ対応していなかったためWF-1000XM5の詳細設定、機能面のレポートを全く出来ていなかったこと。ところがこれらの記事を公開したところで、アプリのアップデートがありWF-1000XM5が対応機種になりました。
昨日からショールームでの展示がスタートしているので、それにあわせてアップデート公開しているモノと思うんですが、今日になってアプリの機能を調べてみると、これはショールーム展示のためだけではなく、昨日がWF-1000XM5の本当の発売日だったんじゃないかというほどの充実ぶりになっています。
アプリの様子をレポートしたいと思います。
まずは、こちら。「ファインド・ユア・イコライザー」というベータ版の機能が搭載されました。これはWF-1000XM5だけの新機能ではなくLinkBuds Sでも使うことができます。
どんなものかというと、自分で好きな楽曲を流した状態で「ファインド・ユア・イコライザー」を「開始」すると3回ほど、数字の書かれた画面が表示され、その数字を押すたびに変わる音質から自分のもっとも好みの音を選んで「次へ」をタップして進んで行くものになっています。
要はイコライザーを操作してそれぞれに違った音を割り当てているんですが、これを繰り返していくことでグラフィカルな音のバランスを見ずに本当に自分の耳だけで好みの音のバランスを探すことができる、ということになります。
作業が終わるとイコライザーがひとつ完成するので、それがカスタム2に収納されます。自分の耳だけで作った好みの音のバランスなんですが、これは再生している曲によってもバランスが変わってきそう。何回も楽しむことができる機能になりそうです。
さて、ここからは「WF-1000XM5」ならではの機能の紹介です。
まずは、皆さん気になる次世代Bluetooth規格の「LE Audio」についてですが、今回のアプリのアップデートと同時にWF-1000XM5のファームウェアアップデートもあり、これでWF-1000XM5がLE Audio対応になりました。おそらく製品版として9月1日に出荷になる際は最初からLE Audio対応になっていると思います。
LE Audio対応のスマートフォンはXperia 1 IVとXperia 5 IV、そしてXperia 1 Vがあるんですが現時点ではXperia 1 Vがまだ対応していないようなので、ここではXperia 1 IVで接続を試してみました。
アプリのシステムタブに「LE Audio接続設定」というのが表示されるので、ここで「LE Audio優先」にして、再度接続をしなおします。LE Audioでの接続にすると音声アシスタントやマルチポイント接続、LDACでの接続ができなくなるのでご注意ください。音質についてはおそらくLDACの方が上に思えるので、純粋に音楽を高音質に楽しみたい、という方はLE Audioを無理に試さなくて良いと思います。(と、言っても試されるとは思いますが)
LE Audio 優先にしたら一度Xperia 1 IVのBluetooth設定からWF-1000XM5を削除して再度登録し直します。
LE Audio優先で接続すると、ご覧の通り新しい機器として「グループ1」というのが表示されるので、このグループ1を接続します。
上手く接続できるとHeadphones Connectアプリに「LE Audio / LC3」という表示が出るので、これが出れば成功です。
すでに先行発売されているLinkBuds SもLE Audio接続ができるので試したことがあるんですが、再接続にすごい手間がかかるというか30分かかっても接続ができなくて自宅に着いちゃった、ということが何回かありました。WF-1000XM5のLE Audio接続は割と安定していて、私がやり方に慣れてきたのか機器の安定性が高まったのかはわかりませんが、サクサクとつながるようになっています。
これなら普通にLE Audioでの運用ができそうです。
9月1日の発売日までにはXperia 1 Vも接続できるようになっていることを願っています。
「セーフリスニング機能」というのは耳に負荷がかからないように機械的にモニターしてくれる機能で「WH-1000XM5」と「LinkBuds S」にしか機能が搭載されていなかったのですが、3機種目の対応機器として「WF-1000XM5」も利用ができるようになっていました。(WF-1000XM4は非対応です)
しかも「セーフボリュームコントロール」という新しいスイッチが使える様になっていて、限度を超えた使い方をしていると判断されたときは自動でボリュームを制限する機能がついています。これはWF-1000XM5が初。
他にもWF-1000XM5が初、という機能は目白押しで、こちらの「通話時の自分の声の取り込み」というのもあります。ノイズキャンセリングを使っての通話中に、自分の声が聞こえやすくなるというもの。
これをオンにするとノイズキャンセリングの効果で人の声だけ少し聞こえやすくしてくれます。周りの人の声も入りやすくなります。私の場合は自分の声が聞こえなくても話ができるので、これはオフで良いかな?
通話中に画面を呼び出してオン・オフの切替を試すことができるので、WF-1000XM5を電話などの通話にも使われる方は調整してみるとよいと思います。
「通知音と音声のガイダンス」というものもあり、これはWF-1000XM5からのインフォメーション(ノイズキャンセリングや外音取り込みのモードを切り替えたときの音声など)の音量を調整する機能。
これ、マラソンアプリにはよくついている機能で、タイムやスピードを読み上げる音声を自分で好みの音量にすることができます。音楽を大きめに流す人は音声を小さめにして、音楽を小さめに流している人は音声を大きめにして、情報を聞き取りやすくします。
こうしたインフォメーション音声って私にはやや小さめに聞こえていたので、ここでプラス1にするとちょうど良いバランスに思えます。微調整が可能。これもWF-1000XM5が初搭載だと思います。
ヘッドジェスチャーという新機能も発見。書いてあるとおりですが電話が鳴ったときにうなずくとそれだけで通話に入ることができます。手が空いてないときに便利、というよりも、イヤホンのハウジングをタップするのに慣れない人などはこの方が電話を取りやすいでしょうね。
私も試してみましたが、イメージ通りに普通に使えます。特に大げさにうなずくとか必要なく、普通にうなずけばOKだったので、これは使い物になると思います。
「立体音響とヘッドトラッキング」という見るからに面白そうな機能も搭載されています。昔、ソニー製品でジャイロを内蔵していてヘッドホンを装着して首を振ると、ちゃんとテレビのある方向から音が聞こえてくる、というサラウンドヘッドホンが発売されていたりしたんですが、それを思い出させてくれます。
機能を試してみたかったんですが「立体音響の最適化」という作業をいつまでやっても設定が終了しないのであきらめました。まだ機能がついているけどAndroid側が対応をしていないのかな?
以上がHeadphones ConnectのWF-1000XM5だけのアップデート新機能の紹介でした。
蛇足ですが、今朝の通勤で試してみたことも紹介。
こちらは「Bluetooth Meter」というアプリで、スマートフォンの周辺で飛んでいるBluetoothの電波の強弱をすべてモニターしてくれる機能があります。
左は今朝の京浜東北線車内での様子ですが「REON POCKET 4」の次に来ているのが「WF-1000XM5」で強力な電波を出してくれているのがわかります。
一番近いところにあるんだから当然でしょ、と、思われるかもしれませんが「LinkBuds S」は距離が一番近いにもかかわらず、一番弱い電波を出すように動作しています。これは必要最低限の電波出力で省電力動作するように設計されているからだと思うんですが、どんなに近づけても電波は他の機器に負けて弱い電波出力しかしません。途切れるギリギリの所を狙っているので、結果、電波が途切れやすくなるシーンもあるんですが、そういうモデルだから仕方がありません。
WF-1000XM4などは強力な電波を出してくれて、途切れにくい動作をしてくれるのですが「WF-1000XM5」も同様みたいです。
当店のお店の中でのテストでもWF-1000XM5がナンバーワンでした。(写真一番右はLinkBuds Sで、距離は一番近いところにあるにも関わらず、店内の多数のBluetooth機器に負けているのがわかります)
その他、Xperia 1 Vからのおすそわけ充電にも対応。一応、実機で試してみましたがちゃんと充電出来ました。
Xperia 1 VもWF-1000XM5もワイヤレス充電に対応しています。Xperia 1 Vには「おすそわけ充電」という機能が搭載されており、「設定」>「バッテリー」>「おすそわけ充電」で機能を利用できます。
Xperia本体のバッテリーが30%を切ったり、180分経つと自動停止しますが、WF-1000XM5を1時間くらい使うための充電程度であれば5分も充電すれば充分なはずです。
「LE Audio」も含めて、Xperia 1 VやXperia 1 IVなどの最新スマートフォンと組み合わせて使いたくなるワイヤレスイヤホンだと思います。
いつでもどこでも一番の静粛性をもたらしてくれる「WF-1000XM5」の最高の相棒はやはり「Xperia 1 V」かも! この組み合わせでどこか遠くに旅に出てみたいですね。
ワイヤレスノイズキャンセリング ステレオヘッドホン WF-1000XM5 |
ソニーストア価格: 41,800 円税込 |
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発売日 | 2023年9月1日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | ヘッドホンケアプランワイド:初年度1,650円 ヘッドホンケアプランベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割払手数料【0%】 |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 1 V (XQ-DQ44) |
ソニーストア価格: 194,700円(税込) |
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発売日 | 2023年7月14日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 36回払いまで分割払手数料【0%】 |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
ご成約記念品プレゼント ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
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MIG
2023年7月27日 @ PM 5:38
レビューありがとうございます。
他の記事に載っていたのですが、M4まではあった音声アナウンスはM5では電子音なったのは本当でしょうか?装置時にBluetoothに接続しました、とか、バッテリー約80%とか教えてくれるやつです。
個人的には重宝してたので、残念だなと。
tecstaff
2023年7月28日 @ PM 4:28
記事をご覧くださりありがとうございます。
おっしゃるとおりWF-1000XM4では日本語でアナウンスされていた動作状況がメロディでのお知らせに変更されています。これはLinkBuds Sから変更されたポイントで、繰り返し同じ音声を聞くことになるのでシンプル化されたのかな?と、思いました。
特に音声を切り替える機能などもないので、デフォルトの状態で使うことになりますが「ペアリングモードになりました」などの、わかりにくいモード変更については従来通り日本語でのアナウンスがあります。慣れると不便は感じられないかと思います。
ゆき
2023年8月1日 @ PM 8:24
はじめまして。
Chromeのオススメから来ましたが、WF-1000XM4と、穴開きのLink Budsを使っているので興味深く記事を読ませていただきました。
バッテリー残量が音声アナウンスされてると便利なんだけど、ROM容量とか使うから仕方ないのかなぁ。
ヘッドトラッキングの応用でハンズフリーで電話の着信の承諾/拒否が可能になったのは良いですね。
Plantronics(現Poly)のVoyager 5200というヘッドセットは日本語音声で知らせてくれたり(選択可)、音声コマンドで着信の承諾/拒否が可能なので便利に使ってますが、旧機種のLinkBuds系にも来るといいなぁ。
一つ誤字指摘を。
フォントが区別しにくいからかもしれませんが、
>ファインド・コア・イコライザー
ではなく、
>ファインド・ユア・イコライザー
です。
Coreではなく、Yourですよ。
他社スマホで搭載してるイコライザーの自動調整機能のBluetoothバージョンですね。
無いよりは良いのですが、プリセット曲がないのが良くも悪くもって感じですね。
自分の好きな曲で調整できるのは良いけど、サビ部分への巻き戻しとかが面倒なので少し使いにくいです。
今後の改善に期待かな?
tecstaff
2023年8月1日 @ PM 9:51
記事をご覧いただきありがとうございました。
誤記についてのご指摘もありがとうございます。
お詫びして訂正させていただきます。
新機能の既発売機種への実装もかなうとよいのですが、まずは9月1日のWF-1000XM5の発売があってからになるかもしれないですね。