【レビュー】OLEDゲーミングモニター『INZONE M10S』& 4K 160Hz対応『INZONE M9 II』ショールーム実機レポート
10月25日発売のINZONE製品の新型ゲーミングモニターがソニーストア銀座にて先行展示されています。実機の様子を見学させてもらってきましたのでレポートしたいと思います。
ゲーミングモニター第2世代にあたる本製品ですが、各所にパワーアップポイントが見受けられ進化された製品になっていました。
こんにちは、店員佐藤です。
今年の8月上旬に初代モデルの「INZONE M9」が大幅値下げによる販売終了が行われ、あれ?もしかしてこれでINZONEブランドがなくなってしまうのでは!?と、危惧していたのですが、そんなことはありませんでした。
ますますのパワーアップをして、第2世代のモデルが登場。ソニーの「INZONE」ブランドへの本気度が観られる製品が発売になります。
登場したのはシリーズで初めて有機ELパネルを採用した「INZONE M10S」(ストア価格:174,900円)と、進化してモデルチェンジした液晶モデルの「INZONE M9 II」(ストア価格:132,000円)です。発売日は両モデルとも10月25日となります。
まずは有機ELパネル搭載の「INZONE M10S」から。ソニーストア銀座ではゲーミングPCと接続しての展示になっています。
初代「INZONE M9」では白基調でまるでPlaySrtation 5と同一シリーズ製品として開発されたのでは?というデザインでしたが一転して第2世代モデルではブラック基調のモデルになっています。
スタンドもセンタースタンドが前にせり出す独特のデザインでした丸いフットプリントの上に立つという省スペースなデザインに変わりました。
一見すると簡単に倒れてひっくり返りそうなバランスの悪さに見えますが、実機はそんなことがなく、この大画面が小さなフットプリントの上に安定して設置されているイメージです。どういう重量バランスになっているのかわかりませんが、イメージとしてはやや大げさですが、センターポールが金属製でパネルは紙で出来ているような軽さという感じで、ちょっとやそっとでは倒れません。もちろん、その気になって思い切り倒せば倒すことはできると思いますが、不安定な感じはまったくありません。
なお、画面はフットプリント上で左右に自由に回転し、ケーブルがなければグルグルと360度回すことができるようになっているとか。ケーブルが装着されていると左右180度までとなります。ディスプレイは120mmの幅で上下できます。
端子類は中央部分に集中配置されていてHDMI 2.1が2系統、DisplayPort 2.1が1系統用意されています。ゲーミングPCとPlayStationとさらにもう1台の接続ができます。
初代モデルINZONE M9と比較するとUSB Type C端子が省かれています。
ソニーこだわりのポイントとしては、有機ELパネル採用のディスプレイの場合、モニターの操作スイッチが中央部分に配置される事が多いそうですが、液晶パネルで普及している、画面隅の裏の場所にボタンを配置したい、ということで有機ELパネル搭載モデルではありますが、珍しく画面隅の裏にスイッチが配備されています。
液晶パネルのINZONE M9から移行する場合も操作性に違和感を感じません。
熱を持ちやすい有機ELパネルですが、独自の高性能冷却構造をファンレスで開発。パネル上方に熱を逃がす構造になっています。
フットプリントは厚さ4mmにデザインされていて、マウスパッドと近い厚さにする工夫をしているそうです。マウスパッドからマウスが飛び出してフットプリントの位置まできてもひっかからずに、そのまま操作ができるように配慮されています。
フレームレートは480Hz、応答速度0.03msGtGは液晶モニターと比べるとものすごいスペックになります。これは急激な性能進化をしているFPSゲームのグラフィック向上と高フレームレート化に対応した結果です。
超高速応答と超ハイリフレッシュレートでの業界トップの動画クラリティと低遅延のパフォーマンスを実現しています。
「フレームレートカウンター」というのは実際にリフレッシュレートがどれくらいで動作しているのか表示する機能です。
オンにしてみると480Hzで動作しているのがわかります。「234FPS」という数字は常時変化していたのでゲーム側で表示しているフレームレートなんだと思います。
プロチーム「Fnatic」との共同開発となっていますが、今回のモデルでは製品開発の初期段階から開発に関わっているそうで、その一つが24.5インチモードに用意された「センター」と「ボトム」の設定とのことです。
モニターは27インチサイズなんですが、視界がすべてをコンパクトに行き渡らせることができるように、すべての画面の動きを瞬時に把握できるように、ということで24.5インチサイズでのプレイを好む方がいらっしゃるとのこと。また、大会での公式モニターが24.5インチのTNモニターだそうで、それと同じ状況でプレイができるように用意されているそうです。
24.5インチモードでは黒枠を表示して画面を小さくするのですが、小さくする画面位置をセンターにさせると上下と左右で黒帯の幅が違って見えて不自然とのこと。
「ボトム」位置にすることにより左右と上枠の黒帯の幅が同じになるため、より見やすくなるというリクエストがあり、それで後から実装された機能になるそうです。なるほど、確かに言われてみるとこの方が手元から画面までの距離なども近くなるので見やすい様に思えますね。
画面モードにもFPS専用の画質モードが用意されています。「FPS Pro+」モードはプロチーム「Fnatic」とチューニングした画質モードで、敵の輪郭色である「赤」「紫」「黄色」の視認性を向上させているとのこと。
画面全体の色彩度を抑えて、敵の輪郭線に用いる特定色の彩度のみを強調。有機ELの特性を活かして輝度コントラストを上げて視認性を向上させるモードになっています。
その下にある「FPS Proモード」は同じ様なネーミングになっていますが、意味は全然違っていて、こちらはFPSトーナメントで公式モニターとして採用されている液晶のTNパネルに近い再現になるように、わざと画質的には劣ることをしています。
TNパネルの特性に合わせて表示色域を狭くし、色域カバー領域をやや赤側にシフト。液晶パネル特有のバックライト光漏れを再現するために黒を浮かせて表示しているとのこと。
こちらは公式モニターに近い状況でプレイ出来るようにデチューンした画質にしているそうです。
有機ELパネルの弱点としては焼き付きがあるんですが、その対策も出来る限りのことが施されています。
スクリーンセーバーというのは一定時間経過しても画面に変化がない場合に自動で画面の明るさが徐々に下がる機能。マウスを動かすと輝度は元通りに復帰します。
ピクセルシフトは数分単位で人間の目にはわからないレベルで画素を移動させている機能。これにより同じ画素が点灯し続けても焼き付きにくくする、ということをしています。
「ピクセルリフレッシュ」は長時間使用した後に画面のピクセルを補正する機能です。モニターが4時間以上使用されたら、次にスタンバイに落ちた時に裏で実行される機能。自分で機能をスタートさせることも出来るのですが、その際は5分以上の補正時間がかかるそうです。
他にも静止画像検出機能があり、ミニマップ、ヘルスバー、タスクバーなど画面上の1カ所に継続的に表示される画像を検出し、その領域の明るさを制御する、ということもしているとのこと。
徹底した焼き付き対策を施しているとのことです。
FPSコアゲーマー向けの有機ELモデルに対して、液晶パネル搭載の「INZONE M9 II」はアクションゲーム/RPGゲーム向けのゲーミングモニターになります。
ソニーストア銀座ではPlayStation 5と接続されて体験展示されています。
エルゴノミックデザインで初代モデルとは省スペースになったデザインになっています。こちらも背面はホワイトカラーではなくブラックで統一。
心許ないサイズのフットプリントですが、こちらも安定感抜群でセンターポールはズッシリした金属製でパネルは全部プラスチックなの?というような重量バランスになっています。
画面の隅をつまんで揺すってもグラグラする感じはありません。フットプリントの裏に吸盤がついているんじゃないか?という重量感です。
初代モデルではセンターポールがかなり傾いていたので画面を上下するとディスプレイまでの距離も大きく変わって締まっていたのですが、それもなくなり、またディスプレイの背面に大きなスペースを必要としなくなっています。
販売終了になった初代「INZONE M9」なんですけど、今は私の作業用ディスプレイとして使わせてもらっていますが、確かに机の向こうにスペースが必要で、予想外に手前に配置されてしまうんです。このデザインは本当に羨ましい。
接続端子は画面中央裏に集中配置されています。フットプリントを中心に左右に180度回転するので、機器接続のしなおしとかで配線をやり直すのもこれなら楽々です。
ディスプレイの機能操作も画面向かって右下の裏に配置され、表示されるメニューと連動して使いやすい設計になっています。
初代「INZONE M9」と比べるとHDR信号の入力時に画質調整ができるようになったのが進化ポイントのひとつになります。
従来はHDR入力の際は画面モードは「HDR」モードに固定されて画質調整などもできなかったのですが新型「INZONE M9 II」ではシネマ、ゲーム、RPGの3つのモードが用意され、さらに細かく画質調整をすることも可能になっています。
有機ELモデルの「INZONE M10S」同様に、液晶モデルの「INZONE M9 II」にも24.5インチモードは用意されていて、センター寄せ、ボトム寄せが選べます。初代「INZONE M9」にはこれもついていません。
24.5インチのボトムモードにするとご覧のサイズになります。RPGなどで雰囲気を楽しみたい、というときはフルサイズ表示で、FPSゲームを楽しむときには一目で戦況を把握できるFPSのスタンダードサイズにして使うことができる、オールマイティなモデルになります。
直下型LEDを採用しているため、映像に合わせて細かくバックライトも制御するため画面全体のコントラストを表現できるのでより高い没入感を味わうことができます。
早い動きに強く残像低減をするためにモーションブラーリダクション機能も搭載。独自のバックライトスキャニング技術により、液晶パネルにありがちな残像感を画面全体で低減することが可能になっています。
バックスキャニング技術というのは、液晶の残像感をなくすために液晶の映像表示を切り替える際、バックライトを瞬間的に消して、映像の重なりが見えなくする技術です。
通常は画面全体のバックライトを消すのですが、それだと液晶パネルの順次走査全体にマッチせず、結局画面中央部分だけ残像感を低減することになるのですが、LED部分駆動を液晶の走査に合わせて上から下に順次暗くすることにより、画面全体の残像感を消す、ということが可能になっています。
BRAVIAでも使われていた技術で、これでボケ感を低減することができます。
これも初代「INZONE M9」では搭載されていなかった技術で「INZONE M9 II」ならではの機能となります。
HDRでの信号入力の場合は「DisplayHDR」という従来の表示に加えて、シネマ、ゲーム、RPGの3モードが使えます。
「RPG」モードではより空の快晴感をリアルに表現していたり、字幕もより読みやすくなるような工夫がされているそうです。
ということで、そんなヘビーなゲーマーではないし、というか、普段からPlayStation 5でも「グランツーリスモ7」と「アストロボット」くらいしかプレイしていないので、ゲーミングモニターの評価はなにもできないんですけど「INZONE M9」を仕事で使ってみると、HDR表示させたときの輝度の広さに驚きます。
LGの普通の4Kディスプレイも使っているのですが、表現できる輝度が全然違っていて「INZONE M9」ってPCディスプレイとして使っても、かなり高性能なディスプレイになっていると実感しています。
ゲーミングモニターとしては最高峰の性能を実現しているモデルと聞いていますが、ご自身の作業部屋のPC&PlayStation用に1台購入してみるというのはいかがでしょうか?
■QHD 480Hz対応「INZONE M10S」
ゲーミングモニター (QHD 480Hz) INZONE M10S SDM-27Q10S |
ソニーストア価格: 174,900 円 税込 |
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発売日 | 2024年10月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:17,600円 5年ベーシック:8,800円 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割手数料無料 INZONE 新商品発売記念キャンペーン (~10月24日) |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
5年ベーシック半額クーポンプレゼント テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
■4K 160Hz対応「INZONE M9II」
ゲーミングモニター (4K 160Hz) INZONE M9II SDM-27U9M2 |
ソニーストア価格: 132,000 円 税込 |
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発売日 | 2024年10月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:13,200円 5年ベーシック:6,600円 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割手数料無料 INZONE 新商品発売記念キャンペーン (~10月24日) |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
5年ベーシック半額クーポンプレゼント テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
★ソニー『INZONE 新商品発売記念キャンペーン』はこちらから
★INZONE 特集ページ「INZONE M9 II -クエストを、もっと劇的な体験に変える」
☆「New Gaming Monitor Unveiling」INZONE公式ページはこちら
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