【レビュー】“α7 IV”で写真と動画の撮り分けに便利な『フレキシブル露出』
“α7 IV”の撮影テクニックネタです。発売からすでに10ヶ月が経とうとしていますが、今さらながら写真と動画撮影の撮り分けに便利なテクニックをお客様から教えていただき、これが目からウロコが落ちる様な技でした。
まだご存じない方向けにご案内したいと思います。これはデジタル一眼カメラ”α”で写真と動画撮影を1台2役で使うのに必須の設定かもしれません。
こんにちは、店員佐藤です。
昨年12月発売の”α7 IV”には、”α”シリーズで初めてモードダイヤルがメゾネット式になって、写真/動画撮影の切替を1階層目で、PASMの撮影モードの切替を2階層目で行う方式になっています。
さらに、静止画と動画で各種設定を独立させて記憶する機能が搭載されていて、これで写真撮影の設定、動画撮影の設定を別々に記憶させておき、スイッチ一発でそれぞれの撮影モードにすることができるようになっています。
一番面倒だった動画のHDR撮影についてもピクチャープロファイルの記憶が別々に出来る様になっていて、もう、これだけでもありがたかったところ。
写真をHDRで撮ってしまうと、あとから加工のしようがないのでRAW撮影をしておいて現像をしなおす、とかいうことをしていたものが、写真はPP0 、動画はPP10を独立して設定できるので、これがHDR撮影を飛躍的に便利にしてくれました。
当時、感動して、これぞハイブリッドカメラだ!というコトを言っていましたが、まだ問題が残っていました。
それはPASMの撮影モードです。
写真撮影の際に「露出優先」のAモードで撮影していて、デジタル一眼カメラらしい絞り開放の写真撮影をしたとします。
これで同じカットを動画で撮影しようと、撮影モードを動画に切り替えると。。。
絞り優先のままなのでF値は開放で、シャッタースピードが1/500という高速なシャッターになっています。これが静物などの撮影であれば目立たないんですが、お子さんやペット撮影で動体を撮影することになると、例のパタパタした映像になってしまいます。秒30コマでの撮影なら1/60秒程度、秒60個までの撮影なら1/120秒程度のシャッタースピードにする、というのが現在の常識になっているので、ここでシャッタースピード優先にしてシャッタースピードを1/60に設定する必要があります。
マニュアルモードで撮影している方は、絞り、露出、さらにはISO感度の設定も見直すことになります。
この手間がなければ、本当にワンタッチで、それぞれ高画質な写真と動画撮影の切替ができるんですよね。
そこで利用するのが「フレキシブル露出」です。先々週、私は知りました。
動画撮影モードにしたときしか、この項目は出てこないのですが、メニューから「撮影モード」を選択肢、そこから「露出制御方式」というのを選びます。
ここに「P/A/S/Mモード」というのと「フレキシブル露出モード」というのがあるので、フレキシブル露出モードにします。
写真撮影の際にはこの設定は関係がないのですが、動画撮影の際にPASMモードのダイヤルが無効になり、別のボタンを使って設定を行います。使い方はマニュアルモードに近いのですが、シャッタースピード、絞り、ISO感度を選んで設定できて、オート設定にも選んで行うことができます。
キーアサインが変更され、奥のダイヤルとC2ボタンは絞り設定、C1と手前ダイヤルはISO感度、ゴミ箱ボタンのC4とマルチダイヤルがシャッタースピードの設定になります。
コントロールボタンを押すとカメラに操作を任せるオートモードになり、それを解除すると自分で設定を変更できます。
たとえば、こちらは写真撮影の際のモードです。ここから1階層目のダイヤルを回して動画撮影にすると。。。
シャッタースピードは1/60に設定してあり、絞りとISO感度の横に「A」のアイコンがありますが、これはオートモードになっていることになります。
シャッタースピード優先、という形で動作していて、絞りをもっと絞りたい、というときはC2ボタンを押してオートを外し、さらに絞り込むことが可能。ISO感度はその分上がるという動作をします。
S&Qについては動画と同じ設定になっているのでそのままの設定で撮影が可能。この場合は60P撮影をするのでクロップされています。ピクチャープロファイルは動画撮影のために設定してあるPP11のまま。
なお、新発売のSELP1635Gや、SEL2470GM2、SEL70200GM2、SEL135F18GMなどの絞りリングがついているレンズの場合は、絞りリングの値が優先されてしまうため、C2ボタンを押しても絞りがオートにならない場合があるんですが、その際は絞りリングを「A」のところにして使っていただければ、オートで動くようになります。絞り操作をするときは奥のダイヤルを回してもらえれば操作が可能です。
ブリージング補正や、手ブレ補正アクティブを使っていると画角が変わってしまうのですが、写真を3:2で撮影して、動画を16:9にしている場合は、そもそも画角の違いによりフレーミングが変わると思いますので、その分は自分でフレーミングし直すか、静止画撮影の時にちょっとズームしておくと良いかもしれません。(単焦点レンズではできませんが)
ということで、これを使って、昨日、山歩きしながらスナップ撮影を写真と動画でしてきました。超便利です。
どんな感じだったのかは動画でご案内していますので、こちらをご覧いただければ幸いです。
こうして新しいテクニックを身につけると、またまた写欲があがるというか、撮影しにいくモチベーションが上がってきます。
“α7 IV”をお持ちで、まだ利用されていないと言う方は是非、お試しになってみてください。
【2023年2月1日 価格改定になりました】
デジタル一眼カメラ 『α7IV』 ILCE-7M4 |
ソニーストア価格: 372,900円 税込 |
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発売日 | 2021年12月17日 | メーカー商品情報ページはこちら | ||
延長保証 |
5年ワイド:33,000円(税込)
3年ワイド/5年ベーシック:16,500円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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金利0% クレジット |
24回分割手数料0%+10%オフクーポン 月々13,500円 残価設定24回分割+10%オフクーポン 月々8,300円 (残価設定額:126,000円設定) |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割払手数料【0%】 残価設定クレジットの分割払手数料が【0%】 |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
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