【レビュー】生まれ変わった『nasne』(バッファロー製)を設置しましたレポート
2021年春に発売されたバッファロー製の「nasne」を今更ながらですが当店店舗で購入&設置しました。未だソニー製の「nasne」は設置から10年経っても元気に動いているんですが、店頭での動画コンテンツ再生の動画ファイルサーバーとしてパワーアップしたバッファロー製「nasne」を設置することに。
本体2TB+外付け6TBのファイルサーバーとして設置してみましたので、そのレポートです。
こんにちは、店員佐藤です。
バッファロー製の「nasne」を購入してみました。調べてみたらソニー製のネットワークレコーダー「nasne」が2012年8月に発売されておりあれから10年も経つんですね。
ソニーでは販売を終了している「nasne」ですが、その後、バッファローさんが製品コンセプトを継承して昨年春に2TB HDDを内蔵してパワーアップしたモデルとして発売。販売はamazonでのみ行われており、当初はなかなか入手することができなかったのですが、最近ではタイムセールで若干ですがお得に買えるようになるまでになっています。
当店でもフルスイング仕様で購入をしてみました。
ソニー製の「nasne」の初代機は500GB、2世代目が1TBのHDDを内蔵しており、それに外付けHDDが上限2TBまで接続可能という仕様でした。最大で3TBでの運用までしかできなかったのですが、バッファロー製「nasne」は内臓が2TB、外付けHDDの最大容量は6TBまで認識するとなっています。
バッファロー製でそろえた6TBのHDDも今や価格は13,000円ちょっとです。43,000円程度で8TBのNAS(テレビチューナー内蔵)が買えてしまう時代です。
今まで10年、当店店舗で活躍してくれてきたソニー製の初代「nasne」は今でも元気なんですが、それに接続していたソニー製の2TB HDDがどうやら壊れてしまったみたいです。そこに当店店頭でブラビアでデモを行う、デジタル一眼カメラ“α”のボディ、レンズで撮影した作例フォトを入れていたのですが、全部消えてしまったのですが、幸い、動画についてはnasne本体のHDDに入れていたのでデータが残っています。
4K時代になり、容量がかなり圧迫されていたので、動画データのファイルサーバーとして、そして写真データはまた改めてデータベースを作り直すために、8TBのnasneシステムを導入です。
届いたバッファロー製の「nasne」ですが、なるほどキープコンセプトで、まるでソニープレイステーションで扱っていたときのイメージそのまま。「BUFFALO」のメーカーロゴがしっかりと誇らしげに入っていますが、トルネフのキャラクターも見えるし、良い感じですね。
ちなみに、こちらが10年前に出荷になったソニー製nasneのパッケージです。
テレビと直接接続するわけではなく、LAN経由で録画番組の再生データを送り出す「ネットワークレコーダー」という特殊な製品で、当時は製品の説明がちょっと大変だった記憶があります。
セットアップにはPS3が必要でしたが、今はPS5でもセットアップができます。
パッケージからnasneを開梱してみました。同梱品は上記の通りで、ACアダプター、LANケーブル、アンテナケーブル、ミニB-CASカード、取説となっています。
取説のクイックスタートガイドはソニー製のデザインそのままですね。
nasne本体にはちゃんと「nasne」のロゴも入っています。冷却用のフィンが着いているところが新しいですね。
ソニーの4K対応BDレコーダーではB-CASカードはすでに採用していなくて、内蔵チップによるA-CASの運用に切り替わっていますが、SIMカードみたいなサイズのミニB-CASカードなんてものがあったんですね。
これをnasneに挿して使うことになります。
AVラックの裏の方に設置してあってかなり埃っぽくなっていますが、こちらが10年前に購入した店頭のnasneと、同じく10年前に購入した2TBのソニー製HDDです。PC用の外付けHDDではなくビデオレコーダー用の外付けHDDなどが出始めた頃のもので、ソニーでもストレージを当時は多数ラインナップをそろえて販売していました。
ソニー純正での運用を出来ていたのですが、お疲れ様でした。10年間、電源入れっぱなしで働き続けてくれたことに感謝しています。
写真左がソニー製、写真右がバッファロー製です。
埃っぽい手でそのまま持ってしまったのでバッファロー製のnasneもすでに埃っぽくなってしまいましたが、すごいですね、デザインはほぼそのままです。
背面を見ると外付けHDD接続のためのUSB端子と、有線LAN端子の位置が入れ替わっていますが、あとはほぼ同じ配置。
アンテナは入力と出力になっていて地デジ/BSを兼ねています。なので結線は地デジ/BSの混合をそのまま入力につないで、出力から別のnasneの入力へデイジーチェーンでつないでいくことができます。
スマートフォン、PS5などでの設定で4台まで、PC TV Plusがあると8台まで設定ができます。台数分のコンセントが必要になりますがアンテナ線は8分配とかにしなくても大丈夫なんです。
ということで、バッファロー製nasneと、6TBの外付けHDDをセットアップしてこれでまたAVラックの裏に入れます。
本当はテレビの近くに置く必要もなくて、自宅では寝室に置いていたりするんですが、テレビのアンテナ線の近くには置きたいんですよね。
ここに設置して、また次にいじるときは10年後になるかも!?
さて、これから事務所でもnasneの2台体制にします。
nasneのセットアップに「nasne ACCESS」を使おうと思っていたのですが、ちゃんと下調べをしていませんでした。「nasne ACCESS」も「Video & TV SideView」アプリもバッファロー製のnasneには対応をしていないんですね。
「nasne ACCESS」はスマートフォンやタブレットからnasneにアクセスして、録画したテレビ番組の再生ができるほかに、音楽ファイルや動画ファイルなどへのアクセスが可能なメディアプレーヤーになっています。
外出先からでもアクセスできるクラウドストレージを自前で用意して使える素晴らしいアプリだったんですが、これがどうやら使えないようです。
てっきり使えると思っていた「Video & TV SideView」もソニー製nasneは対応していますが、バッファロー製nasneは非対応でした。
ということで、スマートフォンからnasneを利用する際は「torne mobile」のみとなります。
提供先がこちらは「PlayStation mobile」になっていて、他にもゲームアプリ系のものがいくつか提供されています。かたや「nasne ACCESS」はSIEの提供になっているんですけど、他に提供されているアプリがないのと、アプリの更新が1年半ほどなにもないので、そろそろ提供が終了するのかもしれません。
「torne mobile」ではバッファロー製nasneも認識をしてくれています。バッファロー製nasneのアイコンに赤いマークがついていますが、これは本体ファームウェアの新バージョンがあることを知らせてくれている状態です。
「torne mobile」で番組録画予約までは無料で行えますが、スマートフォンで録画番組の再生や、録画データのコピーをするためにはプラグインを購入する必要があります。
視聴再生機能はAndroid版が500円、iOS版は610円、書き出し機能は840円となっています。
「nasne ACCESS」が使えないので、どうでもよい機能とも言えるのですが「nasne シェア」もバッファロー製nasneでは利用できません。
「nasne シェア」は自宅と事務所など2カ所にあるnasneの特定のフォルダを同期してくれる機能。事務所にあるnasneの「シェアフォルダ」に大きなデータを置いておくと、自宅のnasneの「シェアフォルダ」に自動でコピーしてくれて、帰宅したときに自宅でそのファイルをすぐに利用できる、ということができます。これを使っていたので私はGoogleドライブとかOneドライブの利用はOffice関連のデータだけで使っていて、写真、動画、音楽ファイルはすべてnasneで運用をしています。
うーん、そうか、バッファローnasneの8TBの容量でこれが使えたら、自宅のnasneも入れ替えようと思ってたんだけど残念。
さらにどうでも良い機能ですが、ソニー製nasneでは一定条件をクリアすると、設定できるnasneのアイコンが増えていく、というお楽しみ機能がありました。
「リアル茄子出現システム」と呼ばれていて、プレスリリースがあったときには何かの間違いなんじゃないか?と、思っていたのですが、これらの茄子アイコンがその正体でした。
上記の図の左がバッファロー製、右がソニー製です。
なのでバッファロー製nasneは「リアル茄子出現システム」も非搭載ということになります。
ソニー製nasne | バッファロー製 nasne |
||
ア プ リ |
torne mobile | ○ | ○ |
PC TV Plus | ○ | ○ | |
nasne ACCESS | ○ | × | |
Video & TV Side View | ○ | × | |
機 能 |
nasne シェア | ○ | × |
リアル茄子出現システム | ○ | × |
なんでも出来そうで全て引き継いでいると思っていたバッファロー製nasneですが、実際に使ってみると割と差があります。
そのほか、ソニーのPCソフトウェア「PC TV Plus」はバッファロー製nasneに対応しています。うちのお店に8台もnasneをそろえられないので、本当に8台の管理ができるかどうかは検証をしていませんが、これが最強環境になります。
Windows 10/11からもネットワークドライブとしてnasneにアクセスが可能。中を覗くと設定を行うための「nasne_home」フォルダの他に、内蔵HDDの「share1」と外付けHDDの「share2」が用意されていて、自由に使うことができます。
DLNAのメディアサーバーとして機能するので、4Kブラビアの「メディアプレーヤー」アプリでnasneにアクセスすると「ビデオ」「フォト」「ミュージック」の3つのカテゴリでファイルを探すことができます。
LAN端子は1000BASE-T、USB端子は2.0なので、ソニー製もバッファロー製もアクセススピードなどに大きな違いはないかと思います。
自分で編集した4K HDRのα撮影の動画ファイルもスムーズに再生ができました。これならお店の動画ファイルサーバーとしての役割も十分果たせそうです。
今度は8TBも容量があるので、容量の空きとか心配しないで使えそうです。
発売から1年経ってしまいましたが、バッファロー製のnasneの動作状況についていただいていたお問い合わせにはこれで全てお答え出来ているでしょうか?
動作検証は当店店頭で行えますので、お試しになってみたいかたはお気軽にどうぞ。
バッファロー製nasneはあいにくソニーストアでは販売されていませんので、お買い求めはamazonにてどうぞ。
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