【レビュー】1.0型センサー搭載『Xperia PRO-I』ショールーム実機展示レポート
12月15日発売の1型センサー搭載SIMフリースマートフォン「Xperia PRO-I」の実機展示が先週末からソニーショールーム/ソニーストア銀座にてスタートしています。
先週末はお店のイベントがあったため取材にお邪魔できなかったのですが、本日、取材をさせてもらってきました。キャリアでもまだ未発売の新型スマートフォンに初対面してきました。
こんにちは、店員佐藤です。
12月15日発売の「Xperia PRO-I」ですが、すでに私も私物用のオーダーをしています。発売まであと3週間ですが待ち遠しい!
サイバーショットRXシリーズと同じ1型センサーを搭載し、さらにVlogモニターなど専用アクセサリーを使うことでVlogcamとしても使うことができる最新スマートフォンです。
今回は3年は使うぞ!と、意気込んでいるところなんですが、さて、気になる部分を早速、見ていきたいと思います。
もっとも気になるのは1型センサーのその画質なんですが、今回はショールーム内での試用のみとなりますので、機能面だけチェックしていきます。
あ、NFCの位置はこんなところにあるんですね。カールツァイスのロゴマークの下にアンテナがあるみたいなので、ツァイスロゴがNFCタッチをするときの目安になります。
サイズはXperia 1 IIIと比較して縦横奥行きすべて1mm前後の増加となっているんですが、見た目にサイズの違いがわかる人はいないのでは?という感じ。
厚みに関しては分母が小さいだけあって、厚めに感じますが、Xperia 1 IIIや、Xperia 1シリーズをケースに入れて使っている人だとわからないかも。
このほんのちょっとした厚みがあるだけで、Xperia 1 PRO-Iはフルボードという、本体全面に基板を入れられています。従来のXperia 1 シリーズなどは本体の下半分はバッテリーだけで、上半分に基板を詰めており、そこが発熱すると放熱は半分で行うことになるのですが、PRO-Iは全面で放熱が行えます。
4K動画の撮影時などで熱を持つときだけではなく、ゲームプレイなどで負荷をかけているときも本体全面で放熱できるのは非常に大きなメリット、と、考えて、それが私のXperia PRO-I購入の最大のきっかけになっています。
実際に購入して使ってみないとわかりませんが、放熱については期待しています。
※私は常にGPSログを取りまくっているので、移動中は常時かなり負荷をかけた状態で持ち歩いています。
うん、持った感じも、今使っているXperia 1とほぼ同じ。厚みがあるのは仕方がありませんが、デザイン的に薄く見えるし、これをシリコンケースに入れたら、どちらにせよもっと厚くなりますからね。
本体にはXperia 1シリーズにはないストラップホールもあります。昔の携帯電話みたいにアクセサリーをじゃらじゃらつけたいわけではなく、カメラとして考えると、なにかしらハンドストラップなどを装着したいところ。
ケースではなく本体にストラップホールがあるのは安心できます。
なお、このストラップホールですが、かなり細いです。ピークデザインのアンカーは太すぎて装着は無理でした。装着しているのはサイバーショットRX100シリーズに付属するアンカーです。これくらいの極細ストラップでないと通せないようです。
反対側の側面にはシャッターボタンとカメラボタンが付属します。細長いシャッターボタンは「Photography Pro」が割り当てられています。
静止画撮影のためのアプリが起動します。
デフォルトでは「BASIC」モードが起動し、ここで静止画と動画を切り替えて基本的な撮影ができるようになっています。
左上の「BASIC」の文字をタップすると、モード切替になります。
モード切替ではプログラムオートの他、シャッタースピード優先、マニュアルモードなどでの撮影が可能。
操作部も露出補正が簡単にできるメーター表示があります。シャッターボタンが画面にありませんが、シャッターを切る際はボディのシャッターボタンを利用します。
シャッターはサイバーショットRXシリーズのものがスイッチとして使われていて、軽いタッチで押し込むことができます。
AFエリアは「ワイド」を使っていますが、これで被写体に猫を見つけてくれて、動物瞳AFが作動しているのがわかります。
1型センサー搭載で、絞りはF2.0とF4.0の切り替えで撮影が可能。35mm判換算で24mm画角での撮影ができるのですが、ちょっと試してみましょう。
こちらがF4.0での撮影です。動物瞳AFが作動しているので猫ちゃんの瞳にバッチリAFが合っています。
携帯のカメラにありがちな片ぼけもなく、画面全体に不自然な部分がありません。これはもうRX100だ!とは言いませんが単焦点レンズ採用のRX0と同等の信頼感がありそう。
こちらは絞りF2.0です。猫ちゃんにもっと寄ると背景のぼけはもっと大きくなるんですが、実際の撮影で使う自然な撮影距離でもこれだけ背景をぼかせます。
↑こちらもF4.0えの撮影です。ゆがみもなく全体にきちっとした映り。
F2.0に切り替えてみました。アスペクト比は4:3で撮影していますが、16:9、1:1、3:2も選べます。
個人所有のものが届いたら、私は3:2に設定して使うつもりでいます。センサーサイズを4:3で使っているなら、このまま使った方が良いですかね!?
シャッターボタンの隣にある丸い形をした「カメラボタン」を押すと、新搭載の「Videography Pro」が起動します。従来のXperia 1 から搭載している「Cinema Pro」が文字通り映画撮影の様な演出を行う作り込まれたシーンでの動画撮影をするのを目的にしているのに対して、「Videography Pro」はYouTuberさんみたいな撮って出し動画を撮影するためのソフトウェアとなっています。
追い込んだ映像を作るよりも、突発的に臨機応変な動画撮影を得意とするアプリになります。
一番右にある上下方向のレバーはズームレバーになっていて、ポイントを上に持って行くと可変スピードで望遠ズームを行います。レンズ交換ではなくそのままデジタルズームを行うようになっていて、レンズ交換をするときは「MENU」ボタンから行います。
こちらが「MENU」を開いたところです。レンズ、絞り、HDR設定、フレーム数、解像度などが一覧で設定変更することができるようになっています。
絞り、ISO、露出補正、ホワイトバランスなどは画面下部に表示されている数値をタップすると直接操作できるようになっているなど、非常に直感的な操作ができるように設計されています。
驚異的なのはフレームレートです。撮影で120Pが選択できるんですが、よくあるハイフレームレート撮影の様なあとからスローモーション動画にするための無音録画ではありません。
これは4K 120Pでの音声のついた動画撮影をすることができるモード。Xperia シリーズで初めて実現しています。
撮影時は30Pくらいのフレームレートでのモニターになるのですが、撮影した動画を再生する際に、Xperia PRO-Iのディスプレイの「低残像設定」をオンにしておくことにより、通常スピード、1倍速での120P動画再生ができます。
Xperia史上初の機能とのことですが、すごいですね。画面が超スムーズというか、これは現実ですよ。
PlayStation 5+BRAVIA XRでしか楽しめなかった本当の120P動画がこんな手のひらサイズのスマートフォンで実現してしまいました。もう、アクションシーンはこれで撮らないともったいない!
というか、長い目で見ると、今後、4Kテレビも120P化が進んで行くでしょうし、動画が60P、120Pへ進化していくとしたら、このXperia PRO-Iは未来のカメラ、ということになります。
120Pが標準化されたときにパタパタしない映像をこれなら撮っておけます。やったー、これが撮れるんだー。
「Videography Pro」での動画撮影時ですが、被写体をタップすると、デジタル一眼“α”でおなじみのトラッキングAFも使えます。フォーカスを合わせたいところを画面タップするだけで、AF追従が始まります。
動画でこれができるのもXperia初です。1型センサーの搭載だけではなく、こうして撮影ソフトの進化もうれしいですね。
「MENU」操作からレンズの切り替えもできます。こちらは50mmに切り替えたところ。トリプルカメラレンズですが、Xperia 1 IIまでは望遠レンズが他社製センサーだったという噂で、望遠レンズまで3つのカメラレンズがソニー製センサーになったのはXperia 1 IIIとXperia PRO-Iが初という話です。
70mm & 105mmの望遠レンズを搭載しているXperia 1 IIIと比較すると50mmという標準レンズ画角なのが、ちょっと残念に思えていたんですが、映りはなかなか。
ここからズームレバーでテレ側にズームすると150mmまでデジタルズームで寄ることができました。150mmまで使えるなら、これはなかなか十分な性能です。
HDR撮影もMENUボタンから簡単に切り替え選択が可能。αと比較すると、ピクチャープロファイルだのなんだのという設定はいじる必要がなく、HDRのスイッチをオンにするだけです。
これでハイブリッドログガンマでのHDR撮影になっているですかね。(撮影した画像がHDR表示されているのですが、それほど大きく変わって見える感じはありません。)
上記はカメラレンズを超広角の16mmにしているところです。
手ぶれ補正をオフにすると、補正のためののりしろがなくなり、さらに広角になります。これが16mmの最広角での撮影になります。
16:9のアスペクト比にすると、レンズの焦点距離画角よりもやや狭く見えるので、本当に広い画が必要な時は手ぶれ補正をオフにする、という技が使えます。
なお、先述した120P撮影、60P撮影では手ぶれ補正機能は使えないようなのでご注意を。
「MENU」ボタンの右隣にある3本横線のボタンを押すと英字での表記になりますがSETTINGメニューが表示されます。その中に「Bluetooth remote control」という項目があり、ここから、オプションのシューティンググリップ「GP-VPT2BT」、Bluetoothリモコン「RMT-P1BT」とのペア設定をすることができます。
ここに「撮影持続モード」というのがあるのですが、これが撮影時に本体が加熱されてしまっても自動停止するまでの温度を上げる設定が可能。この「OFF」表示をオンにするためには、実際にBluetoothリモコンを接続する必要があるようで、本体だけでは操作ができませんでした。
一部の方は「熱暴走」と未だに呼んでいる過熱防止機能ですが、熱を持って本体が壊れてしまう、という限界はもっと上の方にあり、それよりも人間の手がやけどしてしまう恐れがあるため、高熱時には自動停止するようになっています。
グリップ装着をしており、本体を手で保持していないのであれば、という前提で「撮影持続モード」が用意されています。1型センサーを使い、さらに4K動画を120Pで撮影するという、今までにない負荷がかかるスマートフォンですが、フルボード基板+撮影持続モードがあるので、それなりの撮影が可能になりそうです。
こうしていろいろ4K動画撮影を試していたところ、本体はだいぶ熱を持ってきましたが、本体の一部だけがホットになっているのではなく、ボディ全体が暖かくなっているのは、かなり安心感があります。
一通り使っていて気になるのは、やはりこの1型センサーを内蔵したレンズ部の出っ張りです。角は落としてあるし引っかかることはないのですが、ボディを持って保持している人差し指がよく当たるなー、と。
これは撮影時にクリーニングできるクロスなどを持ち歩く必要があるかも。
あとはどちらにせよケースを装着して持ち歩くので、それほど出っ張りは気にならない、という可能性もあります。
そうそう、それとうれしいニュースがあります。
サードパーティーから続々と「Xperia PRO-I」のケース類が発売になっています。
前回のHDMI入力端子が搭載されている業務用スマートフォン「Xperia PRO」では、ついにケースの発売がありませんでしたが「Xperia PRO-I」では保護カバーや手帳型のケースなども発売になっています。
よかったー。サイクリング時にも使おうと思っていたのですが、ソフトシェルのシリコンケースがないと、アタッチメントに装着することができないんです。
Xperia PRO-Iを購入して、ケースが純正のものしかなかったらどうしようと思っていた、唯一の不安材料が解消されつつあります。
これで「普通のスマートフォン」として使いつつ、1型センサーによる高画質撮影が可能なXperiaが入手できそうです。
あとはVlogモニターと、シューティンググリップを装着してのVlogcamとしての使い勝手を試したいところなんですが、それはまだ展示されていません。
追加して展示機材がやってきたら、またお邪魔して遊ばせてもらってこようと思います。
フルセットでの試用が楽しみです。
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia PRO-I |
ソニーストア価格: 198,000 円税込 |
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発売日 | 2021年12月15日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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発売日以降 店頭展示予定 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
Vlog Monitor XQZ-IV01 |
ソニーストア価格: 24,200円税込 |
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発売日 | 2021年12月15日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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Xperia PRO-I Style Cover Leather XQZ-CLBE |
ソニーストア価格: 8,800円税込 |
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発売日 | 2021年12月15日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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ソニーストア価格: 12,901 円 税込 |
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発売日 | 2020年1月31日 | メーカー商品情報ペーこちら | ||
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ソニーストア価格: 7,425円 税込 |
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発売日 | 2019年5月 | メーカー商品 情報ページこちら |
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ソニーストア価格: 16,368円 税込 |
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発売日 | 2013年2月28日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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