【レビュー】シューティンググリップ『GP-VPT2BT』実機レポート
2020年1月31日発売の新製品、ワイヤレスリモートコマンダー『GP-VPT2BT』の開梱レポートです。
Bluetooth対応によりケーブル不要で取り回しが容易になったリモコンで、デジタル一眼“α”だけではなくサイバーショットなどでの使い勝手もかなりよさげなアクセサリーです。品薄気味の人気アクセサリーなのですが、製品版を紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
令和2年の最初の新製品の開梱レビューレポートになります。コロナウイルスが怖くて銀座へ行けなかったということはないのですが、タイミングが作れずショールームレポートができませんでした。当店に入荷した展示品の開梱状況からレポートしたいと想います。
まずは同梱品ですが上記の専用ポーチの他、リチウムコイン電池「CR2032」が付属します。
本体は「防塵防滴に配慮した設計」となっています。これを本当に水につけて浸水した場合にメーカーが保証をしなくてはいけないので、こういう言い方をしているんでしょうけど、製品をみると防水仕様に近いモノに見えます。
電池蓋はご覧の通り2重ロック機構になっています。
中もシーリングされていて、そうそう簡単に浸水しないようになっています。水につけてしまうとだめでしょうけど多少の雨や水の飛沫などであれば問題はなさそう。ボタンの方のシーリングまでは見えませんが、こんなところがこれだけ守られているのでそれなりの仕様になっていそうです。
リチウムコイン電池にはSONYのロゴがあるのが嬉しいです。昨年の夏で電池事業をやめてしまったので、これらもいずれSONYロゴのものではなくなってしまうのかも。大事に取っておきたいところですが、使わないともったいない、ということで今回は使ってしまいます。
この電池ひとつで通常使用なら1年ほどもつそうです。
さて、ソニーのシューティンググリップですが、いくつか種類があって、当店では全モデル展示しています。写真左からサイバーショット向けの「VCT-SGR1」、ハンディカム向けの「GP-VPT1」、そして新製品の「GP-VPT2BT」になります。
写真で見て分かるとおり、新製品の「GP-VPT2BT」はワイヤーがありません。Bluetooth接続のためコードレスで利用ができます。ケーブル不要で取り回しが容易になるのが特徴。
サイズが従来製品と比べてかなり大きくなりますが、それもそのはずというか、デジタル一眼カメラ”α”を載せるとなるとそれなりの大きさのグリップがないと持つのが大変、というのがあります。
実際にα7R4と単焦点レンズのSEL35F18を装着してみたところですが、これでやっとバランスが取れます。サイバーショット向けの「VCT-SGR1」では全然持つことができません。
グリップ部はミニ三脚として開くのでこれで簡易三脚として使えるのですが、短めの単焦点レンズであれば安定性もそこそこあります。
グリップスタイルで持ってみると、なるほど、これはかなり重量感があります。太めのグリップのおかげでだいぶ楽に持つことはできます。
Vlog用途での使い方をメーカーさんとしては訴求していますが、私の知る限り、周りにそういう方がいらっしゃらないので、あまりイメージができないんですが、世界的な潮流でVlog用途で使われる方もこれから増えてくるんでしょうね。
それまではグリップスタイルでの利用がメインというよりは三脚スタイルで使うコトができる、というのが一般の方の使い方になりそう。旅先で撮影するときもこれでテーブルとかちょっとした台があれば、それで固定して動画撮影を手軽にすることができます。
そして、もうひとつ。新型シューティンググリップ「GP-VPT2BT」のメインの使い方はこれじゃないかなー、というのが、サイバーショット「RX0M2」との組み合わせです。グリップ部が大きくて、カメラがやや小さすぎる感じになりますが、これが本領を発揮する組み合わせに思えます。
こちらは従来のサイバーショット向け「VCT-SGR1」とRX0M2を組み合わせたときですが、従来だとケーブル接続が必要になるため、せっかく防水仕様になっているRX0M2ですが端子部から簡単に浸水してしまいます。
新型シューティンググリップ「GP-VPT2BT」なら無線でつなげるので端子部のフラップを開かずに済むため防水性能を犠牲にせずにグリップスタイルでの撮影ができます。見るからに高そうな防塵防滴性能を持った「GP-VPT2BT」との組み合わせはまさにこのためなんじゃないかと思えます。
こちらは操作部を映したところです。従来製品ではズームレバーと静止画、動画の撮影ボタンがあるだけでしたが、新型シューティンググリップ「GP-VPT2BT」には「C1」ボタンが装備されています。ここにカスタマイズボタンの設定がひとつ置けるので、これも設定次第では威力を発揮しそうです。
さて、ここでペアリング設定の方法を確認します。
対応するカメラは「Bluetoothリモコン」機能に対応したカメラのみとなります。デジタル一眼カメラではα9Ⅱ、α9、α7R4、α7R3、α7Ⅲ、α6600、α6400、α6100になります。サイバーショットではDSC-RX100M7とRX0M2になります。(2020年1月31日現在)
ファームウェアを最新にする必要がある機種もありますが現時点では上記の10機種のみが対応モデルです。
これらのカメラにはメニューのネットワークタブにBluetoothリモコンの設定があるので、そこで機能を「入」にすることでペアリングモードに入ると思います。
リモコン側ではPHOTOボタンとズームレバーのT側(テレ側)を7秒同時押しすることでペアリング設定を行うので、こんなポーズでペアリングします。
これでカメラ側に接続設定の許可画面がでるはずなので確認を選択すれば接続できます。
Bluetoothリモコンの再接続のたびにこんなことをするのはちょっと面倒だから嫌なんだよなー、という先入観をお持ちの方がいらしたら、それは間違いです。カメラの電源をオフにして再度接続した際は瞬時にペアリングが復帰します。特に何の設定もせず瞬間的に接続されます。
実際に電源をオフにして、再度電源投入したときにbluetoothがペアリング接続される様子がこちらです。電源が投入されると瞬時に接続が復帰しているのがおわかりになるかと思います。ケーブル接続しているのとなんら変わりはありません。
グリップ部にカメラを装着している状態で試していますが無線で接続されているのでグリップに装着していなくても同様の操作が可能。無線接続は約5mまで到達します。
なお、このペアリングですがカメラの通電を強制的に切った際にはペアリングは自動で復帰しません。例えば電源が入ったままの状態でバッテリーを抜いたりするとペアリングが外れます。(バッテリー切れの時にどうなるかはまだ検証していません)そういうときにだけペアリングを再度やり直すことになるのですが、PHOTO+Tの7秒押しというのだけ覚えておけば困ることはないと思います。
「C1」ボタンにはカメラでアサインした機能が使えるようになります。α7R4の場合はシャッターボタンのすぐ脇にあるのが「C1」ボタンになるのですが、そこにアサインした機能が割り振られます。デフォルトだとホワイトバランスの設定ボタンになっているのですが、そこに「AF-ON」などの機能を割り振っておくとAF合わせが「C1」で出来る様になります。
RX0M2でもボタンの数は少ないモノのカスタマイズボタンの設定ができて、この場合はリモコンのC1ボタンに相当するのが決定キーになります。そこに「再押しAEL」などを割り振っておくと、C1を押すことでAEロックが使える様になったりします。
こちらも使い方を工夫するとより安定した撮影ができます。そもそも、RX0M2には撮影ボタンがひとつしかないので、こうして写真と動画の撮影ボタンがふたつ付いているだけでも超便利。
ズームレバーでは電子ズームが簡単に使えるのも便利で、RX0M2で動画撮影をするならこうしたシューティンググリップは必須では!?と、さえ思えます。
その他、機能面の説明をすると、左側面の軸上にあるボタンが角度調整ボタンでグリップとカメラの角度を調整します。無段階調整ではなく中にギアがあるみたいで一定角度でカチカチっという感じで角度を調整します。
反対側には調整ノブがあります。これは角度調整をする軸のトルク調整をするためのネジで、きつく締めるとカメラの角度調整の際に力を入れる必要があり、緩めるとゆるゆると動くようになります。載せるカメラの重量で調整して使うことになります。
カメラのウケの部分には回転ボタンがついていて90度毎に角度が変えられるギミックがあります。なかなか面白いところに付いています。
自立はしないので手で押さえる必要がありますが、縦位置での撮影などの時にこうしてカメラを90度回転させて使うコトができます。ボタンひとつで90度回転できるので、この機能を覚えておくと、なにかのときに利用ができるかもしれません。
自撮りするときも180度回転がボタン一発で切り替えできるので、Vlog撮影にはなくてはならないボタンなんでしょうね。
Twitterでご質問をいただいたので追記しますが、こちらはα6600にSEL1655Gを装着したものを搭載したときの図です。フロントヘビーになるように見えますが、これでも安定して設置ができます。バランスの撮り方が絶妙。
グリップスタイルで使う時も変にフロントヘビーでお辞儀してしまう感じもなく、普通に持つことができます。
装着出来るカメラの総重量は1.5kgまでという目安になっています。フルサイズαよりもAPS-Cセンサー搭載の”α6000”シリーズで使うのが現実的なのかもしれません。
今度、これを持って「一眼動画撮影」に挑戦してきたいと思います。
営業所の話によるとオーダーはかなり多いみたいで、ソニーストアでも一時、入荷次第出荷ステータスになっていたみたいですが、現時点では在庫販売をしているようです。対象カメラをお持ちの方でしたらミニ三脚+Bluetoothリモコンとしてひとつ持っておくと便利だと思います。
【2023年2月1日 価格改定になりました】
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ワイヤレスリモートコマンダー機能付 シューティンググリップ GP-VPT2BT |
ソニーストア価格: 14,300円 税込 |
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発売日 | 2020年1月31日 | メーカー商品情報ペーこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
![GP-VPT2BT_11](https://tecstaff.jp/wp-content/uploads/2022/06/GP-VPT2BT_11.jpg)
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