【レビュー】まもなく発売になるSIMフリー『Xperia 1 III』で写真散歩
いよいよ、来週の11月19日(金)に出荷が始まる、ソニーストアのSIMフリースマートフォン「Xperia 1 III」ですが、昨日、当店イベントのバスツアーの下見ということで午前中に立ち寄りがあったため、ついでにXperia 1 IIIと、1世代前にあたるXperia 5 II、そしてXperia 1も持って、スマートフォンのカメラ機能の撮り比べもしてきました。
それと、XperiaでのRAW撮影&現像とかやったことがなかったのですが、そちらも挑戦。なるほど、もうこれからはこうした取材とかロケハンには「Xperia 1 III」があれば良いのかも!?
まだ使いこなしてはいませんが「Xperia 1 III」のカメラ機能をミニレポートです。
こんにちは、店員佐藤です。
昨日は11月20日開催のバスツアーのルート決定があり神宮外苑の銀杏並木を通るというので、色づきの様子などを下見しに行ってきました。
12月に開催されるレッドブルイベントもここで開催されるんですよね。(当店は外れてしまいましたが、一部のお客様が当選されているので、撮影作品に期待をしています)
半蔵門線の青山一丁目駅からテクテクと歩いてきました。
さて、Xperia 1 IIIのカメラ機能ですが、Xperia 1 II、Xperia 5 IIからまたパワーアップして望遠担当のレンズ&センサーが入れ替わっています。
噂によるとXperia 1シリーズになってから3つのカメラセンサー&レンズを搭載していますが、3つのセンサーを全てソニー製センサーにしたのはこのモデルが初めてなんだとか。
公式にはセンサーの部材メーカーについては公開されていないのですが、Xperia 1 IIIのカメラの説明を見るとすべてに「Exmor RS」という、ソニーセンサーの技術ブランド名が掲載されているので、本当の話っぽいですね。
ということで、Xperia 1から12月発売のXperia PRO-Iまでの4機種のカメラ&レンズ性能を表にして観たのがこちらです。(センサーの赤文字はソニー製センサーと言われているものです)
超広角 | メイン | 望遠 | |
Xperia PRO-I | 16mm F2.2 1/2.6型センサー |
24mm F2 or F4 1型センサー |
50mm F2.4 1/2.9型センサー |
Xperia 1 III | 24mm F1.7 1/1.7型センサー |
70mm F2.3 or 105mm F2.8 1/2.9型センサー |
|
Xperia 1 II | 70mm F2.4 1/3.4型センサー |
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Xperia 1 | 16mm F2.4 1/2.6型センサー |
26mm F1.6 1/2.6型センサー |
52mm F2.4 1/3.4型センサー |
.
Xperia 1 IIと比較すると超広角とメインカメラは共通で、望遠域のレンズが変更された事になっています。レンズは70mmと105mmの切替ができるようになり、センサーも大型化されています。
なので、今回の撮り比べは望遠域のレンズの違いをみる感じですね。
カメラアプリに関しては既報の通りですが、従来は動画も撮れるカメラアプリと、静止画専用でデジタル一眼カメラ”α”と共通のUIを使った「Photo Pro」アプリと2種類を使い分けていましたが、Xperia 1 IIIでは共通化されて、カメラアプリを起動すると従来のカメラアプリに相当する「BASIC」モードで起動します。
そこからモード変更を行って「Photo Pro」相当の機能を利用するという作りです。
デフォルトではカメラアプリを呼び出す毎にBASICモードで起動するように設定されているのですが、設定変更をすることで前回使っていたモードで起動するように変更することができます。
動画と写真をサクサクと切り替えて使いたい方は「BASIC」モードのままで。写真重視、という方はプログラムオートやシャッター優先を使って、次回起動時も同じモードに、としておくと良いと思います。
ちなみに、こちらがBASICモードの撮影画面です。シャッターボタンのすぐ下に動画切り替えスイッチがあるし、レンズの選択もすぐに切替ができるようになっています。
画面左側にはGoogle Lensのアイコンもあるので、QRコードの読み込みなどもワンタッチで移行できます。
「BASIC」の紫のアイコンをタップするとモード切替になります。
こちらがPhotography Proの“α”UIの画面です。シャッターボタンが画面にありませんが、本体にあるカメラボタンでシャッターを切ります。動画撮影のモードはありませんが、露出補正の操作が簡単でEVメーターを指でなぞることで映りを補正することが可能。
BASICモードでは全体の露出を見て、やや全体に暗い画像になっていますが、EV補正で+0.7にすることで被写体になっているカメラ本体が明るく写るようになりました。
各操作は表示されている数値をタップするだけなので直感的に操作ができます。
この中に記録するファイル形式でRAWとJPEGが選べます。カメラ任せに撮影するのでも充分キレイに撮れますが、RAWにして撮影情報をすべて記録しておき、あとからJPEG画像に微調整して出力し、より綺麗な画像を作ることが可能。
ただ、現像する手間がかかるのと、そもそもスマートフォンって撮影してそのまますぐにSNSにアップロードできるのが魅力なわけで、わざわざ、そんな使い方する?とか、思っていたのですが、店頭でお客様から「簡単、簡単、無料アプリで現像できるし佐藤さんもやってみればわかりますよ」というので、チャレンジしてみることに。
今回はRAW+JPEGで撮影をしてみます。
ということで、青山一丁目駅なんですが、ついたらホンダショールームにF1のレッドブルホンダのレースマシンが展示されているではないですか。
残念ながら今年もF1日本グランプリは開催中止になってしまい、来年は撤退してしまっているホンダエンジン搭載のレッドブルホンダの最後の本気の走りを見るチャンスがなくなってしまいました。東京マラソン2021の1週間前のイベントだったのですが、密かに行くつもりでいたんだけどなー。
ということで、まずはこちらの「RB16B」をパチリ。
なるほど、縦撮りしていてもUIは横画面のままなんですね。撮影したデータはちゃんと90度回転して記録されていました。
写真左がプログラムオートでそのまま撮影したモノ、写真右は私がスマートフォンでRAW現像したものになります。
日影での撮影ですがなんとか「RB16B」が浮き出るように調整してみましたが、なるほど、これは割とうまく行きますね。
RAW現像には「Adobe Lightroom」アプリを使います。一部機能はサブスクで有料化しないと使えないのですが、ほとんど全ての機能を無料版のままで利用可能。イメージとしてエフェクトの「プレミアム機能」とかが使えないだけなので、手動での調整についてはほぼ全部使えるんじゃないでしょうか?
最近のAdobe製品にすべて共通していますが、チュートリアルが充実していて、これも最初の1回目はしつこいくらいに案内がでて、全ての機能を一度触らせようとしてくれます。
最初に行うのが「プリセット」という、あらかじめ設定されたエフェクト的なもので現像する手法で、ここから選ぶだけでそれなりの現像ができます。面白いのは白黒で、選ぶプリセットにより、使っている色の明暗が変わっていくこと。
これが写真の場合はカラーフィルターとかを使って出来を調整していく所なんですが、デジタルだと楽ですね。
自動補正というのもあるので、それであらかじめアプリ推奨の現像をしてから、あとは自分でイメージに近い感じに微調整していく、というのがメインの使い方になるんだと思います。
スマートフォンの画面でそんなことできるの?という感じでしたが、Xperia 1 IIIの6.5インチ 4Kディスプレイだとできますね。
JPEGでは3:2の画角で記録をさせているんですが、RAW撮影だと当然センサーサイズの4:3で記録されます。現像も4:3で記録された画像から行います。一眼カメラ”α”と揃えるなら3:2にトリミングするときに若干、フレーミングの調整ができます。
なお、記録は「.DNG」という拡張子のファイルになっています。試してみたところ、ソニーの現像ソフト「Imaging Edge」も、提携している「Capture One」も非対応で撮影データを編集することはできませんでした。
ですが、Adobe Premiere Elementsの「Camera RAW」が対応しており、PCの場合はこれでRAW現像が可能です。(すべての現像ソフトを試しているわけではなく、私のPC環境ではこれが唯一対応していました。)
画像時代はWindowsの場合「Raw 画像拡張機能」をマイクロソフトストアからインストールすることで、普通に開くことができます。
このあたりの仕組みが全部揃えば、RAW+JPEGではなくRAWファイルだけの保存でも良いかもしれません。
ファイルサイズはRAWは23MBになります。JPEGファイルの大体10~15倍くらいのファイルサイズになるんですが、SIMフリーの「Xperia 1 III」は内蔵メモリ512GBというモンスター級の容量になっているので、全然問題なさそうです。
ということで、24mmのメインカメラで撮影してRAW現像したところ。
こちらは望遠の70mmを使ったところです。車体の先端の所から狙いました。
さらに、こちらは105mmに切り替えて撮影したところです。超解像ズームとかデジタルズームを使うよりもやはり断然キレイです。
こちらはリアウイングから狙ったところなんですが、なるほど、こうなると、本当にサイバーショットの代わりになりますね。プライベートではDSC-RX100M4を今でも使っているんですが、それよりも望遠域が長くなります。
さらに、こちらは超広角の16mmです。イベント取材などでブース全体を撮るとか、室内の様子を記録するときにどうしても超広角レンズが必要でそのためだけに“α”+SEL1018を必ず持ち歩くんですが、そうした記録画像だけならXperiaで充分です。
ということで、いつまでも見ていたいところですが、レッドブル・ホンダの勇姿に別れをつげて神宮外苑に向かいます。
昨日時点ではまだ色づき始めで、真っ黄色になるのは来週末くらいからになりそう。聖徳記念絵画館に向かって、道路が長く見える様に銀杏の木の高さが奥に行くほど低くなるように植えられているという話は聞いたことがあるんですが、今でもそれを保っているみたいですね。
Xperia 1 IIIで普通にJPEG撮影したものが↑こちら
RAW現像してみました。インスタ映えするのは明らかに後者。
というか「インスタ映え」という言葉だけで写真技法がどんどん世界全体で技術向上しているって考えてみたらすごいことですよね。写真を撮る技術だけではなく、見る技術も上がっているわけで、これからの時代、見るモノ全て綺麗な写真が楽しめる様になっていくんでしょうね。
↑こちらはJPEG撮影したモノ。
こちらはRAW現像したものです。アプリまかせで自動調整した後に、彩度を盛っています。
見たままのものを記録するのではなく「神宮外苑の銀杏並木キレイだったよ」と、人に見せるときは、よりキレイにして見せて自慢したいモノです。「Xperia 1 III」だったら、それがこんな簡単にできます。
モリモリの絵画調の写真とかではなく、こうしてナチュラルなままで、それでいてちょっとキレイにしてあげられる写真は“α”に通じますね。
↑これは105mmで撮影したカット。光源が入った時にどんな形になるか試してみましたが、絞り羽根が多数あるわけではないので、こうして十字型になるみたいです。ゴースト、フレアなどは“α”レンズとは違ってそれなりに出てしまうので、そういうところは腕の見せ所になりそうです。
それと、望遠レンズを使ったときの背景のボケ方が、かなり良い感じになります。これは105mmで撮っている時かな? 焦点距離が従来よりも長くなるのと、若干ですが絞り値が小さくなっていて、背景のボケがとても作りやすい。
また、トラッキングAFが使えるので、手前の葉っぱをロックオンすれば、あとは画角に集中してシャッターを切ることができます。この時点で背景がちゃんとボケているのが確認できるのは6.5型大画面のおかげもありますね。
ちなみに↑こちらは「Xperia 5 II」の望遠カメラを使った70mm F2.4の写真です。数値上はあまり仕様は変わらないはずなんですが、被写界深度がかなり深くなった印象です。
↑これは「Xperia 1 III」の105mm F2.8の写真。ね、こんなに違う映りになります。
こちらはおまけ。Xperia 1シリーズ初代モデルの望遠カメラ 52mm F2.4の写真です。初代Xperia 1にはまだPhoto Proの搭載もなかったし、撮影画角が4:3と16:9と1:1だけの3択でした。3:2がないと“α”との整合性がとれなくて、困っていた“α”ユーザーさんも多いのでは?
こちらは「Xperia 1 III」での撮影になります。
なるほど、普段はあまりスマートフォンで写真撮影とかしないんですが、4本の単焦点レンズを持って歩いている感覚で、これは面白いかも。
今回は「Xperia 1 III」と「Xperia 5 II」と「Xperia 1」と、それとサイバーショット「RX0M2」の4台のカメラを持ち歩いての比較撮影だったのでちょっと大変だったんですが「Xperia 1 III」の1台だけをもっての写真散歩とかも楽しいでしょうね。
撮影しまくって、休憩でコーヒータイムのときに、撮影したカメラ「Xperia 1 III」本体でRAW現像をしてSNS投稿が出来てしまうんですからね。
ということで、午前中だけでしたが、都内の秋散歩でした。
あと1週間でソニーストアのSIMフリースマートフォン「Xperia 1 III」が発売です。街にフォトグラファーさんがまた増えて行きそうです。
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 1 III XQ-BC42 |
ソニーストア価格: 159,500 円税込 |
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発売日 | 2021年11月19日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回分割払手数料0%キャンペーン 発売記念10,000円キャッシュバック(~1/10) |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
ご成約記念品プレゼント 実機を店頭展示しています ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia PRO-I |
ソニーストア価格: 198,000 円税込 |
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発売日 | 2021年12月15日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
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SIMフリースマホ『Xperia 1 III』プライスダウン & 下取り増額キャンペーンで乗りかえ時来る!
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