【レビュー】4K HDR & ドルビーアトモス対応の最新『VAIO S15』実機レポート
2020年10月にパーツ追加でなんと「HDR」対応ディスプレイを搭載するようになったホームノートPC「VAIO S15」の実機をお借りすることができました。簡単ではありますが新たに選択できるようになった4K HDRディスプレイと、ドルビーアトモスに対応したとのことでAVホームノートPCとしての実機の様子をレポートしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
当店もコロナウイルス感染予防対策としてテレワーク業務にてblog更新などをしています。自宅でも2016年製の「VAIO S15」を使ってお仕事をしていますが、4年落ちになって、どうもBDドライブの様子がおかしくなってきています。BDレコーダーもそうなんですが使用頻度が高い、低いにかかわらず経年劣化でBDドライブって使えなくなってしまうように思えます。
それとキーボードもなぜか二重打ちになるキーが出てきてるし、内蔵している無線LANも「Wi-Fi4」だしで、そろそろ買い替え時かな?というところで、最新の「VAIO S15」がやってきました。
これは自宅環境で試してみるのにちょうど良い機会です。
現在のVAIO S15は2019年5月にフルモデルチェンジをして、昔のソニー「VAIO Eシリーズ」的な本体デザインだったものから、今のSXシリーズと同様の直線基調デザインのモデルになっています。
同時にディスプレイに4K解像度のものを用意し、4KディスプレイとBDドライブを選択搭載することでUHD BDソフトの再生にも対応。ソニー時代からの「AVノートパソコン」としての性格がより前面に出てきて、このモデルは当店では売れに売れました。
SX14と並ぶ、最近のヒットモデルです。
その後、2019年11月にはプロセッサーが第9世代のものに乗せ換えられてマイナーモデルチェンジをしています。第9世代のプロセッサーは特に大幅なパワーアップはなかったのですが、なんと、ここでCore i9プロセッサーを搭載した「ALL BLACK EDITION」が登場。ターボブーストが効いた最高パフォーマンスで、ついにノートパソコンで5GHzを超えるスーパーマシンが登場。
価格もスーパーでベースモデルでも30万円を超えてしまうほどなんですが、パフォーマンスもけた違い。どうにか、これを購入する手立てがないものか検討しているところに、2020年10月、追加パーツの投入があり、ディスプレイに4K HDRが選択できること。そしてボディカラーで「ホワイト」が追加されるようになりました。
ホワイトモデルは天板が白いだけではなく、キーボードもホワイトです。パームレストはシルバーモデルと同様にメタリックなシルバーカラーなんですが、キーボードが白いとすごく明るい印象になります。
搭載されているディスプレイは「4K HDR」のものになります。プロセッサーがCore i7-9750Hとの組み合わせになっていて、内蔵メモリー8GB以上で選択が可能になっています。4K HDRディスプレイ搭載モデルの最低価格は191,800円になるのですが、内蔵メモリ8GBはともかく、これだと500GB HDD、DVD-RWドライブの搭載になるので、とてもAVノートPCとは呼べないかも。(>_<)
今どきなのでSSD搭載(最低+10,000円)と、BDドライブ(+10,000円)は選びたいところですね。
4KディスプレイとBDドライブを選択すると搭載されるディスクメディア再生ソフトはUHD BD再生対応のものになります。この選択で4K UHD BDソフトのHDR再生ができるようになるのですが、お借りしたモデルはあいにくDVD-RWドライブ搭載モデルでした。
残念ながらUHD BDソフトの再生はできなかったのですが、HDR再生ができるコンテンツは他にもあります。
ビデオオンデマンドサービスの「NetFlix」です。
これを当店店頭で展示しているHDR非対応の4Kディスプレイ搭載「VAIO S15」と同時再生して映像比較してみました。
並べて比べてみると違いがはっきりわかりますね。
4K ブラビアみたいな超コントラストを期待している方には申し訳ないのですが、それほど高い消費電力のバックライトを搭載できない事情もあると思うんですが、4Kブラビアみたいな高いコントラストはありません。
ですが、シーンによってバックライトの輝度を調整しているようで時折、フワッと画面の明るさが変わることがあります。こうやってHDRの高いコントラストの再現をしようとしているんですね。
そして違いがはっきり出るのが発色です。写真左が4K HDRディスプレイ、写真右が4K SDRディスプレイになるんですが、青の彩度にかなり違いがでます。昔、sRGBとadobeRGBの違い、というのを比較したりしたことがあるんですが、その時みたいに青から緑域の発色に違いがあり、エメラルドグリーンみたいな色がよく出るようになっています。
それと深紅の光もはっきり出ます。どうしても輝度が高い赤は朱色っぽくなってしまうところが、しっかりとレッドが出る感じ。こうしたネオンカラーみたいな表現があると、ものすごい違いがでます。
こうして普通のシーンでも人の肌がより健康的になるというかくすんだ感じがしなくなります。なるほどHDR対応で深い色表現ができるというのもあるんでしょうけど、再現できる色域がそもそも違うみたいです。
キャリブレーションをちゃんとして“α”の現像作業用モニターとして使うのにも良いかも。
使ってて便利になったなーというのは、第9世代プロセッサー搭載時に追加搭載された顔認識機能です。WindowsへのログインのときにPINコードや指紋認証、パスワード入力をしなくても、ディスプレイを開いて顔を向けるだけでログインできるのは超楽です。
うちのお店で使っているときはマスクを装着しているので、今は全然便利さがないのですがw、自宅で使うときはこれを利用できるのでログイン作業が無いに等しくなります。
テレワークでPCを使う機会が、以前の数倍になっているので、こういうのがストレスなく作業に入るためのコツだったりするのかも。
USB type Cの端子はボディ左側の一番手前にあります。
Thunderbolt3に対応しており「eGPU(外付けGPUボックス)」が接続可能となっているのですが、amazonで見てもGPUボックスは高騰していて組みあがっているものがなかなか安くなってきません。
普段はテンキーのついたホームノートPCとして利用するけど、ゲームや動画編集をするときにはGPUボックスをUSB type Cで接続してパワーアップして使う、というのをやってみたいんですが、なかなか機会がありません。
新型「VAIO S15」に買い替えたらやってみたいですね。
さて「ドルビーアトモス」対応というのもありました。ソフトウェアに「ドルビーアトモス」があり、開いてみるとドルビーアトモスを体験できるコンテンツがいくつか用意されています。
どれも映画やゲームの予告編なんですが、ドルビーアトモスの効果を試すには十分です。
「製品」というタブを開くと、内蔵スピーカー、ヘッドホン、そして外部のAVシステムと接続してドルビーアトモスによるサウンド表現をしてくれるとのこと。
まずは、内蔵スピーカーで本当にドルビーアトモスが再現できるの?を試してみるのですが、なるほど、こういうことですね。
PCの内蔵スピーカーなので、サブウーファーを搭載したサウンドバーみたいな重低音がバリバリ楽しめる音質ではもちろんないんですが、音場表現が確かにドルビーアトモス風です。
こうした機能は昔から「バーチャルサラウンド」機能として存在したかもしれませんが「ドルビーアトモス」になると後方からの音とかではなく前面の空間を再現する感じ。左右方向にもある程度広がった音場で「面」で音がやってくる感じになります。
音質が良くなるわけではありませんが、VAIO S15のディスプレイよりも広い音が楽しめます。
ヘッドホンでも再現が可能で、Bluetooth接続したヘッドホンでもそれは対応してくれます。
インナーイヤーヘッドホンでそんなことできるの!?というところではありますが、雰囲気はあるかも。
たくさんのコンテンツがあり、全部を試したわけではないのですが「F1 2020」のゲームソフトの予告編が、かなり効果がわかりやすいかも。F1マシンの走り抜けた時のエキゾーストノイズが画面の外にすっ飛んでいく感じがします。
さすがに内蔵スピーカーでは迫力のある音とはいえないので、ワイヤレススピーカーの「SRS-XB12」を用意してステレオで鳴らしてみます。この場合はBluetooth接続になり、スピーカー再生ではなくヘッドホン再生として使用するしかないのですが、ふむふむ、これでも音に立体感が感じられるかも。
エコーをかけているわけではないんですが、こうした空間を感じさせてくれる音作り、面白いですね。
なお、説明によるとUHD BDソフトのドルビーアトモスには対応をしていなくて、NetflixなどのVODサービスのドルビーアトモスでしか利用ができないそうですのでご注意を。(そのあたりも実際どうなのか試したかったんですが再生環境がないのですみません。)
■もしもVAIO S15の購入後に「失敗した!」と、思ったら。。。
ということで、簡単に新型VAIO S15の新機能紹介だったんですが、ここからはおまけです。
たまたまですが、このタイミングで2019年11月発売の「VAIO S15」についてサポート依頼があって、ちょこっと作業をしたので、これも紹介したいと思います。
どういう相談内容かというと、安くVAIO S15を買いたくてHDD 500GBの4GBメモリー仕様で購入されたそうなんですが、とにかく動作が遅い、と。どうにかして欲しいという相談内容でした。
起動させてみると確かに、これはひどい。ブラウザを開いても大げさではなく1分くらい待たないと画面が開かないほど。なんとかタスクマネージャーを開いてみるのですが、こんな状況です。
4GBの搭載メモリですがほぼ全部使い切ってしまっていて、それでも容量が足りないみたいでディスクスワップ(足りないメモリーを一時的にディスクに書き出す作業)をしていてHDDのアクセスがずーっと100%のままです。
一番の原因はメモリー不足で、今どきのWindows 10はOSが起動するだけでも3GB近く消費してしまうので、そこにセキュリティソフトなどが走ると、もう使い物にならなくなるほど。ということで、メモリーを足してあげるのと、せっかくのVAIO S15です。HDDの他にSSDを搭載してデュアルストレージ環境にできるので、SSDを128GBで良いので搭載し、起動ディスクをそちらに移してあげようと思います。
作業もVAIO S15は割と簡単です。
まずは底面に見えるねじを全部外します。隠しねじなどはないので、目に見えるビスをプラスドライバーで外すだけです。
すべてのネジを取ったら、光学ドライブを引き抜きます。ディスクのふたを引っ張り出すと簡単に外せます。外すと、ここに3か所ネジがあるので、これも外します。これですべてのビスが外せました。
あとはディスクドライブがついている側から指を隙間に入れてパームレストとボトムカバーに隙間を作ってパリパリと外していくだけ。特に凝った作りにはなっていないので、慎重にはがしていけばボトムカバーは外せます。
ボトムカバーが外れました。これがVAIO S15の中身です。
以前の2017年モデルではフラップが用意されていて、こうしてボトムを全部外さなくてもふただけ外せばパーツ交換ができていたのですが、より簡略化された感じですかね。今回増設したいM.2 SSDとメモリースロットは簡単にアクセスができます。
amazonで購入した128GBのSSDは約4,000円でした。これをスロットに入れて、光学ディスクドライブのところで外した3つのネジのうちの一つをSSDの固定用に使ってしまいます。
そしてHDDをいったん外しておきます。HDDを外す前にリカバリーメディアを作っておいて、それを使ってSSD装着だけで起動させて起動ドライブをSSDに移し、そしてリカバリーメディアでSSDだけでVAIOを起動できるようにします。そののちにHDDドライブを元に戻せば、起動ドライブが「C」で、保存用HDDに「E」という構成で使うことができます。
なので、セットアップが終わったら、もう一度、HDD装着のために開腹するので、そのつもりで作業します。
メモリーはノートPC用のDDR4という260ピンのものを用意すれば差し替えることができます。こちらも今はそんなに高くないので16GBくらいのものを用意して差し替えてしまいました。
本来、Officeを使うだけとか、メールを使うだけとかいう方でしたら8GBもあれば十分なんですが、せっかく購入した「VAIO S15」です。長く使えるように、今後、どんなに重たいアプリが出てきても対応できるように16GBくらいは積んでおいた方が良いかも。(それほど高くないし。。。これも6,000円くらいです)
メモリーを装着したら、あとは逆の手順でボトムカバーを装着していくだけです。
ということで、購入したVAIO S15のスペックをもっと上げておけばよかった!と、後悔されている方は、こんな方法でパワーアップさせることもできますよ、という紹介でした。
※自分で一度分解していますので、メーカーさんの保証規定に抵触する可能性もあります。またこの方法での作業について当店で保証をするものではありません。自己責任での作業となりますことをご了承ください。
ソニーストアではVAIO発売記念として11月26日までは本体価格5%オフのクーポンを配布中で、これを使えば本体価格が5%オフで購入可能です。(※キャンペーンは延長されて1月14日まで利用できるようになりました)
キャンペーン終了まで残りわずかですが、今がラストチャンスです。
VAIO S15
パーソナルコンピューター VAIO S15 VJS1541 |
ソニーストア価格: 109,800円~+税 |
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発売日 | 2020年10月8日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
3年ワイド:8,000円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ VAIO発売記念 VAIO本体5%OFF キャンペーン Core i5が通常価格より10,000円OFF 第三世代ハイスピードSSD 1TBが50,000円OFF 第三世代ハイスピードSSD 512GBが25,000円OFF |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
3年ワイド3,000円オフクーポンプレゼント テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
パーソナルコンピューター VAIO S15 ALL BLACK EDITION |
ソニーストア価格: 301,800円~+税 |
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発売日 | 2020年10月20日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
3年ワイド:8,000円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ VAIO発売記念 VAIO本体5%OFF キャンペーン Core i5が通常価格より10,000円OFF 第三世代ハイスピードSSD 1TBが50,000円OFF 第三世代ハイスピードSSD 512GBが25,000円OFF |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
3年ワイド3,000円オフクーポンプレゼント テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |