【Go To Travel with α】“α7S3”と旅する『三宅島』
先週末、政府がおこなっている「Go To Travel」を利用して2泊3日の一人旅に出かけてきました。35%の旅行代金を負担してもらって、行ってきたのは東京都の「三宅島」です。一度行ってみたかった島へ、この機会にお邪魔させてもらってきました。
今回のお供は“α”の最新モデル「α7S3」です。旅の様子をレポートしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
土曜日はソニー青柳さん講師の「“α”動画撮影セミナー」にご参加いただき、ありがとうございました。フレッシュな新人担当セールスさんの動画撮影テクニックは心洗われるようで、こちらも新鮮な気持ちで話をうかがうことができました。
人それぞれ持っているアイデアが違うというか、まねしてみたいテクニックをいろいろ出してきてくれて、こんなにたくさんのサンプル動画を用意して説明してくれたのは初めてでした。楽しそうな動画で、こちらも撮ってみたくなりますね。
その、動画セミナーが終わってお店が閉店したあとに、今回の旅は始まります。
今回のお供は“α7S3”と、現在、私のお気に入りナンバーワン、ツーの“α”レンズ「SEL24105G」と「SEL20F18G」の2本。そして、特別ゲスト?で“α6600”+LA-EA5+SAL500F80の超望遠撮影セットです。
今回はどうしてもこのセットで行きたかったんです。というのも重量制限があり、いつものようにSEL200600Gとかフルサイズ“α”を2台セットとかできないんです。できる限りの軽量化をする必要があって、厳選したのがこちらのセットでした。“α7S3”だけだと、カメラにトラブルがあったときに持って行ったレンズが全部使えなくなるんですが、“α6600”があれば、それをバックアップすることができますからね。
さて、今回の旅の目的地は「三宅島」です。東京から南に180km離れた島になるのですが、三宅島は住所では東京都。夏はGo To Travelが東京都を除外していて行くことができませんでした。
11月になってやっと時間が出来たので、このタイミングで出発です。
予約は2週間ほど前にしています。三宅島への交通は連絡船か飛行機かのいずれかです。連絡船は東海汽船の橘丸になります。東京・竹芝桟橋を22時30分に出港して翌朝5時に三宅島へ到着します。
竹芝桟橋は当店近くの汐留駅から一駅です。閉店後、出港まで3時間もあるのでぶらぶらしながら出港を待って出発。
レインボーブリッジをくぐって東京港を出ていきます。「さらば東京!」と、言いたいところですが、行先も東京です。
22時に出港して、23時半になると船内は消灯になります。それまでの1時間半は自由時間です。夕飯を食べたり、甲板で夜景を楽しんだり、シャワーを浴びたりすることができます。
ちょっとだけ船内を探検しましょう。
船内は6階層になっていて2階から6階が自由に行き来できるところ。下層階は2等船室になっていて、上の方には特等の個室などがあります。
1等、特等には2等船室のチケットでは入ることができないのですが、船室以外はどこでも行けます。タイタニック号みたいに上の甲板には2等の人はいけない、とかはありません。
10年以上前にVAIO type Tのスタミナテストで八丈島まで意味もなく往復乗船したことがあって、そのときにはこの階段の近くにロビーみたいなところがあったんですが、どうも私の記憶とは中が違っています。新しい船に乗っているみたい。
こちらに食堂もあります。普通に食券で料理を出してくれるのは23時までですが、カップラーメンのコーナーがあるので、ここでいつでも食事は可能。
価格は観光地価格とかではなく常識的な値段になっています。竹芝桟橋の前の道路のお向かいにファミリーマートがあるので、そこでお弁当などを買って乗船することもできるし、手ぶらで乗ってもなんとかなる感じです。
私が乗ったのは「特2等」です。最低のクラスから+3500円でひとつだけアップグレードしてみました。通常の2等だと枕しかつかないんですが、特2等は毛布もつくんです。
部屋もこうして2段別途になっていてカーテンが使えるのでプライバシーもある程度保てます。
こちらが通常の2等和室です。雑魚寝の部屋ですがこうして頭になるところには仕切りがあるし、頭上には荷物置き場もあります。毛布は100円でレンタルできるのと、船内は暖房がガンガン効いているので、こっちでもよかったかも。
というか、乗船している人の数が極端に少なくて、こちらの2等和室ですが、通常10人で一部屋のところが一人で一部屋になっていました。私の特2等も12人くらいで一列なんですが、一列に一人しか泊まっていません。全体がほぼ個室です。(寝る場所はすべて指定になっています)
三宅島や八丈島でサイクリングがしたい、釣りがしたい、という方で荷物が大量にある方は、あちこちに手荷物置き場があるので、ここに荷物を置くことができます。
そうか折り畳み自転車とかあると島内の移動は楽かも。
こちらはシャワー室です。私が見つけられたのはここだけです。3つのシャワールームがあります。
コイン式で100円投入して使うようになっています。制限時間が書いてないのですが5分、10分は大丈夫そうです。シャンプーやタオルの用意はないみたいなので、利用する人はすべて持ち込みですね。
消灯の11時30分にはまだ湾内で、それほど揺れはないのですが、房総半島を超えると外海。この日はほとんど風もなかったのに、それでも泥酔したときくらいの揺れになります。こんなに揺れてしまっては一睡もできないぞ、と、心配していたのですが、目覚ましをかけた朝4時にはしっかりと寝ているから不思議です。
朝5時に三宅島へ入港するのですが、この時期はまだ真っ暗闇です。サーチライトで島をみつけて、それで埠頭まで移動していきます。
停泊時間は10分程度とのことで、ここで寝過ごしてしまうと八丈島まで行ってしまうことになります。ものすごい緊張感の中、寝ていたのですが、無事に降りることができて良かった。(万一、八丈島までいってしまった場合は14時頃にまた戻ってくることができますw)
さて、ここからはまったく案内がなかったのでわからなかったんですが、申し込んだツアーで、行きの船と1泊2日で民宿、帰りの飛行機までセットにしていたんですが、朝5時に到着した私たちを宿泊先の宿の方が迎えにきてくれるんです。
車で宿まで連れていってもらって、そこで朝食まで仮眠を取らせていただき、さらに朝食も用意してくれるとのこと。
1泊2食付きだと思っていたんですが2泊3食付きの旅になっていました。朝の5時に到着してしまう三宅島だけの独特のルールみたいです。
お世話になったのは「民宿みなと」さんです。とても気さくなオーナーさんでした。八丈島で20年以上漁師をしたあとに、こちらで民宿を運営しているそうです。自分で釣ってきたアジを食事に出してくれて、とてもいい宿にあたったようです。
宿の紹介をすると話が長くなるので、今回は割愛して言われたとおり朝7時まで仮眠を取って、朝食をいただき、いざ、三宅島探検に出発です。
宿を出発してまずは海岸を目指すんですが、いきなりこういう景色です。下り坂の向こうに海が見えるってテンションがあがりますね。
先ほど到着した港「錆が浜港」までは徒歩5分くらいのところなので、送ってきてもらった道を戻りながら海岸に向かいます。
ここが宿から一番近い海岸で「今崎海岸」というところになります。この後、なにかというと、ここまでやってきます。
海岸と言っても砂浜とかではなく、全部溶岩の岸壁です。
島内にはあちこちに「ジオスポット」という看板が設置されて、三宅島独特の地形を解説してくれています。この今崎海岸には「メガネ岩」という名所があるそうです。
60年ほど前に片方のメガネは崩れてしまったそうで、それ以来、片メガネになっているそうです。どういう溶岩の流れ方をしてこんな地形になっているんでしょうね。タモリさんがいたら、鋭く推察されることと思いますが、私にはさっぱりです。
島内案内の看板がありました。しかし、これは相当前のものの様で、火口部分に歩道が描かれています。
私の記憶では子供の時に三宅島は噴火があり、テレビで島民が全員避難したというニュースを見た覚えがあります。10年ほど前に八丈島へ行った時も、三宅島ではガスマスクの携帯が義務付けられていて、竹芝で2000円くらいで販売されていた記憶があります。
島内も火山ガスの濃いところがあり、そこは滞留してはいけなくて車で通過するのみ、というエリアもあったはず。今もピンクの部分の内側は立ち入り禁止区域になっていて人は入れません。
昔はこうして火口部分がハイキングコースになっていたんですね。
錆が浜港まで戻ってきました。港には「ここぽーと」という案内所があります。
これも予約をしていたのですが、電動アシスト自転車のレンタルをしてくれています。1日2500円で+1000円すると翌日のお昼まで使えます。
バッテリーはここに戻ってくると満タン充電したものに入れ替えてくれるのと、島の反対側にある酒屋さんで充電してもらうこともできるそうです。
民宿のご主人に聞いたところ、バッテリー1本で島内一周はちょっと難しいということでしたが、今はバッテリーを大容量のものに変更したそうで、島内一周+αくらいは大丈夫なんだそうです。
民宿のご主人からは島内を回るなら、万一、バッテリー切れても坂がなだらかになるように時計回りで回ったほうがよいとアドバイスしてもらっています。今いる、阿古地区から時計回りにまわったときの最初にきつい山があるそうで、それが反時計回りだと最後になってしまい、バッテリー切れだと、そこが厳しいという説明です。
ですが、1周できるだけのバッテリー容量があるなら大丈夫かな? ご主人の話をあてにしないわけではないですが、反時計回りの方が私には都合が良いので、左回りで島内一周の旅に出発します。
左回りでもいきなりきつい坂が待っていました。というか、結果的になんとかなったんですが、三宅島は全体的に坂だらけです。安さというよりも風を切って移動してみたい、ということで電動自転車を選んだんですが、二人以上で旅行するなら絶対にレンタカーの方がおすすめです。
坂のおかげで、最初の立ち寄り場所をスルーしてしまったんですが、まずは第一目的地に到着。
三宅島自然ふれあいセンターの「アカコッコ館」です。
島内一周道路沿いにある施設で、ここから山の中に入っていくと、島随一のバードウォッチングポイントになっているとのこと。
三宅島のキャラクターにもなっている、こちらの「アカコッコ」が今回の旅の目的のひとつです。これのために“α6600”+LA-EA5+SAL500F80を持ってきました。
アカコッコが撮れたら、旅の目的の半分は達成です。三宅島特有の種だそうで楽しみにきました。
200円の入館料を払って、館内でアカコッコの情報収取。アカコッコの声を再生して、それを覚えて、これを頼りに探すぞ、と、出発するのですが、出て最初にいきなりアカコッコの声が聞こえます。先ほどのプレーヤーとまったく同じ声です。
なんだ、こんなに簡単に探せるんだ!と、道を進んでいってしまったのですが、アカコッコの声を聴いたのはこの時が最初で最後でした。
どうも時期が悪かったようで11月頃だと林の奥の方で過ごしていて、あまり表に出てこないそうです。5月頃が一番活発になるので、そのころだったら見つけやすいけど、とのこと。
うわー、そうだったのか。とはいえ、希望を捨てずにアカコッコ探しです。
こちらは大路池です。噴火口が池になったそうですり鉢状になっていて、池のほとりまで来るのには険しい坂道を上り下りする必要があります。
野鳥観察会もやっていて、ノスリが飛んでいるのを教えてもらいました。水鳥を中心に観察しているそうで、ずっとおつきいしていれば、たくさんの野鳥を教えてもらえそうなんですが、ここにいられるのは2時間ほどです。
大路池をぐるっと一周しながら野鳥探しをします。
バードウォッチの随一のポイントとのことですが、確かに野鳥の声が途切れることがありません。どこにでも野鳥がいるんですが、みんな奥の方にいて、なかなか外には出てきてくれません。
眼では確認しているんですが、撮影するのには奥の方にいると撮れないんですよね。
やっと撮れたのがこちら。私は観たことがないんですが「アトリ」という野鳥かな? 残念ながら三宅島の固有種ではないようです。
こちらは「迷子椎(まいごじい)」という推定樹齢600年の大木です。噴火を司る神が宿る神木とされていて、みだりに近寄ることも禁じられていたそうです。
ただ、ここの密林に迷い込んでも、この木を目指していけば帰ることができることから「迷子椎」という名もつけられているとのこと。
数百年にわたり火山を見てきた大木です。このパワーはかなりのご利益がありそうです。
「迷子椎」を後にして道を登ってくると大路池の全景が見えてきました。なるほど、この急な斜面のすり鉢は確かに噴火口そのものですね。富士山の火口に水を注ぐとこんなことになるんでしょうか?
島内では貴重な水がめとしても利用されているそうです。
途中、こんな野鳥も見かけたんですが、これはなんだろう? 見つけたときはモズかと思っていたのですが、くちばしの形が違います。アカコッコではないのですが、謎の野鳥。
アカコッコ館を後にして島の南側を進みます。
島内には1件もコンビニはないのですが、ところどころに商店があり、ここには「お弁当」ののぼりがありました。助かりました。
やった、ここでお弁当にありつけるとは。しかも超おいしそうな地海苔を使ったのり弁があるじゃないですか! これ、これ!こういうの探していたんです!
ちょっと進んだところに「三宅島空港」があるので、そこでお弁当大会です。
地のりの下には醤油がちょっとしみ込んだご飯の海が広がっています。民宿のゴマアジも美味しかったんですが、このお弁当も思い出に残る味でした。
さらに自転車で進んでいくと、「ホンドイタチ」を発見。80年代にネズミの駆除のために放したそうですが、これがアカコッコの天敵になってしまい、現在、アカコッコは絶滅危惧種になってしまっているそうです。
彼らに罪はないんですが、あちこちで見かけました。こうして生態系が崩れていくんですね。
島内のあちこちで見かけるのがこちらの「立ち入り禁止」の立て札です。もう、とくかく多い。都内の自販機くらいの頻度でみかけるかも。
これは何がダメなのかというと、どうやら土石流とか火砕流の通り道として整備しているそうで、この地域にはなにも作ってはいけない、ということになっています。
島の東側はこんな景色が続きます。まるでジュラシックワールドの炎の王国みたいな景色です。うっすらと緑が覆っていますがほとんど木がなく山の地肌が丸見えという景色。
これも島内で定期的に姿を現す「園地」です。サイクリングをしているととても助かる施設でお手洗いとジオスポットが用意されています。
おそらく、私が10年前に見た立ち止まるのを禁じられた通過地域がこの辺りだったんでしょうね。木がすべて枯れていて、草だけが育っているのは、高濃度の火山ガスのせいなのかも。
まるで映画のセットみたいな不思議な景色です。
こちらは三七山です。1962年の噴火で誕生したスコリアの山。小規模な噴火でできた山で、伊豆半島にある大室山などもこれと同じものになるそうです。
こんなものが島内のあちこちにあるって、まさに火山の島ですね。
島の北側まで来ました。高い丘の上に「赤じゃり公園」という景色の良さそうな場所を発見。
なるほど、島の北側に来ると富士山とか大島がみられるわけですね。
写真左側が「新島」で、写真右側が「利島」とのこと。その間の空間に富士山が見えるらしいんですが、あいにく、そこまで空気は澄んでいないみたいです。こんなに天気が良いのになー。
島の西側まできました。太陽がずいぶん傾いてきています。なるほど、1日かけて島を一周するなら午前中に西側を出発して太陽に向かって東側に移動し、午後は西日を見ながら西側に帰ってこられるわけです。うまいことできていますね。
伊豆岬灯台です。この周りも地層だらけです。
あちこちより道しまくってきていて、だいぶ時間がおしてしまっているので、この辺りはササっと回ってきてしまったんですが、もっとゆっくりしてくればよかった。
伊豆岬を過ぎると伊ケ谷地区を通って、出発地点の阿古地区に戻ります。
そう、宿の主人が言っていた激坂がここにあるんですが、確かにコース中一番長くてきつい坂が待っていました。電動アシスト自転車でもきつい!
たしかに楽さでいったら時計回りの方が良いかも。でも、次回来たときはレンタカーにしようと心に誓ったのでこの激坂体験も最後です。
間もなく阿古地区というところで、一番衝撃的な看板を発見。
阿古集落跡ということで1983年の噴火により集落が全部埋め尽くされたとのこと。ただ、1300名の住民が冷静な判断と行動により全員無事避難することができたとのこと。
奇跡の生還と言われたそうですが、まるで「君の名は。」みたいな話ですね。
こちらが当時の「阿古温泉郷」の集落の様子です。
そして、目の前に広がる現在の姿がこちらです。
この溶岩の下には集落が今も埋まっているですね。
そうか、このときの噴火が私たちの記憶にある全島避難のときのニュースだったんですね。
島内一周を追えて「ここぽーと」にてバッテリー交換。さすが大容量バッテリーです。残量40%を残して島を一周できました。
ここでバッテリー交換をして夕方から夜にかけてと、明日の午前中のサイクリングに備えます。
そういえば「ここぽーと」の中に恐竜がいたんですが、これ、よく見たら「ブルー」です。ジュラシックワールド・炎の王国で活躍した恐竜が展示されていました。
さすが、火山島つながりですね。
そのまま今崎海岸へ向かい、ここで夕日を楽しみます。
“α7S3”のダイナミックレンジの広さを最大限生かして現像してみました。
お得意の「HEIF」によるHDR撮影もしたし、インターバル撮影で三本岳に沈む夕日を激写! HEIF撮影したデータは店頭のブラビアで上映します。
夕日が沈むと宿の夕食の時間になります。
いったん戻って、シャワーを浴びて、食事をして、またまた今崎海岸へ出撃。
天気予報では21時より曇り予想になっているため、短時間だけの星景撮影です。これは島の西側を向いて撮影しているのですが、漁船の明かりがすごいことになっています。黄色い光はまだ太陽の明かりが残っているんですかね?
10月の横浜プレミアムフォトイベントで拝聴させていただいたソニー永井さんの真似をして天の川との記念写真です。じっとして15秒待っていたつもりなんですが、ぶれますね。もっとしっかり静止する必要があるとは。。。
それと、これも試してみたかった「手持ちで天の川撮影」です。やってみたらあっさりと撮れてしまいました。
ISO 64000で、シャッタースピードは1秒です。5枚くらい撮っているんですが、うまく手振れ補正が効いてくれるとちゃんと星が点になります。なるほど、これができるなら、ちょっと三脚を立てるのが無理な場所でも、どこでも行けますね。
さすがα7S3です。
ということで、翌朝は7時の朝食にギリギリ間に合うように起床。本当は朝の4時に目覚ましをかけていて、連絡船の入港を撮りに行くつもりだったんですが、撃沈してしまいました。
朝食をいただいたらご主人に挨拶をして、そのままレンタサイクルで昨日行けなかったところへチャレンジ。飛行機は15時出発で、港を最悪13時くらいまでに出発すれば間に合います。あと半日、時間があります。
前日、アカコッコ館へ行くときにスルーしてしまったところを探します。
あった、あった。入り口になんの案内もないので、これは見逃しますね。
新澪池跡のジオスポットの園地に自転車を止めて、そのまま海岸にでます。
そこは海岸というか黒い砂漠みたいなところで、まるで他の星に来たみたいになっています。右側にちょびっと頭が見えますが、これが昨日の最初の目的地だった「新鼻新山(にっぱなしんざん)」です。
「This is Miyake-jima」ともいえるような景色。パンフレットなどにここの写真がよく使われているのでどんなところなのか来てみたかったんですが、なるほど、断崖絶壁だったんですね。
火山の層が波で浸食されてできた地形みたいですが、これはいつかなくなったりしないんですかね?
そして、まだ時間が3時間あります。
最後の最後に危険区域のすぐ近くにある「七島展望台」に行ってみます。
車で行けば楽勝らしいんですが、電動アシスト自転車で登れるものなのか疑問だったんですが、民宿に泊まっていた他のお客さんがチャレンジして、そのまま島を一周してきたらしいんですが、それでもバッテリーに残量があったというので、私もチャレンジしてみることにしました。
登り始めでバッテリー残量が80%あったんですが、みるみる減っていきます。登りが続くとバッテリー消費は激しいんですよね。
山頂はまだ先ですが、立ち入り禁止の危険区域の境までやってこられました。約30分くらいです。ロードバイクで登るよりも電動アシストの方がはるかに楽ですね。w これがあれば富士スバルラインも大丈夫そうだなー。
これは噴火前の昔の看板のようです。これによると火口の中を歩けることになっています。近くには牧場もあったそうで、この辺りが三宅島の一番の遊覧スポットだったのかも。
分岐点から数百メートル登ると「七島展望台」です。伊豆諸島の7つの島がここから一望できます。
昨日の夕焼けで水平線にいた三本岳ですが、こんな近くにあった岩なんですね。かなりの高度差があるので角度がついて近く見えます。
新島と利島です。今日も富士山は見えないか。
こちらは御蔵島です。三宅島以上の断崖絶壁で風向きによっては船が停泊できない島。港がひとつしかないそうですが、三宅島は3つの港があり、風向きによって港が変わるんだそうです。私は錆が浜港しか使ったことがありませんが、この日の午後は「三池港」という空港の隣にある港が使われていました。
御蔵島もいつか行ってみたいですね。
こちらが三宅島の中心部「雄山(おやま)」です。枯れた草地のところは全部立ち入り禁止区域です。
ガスマスク携帯義務が解除されてからすでに7年経っていますが、いつか、火口部分にまた行ける日がくるんですよね。いつになるのかな。
さぁ、まだバッテリーは40%残っています。これを利用して「ここぽーと」まで帰ります。
このあたりの木もすべて枯れているので東側だけではなく中心部はすべて火山ガスの影響を今も受けているのかも。
そして、ここで、この旅で一番のクライマックスがやってきます。
幻の鳥?「アカコッコ」なんですが、下りの自転車で観ることができました。道路にいたのが飛び立っていく姿を見ました。写真には撮れていません。
というのも、レンタサイクルですがブレーキが全然効かないんです。車重もあるので必死でブレーキを握っていたんですが、その時に見た鳥はきっと「アカコッコ」です。頭が黒くてオレンジの胴体で、大きさはヒヨドリくらい。
今回の旅では常に500mmレフレックスをぶら下げていたんですが、下りの自転車ではさすがに撮れませんって。
でも証拠がないのは悔しいので、まだ時間もあるし「アカコッコ館」へ最後のチャンスを求めにいきます。
うわー、これも私の旅ではお約束でした。月曜日は定休日の施設が多いんですが、三宅島、お前もか。
ここで30分粘ったんですが、これで時間切れです。アカコッコは結局撮れず。
最後の最後のジオスポットです。薄木溶岩流です。
これは現地でみないと意味がわからないと思うんですが、雄山方向から黒い溶岩が道路に向かって続いています。
道路の反対側をみるとその溶岩石が続いていて、まさにここが溶岩流の通り道だったことがわかります。これも1983年の噴火のものだそうです。
最後の立ち寄りスポットは錆が浜港にある「いきいきお魚センター」でした。
海産物、農産物のお店なんですけど、隅の方にちょっとだけお土産らしきものが売っていて、ここ以外にお土産屋さんは見つけられませんでした。
お菓子はこの「牛乳煎餅」一択です。チョコとかビスケットとかはありませんし、ご当地キティちゃんのキーホルダーなどは姿かたちもまったくありません。
ここでレンタサイクルを返却。
バッテリー残量16%で返すことができました。七島展望台ですが、体重のある方は要注意です。登ったらそのままバッテリー交換をお願いしたほうがよさそうです。
なお、レンタサイクルは全部で7台体制です。予約は必ずどうぞ。
村営バスは1日5便あって、時計回りと反時計回りで運行しています。空港までは反時計回りが近いんですが、最後の最後にもう一周島を周りたかったので時計回りで空港へ向かいます。バス代は最初に乗るときに行先を言って先払いです。
豪華な観光バスですが、乗っていたのは私ともう一人だけでした。
バスの中から最後の最後のジオスポット「人形岩」です。
人の顔に見えるのは太陽の角度によるところが大きいかも。
三宅空港に到着。バスが飛行機の発着時間とまったく関係なく動いているおかげで、ここで2時間待ちになります。
大丈夫です。この2時間も予定に組み込まれています。最後の最後の最後の「アカコッコ」撮影タイムです。
もう、アカコッコがこんなところに来るとは思えないですが、せめて三宅島の固有種を1羽くらい。。。
空港近くで昨日も見かけました。カシラダカだと思います。うちの近所にもいます。
もうだめかと思ったところで最後の最後の最後の最後にお見送りにきてくれた子がいました。
これはウグイスかな?と、思っていたのですが、もしかすると「イイジマムシクイ」かも。
これ、アカコッコ館で見かけた案内板です。1枚しか撮れなかったので、この写真だけで判断するしかないんですが、きっと「イイジマムシクイ」だな。
ということで、納得して空港へ受付に行きます。
1日3便、調布までいきます。小さくてもちゃんと空港です。荷物は一人5kgまでで、それを超えると1kgあたり330円取られます。私の荷物は全部で12㎏オーバーあったので通過料金が発生。その場で払います。
これがあるので、今回はSEL200600Gなどの長距離砲が持ってこられなかったわけです。(自転車で運ばなくてはいけないというのもありました)
帰り間際ですが、ここでガスマスクの携帯義務の話や、ガス濃度の案内を読むことができました。
2013年にはガスマスクの携帯義務はなくなっていたそうです。
当時はとても「危険な島」という認識でしたが、今は平和ですね。
時間になって飛行機に向かいます。
席順は搭乗直前まで決まらず、呼ばれた順に座っていきます。体重の軽い人から呼ばれて左右でバランスもとるみたいですね。
見るからに体重が一番重い私は最後列でした。一番最初に受付をしたんですけどね。。
機内はこんな感じ。席自体は狭いこともないのですが、リクライニング機能はついていません。最後列3列をのぞいては全員に窓がひとつあてがわれるので、体重が軽い人の方が景色を楽しめる可能性は高いかも。
離着陸時はカメラ撮影は禁止ですが上空撮影時はOKとのこと。おかげさまで最後の最後の最後の最後の最後に三宅島全景を見ながら旅を振り返ることができます。
ここ、最後に立ち寄った「薄木溶岩流」です。溶岩流を横断しているあそこの道路にさっきまでいたのになー。
阿古地区も見られました。たった2日しかいませんでしたが、自分で自転車で移動したおかげで、大体の土地勘がついたというか、ほとんどが山で平地が狭いので、すぐに位置関係が覚えられます。
さらば三宅島! 今度はアカコッコがにぎやかな5月に来るぞ!
三池港を先に出発していた橘丸も発見。あれに乗って帰ると夜の8時に竹芝到着です。それものんびりしてて良かったかも。
三浦半島が見えてくると、間もなく旅も終わりです。
調布飛行場に到着して、これでツアーは終了です。
ただ、計算外だったのはこの調布飛行場までは考えていたのですが、ここからどうやって帰るのかまったく考えていなかったこと。待っていたら路線バスがきて京王線の調布駅まで連れて行ってくれました。
助かりました。
旅は「トラベルロード」さんというところでツアーで申し込んでいます。通常は34,000円のツアーだったのですが、それをアップグレードして保険に入っても、Go To トラベルの給付金で25,400円という破格の安さで旅ができました。
コロナウイルスの感染予防は三宅島でも徹底して行われていて、皆さん、全員マスクはしていたんですが、島には密になる空間がそもそもないので、安全度は高いかな?とも思えます。
東京都の諸島部への旅、今ならかなり空いていておすすめです。
お土産の「牛乳煎餅」は店頭にてお配りしています。先着15名様にプレゼントしていますので、お店に遊びにお越しの際にはご賞味していってください。
“α”を持っての「Go To トラベル with “α”」の旅、こんなところに行ってきたよ、というお話も是非お聞かせくださいませ。
※コロナウイルスの感染者が先週から増加傾向にあります。「Go To トラベル」の利用の際は感染予防に十分配慮してお出かけください。
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