“α9”の動物瞳AFで撮る『埼玉県こども動物自然公園』の小動物達
9月24日にファームウェアVer.6.0が公開になり、動物瞳AF対応へバージョンアップした”α9”を持って、動物園に行ってきました。
リアルタイムトラッキングAFと動物瞳AFの併用は想像以上に使いやすい機能になっていました。
こんにちは、店員佐藤です。
“α9”は“α9”でもちまたでは別の“α9”の噂で持ちきりになっているようですが、今回は現行モデルの”α9”の話です。
2019年夏に公開予定だった“α9”の動物瞳AFが9月24日にやっと公開になっています。“α6400”や“α7Ⅲ”シリーズの動物瞳AFとは違っていて、リアルタイムトラッキング機能と動物瞳AF機能が同時に利用できるという“α9”でだけ実現した機能を搭載しての登場です。
この調整に時間がかかっていたんでしょうね。
「トラッキング機能」というのは従来の「ロックオンAF」と呼ばれていた機能です。被写体をカメラに教えてあげると、その図形を記憶してAFを追い続けてくれるというものです。
この「トラッキング機能」と人物瞳AFの併用は従来モデルでも可能で、被写体が人間だということをカメラが検知すると、そこから自動的に瞳AFを使い始めて、可能な限り瞳にAFを合わせようとしてくれます。
瞳AFは検出対象を切り替えて使うようになっています。AFモードを「トラッキング:拡張フレキシブルスポット」にしたままで検出対象を動物にしようとするとエラーが起こるし、動物瞳AFになっているときにAFモードをトラッキングにしようとすると、それも選択が出来ないようになっていました。
これが“α9”の最新バージョンだけ、同時に利用することができるようになっています。
実際の動物撮影で試してきました。
お邪魔させてもらってきたのは埼玉県にある「埼玉県こども動物自然公園」というところです。あまり有名な動物園ではないかもしれません。私も最近になってから知ったのですが、なかなか自然を活かした良い動物園になっています。
「こども」という言葉が入っていますが、確かに園内は大人向けの動物園ではなく、完全に子供向けに振り切った動物園になっていて、なかなかユニークな動物園になっています。「自然公園」という名前も入っていますが、園内は動物園っぽくなく山道風の演出をしているゾーンもあって、かなりの広さもあり多摩動物公園に近い動物園でもあります。
また展示されている動物も小動物が中心になっていて、被写体としては面白いところ。
レンズは「SEL100400GM」あたりがオススメなんですが、実はこの日、多摩動物公園の下見に行くつもりだったモノで「SEL200600G」を持ってきてしまっているんです。珍しく水曜日休みを利用してのお出かけだったんですが多摩動物公園は水曜日が定休日だったんですね。見逃してしまっていて、急遽、「埼玉県こども動物自然公園」に変更したというわけです。
「SEL200600G」だと小動物を撮影するのにはちょっと難しいところがあるんですがチャレンジしてきました。
ちょっとビックリしたんですが、ここの動物園では「マーラ」という動物が放し飼いされています。最初に見つけたときに通報しようと思ったんですが、園内を普通にマーラが歩いていて脱走したのかと思ったらそうではありませんでした。パンフレットに放し飼いされているという案内があり、見つけてみてくださいね、となっています。
ということで、草むらに隠れてマーラを望遠レンズで狙ってみます。
トラッキング機能を使うのにはタッチパネルを触って直接被写体を指定するか「トラッキング:拡張フレキシブルスポット」というAFモードにしておき、ターゲットと被写体が重なったときにシャッターボタンを半押しするか、AF-ONを押すとトラッキング追従がはじまります。
あとはこうして被写体をロックしてくれるのでファインダー内で追い続けながら適当な前ボケを入れるべくしゃがんだり草むらに入ったりしてシャッターチャンスを待つわけです。
そして、瞳を認識した瞬間に、こうして瞳AFが発動してフィーバータイムに入ります。これでシャッターを切れば瞳にドンピシャでフォーカスが来ている写真が撮れる、というわけです。
α9+SEL200600G F5.6 1/800 ISO3200 焦点距離230mm
こちらは動物瞳AFが発動している状態でシャッターを切ったものになります。瞳にAFがビシッと来ていて、これで瞳にキャッチライトが入っていると目がキラキラしたフォトになります。
“α7R4”で先日ワンちゃんを撮ってきて、それを4Kブラビアで観てみたのですが、瞳がキラキラしたものを見ると画力がものすごく強く、とても目を引く写真になることを改めて発見。
動物園撮影の際はガラスの映り込みを抑えるために黒い服を着ていくのが定番なんですが、キャッチライトを狙って白い羽織り物ももって行った方が良いかも!?
α9+SEL200600G F6.3 1/800 ISO2500 焦点距離600mm
トラッキングAFで被写体を追いながら、草むらに入って前ボケを作ってみました。この時も被写体は追い続けてくれるので構図作りに集中できます。
スポットAFで位置を調整しながら、とかしなくてもフレームに被写体が入っていれば追い続けてくれるので、私みたいに一度にひとつのことしか出来ない不慣れなカメラマンには持って来いの機能です。
ヤマアラシです。ハリネズミを10倍くらいのサイズに大きくしたような動物です。毛むくじゃらでとても瞳AFが発動するとは思えない姿ですが、これでも瞳を見つけてくれました。
“α6400”で登場した動物瞳AFは今までも動物園に持ち込んで、どれくらいの範囲で瞳を見つけてくれるのかテストしているのですが、結果、犬、ネコは人物瞳AF並みにバリバリ効くことがわかりました。
動物園に来ると難しい動物がそろっている感じなので、製品のデモとしては犬、ネコでやっておけばよかったなー、と、後から思っているところなんですが、“α9”の動物瞳AFはかなり効きが良いような気がします。
私が使い慣れてきて、瞳AFが発動しやすい条件を知らず知らずのうちに理解してきて相性がよくなってきている、というのもあるかもしれませんが、今回は今までの動物園撮影でもっとも安定して撮影ができているかも。
α9+SEL200600G F5.6 1/800 ISO1600 焦点距離289mm
こちらは瞳AFが発動している状態で切っているシャッターです。
ヤマアラシはこうしてのっしのっしと地面を歩き回っているのですが、たまに木に登ります。歩く音がしていないときは、どこかの木の上で過ごしています。
α9+SEL200600G F5.6 1/800 ISO2000 焦点距離200mm
こちらが木登り中のヤマアラシです。丸々している図体からは木登りしそうな感じに見えないのですが、しばらく木の上で昼寝していたようです。
午後になってまた見に行ったら起きてきて、地面に降りようとしていたのですが、体を下に向けて降りることはできないみたいで、後ろ足を下にしてゆっくりと降りていました。
超かわいいです。いっぺんにファンになってしまいました。
α9+SEL200600G F5.6 1/800 ISO200 焦点距離241mm
こちらはプレーリードッグです。もともと小さくてかわいい動物ですが、現在、赤ちゃんが生まれていてより小さいプレーリードッグが大暴れしています。
赤ちゃん動物はすぐに大きくなってしまいます。今が撮影チャンス!
こちらはレッサーパンダの「みやび」ちゃんです。赤ちゃんが生まれたそうで、10月中旬頃から展示予定なんだそうです。
この日は昼間はずーっと寝ていて、夕方になってからそわそわと歩き回っていました。このあと、赤ちゃんと過ごすのかもしれませんね。
本物の動物だけではなくお土産屋さんで試したら、こんなぬいぐるみでも瞳AFが発動していました。
なるほど、これでも充分にデモに使えるぞ、ということで、このレッサーパンダを買ってきました。お店で動物瞳AFを試していただくことができるようになります。
ここまで「SEL200600G」で頑張ってきましたが、ここで、絶賛お気に入り中の単焦点レンズ「SEL35F18F」にスイッチです。
22cmまで寄れる広角単焦点レンズは小動物の接近戦に最高のレンズです。ワンちゃん、猫ちゃんだけではなく赤ちゃんから乳児までの人間の赤ちゃん撮影でも威力を発揮すると思います。
「埼玉県こども動物自然公園」の東園にはワラビーとの触れ合いコーナーがあるので、そこに入ってワラビーと接近戦です。
ワラビーとこんなに近いところで触れ合いができるってスゴい! ワンコと一緒でしゃがんで手の平のにおいをかがせて上げて、見えるところからそっと背中を触らせてもらいましたが全然逃げません。
こんなに近いところで遊べるってすごいなー。
α9+SEL35F18F F1.8 1/100 ISO100
遊んでいたら、係の人が白菜を持ってきてくれました。白菜を食べるときもこっちをずっと見ています。
目がキラキラ!
α9+SEL35F18F F1.8 1/250 ISO100
おなじケージにカピバラもいますが、こちらは柵越しに触らせてもらえるだけ。カピバラで動物瞳AFを使おうとしたんですが、どうもカピバラだけは目ではなく鼻の穴に瞳AFが行ってしまうみたいです。
鼻の穴が大きいからねー。
ということでデジタル一眼“α9”の動物瞳AFでした。ファームウェアVer.6.0のアップデートをまだ行っていない方はお早めにどうぞ。
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発売日 | 2017年5月26日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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