“α”の新しい標準ズームレンズ『SEL24105G』店員解説
“α7R3″と同時に発表され、受注開始になる新型”α”レンズ「SEL24105G」の紹介です。”α7R3″のスペックから今回はボディの話の方が話題になっていますが、当店店頭ではこちらのレンズの方も話題になることが多いんです。
「SEL24105G」の魅力を紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
発表直後は”α7R3″ボディのお問い合わせばかりだったのですが、ちょっと時間をおいて金曜日、土曜日になると「SEL24105G」のご購入相談もいただくようになりました。
「SEL24105G」はどんなレンズかというと、これはソニーの”α”フルサイズEマウントボディ用の4本目の標準ズームレンズとなります。従来は「SEL2870」「SEL2470Z」「SEL2470GM」という3本のレンズがラインナップされていて予算と求める画質に応じて選択することができました。
☆当店blog 2016.5.13「『SEL2470GM』で撮る『レインボーブリッジ』」
ここで3本のレンズについて詳細を語り出すと長くなるので、以前、当店のblogエントリーで紹介した「SEL2470GM」発売時の比較記事をご覧ください。
標準ズームレンズというのは「標準レンズ」と呼ばれる焦点距離50mmをはさんで利用するズームレンズです。ボディとセットになった「キットレンズ」として「SEL2870」などは用意されておりα7やα7IIなどとセットになって販売されているモデルもあります。
店頭で他メーカーと比較しての購入になる際に価格重視で購入される方向けに低価格で購入できるように、フルサイズセンサー搭載カメラの入門用に手軽に購入できるようにコストを抑えたレンズとも言えます。
だからと言って写りがおかしいということもなく、フルサイズセンサーを使っての撮影が楽しめる様に設計はされていますが、それよりもさらにコストをかけて高精細に、そして綺麗なボケを楽しめる様に開発されているのがカールツァイスブランドの「SEL2470Z」だったり、ソニーの最新技術を投入して開発された「SEL2470GM」という新しいG Masterブランドのレンズだったりします。
※画像をクリックしていただくとピクセル等倍でご覧いただけます。
その写りの差は歴然で、とくにこうした細かい描写の部分で比較するとSEL2870と、SEL2470ZやSEL2470GMの描写は圧倒的に解像感があがります。マニュアルフォーカス時に拡大フォーカスを使ってピント合わせをするときも、こうしたブランドレンズは山がつかみやすいんですよね。
※画像をクリックしていただくとピクセル等倍でご覧いただけます。
G Masterレンズではさらにボケ描写にもこだわっており、XAレンズという非常に精度の高いレンズを使っておりボケの中に輪っかや模様が見える「輪線ボケ」も大幅に低減。非球面レンズを使って小型化したレンズでも最高の描写ができるレンズとして開発されています。価格もそれなりで、SEL2470Zの倍以上の設定となっています。
「SEL2870」の2.4倍の価格で「SEL2470Z」が用意され、さらに2.2倍の価格で「SEL2470GM」が存在し、さぁ、フルサイズセンサー搭載の”α7″ボディを手にして、最初の標準ズームレンズをこの3本から選びましょう! だったところに、今回の「SEL24105G」が加わります。
ソニーレンズ、カールツァイスレンズ、G Masterレンズと3ブランド揃っていたところにGレンズも加わるわけです。
スペックや価格を一覧にして比較したモノがこちらになります。
■標準レンズ比較表
SEL24105G | SEL2470GM | SEL2470Z | SEL2870 | |
ソニーストア価格 | 未定 (149,880円?) |
252,500円 | 114,095円 | 47,429円 |
発売日 | 2017.11.25 | 2016.4.28 | 2014.1.24 | 2014.2.7 |
焦点距離 | 24–105mm | 24-70mm | 24-70mm | 28-70mm |
開放絞り | F4 | F2.8 | F4 | F3.5-5.6 |
絞り羽根 | 9 | 9 | 7 | 7 |
最短撮影距離 | 0.38 | 0.38 | 0.4 | 0.3-0.45 |
最大撮影倍率 | 0.31 | 0.24 | 0.20 | 0.19 |
フィルター径 | 77mm | 82mm | 67mm | 55mm |
手振れ補正 | レンズ内蔵 | ボディ側対応 | レンズ内蔵 | レンズ内蔵 |
外形寸法 | 83.4×113.3 | 87.6×136 | 73×94.5 | 72.5×83 |
質量 | 663g | 886g | 426g | 295g |
やはり最大の特徴は焦点距離です。
70mm止まりで、あともうちょっと望遠が使えれば!というシーンで自分で寄っていくかレンズを付け替えるしかなかったところで、そのままぐっと1.5倍にズームするのは大きな武器になります。
そういえばソニーがデジタル一眼カメラ”α100″を発売したときに、他社が18-55mmの標準ズームレンズをキットレンズにしていたのに、”α100″だけは18-70mmを標準ズームレンズにしていたんでした。APS-Cセンサー機だったので35mm判換算で27-105mmのズームレンズとして使えるのはちょっとしたメリットですよ、などとご案内をしていた覚えがあります。(^^)
そういうレンズが登場するんです。
こちらが焦点距離105mmの作例になります。望遠側をいっぱいに使って被写体と背景の距離があると綺麗で大きなボケがでます。F4通しと、キットレンズSEL2870よりも小さなF値が使えるのも嬉しいところ。
広角側は24mmまで。
レンズ最前面にはフッ素コーティングを施しており、水滴や指紋、ホコリなどの汚れが付きにくく、付着しても簡単に取り除くことができる、となっています。レンズを持ち出す範囲が広がります。
GレンズということでナノARコーティングも使われています。ソニーが独自開発したコーティング技術で、フレアやゴーストの原因となる反射光を大幅に低減します。
ソニーの”α”レンズは逆光に強い、という評判ですが、多分にナノARコーティングが寄与していると思われます。
レンズの表面にナノサイズの突起を規則的に並べることでレンズ表面の境界面をなくすのですが、似たような技術は他メーカーさんでも用意をしているそうです。ですが、コストがかかる方法であまりきそくてきで無かったり、安いコストだけど効果が薄いコーティングなどもあるそうで、ソニーの場合は先の丸められた突起を規則正しく並べられ、しかもコストもそれほどかかっていないんだそうです。
なんでソニーだけそんな都合の良いことができるのかというと、ソニーにはブルーレイディスクの生産があり、そこの技術を応用することができているそうです。BD-R、BD-REなど単価を下げるための努力もしていて、その技術が使えるとなると、これは有利ですね。
この話をうかがってソニーのレンズは逆光に強い、という話の裏付けが取れた気がしました。
「SEL24105G」は最短撮影距離も短く、また105mmという焦点距離が使えるので最大撮影倍率も0.31倍と、他のズームレンズよりもかなり有利になります。
お花の撮影やグルメ撮影でも威力を発揮しそうです。
価格を取って「SEL2870」にするか、解像感をとって「SEL2470Z」にするかで悩んでいたところに、こうしてより便利に使える「SEL24105G」が加わります。
同時発売の”α7R3″ボディと一緒に購入する標準ズームレンズとしても「SEL2470GM」と悩んでしまうところです。
キヤノンさんのユーザーさんも金曜日に来て、こちらの24-105mmのズーム域の有利さを語っていってくださったのですが、663gという軽量さに驚かれていました。24-105mmのズームレンズの欠点はややレンズが大きく重くなることなんですが、ソニーの「SEL24105G」はクラス最軽量のレンズとなっています。
非球面レンズを4枚、うち2枚は高品質なAAレンズを採用するなど、画質と使いやすさを両立したレンズとなっています。
こちらのレンズも明日、10月31日10時からソニーストアにて販売開始となります。当店店頭でも9時半より営業を開始して、早朝購入のアシストを行っています。
“αあんしんプログラム”に加入してからの購入であれば3年ワイド保証が無料、5年ワイド保証も半額になります。おそらく本体価格は149,880円になると思われますので、3年ワイドが7~8,000円、5年ワイドが15,000円に設定されると思います。αあんしんプログラムの年会費6,000円は一発で元が取れますね。年払い入会だと2時間、月払いの場合は申込の翌日正午過ぎにならないとサービスがりようできませんので、今のうちにαあんしんプログラムのご入会をどうぞ。
明日の販売開始で初回出荷分をゲットすれば11月25日お届けです。紅葉にギリギリ間に合うかも!(あと2日早めてくれると11月23日の祝日にも使えるんですけどね。(^^))
デジタル一眼カメラα [Eマウント]用レンズ SEL24105G |
ソニーストア価格: 149,630円+税 |
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発売日 | 2017年11月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:15,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:8,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 残価設定クレジット 分割払手数料0%キャンペーン 24回分割払手数料0%キャンペーン |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
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☆当店blog 2017.10.25「新レンズ『SEL24105G』のプレスリリースと『400mm F2.8』開発発表 」