【これを読めば全てわかる!】『α7R V』と同じAIプロセッシングユニットを搭載! 次世代APS-Cミラーレス一眼『α6700』総まとめレビュー!
フルサイズ上位モデルで採用ている最新の画像処理エンジンを搭載した、次世代プレミアムAPS-Cミラーレス一眼「α6700」に関する当店の記事をまとめたページになります。
機能や実機の様子、実際に「α6700」で撮影した店員による作例などをご覧いただけます。
■α6700の機能まとめ
「α6700」は有効約2600万画素のAPS-C裏面照射型CMOSイメージセンサーExmor Rと、最新の画像処理エンジンBIONZ XRよる高い描写性能を小型軽量設計で実現。
フルサイズミラーレス一眼カメラ『α7R V』と同じAIプロセッシングユニットを搭載し、「リアルタイム認識AF」で、高精度かつ多種類の被写体を認識します。
また、高解像4Kで最大120fpsのハイフレームレートの動画撮影に対応するほか、14+ストップのワイドラチチュードによる豊かな色階調で映像記録ができます。さらに、映像制作用カメラ商品群Cinema Lineの開発を通じて培った画作りS-Cinetoneにより人の肌を美しく描写してくれます。
大きなポイントは以下の通りです。
- 2600万画素 裏面照射CMOSセンサー+BIONZ XR搭載(4K 120P 10bit 4:2:2 S-Cinetone対応)
- AIプロセッシングユニットによるリアルタイム認識AF(759点位相差AF)
- ボディ内手振れ補正 5.0段(動画アクティブモード新搭載)
- 236万ドット電子ビューファインダー 輝度2倍
- 新型アイピースカップ
- バリアングル液晶モニター
- 2階層モード切替ダイヤル
- 前ダイヤル追加
- SDXCカードスロットUHS-II対応
- 2.4GHz/5GHz Wi-Fi内蔵
- USB type C端子 5Gbps対応
- USBケーブル&USB電源アダプターは非同梱
同時にデオグラファーやVlogger向けに、ステレオを含む8つの収音モードと高音質な音声収録ができるショットガンマイクロホン『ECM-M1』も発表になっています。
■ポイントとなる機能
■有効約2600万画素(静止画時)のAPS-C裏面照射型Exmor R CMOSセンサー
APS-Cサイズの有効約2600万画素の裏面照射型CMOSイメージセンサーExmor Rと、従来比最大約8倍の高速処理能力を持つ、最新の画像処理エンジンBIONZ XRを搭載することで、静止画・動画撮影における処理能力が大幅に向上したほか、メニュー操作におけるレスポンスも向上しています。
また、常用ISO感度は静止画・動画時とも100-32000(静止画撮影時拡張感度はISO 50-102400)を実現し、高感度でノイズを抑えた撮影が可能です。
画像処理エンジンの高速処理により、従来機(α6600)と比べて、静止画・動画撮影時ともに露出制御と色再現性能の精度も向上。静止画・動画撮影時、画面内の顔の肌領域を検出し、最適な明るさになるようにAEアルゴリズムが進化しています。
逆光で顔が暗くなっている場合や、太陽光が顔に当たって明るすぎるシーン、横向きのシーンなどのAE制御が、従来比で約20%安定しました。
さらに、α7R Vなどフルサイズ機で培った進化したアルゴリズムにより、人肌の再現性が向上したほか、空や緑をより自然な色あいで再現します。さらに、太陽光や舞台やスタジアムなどで使われる人工灯など異なる光源下でも、被写体の色を最適に保ち続けます。
見た目や印象をかんたんに変えることができるクリエイティブルックを備え、映像表現の幅を広げます。
■AIプロセッシングユニットを搭載した次世代のAFシステム
フルサイズ機α7R Vに搭載されている「AIプロセッシングユニット」を搭載。ディープラーニングを含むAI処理で、被写体の骨格情報を使ってその動きを高精度に認識することができるようになり、人物の瞳の認識精度がα6600比で約60%向上しています。
カメラが姿勢推定技術を用いて処理を行うことで、瞳だけではなく人間の胴体、頭部の位置をより高精度に認識するため、たとえばカメラに背を向けた人物を捉えたり、マスクなどで顔が見えないシーンでも人物の頭部を認識し続けます。
また、姿勢の異なる複数の被写体を区別できるため、ウエディングパーティーなどの人が集まるシーンで花嫁を認識し追尾し続けることができます。さらに、個人の顔の識別性能も向上しており、あらかじめ登録しておいた顔を優先して認識。顔が斜めのシーンや、斜光や逆光といった従来難しかったシーンでも、より高い認識精度で狙った人物を捉えます。
認識する被写体もα6600の[人]、[動物]から大幅に増え、フルサイズ機α7R V同様、[人物]、[動物]、[鳥]、[昆虫]、[車/列車]、[飛行機]に対応。静止画、動画を問わず幅広い被写体を撮影できます。
[動物]の認識対象も同様に拡大し、犬や猫のような動物の頭や顔の認識が加わっただけでなく、一部の草食動物・小動物の瞳を認識しやすくなりました。[鳥]は、瞳を認識できる種類や姿勢の拡大に加え、頭や体の認識にも新たに対応しました。
さらに、動物と鳥を、設定を切り替えずに一つの設定で認識できる[動物/鳥]設定も新たに加わっています。[車/列車]、[飛行機]、[昆虫]では被写体全体または先頭部や頭部を認識し追尾します。α6600と比べ、動物に対する認識性能は40%以上アップしています。
■粘り強く被写体を捉える「リアルタイムトラッキング」
AIを活用した「リアルタイムトラッキング」を搭載。狙いたい被写体を指定してシャッターボタンを半押しするだけで、カメラまかせで自動追尾ができるため、撮影者は構図に集中できます。α6700では被写体認識性能が大幅に向上し、トラッキング開始時により正確に被写体を捉えることができます。
また、被写体の状況によっては認識ができない場合や、被写体認識AFを[入]にしない場合でも、ソニー独自の物体認識アルゴリズムにより、色や模様、被写体距離といった空間情報を高速処理。高精度な物体認識でカメラが自動で追尾を行います。
設定はフォーカスエリアモードで選択できるほか、カスタムキーに「押す間トラッキング」を割り当てれば、フォーカスエリアの設定に関係なく、一時的に狙った被写体を追尾できます。さらに、「タッチトラッキング」を設定しておけば、狙いたい被写体をモニター上でタッチするだけで追尾できます。
■4K120p対応の優れた動画性能
6K相当の豊富な情報量を凝縮することで、高品位な4K映像として出力することができ、4K120fpsのハイフレームレート動画記録に対応します。
被写体の動きを引き立たせる、なめらかなスローモーションをポストプロダクションによって実現可能です。また、S&Qモードであれば、スローモーションやクイックモーションをカメラ本体内で記録できます。記録フレームレート24p設定時は、4K QFHD(3840×2160)解像度で最大5倍まで、フルHD解像度で最大10倍までの高画質なスローモーション映像を記録できます。
ハイフレームレート撮影時においても、オートフォーカスが狙った被写体を追随し続けるため、動きのあるスポーツシーンなども安心して撮影できます。
また、14+ストップのワイドラチチュードを実現したS-Log3を搭載し、豊かな階調性能を実現します。色域はS-Gamut3およびS-Gamut3.Cineに対応しています。
さらに、映像制作用カメラ商品群Cinema Lineの開発を通じて培った画作り「S-Cinetone」を搭載し、人の肌を美しく描写し被写体を際立たせます。
AI技術により、カメラが自動的に構図を変更する「オートフレーミング」を備え、カメラを動かすことなく、被写体を追従するスムーズなカメラワークができます。
■高解像性能を引き出す高性能光学式5軸ボディ内手ブレ補正
光学式5軸ボディ内手ブレ補正機構を搭載。焦点距離が長くなるほど顕著に表れる角度ブレ(ピッチ/ヨー)、マクロ撮影時など撮影倍率が大きくなるにしたがって顕著に表れるシフトブレ(X/Y)、手持ちでの動画撮影時や長秒撮影時などに顕著に表れる回転ブレ(ロール)など、さまざまなブレを高精度に検出し補正します。
高精度ジャイロセンサーを搭載し、5段の手ブレ補正効果を実現。加えて、新アルゴリズムにより1画素レベルの微細なブレ量を検出し補正することで、従来機(α6600)に比べ、被写体をより鮮鋭に捉えます。
■スマートフォンとの安定した接続
接続性においては、カメラで撮影した動画・静止画を簡単にクラウドサービスへアップロードするスマートフォン向けアプリ「Creators’ App」に新たに対応し、リモートでのカメラ操作に加え、カメラからモバイル機器への画像転送が行えます。
■α6700 実機の様子
APS-Cセンサー搭載デジタル一眼「α6700」はちょっとすごいです。”α7R V”をそのままAPS-Cカメラにして、さらにFX30やZV-E1という最新Vlogcam、Cinema Cameraの機能まで詰め込んだスーパーカメラになっていました。
”α7R V”で初搭載された「AIプロセッシングユニット」が20万円台のカメラに搭載されたのは「α6700」が初めてのこと。ようやく普通に趣味で購入される方の手でも届く値段で「AIプロセッシングユニット」が利用できるようになったという事になります。
さて、まずは先代モデルにあたる”α6600″(写真右奥)と比較してのサイズ感の違いです。数ミリ単位で若干大型化しているもの重量自体は10gほど軽量化されています。
デザインについてはほぼそのまま踏襲する形で動画のRECボタンの位置とコントロール1キーの位置が入れ替わっているところなどの違いがあります。
こちらは側面から見たところで左が「α6700」、右が”α6600″です。グリップはやや厚みが増していて大口径レンズを装着しているときでも持ち歩きで安心感が得られるようになっています。グリップの重心というか握りがやや下に下がるような形になりますが、これは親指でRECボタンを操作するように上から持った時に持ちやすい握りになっているのかも。
グリップの握りの高さについては小型ボディということもあり小指がかかりにくいと言えばかかりにくいのですが、グリップ上部の方を意識して握ると小指をかけることもできる感じです。
撮影するときにそんなにグリップに力をいれることはありませんが、持ち歩きの際に重いレンズをつけているときはこうした握りにすると良いかも。
こちらは”α7 IV”+SEL24105Gとの比較です。上から見てしまうと底面積はそれほど変わらないんじゃないか?と思えてしまいますが、EVFの盛り上がりがなかったりするのでバッグでの収まりは、とても良くなるかと思います。
こちらが新たに追加された前ダイヤルです。電源スイッチはシャッターボタンのところにあるのですが、フルサイズ”α”と比べると電源スイッチの向きが横向きになっています。これはあまり距離のない前ダイヤルと干渉しないための措置で、前ダイヤルを操作したときに誤って電源をオフにしてしまったりしないようにデザインされているものと思われます。
実機を操作したときに最初は違和感を感じるのですが、自分のカメラとして使い慣れていくと、こういうのは気にならなくなるかと思います。
静止画、動画、S&Qのモード切替は、PASMのモード切替と2階層になったメゾネット式になっています。”α7 IV”はロックスイッチがダイヤルの向こう側の奥の方にあり、それを人差し指で操作する作りになっていましたが、「α6700」では手前側を親指で操作するスタイルになります。
個人的にはこの方が操作しやすいように思えます。写真しか撮らない、という方は1F部分はそのまま固定して操作することはないかもしれませんが、Vlog作りをしている方は頻繁に切替をする部分になります。なかなか操作感が良い感じ。
そして大きく変わった印象があるのが電子ビューファインダーです。かなり視認性が良くなっています。
“α6600″比で2倍の輝度になり、最新フルサイズモデルの”α7R V”と同等の明るさになっているというEVFですが、すごい見やすい。230万ドットのEVFですが解像度が上がっているんじゃないか?と勘違いしてしまうほど見やすくなっています。写真では伝わらないと思うんですが、これ、誰が触っても「EVFが見やすいカメラ」と思われるはず。
Vlogcamとデジタル一眼カメラの一番の違いはEVFがあるか、ないかになるんですが「α6700」のEVFは存在感がかなりありますね。
SDカードスロットが従来の”α6600″ではバッテリーフラップの中にあって、底面で入れ替えていましたが、「α6700」ではボディサイドに移動しています。ここにマイクロHDMI端子やヘッドホン、マイク端子、そして待望のUSB Type-C端子も配置されています。
SDカードスロットはUHS-II対応になり、JPEG FINE LのHi+連写で1000枚以上の撮影ができるようになっています。
USB Type-C端子はPower Delivery対応になっています。測定したところ9V、1.5A前後での充電が可能でした。
メーカーで推奨しているのは9V、3Aの30W以上の充電器の使用を推奨しています。これにより本体内充電で175分での満充電を実現。専用チャージャーのBC-QZ1で約150分となっているので、本体内充電でも専用チャージャー並みのスピードで充電することができるようになります。
■「AIプロセッシングユニット」の使い方とコツ
「α6700」の注目機能は何といっても「AIプロセッシングユニット」です。
被写体が人物、動物、鳥だけではなく飛行機やクルマ、列車、昆虫なども選ぶことができるので、最初のうちは被写体を自動で見つけてくれるのだけで嬉しい!と興奮してしまうんですが、それに慣れてくると、このAIプロセッシングユニットのおかげでトラッキングAFが正確に追従してくれているんだということに気がつきます。
いかに誤作動させずに被写体認識をさせていくかがポイント。
デフォルトのままでも上手く被写体を見つけてくれるんですが、撮影条件によっては、こうして犬の目ではなく鼻にフォーカスポイントが行ってしまうことがあります。
そういう時は被写体認識の設定で認識対象の選択画面からさらに右の方に行くとオプション設定が開きます。
ここに「認識感度」というのがあるんですが、被写体をなかなか見つけてくれないときは”高”、誤認識で他ものを追ってしまうときは”低”にすると上手くいくことがあります。
自然風景で岩や木々などでたまたま動物の顔に近い地形や図形があって、そっちにフォーカスが行ってしまうときは感度を低く調整すると良いと思います。
先ほどの鼻にフォーカスが行ってしまっていたのは感度を高くしたときで、標準にしておくと鼻にいくことはほとんどありませんでした。
コンティニュアスAFで被写体をロックオンして撮影するときもAIプロセッシングが働き、ずっと瞳、もしくは頭部を追い続けてくれます。
さらにAIプロセッシングユニットは被写体の追従だけではなく人肌の露出コントロールや、オートホワイトバランスについても進化をもたらしているとのこと。
そして、あまり大きなアピールポイントにはなっていませんが「フルタイムDMF」がほとんどのレンズで利用できるようになりました。この機能は”α7R V”で初搭載された機能なんですが、デジタル一眼カメラ”α”シリーズとしては”α6700″が2番目に搭載された機能になるかと思います。
フルタイムDMFというのはSEL70200GM2やSEL400F28GMなどの一部の望遠レンズに搭載されている機能でAF-SでもAF-CでもどのモードのAFを使っている時でもフォーカスリングを回すと瞬間的にマニュアルフォーカスになり、自由にフォーカスを操作できます。
奥にある被写体を狙っているんだけど、手前にフォーカスが来てしまい、奥にフォーカスを持っていきたい。
逆に手前に被写体があるんだけど奥にピントが抜けてしまい、しかたなく手をレンズの前にかざして近くにAFをもってくる、なんてことをしたことがあると思いますが、そのときにフォーカスリングを回すだけでOK。
ここでは手前のヒマワリにフォーカスが来ているんですが、ここで「フルタイムDMF」をオンにしておき、SEL1855Gのフォーカスリングを回すと。。。
フルタイムDMF機能を搭載していないレンズにもかかわらず、こうして奥にフォーカスポイントを持っていくことができました。
しかし、この角度でワンちゃんの頭部を被写体として認識している”α6700″のAIプロセッシングユニットもスゴいですね。こうして被写体認識をしてくれたので、ここでシャッターボタンを半押しすると今度はワンちゃんにAFを合わせ続けてくれるようになります。
再びひまわりにフォーカスを合わせたいときはまたフォーカスリングを回すだけです。
実際に操作している時の画面をキャプチャーしてきているので、こちらをご覧いただくと動画でフルタイムDMFの動作状況がご覧になれます。
こうしたソニー”α”シリーズの隠れ機能をほぼ全部搭載しているのが”α6700″です。
「フォーカスブラケット」はマクロ撮影の時に被写体のピントを少しずつ奥にしていって、最大299枚の写真を撮影し、あとでPhotoshopで加工して手前から奥までフォーカスがしっかりと全部に合っている写真を合成するための撮影モードです。
カメラ内で加工することができないのですがPhotoShopを使っている方でしたら模型撮影で威力を発揮すると思います。
フリッカーレス撮影の設定もあります。フリッカーレス撮影は以前から搭載されている機能で蛍光灯下において、50Hz、もしくは60Hzの明滅を検知して明るくなっているところでだけシャッターを切ってくれます。
LED光源には対応をしていません。
LED光源では光源により周波数が違うため、それぞれの光に合わせた調整が必要になり、それが「高分解シャッター」という機能になります。
これは自分で調整する必要があり、高分解シャッターの際はシャッタースピードが小数点のつく細かい数字になるので、これを調整してフリッカーが見えなくなるシャッタースピードを探していきます。
シャッタースピードを遅くすればLEDフリッカーが出なくなるんですが、それが出なくなるギリギリ高速なところ狙います。
「α6700」には「フリッカーレスTVスキャン」という機能も搭載されていて、これは自動でそうしたフリッカーの出ないシャッタースピードを探してくれます。
高分解シャッター機能は”α7 IV”にも搭載されていますがフリッカーレスTVスキャンは搭載されていません。”α6700″ならフリッカーレスTVスキャンも使えます。
α6700 |
α6600 |
α7 IV |
|
4K 120P(1.6倍クロップ) |
○ |
非搭載 |
○ |
スロー&クイック |
○ |
○FHD |
○ |
タイムラプス動画 |
○ |
非搭載 |
非搭載 |
高画質フォーマット |
○ |
非搭載 |
○ |
S-Cinetone(PP11) |
○ |
非搭載 |
○ |
HDR(HLG)(PP10) |
○ |
○ |
○ |
ユーザーLUT対応 |
○ |
非搭載 |
非搭載 |
.
動画撮影の機能についてもフル搭載状態になっています。Cinema Line並みのユーザーLUT機能まで搭載。
「タイムラプス動画」撮影は、インターバル撮影とは違い撮影後にいきなり動画ファイルが生成される撮影モードです。
大量の写真撮影したデータを家に持ち帰り動画データに変換する作業無しで、撮影したその場で動画になるので、そのままインスタやSNS投稿ができます。
メインメニューはCinema Lineカメラの「FX30」から搭載されている機能で、設定メニューの一番はじめの所に用意されていて、撮影設定の一覧が見られて、そこから設定項目を直接操作することができる画面になっています。
120P撮影なども可能になっているのと、ここから直接ピクチャープロファイルの選択や動画の撮影フォーマットを操作することが可能。
Log撮影についても選択が可能で従来と同じ「フレキシブルISO」方式でのS-Log撮影ができます。ユーザーLUTが使えるのもFX30同様で、動画撮影カメラとして本腰を入れて使われる方の要望にも応えるカメラになっています。
こうした項目をみるとFX30(よりは一部制限が機能されていますが)にメカシャッターを搭載して写真撮影が本気で出来るFX30という見方ができるかも。
手振れ補正については”α7R V”が8段相当となっていたのに、”α6700″では5.0段なので進化がないように見えますが、”α7R V”で開発された新アルゴリズムを搭載。
これはカメラをブンブン振り回しながら手振れ補正をするモードではなく、ピクセルシフトマルチなどで技術を進めた1画素レベルでのブレ補正を目指したものになっています。
“α6700″+SEL1655G F22 1/2.5秒 ISO100 焦点距離55mm(35mm判換算82mm画角相当)
シャッタースピードを速めることができない手持ち撮影の際に、従来よりも1画素レベルでのブレが抑えられて写りがシャープになる、というのを目指していると聞いています。
同じ5.0段補正でも質があがっているとのことです。
■『α6700』『α6600』『α7 IV』モデル比較
α6700 | α6600 | α7 IV | |
価格 | 262,900円 | 185,900円 | 372,900円 |
発売日 | 2023年7月28日 | 2019年11月1日 | 2021年12月17日 |
センサーサイズ | APS-C | APS-C | 35㎜フルサイズ |
イメージセンサー | 有効約2600万画素 裏面照射型 |
有効約2420万画素 | 有効約3300 万画素 裏面照射型 |
画像処理エンジン | BIONZ XR | BIONZ R | BIONZ XR |
像面位相差測距点 /カバー率 |
759点/93% | 425点/84% | 759点/94% |
AIプロセッシングユニット | 〇 | – | – |
静止画 ISO 感度 (常用/拡張) |
100-32000/50-102400 | 100-32000/100-102400 | 100-51200/50 –204800 |
動画 ISO 感度 (常用/拡張) |
100-32000 相当 | 100-32000 相当 | 100-51200/102400 |
暗所 AF 性能 | EV-3 | EV-2 | EV-4 |
RAW 出力(静止画) | 14bit | 14bit | 14bit |
肌領域の AE 制御 | α6600比 20%向上 | α7 III/α6400 同等 | α7 III比 向上 |
連続記録可能枚数 (JPEG Fine L 連写 Hi+) |
1000枚以上 | 約155枚 | 1000枚以上 ※CFexpress TypeA カード使用時 |
被写体認識 | 【静止画&動画】 人物・ 動物 ・ 鳥 ・ 昆虫 ・ 車/列車 ・ 飛行機 |
【静止画】人物・動物 【動画】人物 |
【静止画&動画】 人物・動物 |
瞳左右選択 | 人物・動物 | 人物 | 人物・動物 |
被写体自動選択モード | 動物/鳥 (優先設定可能) |
– | – |
認識AF 詳細設定 | トラッキング乗り移り範囲 トラッキング維持特性 認識感度 |
– | – |
被写体認識部位選択 | 〇 (動物・鳥・動物・鳥) |
– | – |
動画撮影時のリアルタイムトラッキング |
人物・動物・鳥・昆虫 車/列車・飛行機 |
人物 | 人物・動物 |
AIプロセッシングユニットによるオートホワイトバランス | 〇 | – | – |
ボディ内5軸手振れ補正 /補正段数 |
〇/5段 (1画素単位のブレ量補正) |
〇/5段 | 〇/5.5段 |
動画アクティブモード | 〇 | – | 〇 |
クリエイティブルック | 〇 | クリエイティブスタイル | 〇 |
HEIFフォーマット | 〇 | – | 〇 |
ロスレス圧縮RAW | 〇 | – | 〇 |
JPEG/HEIF ライト | 〇 | – | 〇 |
HLG 静止画モード | 〇 | – | 〇 |
フルタイムDMF | 〇 | – | – |
フォーカスブラケット | 〇 | – | – |
フリッカーレス撮影 | 〇 | – | 〇 |
高分解シャッター機能 | 〇 | – | 〇 「フリッカーレスTv調整」 機能は非搭載 |
高画質フォーマット | 〇 | – | 〇 |
S-Cinetone | 〇 | – | 〇 |
HLG 4:2:2 10bit記録 |
〇 | 〇 (4:2:0 8bit) |
〇 |
ユーザーLUT (LUT モニタリング /PPLUT) |
〇 | – | – |
ブリージング補正 | 〇 | – | 〇 |
フォーカスマップ表示 | 〇 | – | 〇 |
AFアシスト機能 | 〇 | – | 〇 |
動画撮影中の ピーキング表示 |
〇 | – | 〇 |
光学式手ブレ補正 アクティブモード |
〇 | – | 〇 |
オートフレーミング | 〇 | – | – |
デジタルオーディオ対応 Mi シュー | 〇 | – | 〇 |
風切り音低減設定 (内蔵マイク) |
〇 | – | 〇 |
マイイメージスタイル | 〇 | – | – |
タイムラプス動画 | 〇 | – | – |
記録メディア | UHS-II × 1 | UHS-I × 1 | UHS-II × 1 UHS II/CFexpressTypeA × 1 |
.
上記は新モデル「α6700」を先代モデル「α6600」とフルサイズミラーレスのベーシックモデル「α7 IV」で比較した表です。「α6600」からの進化は一目瞭然でお分かりいただけると思います。
センサーサイズは置いておいて機能面だけで言うなら「α7 IV」をも凌駕しているところがいくつもあります。これが推定22万円前後で購入できるとなると、昨今の円安事情を鑑みてもかなりのバーゲンプライスに思えてしまいます。
黄色で塗られている箇所は高画質モデル「α7R V」と同等の性能を発揮します。青く塗られている箇所はCinema Line「FX30」と同性能になっており、まさに静止画・動画の両面において本格的な映像表現ができる一台と言えるでしょう。
α6600 | α6700 | α7C | |
サイズ(mm) | 約122.0 × 66.9 ×69.3 | 約122.0 × 69.0 × 75.1 | 約124.0 × 71.1 × 59.7 |
質量 (バッテリー&メモリーカード /本体のみ) |
503 / 418 g | 493 / 408 g | 509 / 424 g |
.
こちらはフルサイズでも最小・最軽量の「α7C」と「α6700」「α660」をした表です。
「α6700」では最新のフルサイズの”α ”や Cinema Line カメラで培った性能を搭載しながらも、高さ 69.0 mm 、幅 122.0 mm 、奥行き 75.1 mm 、質量 493 gの小型軽量ボディを実現し、機動性を維持しています。
倍率約1.07倍(35mm判換算:約0.70倍、50mmレンズ、無限遠、視度-1m-1時)の高解像度・高コントラストな約236万ドットXGA OLEDを採用した電子ビューファインダーを搭載。α6600と比べてファインダーの輝度が約2倍向上しており、α7R Vと同等の輝度で、より明るくファインダー内の被写体を捉えることができます。
モニターはバリアングル液晶になっており、地面すれすれのローポジションでの迫力ある撮影など、静止画・動画撮影を問わず、状況に応じた自由なポジションやアングルでのフレーミングが可能です。
メニューはタッチ操作に対応しているので直感的に操作が行えるほか、タッチフォーカス、タッチトラッキング、タッチシャッターなどの設定が撮影画面ですばやくできるようになりました。再生時の画像送り、ピンチイン・ピンチアウトにも対応しし、用途や好みに合わせタッチ操作の感度も設定できます。
本体には絞りや露出補正以外にも好みの機能が割り当てられる前ダイヤルを搭載。撮影モードごとに必要な設定をすばやく変更できます。
モードダイヤルの下部には、新たに「静止画/動画/S&Q切り換えダイヤル」を搭載。静止画/動画/S&Qモードごとの露出モード選択も、モードダイヤルを回すだけで簡単に設定できます。ダイヤルの位置に応じて必要なメニュー項目が表示されます。
また、小型でも持ちやすさを追求するため、グリップの形状が見直されています。α6600からグリップの厚みを増し、形状を工夫することで、ホールド性をさらに向上。望遠レンズ装着時でもグリップをしっかりホールドでき、安定した撮影が可能です。
■店員が実際に撮影したα6700作例
α6700 + SEL70200G2 + SEL20TC F8 1/160 ISO100 焦点距離400mm(35mm判換算600mm画角相当)
☆当店blog 2023.8.23「“α6700″+『SEL70200G2』で撮る「2023もてぎ2&4レース ロードバイク&スーパーフォーミュラ」」
☆当店blog 2023.8.15「デジタル一眼カメラ『α6700』で撮る「大島」日帰り旅」
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デジタル一眼カメラ ILCE-6700 |
ソニーストア価格: 218,900 円 税込 |
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発売日 | 2023年7月28日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:22,000円 3年ワイド/5年ベーシック:11,000円 3年ベーシック:無償 |
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10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 3年ワイド保証半額クーポンプレゼント ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
デジタル一眼カメラ ILCE-6700M |
ソニーストア価格: 262,900 円 税込 |
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発売日 | 2023年7月28日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:26,400円 3年ワイド/5年ベーシック:13,200円 3年ベーシック:無償 |
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