【レビュー】αユーザー必見|RAWデータをクラウドへ自動転送する最安運用は楽天モバイル1円ルーターだった

今回のレビューは少しマニアックな内容ですが、実は“知っていると本当に便利”な話になります。
ソニーのデジタル一眼カメラ”α”に搭載されているCreators’ Cloudのクラウド転送に楽天モバイルの1円ルーターを使ってみた!という話です。
やや長いんですが、私の考える割と安くあげる、Creators’ Cloudの利用方法になるのですが、ご興味がありましたらお付き合いください。今回はしばらく長期で楽天モバイル回線を利用するつもりでいます。

こんにちは、店員佐藤です。
デジタル一眼”α”で撮影した写真を無線でスマートフォンやPCに転送する方法というのはいくつかあります。Creators’ AppをスマートフォンにインストールしてWi-Fiで転送するのがもっとも簡単な方法なんですが、転送するたびに毎回手動で操作をする必要があります。
自動的にワイヤレスで転送する方法がないかといえば、設定が難しいのですがFTP転送という方法があり、画像にプロテクトをかけたものだけFTPサーバーに転送するということが可能。PCもしくはスマートフォンにFTPサーバーをたてて、自動転送する仕組みを作れば、レンタルサーバーなどを作らなくてもPC、スマートフォンに画像転送をすることができます。私もお店での撮影の際はFTP転送を使っているのでメモリーカードの抜き差しなどはしていません。
それらの転送方法は以前、当店blogにまとめてご案内していますので具体的な設定方法などはこちらをご覧いただければおわかりになれるかと思います。
そしてここからが本題なんですが、2024年11月にCreators’ Cloudの新機能として、カメラから直接クラウドへアップロードする、ということができるようになりました。自分でFTPサーバーを用意しなくてもソニーさんが用意してくれたサービスだけでより便利に使える様になっています。
Creators’ Cloudはソニーが運営するクラウドサービスで、どなたでも5GBの容量がもらえて、”α”製品の製品登録をしている方なら25GBまで無料で使うことができます。(有料プランもあり100GBで月額770円、500GBで1,540円なのでさほど高いわけでもありません。)
ソニーのクラウドサーバーに画像転送をした際に、LightroomもしくはGoogle ドライブに転送することができるようになっています。
なので、これを利用すれば”α”で写真を撮った後に、自動でCreators’ Cloudに写真がアップロードされてLightroomまでRAW写真がやってきて、スマートフォンやPCですぐに作業をする、ということができるようになっているんです。
撮影した写真データを全部転送することもできますが、それをやるにはCreators’ Cloudの500GB有料コースを使っても容量的に足りなさそうですし、プロテクトをした画像だけでも転送が出来たらいいなー、ということで、前回は設定を試していました。
■モバイル通信でのRAWデータ転送の問題点

そんなところで店頭にCreators’ Cloudの自動転送の設定を教えてほしい、というお客様がお越しになりました。聞けば外出先で転送をして手元のスマートフォンやPCで使える様にするとのこと。
ここで相談を受けてお話ししながら思ったんですが、データ転送の量がものすごいことになることに気がつきました。
“α7R V”を例に取ると圧縮RAWで1枚60MBほどのサイズになります。10枚で600MB、100枚で6GBになるんです。例えばahamoだと30GBまで使えますが、500枚の写真を転送したらそれで1ヶ月分の通信容量が吹っ飛ぶんです。
それを知ってて、スマートフォンのテザリングで転送できるようにしてしまうと、一瞬でスマートフォンの1ヶ月分の通信量を使いきってしまう可能性があります。
ソニーのCreators’ Cloudも運用は自宅や職場のWi-Fi環境で転送を行うことを前提にしていて、できないことはないんですがモバイル通信での転送は進んで案内はしていません。
外出先で転送し放題というのはなかなか難しいよなー、と思っていたんですが、いや待てよ。あるじゃないですか。「楽天モバイル」が。
■楽天モバイルが最適な理由

ご存じの方も多いと思いますが、楽天モバイルの料金プランは1プランで月々の通信量によって3段階で価格が変動する仕組みになっています。月々3GBまでは1,078円、20GBまでは2,178円、そして20GBを超えると3,278円で通信量の上限がなくなります。
つまり、あまり使っていない月は980円に抑えられて、写真転送を集中的にやり過ぎてしまったときも3,278円払えば上限無しで使えるという、写真転送のための回線としてはリーズナブルな仕組みになっています。
さらに、現在はキャンペーンでモバイルルーターを1円で販売しています。
お一人様、1回しか使えない特典になるんですが、楽天モバイルの新規回線を作る際に、ポケットルーターを一緒にオーダーすると1円でモバイルルーターがもらえます。分割払いで実質1円とかではなく、その後毎月いくら払うとかの頭金でもなく、1円でルーターが買えます。
これがあれば、スマートフォンのテザリングを使わなくても、独立した回線として”α”のデータ転送用に利用が可能。
これは見逃すわけにはいきません。
■1円ルーターの申し込み手順

ということで、早速、楽天モバイルの新規回線の申し込みをしてみました。ちなみに楽天モバイルで回線申し込みをするのはこれで3回目か4回目くらいになります。以前、1円でスマートフォンを購入したこともありますが、それはカウントされていなくて、今回も1円でモバイルルーターの申し込みができました。
モバイルルーターで使う”α”のデータ転送専用回線なので15分通話かけ放題プラントか勧められても全部「加入しない」で申し込んでいます。

モバイルルーター専用ではなく、モバイルルーターとしても使いつつ、スマートフォンのデュアルSIMに刺してサブ回線として使うこともできます。U-NEXTの契約もこの際なのでしようかな?という方は、そういうプランを選んでも良いかも。

今は物理SIMと電子的なeSIMの2種類のSIMが選べますが、モバイルルーターはSIMカードのみに対応しています。SIMカードで申し込みます。

そして同時購入品の選択がくるんですが、ここでスマートフォンではなくモバイルルーターを選びます。

モバイルルーターは本当に1円でカートに入れられました。

そして、これは普通、どうでも良いのですが、楽天モバイルの新規回線申込時には電話番号を選ぶサービスがあるんです。下4桁を自分で好きな番号で指定すると、空いている上4桁が割り振られて3つの番号が提示されるので、それで好きな番号を選ぶことができます。
0001とか7777とかのぞろ目番号などは撮れませんが、今使っている携帯番号の下4桁とお揃いの番号とかだったら取れる可能性があります。私も何の気なしに番号選びをしてみたら、メイン回線と同じ下4桁の番号で上4桁の番号がいい感じになったものを見つけてしまい、思わず、選べる番号サービスを申し込んでしまいました。
プラス1,100円です。
ドコモとpovoと同じ下4桁番号があるんですが、これで楽天も含めて3回線持ちです。

その後、免許証の写真撮影を行い申請すれば、これで申し込み完了。

申込から2日後に新しいSIMカードとモバイルルーターがやってきました。

一番最初の時はまだ楽天モバイルが0円で利用できていたときで、そのときは薄いチラシ1枚だけだったんですが、今は最初の設定方法が細かく説明された冊子がついてきます。

こちらがモバイルルーターです。
SIMカードは1枚仕様で、待受が約200時間、連続通信が約10時間になっています。Wi-Fiは802.11 b/g/n対応となっており、2.4GH専用のWi-Fi4となります。

最初の使い方ですが、驚くことに届いたSIMカードをモバイルルーターに入れるだけで、すぐに使える様になっています。

WPS対応になっているので、デジタル一眼”α”との接続もボタン一発だし、SSIDとパスワードはルーターの小窓に表示されているので、スマートフォンとの接続も簡単にできます。
すごいですね。こんなに簡単に使える様になっているとは。

モバイルルーターの設定については無線接続したPCもしくはスマートフォンから行います。「192.168.0.1」へブラウザでアクセスしてadminと、初期設定のパスワードでログインします。
初期設定のパスワードの変更をすぐに求められるので設定をしなおします。

同様にSSIDやパスワードも自分で設定することができます。
デジタル一眼”α”にWi-Fi設定をするならSSIDとかパスワードは短いのモノにしたいところですが、WPSというボタンでの接続設定ができるので、ここは長めのパスワードを入れておくことで問題なしです。

これで楽天のポケットルーターとデジタル一眼”α”が無線接続できました。最初にホームネットワークの中でCreators’ Cloudの設定をしているなら、”α”にWi-Fiアクセスポイントを設定するだけで転送がはじめられます。
■実際にRAWデータを外出先で転送してみた

設定が終わったので、モバイルルーターと”α7S III”を持って近所へ散歩しに行ってきました。なぜ”α7S III”かというと、今回はRAWデータの転送をするんですが、一番画素数が小さいカメラでデータ転送量を少なめにしてテストしたかったからです。

実際の転送についてですが、モバイルルーターはもう気にせずに電源入れっぱなしで、そのまま一緒に持ち歩くだけです。
カメラの方は撮影していって、転送したい画像にだけプロテクトを付けていきます。私の場合は画像再生時のC3ボタンにプロテクトキーを設定して、画像確認した上で転送したい写真にだけC3でプロテクトをつけています。
プロテクトを付けたら、一度カメラの電源を切って、再び電源投入します。この電源投入がフックになって、Wi-Fi電波を探して(画面右上の電波マーク)、クラウドと接続(画面上中央より)したらクラウドマークに転送の矢印が表示されて転送されているという感じです。
キビキビとファイル転送していく感じではなく、しばらく考えながら転送しているみたいです。
なお、撮影時はRAW+JPEGで撮影しています。カメラによっては同時記録でないと画像転送しないことがあるらしく、念のため。転送するのはプロテクトしたRAWファイルだけで、Adobe Creative Cloudにそのまま転送する様に設定しました。

撮影しながらブラブラしながら転送を待っていると、リアルタイムな感じではないのですが、やや送れて画像がアップロードされて、スマートフォンにダウンロードされてくるのがわかります。
Xperia 1 VIIの高輝度ディスプレイなら、結構、正確にRAW現像ができます。
ちなみに”α7S III”の15+stopのダイナミックレンジってすごいんですよ。
■α7S IIIのダイナミックレンジがすごい

“α7S III”+SEL35F14GM F1.4 1/5000 ISO80 Creative Look:NT
こちらは”α7S III”で最初に撮影した画像です。クリエイティブルックは「NT」にしてできるだけ階調が残るような写真を撮っていたのですが、さすがに完全逆光だと被写体はこんなに暗くなってしまいます。

ですが、RAW現像で暗部を持ち上げてみると、こんなに綺麗に暗部が浮き出てくるんです。ダイナミックレンジの広いカメラってこんなにすごいことになっているんですね。
撮影したその場でXperia に転送してLightroomモバイルで現像してみました。

“α7S III”+SEL35F14GM F16 1/80 ISO80 Creative Look:NT
こちらも同様に多摩湖の風景です。日が沈むところで光源がフレームに入っている、厳しい状態で、手前の岸はすっかり影に隠れています。

これがLightroomで現像して持ち上げてみると、暗部からこんなに綺麗な画像が浮き出てきます。”α7S III”すごーい! 露出を失敗してそれを救い出すとかではなく、これだけの明暗を1枚で切り取ってもしっかりと階調が残っていて暗部にノイズがないって驚きです。
こういうのがデジタル一眼”α”とXperiaの連携で、外出先でも転送の手間なしで遊べるっていうのをやってみたかったんですよねー。
転送のために電源入り切りというフックが必要になるのと、転送がそれほど早くないというのはありますが、写真散歩をしながらだったら全然OKな気がします。

モバイルルーターの設定変更はスマートフォン、もしくはPCから可能で、私の場合はとりあえず、転送データ上限を今月は3GBにしています。これでリアルタイムに通信に使ったデータ量が表示されます。
また「このモバイルルーターは楽天以外のキャリアでも使えるの?」と思われる方もいらっしゃると思います。設定を変更すればドコモ回線でもau回線でも利用が可能です。

設定画面から「ネットワーク設定」>「接続設定」に入り、一度、ネットワークを「オフ」にしてからプロファイル設定に入って、プロファイル名にdocomoと入れてAPNをspmode.ne.jpに書き換えればドコモのSIMが使えます。
au回線は試していませんが、povoの場合はAPNに「povo.jp」と入力すれば使えるはずです。

お客様からご相談いただいてから、少し時間がかかってしまいましたが、楽天モバイルのモバイルルーターを解決策にするということでいかがでしょうか?
写真遠足に行かずモバイルルーターを使わないときはXperiaのサブ回線としてSIMを挿し替えて使えば、楽天モバイルの通話料無料アプリが使えて経済的♪
楽天モバイルの詳細は上記のバナーからご確認ください。
Creators’ Cloudへのカメラからの直接アップロードについては”α1 II”に搭載されているほか、”α9 III”、”α7R V”、”α7S III”、”α7CR”、”α7C II”、”α6700″、ZV-E1にアップデートで追加搭載されています。
少しハードルの高い使い方になりますが、設定するとワイヤレス転送でのRAW現像が楽しめる様になります。オススメ!

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| デジタル一眼カメラ α7R V ILCE-7RM5 |
ソニーストア価格: 533,500 円 税込 |
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| 発売日 | 2022年11月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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| 発売日 | 2023年10月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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| 発売日 | 2023年10月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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ソニーストア価格: 990,000円税込 |
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| 発売日 | 2024年12月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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ソニーストア価格: 935,000 円 |
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