ミラーレス一眼『α9 III』『α1』に大幅な機能追加のアップデート! 撮影・再生機能の追加やFTP転送・ネットワーク機能の追加など 『α1』はCreators’ Appへの対応も
ミラーレス一眼『α9 III』『α1』の本体ソフトウェアアップデートが公開になりました。
両モデルとも撮影・再生機能の追加やFTP転送・ネットワーク機能など大幅な機能の追加が行われ、利便性が向上しています。
▶『α9 III』本体ソフトウェアアップデート「ver.2.00」
■『α9 III』本体ソフトウェアアップデート「ver.2.01」
こんにちは店員よねっちです。
ミラーレス一眼『α1』『α9 III』のアップデートが公開され、多くの機能が追加になりました。
まず『α9 III』のアップデート内容は以下の通りです。
- 撮影・再生機能の追加
- カメラとパソコンを有線LANで接続し、リモートでカメラの電源のON/OFFが可能。
- 撮影後、ショットマークの付いた動画フレームから自動的に静止画を作成可能。
- すべてのドライブモード及びノイズ低減用撮影時に、絞り値がF1.8以上で最速1/80000秒までのシャッタースピードが使用可能。
- メディア間でのリレー再生が可能。
- メインカメラのシャッタータイミングと連動して複数のサブカメラのシャッターを切る連動レリーズ機能に対応。
- モニターとファインダーが消灯時、Remote Camera Toolの画面上でフォーカス枠を表示可能。
- 1つのフォルダー番号に記録できる画像が最大9,999枚へ。
- Wi-Fiの電波強度を表示。
- C2PAフォーマットに対応。(ライセンスの提供時期は未定)
- 任意のカスタム・グリッドラインを表示可能。
- FTP転送・ネットワーク機能の追加
- カメラの画像を直接Creators’ Cloudにアップロード可能。
- プロテクトした動画・静止画を自動でFTP転送予約可能。
- FTP転送で転送した動画/静止画に自動でプロテクト可能。
- FTP転送において、指定した画像を優先的に転送可能。
- セキュアプロトコルにSFTPを追加。
- その他
- 連続撮影中にまれに動作が不安定になる事象を改善た。
- 撮影したJPEG画像をカメラ内でトリミングすると色味が変わる場合がある事象を改善。
- FTP転送で画像が正しく転送されない場合がある事象を改善。
- 静止画を保存するフォルダー名の設定を変更したあと、バッテリーを取りはずすと初期値(MSDCF)に戻る事象を改善。
- ネットワーク接続ができない場合がある事象を改善。
- 電源のOFF/ONでタイムコードが保持されない場合がある事象を改善。
- 機能と動作安定性の向上。
メディア間のリレー再生は、スロット1、スロット2のメモリーカードを指定して再生するしかないため2枚のカードのにまたがって撮影された写真などはいちいち、再生メディアの指定を切り替えなくてはいけなかったものが、これで気にせずに再生ができます。
目玉は報道機関などのプロフェッショナル向けの機能としてC2PA規格対応を含む真正性カメラソリューションとなっています。
詳しい技術的な話は当店もまだ導入を受けていないため、わかっていませんが、改ざんされた画像やAIが生成したフェイク画像のまん延などの課題に対処するカメラ技術開発として、C2PA規格への対応とソニー独自のデジタル署名技術により、フェイク画像から社会を守るための包括的なソリューションを提供するとしています。
C2PA規格に則り、『α1』、『α9 III』、『α7S III』、『α7 IV』で撮影した画像に来歴情報とカメラで撮影されたことの真正性情報が、カメラ内デジタル署名として埋め込まれ、カメラで撮影したことを後からイメージ検証サイトで検証することができるそうです。
☆ソニー報道資料「C2PA規格対応を含む真正性カメラソリューションを報道機関向けに提供 同ソフトウェアアップデートによりα1、α9 III、α7S III、α7 IV の撮影機能とワークフローも改善」
一昨年「三笘の1ミリ」として”α1″で撮影された歴史的な1枚の写真がありましたが、これがあとからフェイク写真なのか、実際に撮影されたものなのか、また3Dの物体なのか画像を撮影したものなのか、などを確認することができ、コンテンツの信頼性を高められるということなんだと思います。
「メインカメラのシャッタータイミングと連動して複数のサブカメラのシャッターを切る連動レリーズ機能に対応」という記載もあります。
パパママカメラマンさんで、運動会のときにワンオペで複数のカメラを撮影する方とかがいらっしゃるので、そういう方が使える機能だったらよいのですがRemote Camera Toolで実現するらしいので、これはスタジオとかで利用する機能になるのかもしれません。
★デジタル一眼カメラ“α9 III(ILCE-9M3)” 製品別サポート情報はこちら
■『α1』本体ソフトウェアアップデート「ver.2.01」
『α1』のアップデートですが、前回「Ver.2.00」へアップデートした一部の製品において、ネットワーク接続ができない場合がある事象が改善されています。
そして、今回のアップデートには「Ver.2.00」で行われたアップデート内容が含まれています。内容は以下のとおりです。
- モバイルアプリケーションへの対応
- Creators’ Appに対応。
- Monitor & Controlに対応。
- 撮影・再生機能の追加
- メディア間でのリレー再生が可能。
- ブリージング補正に対応。
- メインカメラのシャッタータイミングと連動して複数のサブカメラのシャッターを切る連動レリーズ機能に対応。
- モニターとファインダーが消灯時、Remote Camera Toolの画面上でフォーカス枠を表示可能。
- 手振れ補正のボディ・レンズ協調制御に対応。
- FTP転送状態などの複数の条件を使って再生する画像を絞り込み可能。
- 1つのフォルダー番号に記録できる画像が最大9,999枚へ。
- マルチ/マイクロUSB端子経由でのタイムコード入力に対応。タイムコード供給源となる機器などと本機を接続して、タイムコードを合わせることができます。
- 複数のIPTC Presetの登録/切替に対応。
- C2PAフォーマットに対応。(ライセンスの提供時期は未定です)
- 任意のカスタム・グリッドラインを表示可能。
- FTP転送・ネットワーク機能の追加
- カメラの画像を直接Creators’ Cloudにアップロード可能。
- プロテクトした動画・静止画を自動でFTP転送予約可能。
- FTP転送で転送した動画/静止画に自動でプロテクト可能。
- FTP転送において、指定した画像を優先的に転送可能。
- USBストリーミング機能に対応。
- セキュアプロトコルにSFTPを追加。
- ワイヤレスLANのセキュリティがWPA3-SAEに対応。
- Creators’ AppやImaging Edge Desktopからのリモート撮影や画像転送の接続時に、よりセキュリティを向上する機能を追加。
- その他
- ネットワーク接続ができない場合がある事象を改善。
- FTP転送で画像が正しく転送されない場合がある事象を改善。
- 静止画を保存するフォルダー名の設定を変更したあと、バッテリーを取りはずすと初期値(MSDCF)に戻る事象を改善た。
- 電源のOFF/ONでタイムコードが保持されない場合がある事象を改善。
- 動画撮影時の拡張ISOでの露出安定性を改善。
- 機能と動作安定性の向上。
今回の『α1』のアップデートは注意事項がいくつか掲載されています。
まず、「Ver.1.32」以下から「ver.2.01」にアップデートを行うと、カメラの設定が初期値にリセットされます。
今回のアップデートでは機能追加および大幅な仕様変更を行っているため、アップデート後にカメラの設定は初期化されます。必要に応じてカメラの設定値をあらかじめメモしておくことをお勧めいたします。
なお、[設定の保存/読込]や[FTP設定の保存/読込]などの各種設定の保存機能を使ってカメラの設定状態を保存していた場合も、Ver.1.32以前の設定をVer.2.00以降のカメラで読み込むことはできません。
また、これまで「 Imaging Edge Mobile」を利用されていた場合、アップデートしたカメラは Imaging Edge Mobileと接続できなくなります。カメラのアップデート後はCreators’ Appをインストールしてご利用ください。
カメラとCreators’ Appのペアリングを行うためには Imaging Edge MobileがVer.7.7.2以降になっていることをご確認ください。
Ver.7.7.2以降ではない場合は、Imaging Edge MobileをアップデートしてからカメラとCreators’ Appのペアリングを行ってください。
今回のアップデートはWindows版、macOS版のみの提供となります。メモリーカード版は提供しておりません。
アップデート内容にある、フォーカスブリージング補正というのはα7 IVから搭載された動画撮影時の補正機能です。直前に発売されたα7S IIIやα1には搭載されていなくて、あとから発売されたFX30にはソフトウェアアップデートで搭載されています。
α1にもすぐ搭載されるものと思っていましたが、対応まで長かったですね。効果のほどは上記のYouTube動画でご覧になれます。
「Creators’ App」のもっとも多い使い方はカメラで撮影したデータのスマートフォンへの転送になるかと思います。手順は今までと変わらず、カメラ内の撮影データをスマートフォンから見ながら選択し、取り込むという流れになります。
カメラの電源を入れているときはリモート撮影に使うことも可能。リモート撮影について、特に大きな違いはないのですが「閲覧専用」モードというのがあり、カメラのリモートコントロールをせずにスマートフォンの画面で映像をモニターするだけという機能もありました。
カメラ内のデータの取り込みについては、カメラ本体の電源が切れていても操作ができ、例えばバッグの中にカメラをしまったままで、スマートフォンからカメラ内の撮影データにアクセスしてデータコピーが可能になっています。
ただ、カメラ本体の再生メディア指定が必要でメディア1の再生になっているところで、メディア2の読み取りはできない、という仕様のため、撮影データで写真をメディア1、動画をメディア2という風に振り分けているときはどちらかにしかアクセスができないので注意です。
「Creators’ App」には他にストレージやディスカバーというタブもあります。「ストレージ」はスマートフォンのローカル保存しているファイルと、ソニーのクラウドにアップロードした写真データを見ることが可能。
ディスカバーは世界中の”α”ユーザーさんの写真データをカメラ、レンズ別に見ることができるサービス。日本には「α cafe」というコミュニティサイトがありますが、それを簡素にしたワールドワイド版、というものになるかと思います。
ユーザーの方は常に最適な機能・性能をご使用頂くため、最新のソフトウェアをご利用くださいね。
★デジタル一眼カメラ“α1(ILCE-1)” 製品別サポート情報はこちら
デジタル一眼カメラ ILCE-9M3 |
ソニーストア価格: 880,000 円 |
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発売日 | 2024年1月26日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:88,000円 3年ワイド/5年ベーシック:44,000円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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デジタル一眼カメラα1 ILCE-1 |
ソニーストア価格: 935,000円 税込 |
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発売日 | 2021年3月19日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:88,000円 3年ワイド/5年ベーシック:44,000円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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