【レビュー】4月23日10時 予約販売開始のF2.8 超広角ズームレンズ『SEL1625G』blogセミナー これ、超魅力的な広角ズームレンズじゃない!?
当店店頭で行った新製品レンズセミナーのチャートを使ってblogエントリーでもご案内をしたいと思います。
このレンズ、たぶん注目されている方も多いと思いますが、なんか品薄になりそうな雰囲気がプンプンしてますよねー。あいにく事前取材ができなかったので、今回はメーカーさんからいただいている各種情報のみになりますが、全力で新レンズの内容を紹介したいと思います。
是非、お付き合いください。
こんにちは、店員佐藤です。
2010年にNEX-5が発売され、2013年にフルサイズの初代”α7″が発売され、それからドンドン増えて行くソニーの”α”レンズですが、今回の「SEL1625G」で現在73本のラインナップになります。(テレコン含む、生産終了品はのぞくカウント) どんどん増えていく一方に思えましたが、販売が終了するレンズも出てきていてこれくらいの本数がカメラメーカーのレンズとしては上限くらいになるのかもしれないですね。
フルサイズ対応レンズとしては54本。そういえばほとんどの焦点域のレンズは出そろっていて、今はII型が出てきたりしているくらいですし、今回発売になる「SEL1625G」や「SEL2450G」などは今までにない焦点域のレンズになっています。
ますます広がっていくソニーの”α”レンズワールド、その1本になりますね。
さて、今回登場するのは絞りF2.8で使える16-25mmという変則的な焦点距離のレンズになります。ズームレンズとしては倍率の少ない、焦点域の狭いレンズになりますが、これは開放絞りF2.8を実現するのと小型軽量化したレンズを開発するためのものなんでしょうね。
4月19日発売で24-50mmのズームレンズが発売になっていて、こちらもズームレンズとしては焦点域の狭いレンズになっていましたが、こうして2本出そろってくると意味が違ってくる気がします。
2本合わせると16mmから50mmまでがつながるレンズになり、しかも開放絞りF2.8 で この焦点距離をカバー出来るのは今までG Masterレンズしかなかったので相当なインパクトがあるかと思います。
なお「SEL1625G」と新発売の「SEL2450G」は発売時期も近く兄弟レンズになっていて、レンズの外装は共通化されている模様。中のレンズ構成はもちろん違っていますが外装はほぼ同じになっています。
並べてみると前玉をみなければサイドからだと銘板以外で違いは見つかりません。
それと16-25mmと24-50mmで広角から標準域のズームまでがつながるので、最初に揃えるズームレンズの焦点域としてセットで考えることができます。
こちらは「大三元」と呼ばれるF2.8 通しで使えるズームレンズ3本と、「小三元」と呼ぶF4.0通しのズームレンズのラインナップを比較したところですが、この間に「ミニ大三元」と呼べるようなF2.8 通しの「SEL1625G」と「SEL2450G」のレンズ、それにF4になりますが「SEL70200G2」という小型望遠ズームをセットにしたものが作れるかも。
それぞれのレンズのラインナップの価格と重量を一覧にしたものがこちらです。重量的にも価格的にもF4通しの小三元レンズのセットに近い感じで「ミニ大三元」が揃えられることがわかります。
「SEL2450G」1本だけだと焦点距離の幅が少ないズームレンズ、というイメージでしたが「SEL1625G」と「SEL2450G」をセットにするとF2.8 の広角から標準域のズームレンズがG Masterレンズの半額近い価格で揃えられます。
大幅に軽量化されたG Masterレンズの大三元3本よりも相当な軽量化が図れるというのも注目ポイント。
この3本を持ち歩くならカメラバッグにもゆとりが持てそうと言うか、バッグ自体をかなり小さく出来そうです。
ソニーで現在販売されている16-35mmの現行モデルのレンズとの比較がこちらです。2014年発売のZEISS「SEL1635Z」はさすがに設計の古さもあり、フォーカスブリージングなどの動画対応度も低いのと、”α9 III”での連写では秒15コマまでの対応となっています。
30万円を超えるG Masterレンズよりも価格はかなり抑えれてているものの開放F値が2.8で、F4のパワーズームレンズ「SELP1635G」とは価格も重量も肉薄しているところはかなり魅力です。
望遠域が25mmまでになるのと引き換えに、G Masterレンズでなければ得られなかったF2.8 の開放F値が手に入れられるというのは、これから広角ズームレンズを購入すると言う方には真っ先に候補に挙がるレンズになるのではないでしょうか?
ソニーの最新最強モーター「XDリニア」を採用していませんが、XDリニアもリニアモーターも動作原理は同じです。高いトルクを発揮するXDリニアではなく、動作するフォーカシング機構がコンパクトになっているSEL1625Gではリニアモーター2基の搭載で高速なAF性能が得られる、ということでリニアモーターになっているんじゃないですかね。
こちらはSELP1635GとSEL1625G、SEL1635GM2のMTF曲線を比較したところです。開放絞りF4になっているSELP1635G並み、そしてG Masterレンズとの比較でも遜色のない解像度を誇っています。
レトロフォーカスになっているSEl1625Gはワイド端でレンズが延びる設計になっているのですが、その繰り出し量は約9mmとほぼ延びない設計になっています。
そのためスタビライザーを使った動画撮影時にも大きくバランスを崩すことなくズーム操作が可能。
フォーカスブリージングも抑えられているのと、”α1″や”α7S III”でも対応するようになった「フォーカスブリージング補正」にも対応するレンズになっています。
動画撮影時の手振れ補正アクティブが使えるのも純正レンズならではのメリットです。動画撮影時に手振れ補正アクティブを使うと電子手振れ補正のための余白が必要になり画角がやや狭くなるのと、16:9画角も見た目に画角は狭くなります。
16-25mmの焦点距離で撮影ができるレンズだと実質20-30mm相当になる感覚で使えるかと思います。
「なんだ、これ動画向けレンズなの?」とか、もう今さら言われる方はいらっしゃらないと思いますが、今は動画撮影にも高い次元で使えるレンズでないと売れないですからね♪
上記内容を当店店頭セミナーでもお話ししているのですが、これらの紹介に加えて、メーカーさん配布の作例写真を大量に紹介しています。
実機の撮影が出来ていない分、本体写真カットを使って大きさイメージをお伝えしています。やや長い動画になっていますが、お付き合いいただければ幸いです。
「SEL1625G」レンズですが、さすがにSEL1635GM2から買い換えるべきレンズではありませんが、G Masterレンズを買いたいけど価格が高すぎ! でもF2.8 が使いたい!という方にはジャストミートなレンズになっていると思います。
希望小売価格は185,000円前後で、2024年5月17日発売予定。ソニーストアでの先行予約は2024年4月23日(火)10時より開始となっています。
今回は都合により当店店頭での早朝営業はありませんが、受注開始時よりソニーストアでの最新情報を当店blog、X(旧:Twitter)、Blueskyにて発信いたします。
SEL1625Gのご予約は是非、当店経由でのソニーストアへのご注文をご検討ください。(後日、店頭へお越しいただければ心ばかりのおもてなしをさせていただきます)
G レンズ 大口径コンパクト広角ズーム SEL1625G |
ソニーストア価格: 184,800 円 |
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発売日 | 2024年5月17日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:18,700 円 3年ワイド/5年ベーシック:9,900 円 3年ベーシック: 無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
発売後、実機を当店店頭にて展示予定 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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