【新製品】”α”アクセサリーにワイヤレスマイク3機種新登場『ECM-W3/W3S』と『ECM-S1』発表 11月17日発売
今朝10時にソニーの”α”アクセサリーの新製品が3機種発表になりました。11月17日発売で高音質なワイヤレスマイクが登場します。
こんにちは、店員佐藤です。
“α”アクセサリー製品だけでプレスリリースがあるというのは珍しいのですが、今朝ほどソニーのニュースリリースでワイヤレスマイクが3機種発表になっています。
以前はハンディカムのアクセサリーとしてマイク製品がラインナップされていたのですが、ここ数年のVlog人気で一気にマイク製品が拡充され、これで”α”ブランドでフルラインナップが揃う形になります。
ここ3年の間に発売されたマイク製品の一覧がこちら。
モデル | ソニーストア価格 ()内は希望小売価格 |
発売日 | |
ショットガン マイクロホン |
ECM-B1M | 42,900円 | 2019.9.6 |
ECM-B10 | 31,900円 | 2022.7.29 | |
ECM-G1 | 17,700円 | 2022.8.12 | |
ECM-M1 | 42,900円 | 2023.7.28 | |
ワイヤレス マイクロホン |
ECM-W2BT | 27,500円 | 2021.4.16 |
New ECM-W3 | 60,500円 | 2023.11.17 | |
New ECM-W3S | 45,100円 | 2023.11.17 | |
New ECM-S1 | 55,000円 | 2023.11.17 |
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直近ではショットガンマイクロホンばかり発売になっていて4機種から使用目的に合わせて製品を選ぶことができていましたが、今回はワイヤレスマイクのラインナップが拡充。「ECM-S1」などは今までにないユニークなワイヤレスマイクになっています。
従来は2021年発売の「ECM-W2BT」しか選ぶことができませんでしたが、ワイヤレスマイクの使用スタイルもこれで一気に幅広く使える様になります。
2021年発売のワイヤレスマイク「ECM-W2BT」は当店でもYouTube動画の撮影録音時になんども使わせていただいているおなじみの製品です。
レシーバー部は今回の新製品はほぼ共通の仕様になっているみたいですが、大きな違いは通信方式・コーデックが変更されている点。
ECM-W2BTではBluetooth 5.0のaptX Low Latencyコーデックを利用していましたが、新型モデルの「ECM-W3」ではBluetooth 5.3のLC3plusコーデックを採用。より高音質での伝送が可能になっています。
「ECM-W3」は送信マイクが2つ、レシーバーが1つというパッケージで、レシーバーとマイクはメーカーでペアリングされて出荷されます。別のパッケージのマイクを入れ替えて自分でペアリングして使う、ということはできません。
同時発表の「ECM-W3S」は送信マイクが1つになったセットになるのですが、あとからマイクを増設する、ということはできないので、購入時にマイクがひとつでいいのか、マイクは二つ必要なのかを決めて購入する必要があります。(マイクを3つ以上で運用することもできません)
「ECM-W3」の代表的な利用シーンとしてはこうして演者さんが二人いて、その音声を収録するという使い方になります。
ショットガンマイクロホンを使う場合は、カメラから距離を取ればとるほど音声が小さくなってしまうところが、ワイヤレスマイクの場合はある程度距離が離れてもピンマイクで音声収録しているので声が遠くならない、というのが一番大きな利点になります。
使ってみるとわかるんですが「ECM-W2BT」もとても良く出来ていて、マイクロホン、レシーバー部ともに電源ランプがあり、お互いに電源を入れて通信が始まるとLINKランプが青く灯るのでマイクを持った演者側と、レシーバーをもっているカメラマンの両方で通信が出来ているかをダブルチェックできるようになっています。
私たちもYouTube配信の際にECM-W2BTを使うことが多いのですが、収録で失敗したのは1度だけです。私がひとりでオペレーションをしていたときなんですが、マイク側のLINKランプがウインドスクリーンをつけると見えにくくなるんですよね。それで確認を怠ってしまったことがあるんですが、それだけ注意すれば便利に確実に使えます。
マイク側にはアッテネーターが搭載されていて、これで音声レベルを調整可能。我々素人が動画撮影をするなら0dB、テレビ局などで使われているのは10dB、映画では-20dBという解説を聞いたことがあるんですが、ECM-W2BTの場合、私の声量で0dBを使うと音が割れることがあるので、私は大体-10dB、もしくは-20dBで使っています。
ECM-W3では伝送方式も違ってきていますしレベル調整がまた違っているかもしれないですね。
レシーバー部には「SAFETY」というボタンがあり、このボタンを長押しすると1chに0dB、2chに-20dBの音声を録音する仕掛けになっていて、これで突発的な大音量の際も救い出しができる可能性があります。
音声の1ch、2chの取り扱いは動画編集ソフトで行います。Adobe Premiereなどで普通に扱えます。
マイク側にマイク入力端子があり、ここに別のマイクを有線接続することでワイヤレスの送信機として使うことも可能。ECM-W2BTではここのミニジャックがステレオ端子になっていたのですが、ECM-W3、ECM-W3Sではモノラルジャックになっているのでご注意を。
レシーバー部を見ると、ECM-W2BTがマイクロUSB端子だったのに対してUSB Type C端子に変更されています。今やマイクロUSB端子を使うモノが私の身の回りからどんどん消えてきていて、あんなにあったマイクロUSB端子のケーブルも、今は探さないと出てこない状態になってきています。ありがたい変更です。
レシーバー部にも3.5mmのミニジャックがあるのですが、こちらは出力端子になっているため、ヘッドホンをつないで音声をモニターすることが可能です。
さらに、レシーバー部はソニー”α”のMiシュー(マルチインターフェースシュー)だけではなく、USB出力をすることが可能で、PCやUAC対応のスマートフォンにUSB接続する事で音声をデジタルで取り出すことができます。
端子を守るカバーも付属しているので、デジタル一眼”α”やVlogcamを使わずして、PC用、スマートフォン用のワイヤレスマイクとして使うことも可能です。
ECM-W3、ECM-W3Sには今までになかった充電ケースが付属します。充電ケースにもバッテリーが内蔵されていて、このケースにいれることでレシーバー、マイクロホンのバッテリーが空の状態から一度だけ満タンにすることができるとなっています。
「ECM-W3」と「ECM-W3S」の違いはマイクの数だけ。ECM-W3Sにも充電ケースは付属します。
ワンマンオペレーションで演者がひとりだけということであれば「ECM-W3S」でOKだし、演者が複数になる可能性があるようだったら「ECM-W3」を選ぶ形になります。
先行モデルの「ECM-W2BT」との差分はこちら。
ECM-W3 |
ECM-W3S |
ECM-W2BT |
|
ソニーストア価格 | 60,500円 | 45,100円 | 27,500円 |
通信方式/コーデック | Bluetooth 5.3 LC3plus |
Bluetooth 5.3 LC3plus |
Bluetooth 5.0 aptX Low Latency |
使用距離 | 約150m | 約150m | 約200m |
収音モード | マイクのみ 全指向性 |
マイクのみ 全指向性 |
マイク&レシーバー 全指向性で収録切替 |
送信マイク数 | 2つ | 1つ | 1つ |
ノイズカットフィルタ | 〇 | 〇 | ✕ |
USB端子形状 | USB Type C | USB Type C | micro USB |
マイク使用時間 | 約6時間 | 約6時間 | 約9時間 |
レシーバー使用時間 給電あり/なし |
約3時間 給電時18時間 |
約3時間 給電時18時間 |
約3時間 給電時18時間 |
充電ケース | 〇 | 〇 | ✕ |
マイク重量 | 17g | 17g | 28g |
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価格がやけに高く見えますが、これは希望小売価格です。ソニーストアでの実際の販売価格はここから約5%前後割り引かれた価格になるかと思います。それでも、かなりの価格アップはしていますが充電ケースが付属するのと、この大幅な円安と物価高の影響は仕方がないですね。
ECM-W2BTにはレシーバーにもマイクが搭載されていて、演者とカメラマンの声をMIXして録音することができていたのですが、ECM-W3があれば、演者とカメラマンがそれぞれマイクを装着刷るコトで同じことができて、さらに録音時に「セパレート」モードを選ぶことで1chと2chの音声レベルをそれぞれ別々に編集で調整することができます。
そして、なによりも良いのは充電ケースが付属することですよね。
バッテリー性能はものすごく長いので収録前にそれぞれ満タン充電しておけば、途中で切れる心配はほとんどないんですが、ECM-W2BTはマイクとレシーバーをそれぞれマイクロUSBケーブルで充電しておかないといけなかったんです。
意外に思われるかもしれませんが、マイクだけではなくMiシューで給電して使うレシーバーも充電が必要で両方充電をしておかないといけません。
それが収納しおくだけで充電される充電ケースが付属するのは運用がとても楽になるでしょうね。
あと、なにげにマイク本体が劇的な軽量化をしています。装着してみるとわかりますが28gってズッシリとはしませんが、洋服に装着すると割と重さを感じる重量なんです。17gになると、これはフワフワでしょうね。その代わりにバッテリーが9時間→6時間になっていますが、そんな長時間の連続録音をすることはないでしょうし。(^^)
さて、もういっちょ。新しいスタイルのワイヤレス・ストリーミングマイクロホンという新ジャンルのワイヤレスマイクが登場します。
ECM-W2BTやECM-W3がピンポイントで演者さんの「声」を狙って収録するマイクなのに対して、新スタイルの「ECM-S1」はナレーションボイスだけではなく、音楽や環境音まで高音質に収録するのを目的にしたワイヤレスマイクになります。
従来、こうしたマイクは有線接続して使うモノでしたが、それがワイヤレスマイクとして登場する、というソニーさんからの新しい提案型の商品になります。
今までにないスタイルのワイヤレスマイクなので、これ、あたると超絶品薄製品になる可能性があります。
使用シーンは限定されず、なんでもいけます。指向性を変えることができるので、多人数でのディスカッションのシーンを全指向性で録ったり、指向性を高めてナレーション収録などに使ったり、料理の「音」の収録に使ったり、ステレオ収録にして音楽録音をしたり、それがすべてワイヤレスで録音できます。
撮影の自由度がかなり高まります。
マイク自体が大型なので3つのカプセルマイクを入れるコトで単一指向性のモノラル、全指向性のモノラル、単一指向性でステレオ収音が可能。
環境音を入れながらナレーション収録をしたいときは全指向性。周囲の音をできるだけ入れずにナレーション収録をしたいときは単一指向性。臨場感を出したいときはステレオ。
ショットガンマイクロホンの「ECM-M1」もそうなんですがステレオ収音ができると音声に立体感が出るので便利なんですよね。
息がかかることでノイズが発生してしまうのを防ぐポップガードも付属しているので「うたってみた」や、ナレーション音声収録にも威力を発揮。
演奏会の収録で観客席の後ろから撮影するんだけど、ショットガンマイクロホンを使用するので良いかな?という相談をいただくことがあるのですが、そうしたシーンだと演奏している場所より手前に観客がいます。距離が近い観客の声を拾ってしまうので理想はステージ近くで音声を集音して、カメラは観客席後方で、ということになります。
さすがにそこまで素人の撮影設備ではマイクケーブルが引き回せない、ということになるので、音声は別の機材で集音してはどうか、という提案をするんですが、それがみなさん、面倒なんですよね。(^^) ECM-S1であればそれが可能。大きなステージでなくても路上ライブ等でも使えます。カメラの前を人が横切っても、ワイヤレスマイクなら影響ないですからね。
映像は望遠レンズを使えば、綺麗に大きく撮影出来ますが、音声は距離が離れると離れるほど音量が小さくなるし質も悪くなってしまいます。できるだけ音源に近いところで集音するのがコツです。
レシーバーはECM-W3同様にアナログ音声出力もできるしUSBからの出力もできます。Miシューを使わなくても利用ができるマイクになります。
さらに、マイク自身にもUSB出力端子があるのでワイヤレスではなく有線接続のマイクとして利用することも可能。マイクとPCからのループバック音をヘッドホン出力端子からモニターするという機能も搭載。
アッテネーターは搭載していませんが、マイクの音量レベル調整ができまるのと、マイク/ループバックのモニター音量のバランスも調整することができます。まさにストリーミングマイクロホンとしての機能がこのあたりで充実している感じ。
マイク正面にはマイクミュートボタンがあるので、演者さんが自分の意思でマイクのオンオフができるのも便利そうです。(咳が出るときとかありますからね)
付属スタンドは脱着可能で、スタンドを外すと三脚ネジ穴があるのでブームアームや三脚固定をすることもできます。
Miシューを使って給電およびデジタル音声入力を行う「ECM-W3/W3S」と「ECM-S1」ですが、デジタルインターフェースを搭載した完全対応のカメラは”α9 II”および”α7R IV”以降のモデルになります。それ以前のモデルでもアナログ接続での音声入力に対応。一部のモデルではカメラの給電ができないモデルもあるので使用するカメラにはご注意を。
インターフェース | 給電可能 | |
α1 / α9 II / α7 RⅤ/ α7 RIV / α7 SIII / α7 IV / α7 C / α7CR/ α7CII/ α6700 / ZV-E1 / ZV-E10 / FX3 / FX30 / FX6 |
デジタル対応 | 〇 |
α9 / α7RⅢ / α7Ⅲ / α7 SⅡ / α7 RⅡ / α7Ⅱ / α7S / α7R / α7 α6600 / α6100 / α6400 / α6500 / α6300 / α6000 / α99II / α77II / PXW-Z150 / Z90 / RX10 M4 / RX10 M3 / RX10M2 / RX10 |
アナログのみ | 〇 |
ZV-1 / ZV-1 II RX1RM2 / RX 1R / HX400V |
アナログのみ | ✕ |
RX100M7 / RX0M2 / RX0 ZV-1F |
Miシュー非搭載 マイク入力のみ |
✕ |
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もっとも安価にデジタルでの音声収音をするなら「ZV-E10」とかお買い得ですね。
ソニーストア直営店での発売前先行展示は今週末の9月30日土曜日から行われます。今回は特に予約も必要はないようで普通にご覧になれるようです。
予約販売開始は10月4日(水)10時からとなっています。
ストリーミングマイクロホン「ECM-S1」が個人的にはかなり気になるんですが、これ、すぐにオーダーしないと納期、延びちゃいますかね。ショットガンマイクロホンとか最初の時はものすごい品薄になっていたことがあるので、今回も心配です。
実機を拝見させていただくことができましたら、またレポートいたします。
ワイヤレスマイクロホン ECM-W3 |
ソニーストア価格: 60,500 円 税込 |
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発売日 | 2023年11月17日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
ワイヤレスマイクロホン ECM-W3S |
ソニーストア価格: 45,100 円 税込 |
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発売日 | 2023年11月17日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
ワイヤレスマイクロホン ECM-S1 |
ソニーストア価格: 55,000 円 税込 |
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発売日 | 2023年11月17日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
【既発売のワイヤレスマイクロホンのご案内】
ワイヤレスマイクロホン ECM-W2BT |
ソニーストア価格: 27,500円 税込 |
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発売日 | 2021年4月16日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
ラベリアマイクロホン ECM-LV1 |
ソニーストア価格: 3,080円 税込 |
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発売日 | 2021年4月16日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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