【レビュー】Vlog撮影の定番ワイヤレスマイク『ECM-W2BT』実機レポート
4月16日発売のワイヤレスマイクロホン「ECM-W2BT」とラベリアマイクロホン「ECM-LV1」が店頭に入荷しています。月曜日の定休日にテスト録音をしてきましたので、その様子をレポートしたいと思います。
ちなみに今回は(も?)一部設定に失敗をしていてちゃんとした録音が出来ていないんですが、それも含み置きしていただいて読み進めていただけると助かります。
こんにちは、店員佐藤です。
デジタル一眼“α”のマルチインターフェースシューはサイバーショットやハンディカムと共通仕様になっているので、ワイヤレスマイクもハンディカム用のモノを利用することができていたんですが、今回は”α”ブランドでの発売になっています。
昨年からブレイクしているVlog向けのマイクになるんですが、これの登場のおかげで、頑なにVlogerとかユーチューバーの様な動画作成に挑戦する気が起きなかった私に、ちょっとやる気が出てきました。
思い込みもあるんですが動画撮影は個人ではなくチームで行うモノ、という思いがあって、ワンマンオペレーションで自撮りするとなると、ものすごい高い障壁を感じてしまっていたのですが、このマイクの登場で音声については、もうこれで良いんじゃないか、と思えます。
ひとりで動画撮影をしたり、作品作りにおいても音声収録についてはこのセットがあればなんとかなる、という製品が登場しました。
まずはワイヤレスマイクの「ECM-W2BT」から。
こちらが製品パッケージの中身のすべてです。専用ポーチとワイヤレスマイク、レシーバー、USBケーブルとステレオミニケーブルが同梱されています。
ユニークなのはこのマイクとレシーバーの持ち運び方法なんですが、マルチインターフェースシューを保護するカバーがマイクのクリップに装着出来るようになっていて、これら3つを組み立てると一体型にすることができます。
こちらが一体型にしたところ。
撮影現場でいざ撮影するときに「あれマイクはどこいった?」「レシーバーがないぞ!」というのがこれでかなり防げそうです。
なんてことのないパーツに見えますが、これがあるとないとでは使い勝手が全然違うと思います。ソニーのVlogユーザーさん全員に気に入られそうなパーツに思えます。
充電はマイク側、レシーバー側両方で必要になります。充電端子はマイクロUSB端子で充電用のケーブルは1本だけ入っていました。
いまどきの新製品なのでUSB type Cの方が嬉しいところですが、まだ、販売されているカメラの大半がマイクロUSB端子を装備しているので、現時点ではこの方が都合が良いのは確かです。
レシーバーはこうしてカメラのマルチインターフェースシューに装着します。
“α7R4”から音声のデジタルインターフェースが搭載されていて、α9IIや、α7S3、α7C、α1、FX3ならノイズが少ないデジタルで録音が可能になっています。“α7III”までのアナログ対応のみの機種の場合はスライドスイッチで「ANALOG」を使えば、従来通りのアナログ伝送での録音ができます。
また、レシーバーにもマイクが搭載されていてスイッチ切替によりマイクのみの音声、レシーバーマイクのみの音声、ミックスした音声の3パターンから録音元を切り替える事が可能。
マルチインターフェースシューからの電力供給があると連続18時間の利用ができるとなっています。
なおVlogcamの「ZV-1」では電池供給をしていないそうで、その場合は連続3時間の使用になるそうですのでご注意を。
マイクはこちら。クリップと一体型になっています。マイクは天面にあって、そこの横にステレオミニプラグを装備していて外部入力の音声をワイヤレスで飛ばすこともできます。
ステージ録音などはこのマイク部をステージに置いておき、ステレオマイクを装着しておけばバッチリ、ワイヤレスでの音声収録ができるようになります。
この音声入力端子がウインドウスクリーンの装着のためのロックも兼ねていて、ここにウインドウスクリーンの突起を入れて固定させます。
こうすることで屋外での収録時も風切り音を最低限にすることができます。
ステレオミニプラグの短いケーブルもついていますが、これはマルチインターフェースシューを搭載しないサイバーショットRX100シリーズや、リグを組んでフルアーマー状態の“α”などに音声入力をするためのケーブルになります。
マルチインターフェースシューが使えるなら特に必要無しです。
こちらはラベリアマイクロホン「ECM-LV1」です。ソニーストア価格で3,080円のアクセサリーになります。
ケーブル付きのステレオピンマイクと風防のセットになります。
ステレオピンマイクのクリップは360度回転するので好きなポジションで固定することが可能。マイクには「L」と「R」の文字が刻まれていて、左右のステレオの入力方法を示しています。
これは話者からみてのLRではなく、あくまでカメラから向かってのLRでの収録になります。
インタビュー収録みたいなスタイルの時は話者がカメラに向かって使う場合、自分からみて左にRが来て、右にLが来れば正解です。あくまでカメラから見てのLRが正しければOKです。
もっとも間違っていた場合は編集時に左右の音声を入れ替えてしまえばいいだけなんですが、ま、そういうコツがあります。
マイク全体を隠す風防も同梱されます。
ワイヤレスマイクロホン「ECM-W2BT」のマイクはアナログ音声になりますが、こうして外部入力のステレオマイクを使ったときはステレオ音声での伝送を行います。
伝送はBluetoothを使っているのですがコーデックはaptXを利用するなど音質と低遅延には気を使っているようです。
そういうわけで、このセットはもうド定番ではないか?という組み合わせになりそう。電池を使わずに内蔵バッテリーだけで運用できるのでランニングコストがかからないところもアマチュア向けです。
ガンズームマイクを使って音声収録をするというのも方法ですが、これだとカメラの正面の音しか録れなくなってしまうので、ワンマンオペレーションの自撮りではあまり使い勝手はよくないかも。
自撮り用レンズ?とも言える「SEL20F18G」と“α7C”こそがVlog撮影の最強装備というセットでしたが、ここにマイクロホンもやってきた感じがします。
ここ最近というか冬クールでアニメ「ゆるキャン△ Seazon2」をやっていましたが、それ以外にも「ヒロシのぼっちキャンプ Season 2」だったり「じゅんいちダビッドソンの下手キャン」だったり、Youtube発のキャンプ芸人さんのアウトドア番組がやたらと放送されていて、我が家のBDレコーダー「BDZ-FBT3000」の学習機能がそれらの番組を片っ端から録画するようになっているんです。
夜、ぼーっとしながらそういう番組をみて外出した気分を味わっていたんですが「これならやってみたいかも」というおじさんキャンプの一員になりたいような憧れがでてきてしまったんですよね。
それに憧れて機材を揃えようとしたときに真っ先にくるのが“α7C”とSEL20F18Gなんですが、あとは音声収録どうしよう、というのが、これで解決できる気がしてきました。
ということで、自転車に乗ってちょっと遠い公園まで行ってテストをしてきた動画がこちらです。
あこがれのユーチューバーへの第一歩!?ということで、それを意識して初めて撮ってきました。肝心のECM-W2BTの収録が失敗していて、マイク側にアッテネーターがついていて「0dB」にして撮ってきたんですが、これがレベルオーバー状態でした。正しくは「-10dB」もしくは「-20dB」にしておいて良かったみたいです。
私の声が大きいからということではなく「0dB」設定は元々小さな音を収録するときのモードみたいです。虫の声とかかすかに聞こえるときのモードみたいで、ナレーションを録ると音が割れてしまいました。
逆に大きな音声のときに「-20dB」は使うんでしょうね。
写真と一緒で録音時にオーバーレベルだと、音が割れてしまい調整ができないし、レベルが低すぎてもノイズが増えるし、これは撮影を何度か重ねて使いドコロを探していく感じですね。次回は気をつけたいと思います。
ワイヤレスで届く見通しの距離については、自然溢れる公園で140~150mくらいでした。段々音声の品質が悪くなるのではなくデジタル伝送なのでダメになると急にダメな感じになります。
それと見通せているときは大丈夫なんですが、その間を車が通るとそれだけで通信品質が悪くなる、というのもおわかりになるかと思います。
普通にVlog撮影をするときはそんなに距離を取ることはないでしょうけど、これでカメラの向きとは関係なく、音の収録ができる目処が立ちました。
あとはフレキシブルにカメラを固定できるようにする三脚にかわるなにかなんですよね。三脚だとキャンプの時に割と邪魔になるし組み立てて希望の画角にするのに手間がかかるので、この問題を解決できれば、キャンプユーチューバー「おじキャン」が出来そう♪
“α”の単焦点レンズを使って、被写界深度の浅い動画を自分で撮ってみたら、なんか結構雰囲気があるなーと、感心してしまいました。Vlog楽しいかも。
“α”でのVlog撮影をされている方で音声にお悩みの方は、是非ご検討になってみてください。
ワイヤレスマイクロホン ECM-W2BT |
ソニーストア価格: 23,100円 税込 |
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発売日 | 2021年4月16日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
ラベリアマイクロホン ECM-LV1 |
ソニーストア価格: 3,080円 税込 |
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発売日 | 2021年4月16日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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