【レビュー】HDMIマスターモニター『Xperia PRO』実機レポート
発売からちょうど1年経つんですが、数日間だけ、HDMI入力端子を搭載した業務用スマートフォンとも言える「Xperia PRO」をお借りすることができましたので、簡単に実機の様子をレポートしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
本来の目的とはちょっと違うんですが、たまたま「Xperia PRO」を数日間だけお借りすることができました。発売になったのは昨年の2月で世代としてはXperia 1 IIと同世代のモデルになります。
シリーズで唯一、HDMI入力端子を装備していてデジタル一眼“α”からのHDMI入力を受けて4K HDRの映像をそのままディスプレイに投映することが可能。さらにシリーズで一番早く5G ミリ波対応をしたモデルとなっています。
昨年12月には「Xperia PRO-I」(写真左)が発売になり、1年経って後継機が出たのかと思いきや、PRO-Iは通常のSIMフリーモデル「Xperia 1 III」の延長線上にあるカメラ機能特化モデルで、HDMI入力端子などは搭載されていませんでした。
その代わりおサイフケータイ機能など、普通に使える便利機能は搭載しており、使い勝手の良いPROシリーズになっています。
その点「Xperia PRO」の方はおサイフケータイもなく、1年経っても値下げもなく、業務用一筋のモデルのままで現在も継続販売されています。まさに「必要な方だけご購入ください」というモデルになっています。
その最大の特徴がこちらのHDMI入力端子で、これが底面センターに位置しています。USB type Cは左隅に追いやられており、一般的な充電スタンドの使い勝手よりもHDMIモニターとしての使い勝手を最優先。
α7シリーズと接続する際にはUVC変換などは必要なく、HDMI端子からの映像信号をそのままマイクロHDMI端子に出力すればOK。「外部モニター」アプリを開くとこれだけで外部モニターとして利用できるようになります。
画面をタップすれば入力されている信号フォーマットもわかるように表示され、こちらで撮影する映像の確認が可能。
色空間とHDRモードについては指定も出来るしオートで対応することもできます。デジタル一眼“α”のモニターにするならBT.2020 HLG一択ですね。(写真のモニターにするならBT.709)
ディスプレイはピンチインに対応しており、フォーカスチェックのために部分拡大をして表示することもできます。
こうしてカメラ本体は操作メニューを開き、設定変更をしながら、その反映具合をXperia PROのディスプレイでチェックすることができます。
α本体のモニターではHDR映像をSDR相当に変換して表示することはできますが、HDR映像そのもののモニターにはできません。通常のXperia 1 シリーズであればディスプレイは 4K HDR対応になっているので、FTPなどで撮影済みの動画ファイルを転送して再生すれば正しい色味が確認はできるのですが、リアルタイムにマスターモニターとして利用するコトができるのはこのXperia PROのみです。
適正露出を取るためにも、一度使ってみたかった。。。
ということで、先日の雪シマリス撮影に持っていってやってみたのですが、大惨敗でした。
こうした直射日光下ではスマートフォンのモニターでは画が暗くて確認ができません。そうか、専用のフードとか作って、それでモニターを覆う様にしないとだめですね。
チャンスはこの日、1日だけだったので、フードを制作してのリトライはあきらめました。やってみたかったなー。Xperia PROをマスターモニターにしてのHDR動画撮影。
多分、アクアパーク品川などの屋内施設での撮影であれば充分役目を果たしてくれたと思うのですが、またチャンスがあったら挑戦してみたいと思います。
なお、付随してこんな機能も搭載されていました。USBテザリング、もしくはHDMI/USBケーブルでカメラ映像を出力中の時のみ「パフォーマンス持続モード」なるものがあり、これをオンにすることによって本体が熱を持っても機能制限をしない時間を延ばすことができるそうです。
そうか、αなどの長時間撮影の制限機能もそうでしたが、スマートフォンの高熱時の機能制限も持っている人間の手がやけどしないようにするためのものだったようですね。
ちなみにフルボード仕様になっている「Xperia PRO-I」ですが、4K動画の連続撮影で機能制限が出たことはありますが、それ以外で機能制限が出たシーンって一度もありません。Xperia 1 IIの時はGPSログを取りながらジョギングするだけでカメラの機能制限が出ていたのに、やはり放熱性がいいんだなー、とか思って使っています。
さて、他にももうひとつ「Xperia PRO」には気になる機能が搭載されています。
「Network Visualizer」です。
これはXperia PROにだけ搭載されている通信モニターアプリで、通信している信号の種類を表示させるのと、ミリ波の場合は電波がどちらから飛んできているのか方向を表示してくれるというものです。
ご存じの方も多いと思いますが、現在、5G通信が急速に普及してきていて「Sub6」という種類の電波は山手線沿線でも割と普通に通信できるようになってきています。先日、auで試してきたところ、東京駅から大手町の自衛隊大規模接種センターまでは全域5G通信でつながっていて驚きました。
より高い周波数を使いさらに高速な通信が可能になる「ミリ波」については、Xperia 1 IIIのキャリア版から対応がスタートしているものの、街にはまだほんの少しのスポット状にしかエリア展開していないという状況。
ドコモの5Gマップで確認してみると。。。
この紫のところがミリ波の受信エリアなんですが、むむ、ウチのお店の近くにもエリアがあるじゃないですか。ドンキホーテのちょっと先、銀座小学校の前のところですな。
ということで向かってみたところ、一瞬だけ5G ミリ波を発見。あの青いダンプの向こうからミリ波が飛んでくるのが見えました!
Xperia PROをグルッと一回ししてみたら、なるほど、ちゃんと飛んでくる方向がこうして光っているのがわかります。
せっかくなので通信速度も試したかったんですが、ミリ波で通信できたのはこの数十秒だけ。その後、近くを歩き回ったのですが再度、電波を捕まえることはできませんでした。
出勤前に立ち寄っていてギリギリまで粘っていたのですが、これで退散。どれくらいのスピードが出るのか試したかったなー。
ということで、発売から1年経ちますが、プライスチェンジはいまだありません。特にキャンペーンなども行われていませんので、在庫がある限り、このままのモデルで販売継続されるのかも。
簡単ではありましたが「Xperia PRO」の発売から1年経った記念レビューレポートでした。
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia PRO |
ソニーストア価格: 249,800円 税込 |
|||
発売日 | 2021年2月10日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回分割払手数料0%キャンペーン |
|||
テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
☆ソニーストアの提携カード「Sony Bank Wallet」のご案内はこちらから
【プライスダウン】HDMIマイクロ端子搭載、5G対応のプロ向けスマートフォン『Xperia PRO』が2万円の大幅値下げ!
HDMIマイクロ端子を搭載しており、ミラーレス一眼カメラαなどの外部モニターとして接続することや、撮影中の映像データを5Gミリ波通信で即時にストリーミング配信することが可能な『Xperia PRO』が約2万円の値下げにな […]
【レビュー】HDMIマスターモニター『Xperia PRO』実機レポート
発売からちょうど1年経つんですが、数日間だけ、HDMI入力端子を搭載した業務用スマートフォンとも言える「Xperia PRO」をお借りすることができましたので、簡単に実機の様子をレポートしたいと思います。 […]
【レビュー】4K HDRモニター&5Gストリーミング『Xperia PRO』発売前ショールーム実機レポート
本日よりソニーショールーム/ソニーストア銀座にて展示がスタートしたプロフェッショナル向け5G対応SIMフリースマートフォン『Xperia PRO』の実機を取材させていただいてきました。 α7S3と接続してのモニターディス […]
【新製品】5分でわかる!HDMIマイクロ端子搭載、5G対応のプロ向けスマートフォン『Xperia PRO』
ソニーストアにてXperiaとして初めて第5世代移動通信(以下、5G)のミリ波帯に対応したプロ仕様のSIMフリースマートフォン『Xperia PRO』の先行予約がスタートしました。 HDMIマイクロ端子を搭載しており、ミ […]