【レビュー】新型PaSoRi『RC-S300』でマイナポータルにアクセス 開梱&実機レポート
11月11日発売の新型PaSoRi『RC-S300』の実機開梱レポートです。
先週からマイナンバーカードを使った給付金が話題になっていますが、マイナポータルサイトのアクセスにも使える新型ICカードリーダー/ライターです。モデルチェンジした新型PaSoRiの違いをご案内したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
マイナポイントの申請に使えると言うことで盛り上がったのは、まだ昨年の話です。その後、現金給付金でも活躍したのは記憶に新しいところ。あのときはマイナンバーカードの申請が殺到したのと、このPaSoRiも市場から消えてしまい、しばらく入手するのが困難なことになってしまいました。
あれからもう2年近く時間が経ってしまいますが、このタイミングで新型モデルが登場。新型モデルではMac OSでも使える様になっています。
到着した新製品のパッケージに入っていたモノは上記のものになります。
PaSoRiかんたんセットアップガイドは基本的な接続方法が説明されているだけで、カードリーダーを使ってのe-Taxや、電子マネーの操作方法、マイナポータルへのアクセス方法が案内されているものではありません。
それらのサービスはソニーが展開しているモノではないのと、サービス内容が変更になったときに、この手の陳列製品の説明書までは改訂・更新はできないですからね。
なので、主なサービスについてはアクセスすべきURLが記載されているだけとなります。
こちらが新型PaSoRiの「RC-S300」本体です。
カードリーダー本体とUSBケーブル、そしてカードホルダーを兼ねたケーブルホルダーが付属します。
従来モデルの「RC-S380」と比べてサイズはほぼ同じです。ケーブルを束ねられるのでしまうときに便利そうです。なんせ、この手のリーダ・ライターはPCに接続しっぱなしで使う、というよりは、利用する必要があるときに引っ張り出してきて接続する、というシーンが多いでしょうからね。
カードリーダー本体にはアクセスランプがつきました。通電すると点灯し、カードデータを読み書きしているときは点滅します。
カードホルダーを装着するとリーダー本体が床から浮くのですが、これにより、金属製の机などとの磁気干渉が少なくなるそうです。
早速、おなじみEdyカードから読み出してみようと思うのですが。。。
Edyを読み書きするためのEdy Viewerを使おうとしたら、残念ながら対応ブラウザはInternet Explorerのみ、のままになっています。すでに正式なサポートが切れているブラウザで、ChromeやEdgeへの乗り換えが案内されていません。
最新のブラウザすべてに対応する必要はなくてもIEのみの対応ということは、もうEdyは終焉を迎えている感じですね。10年以上前の話になりますが、ソニー製VAIOのパームレストにはFelicaポートが全機種に搭載されていて、Edyカードを使ってのネットショッピングなどが出来ていたというのは昔のことになってしまいました。
Edy対応のwena 3のチャージに使いたかったんですが、ちょっと無理そうです。
交通系ICカードのSuicaなどは今でも対応しており、従来モデルでは専用ソフトウェアのインストールが必要だったのですが、新製品音RC-S300で、ブラウザを使ったWeb版のビューワー機能が利用できるようになっています。
基本ソフトウェアをインストールしたあとに、ソニーのサイトから「SFCard Viewer Web版」のリンクを辿って、いくとブラウザ上で利用ができます。
対応ブラウザはChromeのEdgeになります。Firefoxでは利用ができませんのでご注意ください。
リーダ/ライターをPCにUSB接続して、そこにSuica、Pasmoなどの交通系カードをセット。その後ブラウザ上の「ICカードを読み込む」とすれば交通系カードの履歴表示ができます。
こちらがその画面になります。
手元に10年以上使っていないSuicaがあったのですが、それも読めました。2007年に最後に使ったカードで、大崎と自宅を行き来しているみたいですが、ソニーフェアで使ったのが最後だったのかも!?
wena 3のSuica機能にもアクセスして利用履歴を読み出すことができました。
あいにく履歴を読み出すだけで、チャージする事などはできませんのでご注意を。
ちなみにスマートフォン「Xperia」のおサイフケータイの読み出しもできます。カードの代わりにスマートフォンを置けば読み取りが可能です。
そして、なにかと話題になっている「マイナカード」です。これを使ってe-Taxによる確定申告ができる、と、なっているのですが、すみません、私自身が確定申告をしたことがないもので、具体的な方法を知らないのですが、マイナポータルのサイトへのアクセスを試してみました。
こちらはFirefoxでも利用可能です。(Edgeも対応していました) マイナポータルサイトでの案内に従って、PCでカードリーダーを使ってのログインと選んでいくと、必要なアドオンソフトを案内されて、それをインストールすることでログインできるようになります。
マイナンバーカードには特にIDにあたる番号などの記載はなく、それが電子化されてカードに記録されているので、リーダーを使ってIDを呼び出し、自分だけが知っている暗証番号を入力してログインすることになります。
よくあるパターンのメールアドレスとパスワードとかではなく、マイナンバーカードがないとログインできない仕組みになっているので、より安全なサイトになっています。
マイナポータル自体はスマートフォンアプリにも対応していて、スマートフォンのNFCを使ってカード情報を読み出すこともできます。ですが、やってみるとわかるんですがスマートフォンでカードの読み出しをするのが結構大変なんです。おそらく、磁気カードみたいに信号を読み出したら終わりではなくて、読み出したデータをマイナポータルのサイト側に送信してその返信を待って、再度、カードの読み出しに行くとかいう作業をしているみたいで、長時間、同じところにタッチさせておかないとエラーが出てしまうんです。
なので、こうしてカードホルダーがあって、リーダー本体にマイナカードを保持しておけると、普通に快適にアクセスができます。というか、これでないと実質、使い物にならないんじゃないかと思えます。
ログインしました。
以前(約2年前)にアクセスしたときよりもメニューが増えていて、いろいろな項目があります。話題の健康保険証利用についてもボタンが用意されていて、どんなものなのか覗いてみると。。。
あらら、これだけでもう健康保険証利用の申し込みが済んでしまいました。そういえば、以前、健康保険証の申請準備という項目があって、自分の保険証の情報を入力していた記憶があります。私は事前準備だけで申し込みをしていなかったみたいですね。これで正式申し込みになりました。
これで7,500円ゲットかな?
ちゃんと保険証の内容も見られます。
なるほど、今は免許証と保険証とマイナカードの3枚を持ち歩いていますが、いずれはこうやってマイナカードに統一されていって、マイナカードを1枚持ち歩けば良い時代がくるですかね。
年金記録を見る、というのもあるので、覗いてみたら、なるほど、厚生年金保険の加入記録がこんなところでチェックできてしまいました。さすが30年以上サラリーマンを続けているので月数表示だけは多いですよ。
そのまま「ねんきんネット」にもアクセスができて、将来もらえるであろう老齢年金の見積もり額なども表示出来ます。
知らない間にマイナポータルサイトの情報が充実していて、ここで自分がおさめている税金や所得額なども検索できます。自分の公的な情報がすべて集まられるお湯になってきていて、給与明細の支払い額しか目を通していない人(自分もそうですが)には、ちょっと勉強になるかも。
マイナポータルサイトがこんなにも充実した内容になっているとは、私も知りませんでした。
現時点では政府の給付金の、もうひとつの7,500円、預金口座登録はできませんが、そのうち、ここに項目として登場するんだと思います。定額給付金のときも、マイナポータルのおかげで簡単に登録ができましたし、また恩恵が受けられるかもしれません。
自分の預金口座を登録するなんて、危ない!という声も聞きますが、これは引き出しのための紐付けではなく、振り込みのための紐付けです。給付金などの入金が口座登録しておくと優先的にあるかもしれませんよ。振込先の口座登録もすると、さらに7,500円。
新規でマイナンバーカードを作って、これらの登録をした方は+5,000円があるので、合計で20,000円のお得になります。昨年、マイナポイントの時に5,000円もらっている方は政府からのポイントの他に、d払いやPayPayなどの決済業者からのポイント付加もあったので、その分、お得になっていたはず。今回もそういうのありますかね?(前回、5,000円をもらっている人は今回は新規登録の5,000円は対象外なので最高で15,000円の給付になる見込みです)
※これらの情報はニュースサイトなどで伝えられている「新マイナポイント」の給付のニュースを元にお伝えしています。まだ正式な決定はしていませんので、ご了承ください。正式な制度については政府からの発表をお待ちください。
その他、海外渡航のための新型コロナワクチン接種証明書の申請などもできるようになっていますが、こちらは自治体によって対応、非対応があるようで、私の住んでいる市では受け付けていないとなっていました。自身でアクセスして申請先を選択すると表示されますので、マイナポータルへアクセス出来る方はお試しになってみてはいかがでしょうか?
以上、簡単ですが新型PaSoRi『RC-S300』を使った交通系カードの利用履歴チェックと、マイナンバーカードを使ったマイナポータルへのアクセス手順でした。
あいにく身の回りにMac OSの環境がないのでMacでの利用についてはわかりませんが、Windowsの場合はChromeかEdgeを使えばブラウザでの利用ができるようになります。Windowsをお使いでRC-S380をお持ちの方が、わざわざRC-S300を買い直す必要はないと思いますが、Macをご利用の方は購入されても良いかも。
マイナンバーカードをまだお持ちでない方も、2万円の給付金をもらうだけではなく、自分の公的データをチェックするために利用ができます。PCをお使いでしたら一家に一台、パソリをいかがですか?
★ソニー「非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S300」のご案内はこちらから
非接触ICカードリーダー/ライター RC-S300 |
ソニーストア価格: 3,960 円 税込 |
|||
発売日 | 2021年11月11日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
Xperiaで備える「マイナ保険証」の話
会社勤めで健康保険組合に加入されている方のところに、最近になって「健康保険資格情報」についてのお知らせや確認がきているかと思います。 私のところにもやってきて、保険証の廃止に向けた準備作業として、確認をしているところです […]
『マイナポータル』がリニューアル Xperiaで利用するマイナンバーカード関連最新情報
ソニー製品の話ではないのですが、当店blogではたびたび紹介をしてきた「マイナンバー」関連情報の最新ニュースということで「マイナポータル」のトップページがリニューアルされました。私も最近はあまり利用していなかったマイナポ […]
【レビュー】最新スマホ『Xpeira 1 V』が届いたら最初に設定したい6つのこと
発売日まであと9日に迫った新型スマートフォン「Xperia 1 V」が気がついたら当店の歴代スマートフォンの中でもっともオーダー数の多いモデルになっていました。2020年発売の「Xperia 1 II」を超えるモデルにな […]
【Tips】Xperiaにマイナンバーカードの代わりになるという「スマホ用電子証明書」を入れてみました
5月11日からスマートフォンをマイナンバーカードの代わりに出来るという「スマホ用電子証明書」がリリースされています。テレビニュースでは盛んに伝えていましたが、私のタイムラインをみてもさっぱり話題になっていないようです。 […]