【レビュー】破壊力満点のワイヤレスネックバンドスピーカー『SRS-NS7』製品版開梱レポート
本日、発売日を迎えた新製品のワイヤレスネックバンドスピーカー『SRS-NS7』の製品版、実機開梱レポートです。
ブラビアXR搭載テレビとの接続で威力を発揮するドルビーアトモス対応のネックバンドスピーカーですが、PCやスマートフォンと接続してワイヤレスヘッドホン的な使い方もできるモデルになっています。
ブラビアXRではない普通のテレビと接続したらどうなるの?というのも試してみましたので、早速、レポートしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
製品版の実機の紹介です。この手のネックバンドスピーカーはアメトークで大ヒットした「SRS-WS1」の後にボツボツと新製品が登場し始めましたが、今回の「SRS-NS7」は別格です。
従来モデルはアナログにハードウェア的な音響技術で音場を作っていましたが、今回はテレビのプロセッサーを使ってデコードしてデジタル技術で立体音響を実現するという、従来とは違う製品になっています。
効果のほども、これは群を抜いています。特に自分の耳の画像を送って音響解析して、そのデータを使ってデコードすると音場が飛躍的に良くなります。
その破壊力満点な効果はショールーム展示でもわかるので先週はそのレポートをお届けしています。
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ドルビーアトモスの公式デモディスクに入っている「ヘリコプター」の音声デモが、最高に効果的なデモになっていて、頭上を飛んでいるヘリコプターが反時計回りで旋回しているのが、手に取るようにわかります。
頭上の音以外のものが入っていないので、バーチャルサラウンドでデモをすると弱点が出やすいデモのはずなのに、それがこんなにも定位された形で聴けるとは驚きです。
頭上の音の音像低位だけみたら、4本のイネーブルドスピーカーを使っている「HT-A9」と良い勝負。これがあったらHT-A9とかHT-A7000とか必要ないじゃん!と、さえ思えてくる危険な製品でもあります。(^^;)
ただし、最大のウイークポイントは「ブラビアXR」搭載テレビとの接続でないとドルビーアトモスが利用できない点。
これはドルビーアトモスの音声フォーマットのデコードをSRS-NS7ではなく、ブラビアXRで行っているからなんです。7.1.2chのドルビー音声を2chのスピーカーで鳴らして立体音響で聴けるために音声信号を計算処理するわけですが、その計算処理にブラビアのプロセッサーを使っており、そのため、ほかのテレビとの接続ではドルビーアトモスの立体音響効果は楽しめません。
なので、このSRS-NS7の立体音響効果はSRS-NS7のおかげではなく、ブラビアXRの威力の一部、という言い方もできます。
その効果のほどは実機で試していただくのが一番なので、今回のレポートでは割愛。
今回はパッケージの紹介と、お問い合わせの多かった「ブラビアXR以外のテレビとつなげますか?」などのご質問を実機で試してみたいと思います。
まずはパッケージですが、この製品もプラスチックを使わない地球に優しいエコパッケージになりました。紙素材だけでパッケージが作られています。
一部のお客様には「パッケージがチープになった」というお声もあるようですが、おそらく、これから未来永劫ずっとこうした紙素材パッケージが主流になっていくはずです。
いつか、プラスチック素材のパッケージが懐かしく思い出される日が来るんでしょうね。
同梱品は上記の通りです。USB type Cケーブルは2本入っており、長い方(約1m)はブラビアとトランスミッターの接続用。短い方(約20cm)はSRS-NS7本体の充電用に使うものになっています。
光デジタルケーブルは長さが80cmほどしかありません。65型とか75型以上の超大型モデルだと長さが足りないんじゃないかな?と思えるのですが、ま、このトランスミッターは赤外線ではなくBluetoothを使った無線接続のものなので、Bluetoothの接続作業の時にボタンを押せれば良いだけです。ケーブルの長さが足りなかったら隠れた場所に置くのでよいかと思います。
USBケーブルは単なる電源供給用ではなく、接続されたワイヤレスネックバンドスピーカー、もしくは対象のヘッドホンの機種と通信をするためのものです。ACアダプターではなくブラビア本体のUSB端子に接続する必要があるのでご注意を。
接続がうまく行くと、ブラビアの画面にはセットアップの案内がでて、設定項目にも3Dサラウンドの案内が表示される様になります。これらのプログラムが最初からブラビアに仕込まれているというのがすごい。
「聴感特性データ」というのは、個人個人の耳の形に合わせて立体音響効果を作るためのもので、最初は平均的なモデルのものが「スタンダード」として入っています。
スマートフォンを使って、サインインしてブラビアと連携。スマートフォンのカメラを使って、自分の耳の形を写真に撮って送ると、最適な音響効果になったデータを送り返してくれて、それをブラビアが解析に使うようになります。
これをやると胸元から聞こえてきてしまう音が、正面から聞こえてくるようになるので不思議。これは絶対にやった方が良いと思います。
ブラビアとSRS-NS7が無線でつながっていると、クイック設定のメニューに「3Dサラウンド」の項目が表示され、ここでヘッドホン利用の入り切りができます。
3DサラウンドでSRS-NS7を使っているときはテレビから音声が出てこないので、一人だけで視聴するときに使うもの、というのがSRS-NS7です。
ひとつのトランスミッターで複数のネックバンドスピーカーを使う、ということもできません。あくまでトランスミッターは1対1での利用になります。
もともと、ブラビアはAndroid OSで動いているので、このあたりの動作はスマートフォンのBluetooth接続でのヘッドホンの操作にかなり近いものがある感じです。
さて、ここまでは「ブラビアXR」搭載テレビとの接続の話です。
「ブラビアXR」は認知特性プロセッサーを搭載したブラビアを指し、有機ELパネル搭載の「A90J」「A80J」と、液晶モデルの部分駆動バックライト搭載の「X95J」「X90J」という上記機種のみに搭載されています。
現時点ではドルビーアトモスをネックバンドスピーカーで楽しもうとするとSRS-NS7の33,000円に加えて、最低でも20万円以上の50型ブラビアX90Jなどが必要になってきます。
えー、ドルビーアトモスは諦めるとしても普通のテレビでは使えないの?とは、誰でも思うはず。
ということで、2013年発売の初代4KブラビアX9200Aを使っている我が家で検証してきました。
普段は、こうしてSRS-WS1をつないでいて、ダイニングで家族がテレビを見ているときは、これを使ってリビングのテレビを見ています。
配線はすでに済んでいるのでこれをSRS-NS7に入れ替えてみます。
入れ替えてみました。ブラビアX9200AがSRS-NS7には対応していないのでUSB接続をしても特になにか動作することはなく、この場合は単なる電源供給先としてしか駆動しません。
あとは単なるワイヤレススピーカーになります。
商品説明にはブラビアXR以外のテレビと接続すると遅延が目立つことがある、とのことでしたが、特に気になるほどの遅延はなく、普通にみられるかな? ゲームとかをプレイすると気になるかもしれませんが、最近購入したゲーム「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」では目立った遅延にも感じられません。普通に使えますね。
ネックバンドスピーカーの後頭部が柔らかいシリコン状になっていて、これがソファに寄り掛かったときにどんな感じなのか知りたかったんですが、太さもないので全然、大丈夫。SRS-WS1よりも装着感がよいかと思います。
ただ、スピーカーの位置がちょうど耳の真下に来ているときはいいんですが、これが変な姿勢になってずれたり、首を振って左右の位置関係がずれると、急にストライクゾーンから外れた感があり、それがちょっと気になるところ。
ドルビーアトモスのサラウンド感はありませんが自分の頭自体がセパレーターになっているおかげで左右の分離感が異常に良く、それなりに楽しめます。
これはこれでアリだと思います。
SRS-WS1も同様のネックバンドスピーカーになりますが、スリットから上方に音を拡散させていることもあって、自分で思っている以上に大きな音が周りにしがちなんですが、SRS-NS7は逆で、耳にスピーカーが近いせいか、自分で思っているよりも周りに音が聞こえていない、というのも利点です。
深夜に一人で映画ソフト、ゲームソフトを楽しむときに大音量感をネックバンドスピーカーで味わえるのはSRS-NS7になるかと思います。(すみません、ちゃんと計測して数値で表現できればよいのですが、あくまで私の聴感による個人的な感想です)
そして、このSRS-NS7は普通にヘッドホンとしてスマートフォンとBluetooth接続でつかえるところもポイントが高いと思います。
テレビの専用ネックスピーカーではなく、テレワークの際のマイク付きヘッドセットとしても利用ができます。
しかも、面白いのがヘッドホンではないのにソニーの純正アプリ「Headphones Connect」に対応している点です。
使えるメニューは上記の通りで、ヘッドホンと同じ使い勝手。今月から「アクティビティ」という、ヘッドホンの利用履歴をログで残す機能がありますが、そこにもSRS-NS7の利用がカウントされるようになっています。
自動電源オフの時間設定もあるんですが、WH-1000XM4にあるような2台での接続についての設定などはありません。
ですが、音楽をスマートフォン、音声通話はPCなどの目的別の同時接続による「マルチポイント」機能は利用ができるようになっています。
設定がやや面倒なんですが、Windows PCとスマートフォンのマルチポイント接続の場合、Windows側で設定を行う必要があります。
ヘルプガイドに詳細が記載されていますが、まずは2台をそれぞれ普通にBluetooth接続して一度、個別にペアリングをしておきます。
次にWindowsと接続してWindowsの「設定」>「Bluetoothとデバイス」>「デバイスとプリンタ」を開きそこでSRS-NS7のプロパティを開きます。そして「サービス」タブを開き「オーディオシンク」「ハンズフリーテレフォニー」のいずれか、PCでは使わない方の機能のチェックをオフにして、その後にスマートフォンを接続すると音楽再生と通話を同時に使うコトが可能です。
これはPC側でSkype通話をしつつ、スマートフォンでは音楽再生をしているところです。音楽再生をスマートフォンでしているのですが、電話がかかってくると自動でPCへ音声が切り替わり音楽再生は聞こえなくなる、という使い方ができました。
Skype通話が終わると、また自動でスマートフォンの音楽再生に戻るので、テレワーク中に打ち合わせで音声通話をしつつ、通話が終わったらBGMを聞きながら作業を続ける、という使い方ができます。これは設定の仕方がわからないと使えなくて、直感的に設定ができるものではないのですが覚えておくと、便利な利用ができる、というものになります。
そして、もうひとつ。ワイヤレストランスミッター「WLA-NS7」を6,600円で買うだけで、手持ちのソニーのワイヤレスヘッドホンを使ってドルビーアトモスが楽しめるの?というものですが、これもイケてしまいました。
ドルビーアトモスの音声フォーマットのデコードにブラビアXRが必要なのは変わらないのですが、対応するソニーのワイヤレスヘッドホンを使えば「ブラビアXR」+「WLA-NS7」でドルビーアトモスが再現できます。
WLA-NS7のボタン長押しで、ペアリング待機中の「WF-1000XM4」と接続したんですが、するとSRS-NS7の初回セットアップの時と同様の設定画面が出てきて、ブラビアがWF-1000XM4と接続したんだ、というのを認識してあらかじめセットアップしている個人聴感特性を反映させてセットアップをしてくれます。
正直、SRS-NS7ほどではありませんがWF-1000XM4を使っても立体音響空間を楽しめます。前後の移動感がやや狭くなる気がするのと、高さがあまりない感覚があるんですが、相変わらずばっちり天井に定位した音がWF-1000XM4で楽しめました。
◆対象ソニー製ヘッドホン
WF-1000XM3 WF-1000XM4 WF-C500 WH-1000XM3 WH-1000XM4
WH-H810 WH-H910N WH-XB700 WH-XB900N WH-XB910N WI-1000XM2
対象のヘッドホンは上記のモデルになります。ここ2年くらいに発売されたワイヤレスヘッドホンが対象になっていて、これらのヘッドホンをお持ちの方で、ブラビアXRをお持ちの方でしたら、たった6,600円の出費でヘッドホンを使ったドルビーアトモス再生ができるようになります。
こちらも効果は高いのでオススメ。
もっとも効果が高いのはやはりSRS-NS7をブラビアXR搭載テレビと組み合わせて使った時になりますが、この製品も立体音響の歴史に名を残すモデルになるかもしれません。
これをアメトーーク!の家電芸人でまた取り上げてくれないかなー。志田未来さんのリアクションをもう一度観てみたいです♪
★ソニー「 21年末おうちエンタメ応援キャンペーン」のご案内はこちらから
なお、こちらも今日からキャンペーンスタートです。4Kブラビアとセットで購入すると5,000円のキャッシュバックがあり、ブラビアXR搭載のプレミアムモデルとセットで購入すると1万円のキャッシュバックにパワーアップするキャンペーンが始まりました。
有機ELパネル搭載のA90JとかA80Jなどは元々、テレビ自体の音が抜群に良いので、サウンドバーなどを付けるよりも、SRS-NS7をセットしておいたほうが使用頻度は高いかもしれません。
ヘッドホンなどとは違って蒸れることがないので長時間使っても疲れないし、バッテリーも12時間ももつし、ドルビーアトモスを小音量で爆音体験出来る、今までにない製品です。
ブラビアXRをお持ちの方は是非! ネックバンドスピーカーで高音質のものをお探しの方もスマートフォンとの連携でお使いになってみるのはいかがですか?
【2023年2月1日 価格改定になりました】
ワイヤレスネックバンドスピーカー SRS-NS7 |
ソニーストア価格: 39,600 円税込 |
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発売日 | 2021年10月29日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:3,300円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:2,200円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭入特典 |
当店店頭にて実機を展示しています 3年ワイド保証半額クーポンプレゼント テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
ワイヤレストランスミッター WLA-NS7 |
ソニーストア価格: 8,800 円税込 |
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発売日 | 2021年10月29日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭入特典 |
当店店頭にて実機を展示しています 3年ワイド保証半額クーポンプレゼント テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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よし
2021年10月30日 @ PM 10:07
こんにちは&こんばんは!
こちらの製品は2台同時に使えますか?
例えば私と妻と同時に聞けるかなーって
なんとなく無理そうではありますね
tecstaff
2021年10月30日 @ PM 11:49
使い方はスマートフォンのBluetoothヘッドホンと同じ様な接続方法です。
2つのSRS-NS7にひとつのトランスミッターから同時に信号を飛ばす事はできません。
また、ドルビーアトモスでブラビアXRの信号を送り出しているときはテレビから音声の出力もできなくなるのでお一人様用の使い方になります。
二人同時利用はやりたくなるところですが、無理そうです。
よし
2021年10月31日 @ AM 9:17
ご丁寧にありがとうございました。
やっぱりそうですよね
マンションなので夜2人で使えたらなー、と思いました
ありがとうございます
tecstaff
2021年10月31日 @ PM 1:14
すでにソニーでは販売を終了していますが、昔は赤外線式のものがあったので、それであれば複数のヘッドホンを使うことができました。
直近では「MDR-HW700DS」というモデルがあり、こちらもヘッドホンの増設に対応していたのですが今年の6月で販売を終了しています。まだ販売が終わったばかりなので探せば流通在庫が見つかる可能性もあります。ヘッドホンタイプになりますがご検討になってみてください。
※amazonであれば本体と増設ヘッドホンがまだ購入できるようです https://amzn.to/2XYsZw6
よし
2021年11月1日 @ PM 9:59
ありがとうございます
実はそれはもっていて・・・
新しいものに興味があった次第です
ソニーさん、ぜひ複数人でのatmos体験実現してほしいです!!
tecstaff
2021年11月2日 @ AM 9:10
失礼いたしました。(^_^;)
機会がありましたら、よしさんのリクエストをお伝えするようにいたします。
店頭でも同様のお声はいただいているくらいなので、きっとソニーさんでも検討をされると思います。