【イベントレポート】Sony Park展『ゲームは社交場だ』でタイムスリップ体験!
今年の9月いっぱいで閉園になるソニーパークのラストイベントが先週末からスタートしています。その名も「Sony Park 展」です。
完全予約制ということで、事前予約の上、本日お邪魔させてもらってきましたが、想像以上の大規模イベントでした。2019年の夏に全ソニーファンを熱狂させた伝説のイベント「ウォークマン展」級の衝撃でした。
これはソニーファンとしては見逃せませんよ! ということで早速、イベントレポートです。
こんにちは、店員佐藤です。
2016年秋に銀座PLACEへショールーム機能が移転し、2017年3月にソニー展があり、あれからもう4年も経つんですね。ビルを一度解体してから新たなビルに着工するまでの期間限定でソニーが公園をプロデュースしたらどうなるか?ということでソニーパークが期間限定で開園しています。
当初は2020年秋までの限定パークだったモノがコロナのおかげで1年延期になっていましたが、今年の9月いっぱいでの閉園になり、これがラストイベントになります。
ラストイベントではソニーグループにある6ジャンルの企業とアーティストがコラボレーションして期間を区切って開催をします。トップバッターは「ゲームは社交場だ」ということで、ソニーのゲーム部門、プレイステーションと岡崎体育の展示。たった10日間だけの展示になっています。
その後もソニーミュージックと奥田民生、ソニー銀行とスカパラ、ソニーピクチャー、aiboなどの新事業とYOASOBI、最後はエレキと見取り図・・・じゃなかった、R指定ですね。
半導体の所では、もしかしたらソニーの自動車「VISION-S」とかやってくるのかも!?と、期待できる内容になっています。
これらのメイン企画が地下2Fで開催され、これが完全予約制。地下3Fのイベントは自由入場で別の企画展示が行われることになっています。
本当はこれ、1年前に行う企画イベントだったはずなのに、アーティストの手配とか大変だったんだろうなー、というか、今年になってから大ブレイクしているYOASOBIなどはコラボがうまく決まった感じですね。
第一弾のイベントは先週土曜日から行われていて、私は2週間前にこの日の予約を入れていました。自分で予約票をプリントしてもってきているので、これをもって地下1Fの受付で入場シールをもらって、いざ、出発です。
さて、どんなことができるのかというと。。。
すみません、今回は超広角レンズを持ってきていなくて、すべてサイバーショットで撮っています。広い画が撮れなくてわかりにくいと思いますが、地下2FのフロアがすべてPlayStation展示になっています。
あのウォークマン展を彷彿とさせるんですが、歴代のPlayStationが展示されていて、すべて実際にプレイ出来るようになっていました。
なるほど、こういうイベントか! まー、大事に使っている人ならば、まだ稼働する初代PlayStationとかお持ちの方もいるかもしれません。ですが、これ、発売は1994年でしたよね。25年前のゲーム機がかなり良い状態で展示されていて、実際にプレイ出来ました。
しかもすごいのは、接続しているモニターが当時のものなんです。
さすがにブラウン管の映像を見ることはもう最近ないんですが、懐かしいですね、トリニトロン管のテレビ映像。
そうか、こんなにボケた映像でゲームしてたんでしたっけ!? 目に悪そうw
接続もRCAのピン入力ですよ。
当時のソニーのWEGAにはプレステ端子と呼ばれていた「AVマルチ端子」というのが搭載されていて、当時のソニーショップの通販では無茶苦茶売れていた記憶があります。(当時はまだソニースタイルもソニーストアもなかったので自店で通販していました)
さすがにそのケーブルはなかったか。
ですが、黄色いビデオ入力でのぼやけた映像の方がレトロ感があって良いかも。
2000年発売のPlayStation 2です。テレビは平面ブラウン管になりました。トリニトロン管を採用していなかった他社製テレビではガラスの厚さが左右端だけ厚くなっていたのが、ソニーのトリニトロン管だけは均一で、見え方が違っていたんですよね。
画質はピカイチで「テレビはソニー」の一人勝ち状態だったんですが、その代わり、重くて割れやすいのがトリニトロン管。36型テレビでは100kg近い重量になり、ソニーショップでなければもっと軽くテレビを移動できたのになー、という思いをしていました。
ゲームの周りには岡崎体育がピックアップした当時のゲームソフトが並べられています。PS2とほぼ同時に映画「マトリックス」のDVD販売もあり、ゲームソフトの代わりにマトリックスのDVDを買って、それを最初に観る、という人もいました。マトリックスのDVDも置いてもらいたかったなー。
PlayStation 3登場。液晶ブラビアになりました。これは初代ブラビアだったのかな?
なんかゲーム機本体よりもテレビの方が気になってしまいます。
ゲームソフトには私も大好きな「AFRIKA」がありました。コニカミノルタのカメラと標準ズームレンズだけを持ってアフリカに行き、編集部からのリクエストで野生動物を撮影し、その報酬でカメラとレンズをアップグレードしていく、というゲームなんですが、登場するのがα100だったりα700だったり、当時始まったばかりのソニー“α”の実際の機材が出てくるという胸熱なゲームタイトルです。
PlayStation 5で、G Masterレンズが登場する「AFRIKA 2」の開発を私は熱望しています。これを機に是非!
全然懐かしさを感じませんがPlayStation 4も展示されています。
まるでPlayStation 5のローンチソフト「ASTRO’s PLAYROOM 」のリアル版コレクションですね。
テレビも今時の狭額縁液晶モデルになりました。そうか、テレビで違和感を感じないというのがあるかも。
そしてゴールがPlayStation 5なんですが、テレビも有機ELになりました。ブラウン管WEGAから有機ELまでの27年の旅を一瞬で体験できます。
実際にプレイさせてもらうこともできて、反応の違いや操作感覚なども味わえます。まさにこれはウォークマン展ならぬ、PlayStation 展ですね。
見るだけでなく、実際に触って遊べる点ではこちらの方が五感に訴えるモノが多いかも。
ソフトにはQRコードが貼ってあって、岡崎体育のゲーム解説があるんですが、床にもあちこちにQRコードが置かれており、こちらでは岡崎体育が解説するPlayStationの豆知識がYouTubeで見られるそうです。
体験時間に制限があるため、ここで再生して見るのはもったいないので、私は全部写真で撮ってきました。あとで再生して見ようと思っています。
こちらはグランツーリスモ Sportコーナーです。マルチゲームではなく、すべてアーケードモードでの1周タイムトライアルが体験できるようになっています。割と難しいセッティングになっていてアクセルを開きすぎると簡単に制御不能になります。
いつか、このセットを自宅に置きたいなー。
そして、こちらも圧巻。プロジェクターを使った200インチくらいの超大画面でのPlayStation 5体験コーナーです。「ASTRO’s PLAYROOM 」を超巨大画面でプレイ出来ます。
すでにアイテムはコンプリートされているので、行きたいところへどこでも行けるようになっています。
平日の朝と言うことで、私以外には2~3人しかいなかったのですが、土日は数十人入るそうなので、こういうのを順番待ちしてやっているそうです。
真ん中のテーブルには歴代PlayStationのコントローラーがずらりと展示されています。限定版のカモフラージュ柄とか、こんなのあったなー、というものばかり。
そして、このフロアにデカデカと掲示されているSONYの看板ですが、これは銀座ソニービルの屋上にあったSONYロゴを移設してきたもの。ソニーパークの地下2Fフロアで展示されてきましたが、これに実際に触れるのも9月末までになりました。
あっという間に制限時間の50分になってしまうのですが、ここまでが7月7日(水)までの期間限定展示になっている「ゲームは社交場だ」のイベントです。
こんなスゴい展示なのに、たった10日あまりしか行われていないイベントなんです。しかも完全予約制。超もったいないイベントです。こんなのひと夏、ずっとやっていても良いのに。さすがラストイベントですね。
この内容で9月末まで6連発も企画開催するのであれば、全部、参加しなくては。
さて、ここからは誰でも遊べる地下3Fの「AUDIO GAME CENTER」へ。
こちらの地下3Fは予約がなくても順番待ちで遊べるオーディオゲームの展示場になっています。こちらの展示期間は7/18(日)までとなっています。あと3回の週末の開催があります。
こちらはこちらで見どころたくさんです。
ゾーンは3つに分かれていて、オーディオレーシングと、スクリーミングストライクという音のモグラたたきみたいなの、そして今回のイベントのために独自で企画した「幽霊のいるところ」というオーディオルーム体験です。
まずは「オーディオレーシング」ですが、ごらんのとおり、プレイ台にはディスプレイがありません。
なにを見て運転するのかというと。。。
実は映像を見るのではなくヘッドホンで聞く音を頼りに車を走らせます。
4つのエリアを通るコースを車で走り抜けるのですが、ずーっとメロディが流れているので、その音の方向にステアリングを切って走らせる、ということをします。右にメロディが移動したらハンドルを右に切り、左にいったら左にハンドルを切るだけ。
ですが、それぞれのゾーンで虫の音とか、いろいろ邪魔な音がしてくるので、それとメロディを聞き分けないといけない、ということをしていきます。
いざ、プレイしてみると目に頼る部分が多く、音は従属、という感じで聞いていることが多いんだな、というのを痛感。正確に音の方向を見極めるのって難しいんですね。私は初回プレイで3位でした。タイムは4分30秒くらいだったかな?
聞けば目の不自由な方がプレイされたのが最速タイムらしく、聴覚を鍛えている方の成績は良いんだそうです。
こちらはスクリーミング・ストライクneoです。ルールはヘッドホンをすれば音声で説明されるんですが、左、右、中央から飛んでくる瓦を太鼓を叩くことで割る。もしくは徐々に迫ってくるゾンビを太鼓で叩いて撃退する、というゲーム。
これも聞き分けが難しく、特に中央からくるものが見分けられなくなってきます。瓦が69点、ゾンビは120点でしたが、これはそんなに成績は良くないと思います。
これも難しいですねー。
最後は「幽霊のいるところ」です。
これはやや広めの部屋に二人まで同時に入り、ストーリー性のある選択をしていくものになります。それほど複雑なストーリーではなく、なくなってしまった昔の知人の幽霊を成仏させてあげるだけの内容なんですが、20個以上のスピーカーが埋め込まれている真っ暗なマルチオーディオルームと、オープンイヤーヘッドホンでストーリーを追っていく、ということをするのが新しい。
オープンイヤーヘッドホンというのはあれです。丸い穴が空いているヘッドホンでXperia EARとして製品販売していたアレをスマートフォンに有線接続したものです。
使っているのは「STH40D」という製品なのですが、すでに生産終了になっているモデルです。
オープンイヤーステレオヘッドセット SBH82D |
ソニーストア価格: 9,880円+税 |
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発売日 | 2019年6月8日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
ワイヤレスタイプのモノはまだ販売しているのですが、こちらも現在はブラックのみの販売となっています。これがなくなると製品としてはなくなってしまうのかも。
非常に評判の良かった製品だけに残念。こうしたイベントで重宝されているのになー。
マルチオーディオルームのスピーカーからは効果音とか環境音が流れていて、ヘッドホンからはナレーションとか登場人物の声がしてきます。途中からどっちの音かわからなくなるというか、選択するストーリーが違うと内容が変わっていくはずなのに、複数人で同じ部屋でプレイができる、というのがユニーク。
全部の選択肢を試したくなるんですが、1プレイ20分ほどかかるため、何回もできません。
なるほど、他のオーディオゲームは自宅でもできるけど、この「幽霊のいるところ」はここでないと体験ができませんね。
来て良かった。
そして地下4Fですが、こちらには「Bar Morita」が開設されています。写真奥の黒いガラスが見えますが、あの向こうが狭い三角形の部屋になっていて、長いカウンターがあるだけの部屋になっています。本物のバーがあって、そこでお酒が飲めます。
ここの三角形の部屋の真上がソニービルがあったときの「ソニースクエア」という広場だったスペースだそうです。
なぜmoritaかといえば、創業者の盛田氏のゆかりのモノなどを展示しているからですね。身につけられていたものが実際に展示されていました。
あいにく、私がソニーショップの店員になったときには会長職は退かれていて、時期的に重なっているところはないので、テレビ番組やこうした展示館などでしか拝見することができません。でも、今回の展示が一番身近に感じられた展示かも。
ソニー創業者のお一人である盛田昭夫氏ですが、今年は生誕100周年になるとのこと。こちらのソニーパークでは期間限定で、生誕100周年記念の日本酒セットを限定100セット販売中となっていました。
期間は明日、7月2日までの販売になっているそうで、思わず私も買わせてもらってきました。数あるソニー関連グッズの中でもかなり貴重な品になりそう。
ちなみになぜ日本酒なのかというとご実家で酒造をされているそうで、そのお酒なんだそうです。一つ違っていたらソニー製品ではなく日本酒を造られていた可能性もあったんですかね? ソニーゆかりの日本酒ということで5,000円で買わせてもらいました。
ずーっと取っておきたいところですが「日本酒なので早く飲んでくださいね。冷やしてお飲みいただくと美味しいと思います」とのことでした。
以上、ソニーパークのラストイベント「Sony Park 展」のご案内でした。
現在のゲーム展示は来週7月7日までです。土日はすでに予約が埋まっているのですが、平日であればまだ予約が可能なようです。
次回はソニーミュージックの展示になるのですが、こちらは明日の12時から予約受付開始だそうです。ご興味ある方、都合がつく方は是非!
☆ソニーパーク公式ホームページ「Sony Park展」のご案内はこちらから
☆ソニーニュースリリース「“新Ginza Sony Park”の建設工事を前にしたファイナルプログラム『Sony Park展』を6月26日より開催」
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